Beginning of the story 第六章 チーム解散4
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井戸のつるべを回すと水が跳ねた。この時期には冷たくて気持ちいいが、冬になったら辛いだろうなと思いながら、桶をもつ。よいしょ、と手桶を持ち上げた瞬間、こぼしてしまった。

構わず、道をゆく男を凝視する。あのオレンジ頭、痩せぎすの体。

[どうしたの、リウヒ]

ユキノさんの声も耳に入らなかった。

「シギ…!」

足が勝手に動いた。裾が邪魔で縺れる。男もこちらに気が付き、走りだした。道の真ん中、飛び込んで抱きついたリウヒをシギもしっかりと抱きしめた。

「シギ!シギ!」

「会いたかった…!」

「わたしも」

噛み付く様にキスをするとシギも応じた。嬉しさと懐かしさが、わき上がってきて眩暈がする。ああ、すごく会いたかった。この人が大好き。

「ごめんね」

「なんであやまんだよ」

「ごめん」

キスの合間に息つぎのような会話を交わす。ふと、後ろからの視線を感じて、慌ててシギから身を引いた。ユキノさんが、呆然としたように、なおかつ当てられたように赤い顔で立っていた。

 

[まああ、離れ離れになっていたリウヒの恋人…]

お茶を出されて、シギが赤い顔でお辞儀をする。リウヒは恥ずかしくて顔を上げられない。

彼氏とのラブシーンを母親に見られた娘のようだった。

[あっあの、かあさん]

台所にひっこんだユキノさんを追いかける。

[急で申し訳ないのだけど、明日、発とうと思うの。友達も待っているし…]

そして、そろそろ王女が立つ噂が流れるはずだ。

[ええ、いってらっしゃい]

ユキノさんは、リウヒの手を握って言った。

今まで、本当にありがとう。わたしは、あなたに娘をみていたのよ。とてもそっくりで、同じ名前で、幸せな夢を見せてくれた。あなたに甘えていたのもあるかもね。すごく楽しかったわ。

歌うようなその声を聞きながら、リウヒの目から涙が溢れてきた。わたしが出て行ったら、この人はまた一人なのだ。

[ねえ、かあさん、トモキのところに行くべきだと思う。今はバタバタしているけど、落ち着いたらきっと、また連絡がくるよ]

うっかり言ってしまってから、しまったと思った。案の定、ユキノさんは驚いた顔をしている。どどどどうしよう。

[トモキさんを知っているっていう人と話したことがあるんです。おれたち]

ナーイス、シギ!でもちょっと微妙!

[あの子は無事なの!]

[はい、その妹さんも無事です]

ユキノさんは、安堵のため息を漏らした。ごめんね、もっと早く言えば良かったと謝ったら、いいのよ、と泣いた。

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「トモキとハヅキは、兄弟だったのか」

深夜。リウヒはベッドの上で、シギの腕の中にいる。そのシギは壁に凭れるように座っていた。お互いの今までの経過は、それぞれが驚くことばかりだった。

「トモキの弟がハヅキ…でも、そんなことが…」

小さくブツブツ呟いているシギをリウヒが不思議そうに見た。

「どうしたの?」

なんでもねえよ、とキスをされた。甘い感覚に流されそうになって慌てて唇を離す。ハヅキの昔使っていたベッドの上で、そういう事をするのは、なんとなく嫌だった。

「しかも、幼少期の王女も預けられていたの」

居間の柱に、傷がいっぱいついていた。身長を計った後の傷だ。片面がハヅキで片面が王女。

トモキが計っていたというそれは、ハヅキよりも断然王女の方の傷が多く、複雑な心境になった。

「兄弟って、大変だな」

甘えるように、頬を男の肩に擦りつける。そして気に入りの、きれいな喉仏をとっくりと鑑賞した。

「シギは変な所にいたんだね」

夜更けにやってきた少女。不可思議な老女。

「早くカスガと合流して、もう一度話さねえと」

「ねえ、スザクに行く前に、都に寄りたい。昔のバイト先に顔を出したいの」

この情勢でどうなっているか不安なんだ。

「分かった」

密やかな声は、その内無言になった。

 

