走る鬼女コンレイ
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説明
今、台湾にある台風21号コンレイは、偏西風で右折して日本に向かい 秋雨前線の影響もあって 進路によっては九州に大打撃を与える可能性があるらしい。 コンレイはカンボジアの昔話に出てくる鬼女の 娘の名前だ。新婚の亭主の後を追いかけて 亡くなってしまう悲しいヒロインだ。物語のクライマックスはこうだ、『鬼女サンタメアの娘コンレイは、親とは異なり 純真で美しい乙女に成長していた。鬼の国を訪れたプティサエンはコンレイに惹かれて夫婦となり、しばらく 仲睦まじく暮らしていた。だがプティサエンは 当初の 母達を救う為に鬼の国に来たという目的を忘れてはいなかった。彼はコンレイが寝ている間に 空飛ぶ馬に乗って鬼の国から飛び立った。これに気づいたコンレイは、愛する夫と離れたくないとの一途な思いで追いかけてきた。「プティサエン、行かないで。神様、愛しい彼を私のもとに連れ戻して。」と必死に何度も呼びかけ続けた。彼はコンレイに何の不満もなく 一緒にいたいと思っていたので「母と伯母たちの目を治したらすぐに戻るから待っていてくれ」と馬上から告げた。それでもコンレイは諦めきれずに地上を追いかけて来た。プティサエンは何とか立ち止まらせようと、魔法の果物を投げた。1つ目の果物は大きな山となり、コンレイの行く手を遮るが、それを越えてさらに追いかけてくる。2つ目の果物を投げると、大きな川になったが、これも渡って追いかけてきた。3つ目の果物は、地面を真っ二つに裂いた。コンレイはこれ以上は どうしても追いかけることができなくなり、悲しみのあまり病に伏してしまった。プティサエンは母たちの目を元通りに治した後、直ぐに彼女のところに戻ったが、時すでに遅く コンレイは息を引き取った後だった。 倒れたコンレイの身体は山となって今もコンポンレーン郡に横たわっていると言われている。』 諦めずにしつこく追ってくるコンレイの姿は さすが鬼女というところで、日本昔ばなしの 山姥と牛方を彷彿させる。追い付かれると鬼女に食われるかも知れないというスリルがある。だが、台風コンレイが各地を追い回して災害が起きたとしても、貿易風と偏西風に押されたからで、自身で動く訳ではない。 物語のコンレイと同じく追い回しても罪はないのだ。                                                                             ? ? ? ? ? ? ? ? ? ? ? ? ? ? ? ? ? ? ? ? ? ? ? ? ? ? ? ? ? ? ? ? ? ? ? ? ? ? ? ? ? ? ? ? ? ? ? ? ? ? ? ? ? ? ? ? ? ? ? ? ? ? ? ? ? ? ? ? ? ? ? ? ? ? ?
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