ヤマハがゴルフ場向け自動運転システムの電気自動車を開発して、販売を開始したのは1996年だったそうだ。ヤマハのゴルフカートは年間6万台以上も生産しているらしい。その自動運転の仕組みは単純で、地面に埋設された路線に誘導されて走る仕組みだ。同様の機構は、自動車などの生産工場での部品運搬などにも広く使われているという。その後 2014年から、この自動運転ゴルフカートはエコカートからランドカーという名称になり、公道も走行できるようになった。基本的にゴルフカートそのままだから 車体にはドアも窓もない。シートベルトも無い。最高速度は20kmで、走路上の駐車車両や信号機には運転手が対応しなければならない。現在では自動運転レベル4以上の法律が整い、高度な自動運転車が走行可能になっているが、ヤマハは『ランドカーの自動運転はレベル2まで』と割り切っているそうだ。速度が遅いことでデメリットは多いのだが、低速で走行できるエリアやルートを確保できるのなら、安価で低床式の乗降しやすく、運転しやすい車が使えるのだ。観光客や地域住民も ちょい乗りに使えて、環境にも優しい 手軽な足として、十分価値はあるようだ。 『国土交通省と環境省が導入を進めている〈グリーンスローモビリティ(GSM)〉というものがある。 時速20キロ未満で公道を走れる電気自動車を活用した移動サービスの総称だ。国交省によると、環境への負荷が少なく、従来の公共交通網の補完が見込まれていて、コンパクトで運転が簡単な車体の特徴から、観光地や高齢者の多い地域などで導入例が多くなっている。しかし、今後も運転手の確保や資金調達など、運用面で課題が残されているようだ。』 能登半島地震の被災地の石川県輪島市では、東京大学の鎌田実教授らと共同で、ゴルフカートをベースにした車両による公道での自動運転の実証実験を行っていた。輪島市での実験は2014年秋に開始し、10月下旬からは公道で自動運転の実証実験を始めている。輪島市などは電磁誘導線の敷設などを開始し、ヤマハは公道で走るための車両の改良に着手している。自動運転の場合、運転手が行う操作は発進と停止のボタンを押すだけだが、公道では歩行者の飛び出しや急な障害物に対応するため、自動運転よりハンドルによる操作を優先させる“オーバーライド”という機能が必要になるそうだ。地震から1年経た現在は、またカートが走れるのかは、情報が無く僕にはわからない。 日本にはGNPを下げることに貢献している無職の高齢者は余っているんだけど、運転職は危険だろうなぁ?『突っ込みゴルフカート』がこれからのブームになるかも知れない。 |