[かあさん、今まで本当にありがとう。元気でね]

ユキノさんの体を抱きしめると、その細さに驚いた。

[リウヒも体に気を付けてね。達者でいってらっしゃい]

手を振って見送るユキノさんを、何度も振り返りながら歩いてゆく。小さく消えても、まだ手を振った。

「親子ごっこだったけど、すごく楽しかったの」

もし現代に帰れたら、うんと親孝行をしよう。

昼になって木陰で弁当を広げた二人は、握り飯を食べていた。

「それはいい心がけだな。ところでこれを握ったのは誰だ」

「わたしだけど…少しはマシになったでしょう?」

「少しな。ほんの少し」

それにしても。二年前とは大違いだとリウヒは思う。

道行く人は、浮浪者同然も多く、呑気に握り飯を食べている自分たちを睨みつけている。

シシの村では比較的平和だったが、この国はこんなに治安が悪くなっているのか。

改めてシギと一緒でよかった。

しかし、都に入って驚いた。荒んでいる空気が一気に襲う。民は腹の空かせた野良猫のように目を光らせており、なぜか兵は威張り散らしていた。裏通りの一角に、馬車があった。現代の観光地などで見かける派手なものではなくて、木の粗末なものだ。中からうめき声や泣き声が聞こえた。これは、もしかして噂の人浚い…。

男たちが走ってくる気配がして、リウヒとシギは隠れるように壁に身を寄せる。彼らは下卑た声と笑いを上げると、馬車を駆って行った。

その内の一人の男に見覚えがあった。二年前、ティエンランにたどり着き、宿へと案内してくれた門番だった。

ゲンさんの宿に行ってみた。髭親父は見る影もなくやつれていた。

[女房が死んだんだ…。病で…医者を呼ぶ金も、薬を買う金もなく…]

そう言って泣き崩れた。リウヒを娘のように可愛がってくれた、あの親切なおかみさんが。胸が絞られるように痛んだ。

そして預けていた現代の服も、リウヒが商家の奥さんにもらった衣も売ってしまったという。

[許しておくれ、許しておくれ]

涙を流しながら謝るゲンさんに、二人は頷くことしかできなかった。

 

そして、目的の商家は。

誰もいなかった。何度扉を叩いても、何の反応もなかった。

[キキ、ネネ、ラン、クジャク、タイ!奥さま!シゲノさん!]

[そこの家に人はいないよ]

通りを歩いていた男が、声をかけた。

[大分前に夜逃げをした]

そんな。足の力がぬけて、リウヒはズルズルと座り込んだ。光の差し込む美しい庭、コロコロと笑い声を上げていた子供たち、のんびりお茶をすする奥さん、福々しい笑顔のシゲノさん、ハヅキの授業の声…。

扉に両手をかけながら、リウヒはしゃっくりを上げた。全てが消えてしまっただなんて。

信じられない。

上品で趣のあった商家は、黒く荒んで見える。みんないなくなってしまっただなんて。

嗚咽を上げた。涙が止まらない。

美しいものは永遠に続くものだと思っていた。思い込んでいた。

「リウヒ。気持ちは分かるけど、そろそろ行こうぜ。夜になったらやばいぞ、ここ」

「うん…」

安宿の一室。ゲンさんにはいたたまれなくて、もう会えなかった。

シギはリウヒが落ち着くまで、抱き抱えて背中を叩きあやしてくれた。

「お金って怖いね…」

そして人間って怖い。あの門番の顔が思い出される。

「みんな自分が一番可愛いんだよ。局面に立たされるとあっという間にそれが出る」

「早く、王女が立たないかな」

救世主が世界を救う。苦しむ人々を助けてくれる。だけど、どうして苦しめられている人々は立ち上がらないのだろうと思っていた。みな受け入れる方が楽なのだ。己の身が可愛くて、勇気がなくて黙っている。物事を起こすにはきっかけが必要だ。王女が声を上げれば、苦しんでいる人々はそれについてゆく。そして、新王が立つ事をリウヒは知っている。

