師走の意味は、普段落ち着いている僧侶でさえ走り回るくらい忙しい月だと言われているが、どうやらそれは後付けで、ただの俗説のようだ。実は『しわす』という言葉は、日本に仏教が伝来した頃には、すでに使われていたようだから、僧侶が云々というのは時代考証がおかしいみたいなのだ。最後の月を師走と書くようになったのはそれまで使っていた 歳果(としは)つ」や「為果(しは)つ」という言葉が変化したというのが最近有力な語源の説らしい。「としはつ」「しはつ」と呼んでいた言葉が、「しはす」から「しわす」に変化していき、師走という”当て字”で書かれるようになったというのだ。歳が果てるというのは 年の締めくくりの月にふさわしい名のようだ。(2023年末のウェザーニュース参照) まぁ、僕には 何が真実かはわからないし、そんなことはどうでも良い。ただ ひとつだけ言えるのは『師走の意味を知ったかぶりをして、どや顔で説明しない方が良さそうだ』ということだ。僧侶がこんなコラムの一節を書いているのを見つけた。『僧侶においては、宗派や地域によって差異はあるものの、はっきりいってお盆ほど忙しい時期はない。』と言っている。冬の年末より、くそ暑い真夏のお盆の方が忙しく大変なのだ。 年末の坊さんは「新年のお賽銭で いくら儲かるかなぁ」 なんて夢を見ているだけで、忙しい振りをしてるのかも知れないよ。でも賽銭泥棒対策に忙しいかもね。 |