ダブル連結トラックとは、トラックの後ろにもう1つフルトレーラーを連結したトラックのことだ。2019年の規制緩和によって車体の最長が21mから25mになった。大型トラックの荷台と同じ大きさのトレーラーを、トラックの後ろに取り付けられるようになったわけだ。トレーラーには「ドーリー式」と「センターアクスル式」の2種類がある。ドーリー式は切り離し後、大型トラック(前荷台)、セミトレーラー(けん引荷台)の2台に分け、同時にそれぞれの配送先に向かうことができる。いわば電車スタイルだ。僕たちがよく目にしているトレーラーは、センターアクスル式で トレーラーヘッドを切り離すとシャーシだけでの走行が不能となる。2種類の違いは後方のトレーラー部分が自立できるか否かという点なのだ。 物流の深刻なドライバー不足を受け、国土交通省は「生産性革命プロジェクト」として特殊車両通行の許可基準の緩和を行い、大型トラック2台分積載量のフルトレーラーの連結走行を可能としたのだ。しかしダブル連結トラックの通行区間は国土交通省から細かく指定されている。ダブル連結トラックは、指定された高速道路の区画を通行し、高速道路以外の通行は必要最小限としなければならない。通行区間は、2022年11月に拡充されてからは、以前の約2,050kmから約5,140kmと約2.5倍の区間を拡充している。この拡充で、東北自動車道と九州自動車道はほぼ全域が通行対象路線となり、北陸や四国、首都圏もダブル連結トラックの通行対象路線が加わった。この通行区間は物流事業者のニーズがあり、高速本線について4車線以上の構造上の支障がない区間で指定されている。バックするのは 超難しいから、頭が良くないと運転出来ないだろうね。みなさん、トレーラーの運転手さんを尊敬しましょう。 |