「もうすぐだよ」

シギが抱きしめる腕に力を入れた。

「もうすぐだ」

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「結構な距離があるじゃない、もう」

「ああ、見えてきた」

「人の気配がしないね」

リウヒたちはスザクの隣にある漁村を目指して歩いていた。何もないところとは、その通り、本当に人一人もいない、寂れた村だった。

「こんな村もあるのか」

崩壊寸前の家もあり、大体は砂に埋もれつつあった。草木は全て枯れている。

なんなのだ、この村は。

リウヒは呆然と辺りを見渡す。こんな村があるなんて思ってもいなかった。

浜辺に腰を下ろすと、爪を噛んで遠くを見る。税が半分に跳ねあがってから、町の雰囲気が一転険悪になった。スザクの港は元々賑わっているところだ。しかし、それ以外の村や町はどうなのだろう。そして都は。

わたしはここで何をしているのだろう。王に立つと宣言したものの、未だにみんなに守られてのんびりとしている。国王崩御してから、都に登ると大人たちは言う。父はいつ死ぬのだ。寝ついてから何年経つと思っているのだ。

そうこうしている内に、こんな村や町は増えてゆくだろう。この国の民は…。

そこまで考えて、ぞっとした。

わたしはこんな所で、こんな事している場合じゃないのに。いますぐ都に登って、王座から父とショウギを蹴り落としてしまいたい。

「何を考えているんだい」

「カガミ」

丸いオヤジがえっこらしょ、と隣に腰を下ろした。

「なぜ、お前たちは止めたんだ」

「またそれを聞くのかい。次期尚早だと思ったからだよ」

兄の前で、宣言した自分の声は、大人たちに諌められた。

「次期尚早?ではその時期とはいつだ。のんびりしている間に、税は上がり民の暮らしは厳しくなっていってるんだぞ」

「リウヒくん、税は下げるべきだと思っているかい」

「当たり前だ」

「君が王位についたら」

「下げる」

あのね、とカガミがため息をついた。

「時には、そういう時も必要なんだよ。国ためには民に我慢をしてもらって…」

「それはおかしい」

リウヒはやけにきっぱり言う。

「飢饉や干ばつのときならいざ知らず、今年も豊作だ。なのに、なぜ税を上げる。大方宮廷の建築費用がなくなったとかそういう問題だろう」

「そりゃそうだよ。あれは国の威信だもの」

「建物一つに威信もなにもあるものか。いっそのこと園にでもして掘立小屋でもつくればよい」

「何をいっているんだ、君は」

カガミの声はもう泣きそうだ。

「あまりにも乱暴すぎる。そんな掘立小屋をみて民が王を、国を誇れるとでも思うのかい」

む、とリウヒが声に詰まった。

しばらく二人は黙って海をみる。

「嫌なんだ」

民が喘いでいる時に、みんなに守られながらのんびりと旅をして。わたしはあの宮廷に入って国を立て直さなければいけないのに、そう言う立場なのに、何でここにいるんだ。

そう言ってリウヒは小さくため息をついた。

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酒場の隅で、カスガは小声で言い争っている三人の男に聞き耳を立てている。一人は丸いオヤジで、一人は黒髪の青年、一人は銀髪の優男だ。カガミとシラギとカグラだ。

たまたま飲んでいたら、オヤジが青年二人に引きずられるようにしてやってきた。うっかり酒を吹いてしまうところだった。王女一行の大人たちは、結構な酒好きらしく、よく酒場に出没する。それをこっそり聞くのが趣味になっていた。でも、この三人の組み合わせは珍しい。

