| あなたは、自分が行きたい刑務所を選べないと知っているだろうか。刑務所もガチャなのだ。 拘置所に入った後、どこの刑務所に収監されるのかを決定するために種々の調査が行われる。刑務所は全国一律というわけではなく、収容する受刑者の犯罪傾向や男女別、刑期の長さ、刑を受けることになった犯罪の内容などによって収容される刑務所が異なるそうだ。各刑務所には「処遇指標」というアルファベットが振り分けられていて、文字ごとに受刑者の特性を表している。『B 犯罪傾向が進んでいるベテラン A 犯罪傾向が進んでいない初心者 W 女性 F 日本人と異なる処遇を必要とする外国人と 禁固刑の受刑者 J 少年院への収容を必要としない少年 L 服役すべき刑期が１０年以上ある犯罪者 Ｙ 社会復帰の期待ができる矯正を重点的に行うことが相当と認められる２６歳未満の成人 M 精神上の疾病又は障害があるため医療を主として行う刑事施設に収容する必要がある者 P 身体上の疾病又は障害があるため 医療を主として行う刑事施設に収容する必要がある者』。 刑務地は住所地や本籍地などによって決まったりはしない。そして 収監される刑務所の決めかたは 未公開になっているから、何処に行くかはまったく分からないのだ。 昔、僕の馴染みの店にその筋の関係者の方が良く飲みに来ていて、『俺は網走帰りだ』と誇らしげに自慢していたのが思い出される。ちなみに網走刑務所はＢランクのみだから初心者は入れない。高倉健の映画で有名になってから、網走刑務所はその筋の方達の一種のステータスになっているようだ。偶然、網走刑務所に入れるとラッキーなのだ。 出所後は 2008年末からは 所持金が4万円以上だと 交通費が出なくなったらしい。予め収容者に伝えておくと 彼らは所持金を4万円以下に調整してしまう可能性があるので 釈放前(仮釈2週間前、満期1週間前)になるまで教えないみたいだ。所持金が4万円以下しか無いなら 帰住地までの交通機関を申告すると、電車賃(普通列車)相当の金銭やチケットが渡されるらしい。急行、特急、新幹線、飛行機等の利用は自腹だから 網走刑務所から帰ってくるのは 金と時間がかかるのだ。まあ、慣れた人なら、隠し持った資金に余裕があるから平気らしいけどね。 |