フランスの メリュジーヌ伝説には、蛇女と人魚の二通りの話がある。だがこれは、あくまでも僕の想像なのだが、鱗のある竜の尾の見た目が 蛇か魚に見えるのでこう言われているのだろう。Wikipediaでの話はこうだ、『メリュジーヌは、泉の妖精プレッシナとスコットランドのオルバニー王の間に産まれた子である。母親の出産時に、禁忌とされていた 妖精の出産を父親が見てしまったせいで、メリュジーヌと2人の妹は妖精の国に戻されてしまった。成長したメリュジーヌと妹達は父親を洞窟に幽閉することで復讐を果たした。ところが夫を愛する母親は、メリュジーヌと妹達に 週に1日だけ腰から下が「蛇or魚」(僕は竜の尾だと思う)の姿となるという呪いをかけてしまった。さらに、これは変身した姿を誰かに見られた場合には、永久に下半身が「蛇or魚」で竜の翼を持った姿のままとなってしまう呪いだった。従って、メリュジーヌが誰かを愛するには、その1日は彼女を絶対に見てはいけないという約束をしなければならなかった。 ある日、レイモン・ポワトゥー伯は、メリュジーヌと会って恋に落ちた。メリュジーヌも「土曜日は自分の姿を決して見ないこと」という誓約を交わせたので結婚した。彼女は夫に富をもたらし、10人の子供を儲けた。また、彼女の助力もあってレイモンは城を建て 町を築き、財も成すことができた。ところが夫は悪い話に耳を貸してしまい、誓約を破り 沐浴中のメリュジーヌの正体を見てしまった。部屋に1人閉じこもっていた彼女の姿は上半身こそ人間だったが、下半身は巨大な「蛇or魚」だったのだ。誓約を破られたメリュジーヌは竜の姿になり城を飛び出していった。メリュジーヌの子供達の多くは化け物の性質を持っていたものの、2人の子供の血統からは 後のフランス君主が立ったという。』 これは日本の「鶴の恩返し」によく似ている。昔から どの国の女も、男に知られてはいけない秘密があるのかもしれない。女を愛するなら、詮索などしてはいけないのだ。秘密は墓場まで持っていくべし。 |