神鳥シームルグ
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説明
シムルグはペルシャ美術品の皿にはこう書かれているらしい。『シームルグは犬頭でライオンのかぎつめを持つ孔雀の類で、時に人間顔を持つ。シームルグは、世界の海の真ん中に立っている生命の樹ホンハムをねぐらとしている。シームルグが飛ぶと、生命の樹の葉、すべての植物の種子がすべて落ちる』。伝承では、シームルグの体は象さえ運べるほど巨大だという。鳥の王であり、ゆえに餌として得たものは自身が満腹になると残りは他の動物が食べられるようにとその場に置いていくという。伝承によっては、シームルグは1700年の寿命を持ち、300歳になると卵を産み、その卵は250年かかって孵るという。そして、雛が成長すると親鳥が火に飛び込んで死ぬとされている。シームルグが自ら焼死するという伝承はエジプトのフェニックスの伝承と類似している。また、先イスラム時代のアラビア神話にもシームルグと性質が似ている霊鳥アンカがいる。アラビア神話では、アンカは4枚の翼を持ち、鮮やかな色をした大きな女性の鳥で、不死鳥と密接な関係があるとされている。「アンカ」という言葉は、ペルシャ神話のシームルグという鳥を識別するために、しばしば同じように使われる。
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