気付かれないように近くに移動する。しかし、余程深刻な話なのか中々内容が聞こえない。

「…と噂を流す」

「…王女は民衆と…たしですか」

「あなたは…思わないのか」

ああ、もどかしい。拡張器がほしいくらいだ。カスガがため息をついた瞬間。

「国は、人間は、あなたの玩具ではない!」

シラギが、立ち上がって怒鳴った。思わずそちらを見る。酒場の喧騒も静まり、みなも目線を投げかける。オヤジも大声で言い返した。

「ぼくが道をつくる。君たちが王女の手を引いてその道を辿る。最後に宰相の用意した舞台で踊ってもらう。最高の筋書きじゃないか」

「そんな事を考えていたのか、お前は」

わああー。王女だー!王女だー!激写、激写!急いで取り出したケータイは、悲しい事に電池切れのマークが点滅していた。カスガの顔が青くなる。誰か!充電器もってないよね!あるはずないよね!古代だもんね!

それにしても。冷静になったカスガは、静かに怒っている王女と四人の男を見ながら思案した。

 

ぼくが道をつくる。君たちが王女の手を引いてその道を辿る。最後に宰相の用意した舞台で踊ってもらう。

 

これは作られた話だったのか。あの丸いオヤジが創作した。新しい事実を発見した気がした。王女は民を見かねて、自発的に都に登ったのだと思っていた。彼女は舞台で踊っていただけだったのか。その内、王女が何か言い捨てて、席を立ち、自分そっくりの男がその後に続き、青年二人も追いかけてゆき、オヤジはしばらくそれを眺めていたが、腰を上げた。

カスガも追いかけたかったが、目立つ真似はできない。

短髪の男と、それにしな垂れかかる女が、酒場を出て行った。

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「王女サマが動き始めまシタ」

朝餉の用意を整えたワカに、ジュズがゆっくりと振り返る。

「カガミサンと宮廷のやり取りを、黒と白が付けていたようデス。そのまま酒場で、カガミサンは一切を告白し、王女サマはそれを聞いて、アナンサマに協力を申し出マシタ。アナンサマは快諾、武器と言を流せと海賊に命令、もうすぐ、王女サマが立ったと、この町にも噂が流れるでショウ」

「宮廷の動きはどうなの?」

「黒が話し合いに馬をとばしたそうデス。イランの予想では、王女サマと宮廷で戦になるだろうト…」

そう。ジュズは聞きながら、朝餉に箸をつけた。その美しい動きに、ワカはいつも見とれてしまう。

「カガミサンですが、昨夜のうちに毒薬を仕込みマシタ。ご命令通りニ…」

「ご苦労さま」

ワカはにっこり笑って口を閉じる。そして壁際に控えた。

もうすぐ、この仕事も終わりだな。食器を台所に下げ、握り飯を食べながら思う。

あたしたちの雇い主は。

手に付いた米を舐めた。

みな一様に遊戯をするような感覚で人を殺す。まるで子供が遊ぶ盤と駒のようだ。邪魔だと判断したものを消し、己にとって有利のものを動かす。

直接手を下すのは自分たちだ。心はいらない。情報を集め、命令された事をただ遂行するのみ。

それが仕事なのだ。闇者と呼ばれるワカたちの。

世界は二種類存在する。日のあたる表舞台と、闇に潜む舞台裏。後者に属するワカは、どうしてもその美しい表に憧れる。足を踏み入ることのない世界だと、分かっているから余計に。

 

「いいもん食ってんな」

「イラン。お疲れさまデス」

裏口から入ってきた男に、食べますカ?と握り飯を一つ差し出す。ワカの手に握られたままの飯を、イランは受け取らずに手ずから食った。

「宮での話し合いは案外簡単にいきそうだ。宮廷側は王女に付きたいが建前がある、ショウギは完全に孤立している、あの女はうまく丸めこまれて殺されるだろうよ。宰相は中々のやり手だな」

