むかしながらの鉄
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説明
巷では、ピーファス問題で水が飲めなくなる事を心配して騒いでいる。 PFAS(ピーファス)は「有機フッ素化合物群」と呼ばれ、「【有機】フッ素化合物」とは周期表における9番目の元素であるフッ素に【人工的に 別のものをくっつけた状態】だという。人工的につくられたフッ素化合物は【永遠に残る化学物質】=フォーエバーケミカル(Forever Chemicals)といわれ、自然には分解されずに【生物の体内に蓄積していく】とされているようだ。 フッ素自体は猛毒だが、自然界では すぐに何かと結合して「【無機】フッ素化合物」となり無毒化するらしい。 数千〜数万あるPFASのうち性質が明らかになっているのはごくほんの一部らしく、ほとんどのPFASの性質は未解明のようだ。そのため、すべてのPFASが危険とも言い切れず、中には無害のPFASもあるみたいだ。ちなみに歯に塗るフッ素はフッ化ナトリウムといって 安全な「【無機】フッ素化合物」だという。 日本では2020年にやっとピーファスはヤバい物質だと安全の基準値が定められたそうだが、各国の数値はまちまちらしい。長期間(どのくらいの期間かは未知である)体内に蓄積することで、健康被害が懸念されている。国際がん研究機関(IARC)は、2023年12月の発表で、ピーファスのうちのPFOA・ピーフォアの発がん性が「ある」と認定した。 また、ピーファスのうちのPFOS・ピーフォスは、新たに「発ガンの可能性がある」の分類に追加された。 健康被害について現時点では、すべて【可能性がある】となっているだけだ。ある報告にはこう書かれている。 『PFASは、ホルモンの働きを阻害すると考えられている。甲状腺疾患や生殖機能の異常、肥満、心疾患などのリスクを高める可能性がある。免疫機能の低下PFASには免疫機能を低下させ、感染症にかかりやすくなる可能性がある。日本のPFAS問題と水道水への影響PFASは、特に空港や軍施設の泡消火剤で広く使われている。軍事施設や工場などからの排水によって周辺の地下水や水道水からPFOSとPFOAが検出されており、汚染地域では飲料水が摂取源となっている。日本の水道水の安全性は世界最高水準にあり、水質基準でPFASの目標値が設定され、目標値を遵守した水質管理・浄水処理が行なわれている。PFOSとPFOA合算で50 ng/L( ナノグラムngは10億分の1グラムを示す単位)この基準は、体重50kgの人が毎日2Lの水を摂取したとしても健康に害がないとされ、現在のところ、PFOSやPFOAの取り込みによる直接的な健康への影響はないと言われている。』 どうやら 今までのところは、ピーファスによる健康被害が確認されてはおらず、健康に悪そうだということなのだから 大騒ぎする必要は無いと思うが、世の中の流れは これからフッ素加工製品が減少していくことは予想される。 僕の料理の師匠はフッ素加工した中華鍋やフライパンの使用を邪道扱いしていたから、我が家は今でも重たい鉄製品を使っている。きっと師匠は正しかったのだろう。今度 生きているうちに、師匠の店に食事に行こう。 だが不思議なのは、日本人の半数以上が長生きに否定的なのに、なぜ健康を気にするのだろう?
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