僕と契約して魔法少女になってよ(無表情) |
説明 | ||
G.3「この町を救う力」 キュービーは雲母に説明する。 「今のこの町は異世界にあるリン国に支配されようとしている。 コ・イカゲという悪い奴が作った弱者太郎エキスによって 町民たちが怪物に変えられつつある。 君はこの町を救う魔法少女に選ばれたんだ。」 そしてキュービーは身の上を語り始めた。 「僕は君たちの運命を変えるために異世界から現実世界に戻ってきた人間だったんだ。 いろいろあってこんなファンシーな姿になってしまったけど、僕にはまだ希望がある。 変身魔法で君のような才能のある人の隠れた能力を爆発的に大きくすることが僕にはできるんだ。」 残念ながら雲母は全然状況を理解できなかった。 「世界観が違い過ぎて納得ができない。」 雲母が言った。 キュービーはうなだれた。同時にそうだろうなぁとも感じていた。 「今は分からなくてもいい。只、お兄ちゃんを守るために一緒に戦ってほしい。」 キュービーは変えられない表情を雲母に向けながら言った。 雲母はキュービーから目を背けると少し考えて確かめるように言った。 「よくわからないけど、私が戦わないとこの町とお兄ちゃんが危ないってことでいいんだよね」 キュービーは変えられない表情を雲母に向けながら 「とりあえず今はそれでいい。君はこれから魔法少女になるんだ。」と言った。 雲母はあの時のフロッグマンと戦った場所を思い出した。 そして雲母は自身が所有する自転車に乗るとキュービーをかごに乗せて現場に向かった。 現場はまだ何も起こっていない様だった。しかし、雲母とキュービーは人ごみに 紛れていたフロッグマンを見つけた。 「キュービー、あいつが前に戦った奴。」 フロッグマンを指さしながら雲母は言った。 キュービーは雲母に以前戦った時ことを聞いて案を出した。 「もしかしたら敵は話し合いでどうにかなるかもしれない。」 それを聞いた雲母はフロッグマンを話をしてみることにした。 「フロッグマン」 雲母が呼びかけるとフロッグマンは雲母に目を向けた。 「なぜ俺の名前を知っている。」 フロッグマンは質問した。 雲母は過去の出来事とこれから元の人間に戻すことをフロッグマンに話した。 「説教の必要はない。今は最高に気分がいい。邪魔をするな。」 フロッグマンはそういうと信号機に左手のランチャーで狙いをつけた。 「雲母、変身だ」 キュービーは咄嗟に言った。 同時に雲母の頭の中に変身呪文が浮かんだ。 雲母が「ヘンシン」と唱えると周りが光に包まれた。 それを見たフロッグマンは動きを止めた。目の前に魔法少女の姿になった雲母がいた。 「誰だ。」 フロッグマンが雲母に言った。 「私はあなたにお仕置きをするために立ち上がった魔法少女よ。」 雲母は言い切った。フロッグマンは敵が現れたと感じて左手のランチャーを雲母に構え直した。 キュービーは言った。 「魔法を使って時間を止めるんだ!」 その瞬間、雲母の頭の中に魔法の呪文が浮かんだ。 雲母が「ジカン・ヨ・トマレ」と叫ぶと周りの時間が止まった。 しかしキュービーだけはパタパタと翼を羽ばたかせて雲母の前で動いていた。 「どうやらこの呪文は私と雲母だけには効かないみたいだね。 さあ、今のうちにフロッグマンを元の人間に戻そう」 雲母はキュービーにそういわれるとコクリと頭をうなずかせて呪文を唱えた。 「元に戻れ、リフレクトフュージョン」 フロッグマンを包んでいた邪気がキュービーに吸い込まれていった。フロッグマンの姿は解けるように元の人間の姿に戻った。 「ジカン・ヨ・ウゴケ」 雲母がそう唱えると。周りの時間が再び動き始めた。 「俺はいったい・・・。」 フロッグマンだった人が頭を抱えながら困惑していた。すかさず雲母が事情を説明した。 どうやらこの人物はサバイバルゲームの途中で体に大きな衝撃を受けてからそのあとの記憶がなくなっていたらしい。 一体何が当たったのかを考えている二人+1匹?だったが、キュービーは突然何者かに攻撃された。 「お前の力はチート過ぎる。なので時間を操る能力は消させてもらった。」 一同は声のする方向に振り向くと人が立っていた。しかし、逆光になっていて顔がよく見えなかった。 キュービーが何かを言おうとしたが、その前に姿が消えてしまった。 「コ・イカゲはもしかしたら生きているのかもしれない。」 キュービーは何か不穏な出来事の始まりを伝えるように言った。日常の声がする町の大通りで嵐の前の静けさにも似た穏やかな風が雲母 たちを通り抜けていった。 前回 http://www.tinami.com/view/1156914 次回 友情と覚悟。そして魔法少女。 関連 http://www.tinami.com/view/1153312 |
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微熱の道化師(現代編) | ||
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