「ショウギは誰に殺されるんデスカ?」

「宰相の手の内のものか、王女の手の内のものか、おれらかに」

少女の手にあった握り飯はなくなり、男はその掌に付いている米粒を舐めとっている。

「スザクでは、民が鍬や鋤をもって続々集まっている。一日もたってないのにすごい数だ」

「数ハ」

「約五百。これからも増える。対し宮廷側は約四千。だが、王女側が勝つだろう」

「言いきれる理由ハ?」

「黒は大層部下に慕われていたらしい。特に黒の両腕と呼ばれていた二人の副将軍は、宮廷に憚ることなく不満を漏らしている。いやいや、威勢の良すぎるじいさんと女だったよ」

思い出したらしくイランはクツクツと笑った。掴んでいたワカの手首を放るように離すと、水を飲む。

「軍の上がそんなんだ。戦場で黒が目立てば、あっという間に宮廷軍は王女側に寝返るな」

「分かりまシタ。ジュズサマに伝えておきマス」

「あと数日で終わる。頼んだぞ」

ほぐすように腕を一回転したイランは、裏口を出た瞬間に消えた。ワカはそれを見送った後、老女に報告をするため中に戻った。

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前後左右を見渡しても、スザクへと続く道は武器を持った民であふれていた。現代のテレビで中継される、大型連休の観光地のようだ。

小さなティエンランの色んな村や町から人が押し寄せているのだ。案の定、港付近では渋滞している。

[王女を助けてやろう]

[下賤の女じゃない、我々の王だ]

声も聞こえた。その顔は一様に生き生きとしている。

「現代以上の賑やかさだね」

「それよりも…」

カスガに会えるのだろうか。シギは不安になってきた。あいつ、調子に乗って殺されていなきゃいいけど…。

「王女たちの周辺を探したらいるよ。多分」

リウヒがしごくもっともな事を言った。

スザクに入ると、あちらこちらに人があふれ返っていた。宿は無料、一般家庭や酒場、商船や海賊船まで民の為に解放されているという。大盤振る舞いの心遣いに民の気概は一気に上がった。

[さすがは我らの王女]

[おれたちのことを考えてくれている]

どこにいっても、王女を褒めたたえる声で一杯だ。当の本人は、その民の生活に対する不満を聞いて回っているらしい。

「お前、あんまり出歩かない方がいいな」

「うん」

王女にそっくりのリウヒは、変装のつもりか男衣に長い髪を後ろで一つに括っていた。中々に可愛いとシギは目を細めてしまう。

そして、目的のカスガはあっさりと見つかった。人々に囲まれている王女とトモキを、建物の蔭から変態のように覗き見していた。

「あれは…まさしくストーカーだよね…」

「どこからどう見ても犯罪者だな…」

ため息をついた二人は、そのストーカー犯罪者にむかって駆けていった。

「カッスガー!」

大声を上げてリウヒが抱きつくと、カスガは満面の笑みで幼馴染をクルクル回した。

海を背景にしたそのシーンは、まるで少女マンガだったと後にシギは語る。

久々の再会を祝った三人はそのまま、カスガの宿へと向かった。

「チームカスガ、再結成だねー」

「よく宿がとれたな」

「ぼくは少し前からここにいたからね。しかも今は無料だし。ああ、でもベッドが二つしかないんだけど…」

「いいよ、別に。わたし、シギと一緒に寝るから」

照れたように視線を交わしあうリウヒとシギに、カスガは絶句したあと、そうか、と呻いた。

「おめでたいことだけどさ、ぼくがいない所でやってね。そういうことは」

「やだもう、馬鹿!」

リウヒが思いっきりその背を叩き、カスガはむせた。

 

説明
ティエンランシリーズ第三巻。
現代っ子三人が古代にタイムスリップ!
輪廻転生、二人のリウヒの物語。

「王女サマが動き始めまシタ」

視点:現代リウヒ→リウヒ→カスガ→ワカ→シギ

*明けましておめでとうございます!今年もよろしくお願いします。
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コメント
華詩さま:コメントありがとうございます☆さあ、真相が見えるのかどうなのか(苦笑)。(まめご)
病死じゃなかったんですね。誰がこの歴史の手綱を握っていたのか。今回は真相が見えるのかな。(華詩)
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