『想いの果てに掴むもの 〜第5話〜』魏アフター |
真・恋姫無双 二次制作小説 魏アフターシナリオ
『 想いの果てに掴むもの 』
第5話 〜 宴に響く音色 〜
まだ遠いが、視野に映る許昌の街が、一刀に感慨深いものを与える。
まだ、馬で1時ほどかかるだろう。
それでも、その姿は、『 帰ってきた 』 のだと、一刀の心を締め付けた。
「懐かしいですか?」
そんな俺の思いに、気がついたのか、首の下から、風が声を掛けてくる。
「ああ・・・・、
俺は帰ってきたんだ。」
「そうですね〜
でも、風はちょっぴし残念ですー」
俺の歓喜の言葉に、風は少し寂しげな顔をする。
何で、そんな顔をするのだろうか。
「どうした、風?」
「いえいえ、これは、お兄さんに言っても仕方がない事だと、風は判っているのですよー」
「風、風は、俺にとって大切な人だから、俺に出来る事だったら、遠慮せず言ってほしい。
今の俺では、大したことは出来ないと思うけど、全力で行うから、それだけは約束するから」
俺の言葉に、風は驚いた顔をする。
でも、それは一瞬で、嬉しそうな笑顔をすると、
「本当ですか?」
「ああ」
俺の答えに、楽しそうな顔をする。
「風は、これでお兄さんと2人っきりの蜜月の時間も、これで終わり、と思っただけなんですよー」
風の言葉に、風が俺との時間をこんなにも大切にしてくれた事に、感動していると
「お兄さんに、開発し尽くされた風は、もうお兄さんのものなんですよー」
「・・・開発し尽くされたって・・・そういう生々しい言う方は、」
「おうおう、散々弄んでおいて、いまさら知らんぷりする気かよ」
「ホウケイ、無理を言っては駄目ですよー、お兄さんは魏の種馬なのですから、
きっと、風のことなんて忘れて、国中のかわいい娘達を、その毒牙にかけていくのですからー」
「最低漢だな」
「きっと、漢の浪漫なんですよー」
「しないから!
頼むから、人聞き悪いこと大声で言わないで!
あっ蒙鋳さん、出鱈目だから!
お願いだから、そんな軽蔑の眼差しで、見ないで!」
「おうおう、兄ちゃん、あれだけ手を出しておいて、今更否定できるのか」
「ぐはっ・・・」
宝ャの言葉が、俺の心臓を突き刺す。
いけない、このままでは、本当に心臓が停止してしまう。
こんなこと言う資格なんて、俺には無いかもしれない。
それでも、言わなければいけないから、
「風、説得力ないかもしれないけど、俺は風達だけだから
けっして、軽い気持ちじゃないから、今までも、そしてこれからも」
「本当ですか?」
俺の言葉に、風は、上目遣いに、かすかに眼を潤ませて、すがるように見つめてくる。
こんな娘に、ここまで思われて頷かなきゃ、漢じゃない!
おれは、出来るだけ心をこめて言葉を紡ぐ
「ああ」
「ふふふっ、やはり、風の人を見る眼は、間違いではなかったのです。
風は、もうお兄さんのものです。
それだけは、忘れないでほしいのです。」
風は、そう言って、俺の胸に甘えるように、もたれかかる。
そんな風の願いに、
「あぁ、風は、俺のものだ」
「お兄さん、風は、今とても幸せなのですよー」
そんな、風の言葉に、
俺は、あたたかな気持ちと安らぎを感じ、
俺も、風の言葉に答える。
「あぁ、俺もだ」
「はい♪」
そう言って、風は片手を上げ、蒙鋳さんを呼び止める。
蒙鋳さんの指示で、隊が止まり、俺もそれに合わせて馬を止める。
「風?」
「お兄さん、馬から下りて、この間みたいに兜を被って、面をしてほしいのですよー」
「え? ああ」
風の指示で俺は、ヘルメットを被り、面をする。
準備をしていると、隊の皆さんも、馬を下りて集まってくる。
「お兄さんの剣も、預からせてほしいのですよー」
「風?」
風の指示に、俺は疑問を感じながら、
刀を蒙鋳さんに預ける。
「お兄さん、これから行う事を、黙って受け入れてほしいのですよー」
そう言って、風が手を上げると、周りの兵が、一斉に襲い掛かかってきた。
俺は、一瞬抵抗しようと考えたが、風の言葉が俺を躊躇わせた。
気がつけば、俺は両手両足を縛られた挙句に、簀巻きにされ、地面に転がされた。
「風、説明してくれ、これは一体?」
蓑虫状態の俺は、何とか、姿勢を変え風の顔を見る。
風は、そんな俺を見て、
「仮面をつけていては、お兄さんの困った顔が見れないですねー
これは、失敗、失敗」
「風? 頼むから説明をプリーズ」
「ぷりーず? なんですか? それは?」
「お願いって意味、説明してくれ」
「くーーーー」
「寝るなーーー!
て、くそっ、これじゃあ突っ込めない」
突っ込めない俺は、蒙鋳さんに助けを求めるように見ると、
蒙鋳さんは、すまなそうに
「程c様」
「おぉ、お兄さんの困った様子が楽しくて、思わず寝入ってしまったのです」
「いや、普通は、楽しかったら寝ないと思うけど」
「いえいえ、風は少し変わってるから、寝るかもしれないのですよー」
「自覚はあるのは判ったから、この状況を説明してほしい」
「やれやれ、困ったものです。
お兄さんは、この状況で判らないほど、鈍感さんなんですか?
蒙鋳さん」
風の言葉に、蒙鋳さんは俺の刀を手に近づいてくる。
「ふ、風?」
俺の疑問の声に、風はただ楽しそうに微笑を浮かべる。
「冗談です」
風のそんな言葉と同時に、俺の体は宙に浮き
荷物のように、馬の背に乗せられる。
そんな俺に風は近づいてくると
「お兄さんは、有名人なのです。
このまま許昌に入れば、きっと騒ぎになるのですよー」
「それはちょっと大袈裟じゃないか?
俺は、たかが警備隊長だったんだぞ?」
「警備隊長だったからこそ、街中に顔を知られているんですよー
それに、顔を知られている分、皆に慕われているんです。
お兄さんは、自分を過小評価しすぎなんですよー」
「北郷隊長、自分も程c様の意見に同意見です。
許昌の民にとっては、北郷隊長こそ街の英雄と思っているのです。
北郷隊長が、街を安心して、住めるようにしてくださったことを、民は知っています。
北郷隊長の起案した政策のおかげで、都が活気付いていることを民は知っています。
きっと北郷隊長は自分の力じゃない、と言うでしょうが、
民達にとって、そして私達北郷隊にとって、それが真実なのです。」
「・・・・こんな俺をそんなふうに思ってくれるなんて、
なんか申し訳ないと思うけど、うん、その気持ちに応えれるよう頑張るよ」
蒙鋳さんの言葉は、正直大袈裟と思うが、そんな俺を信じてくれていることには違いない。
その思いを、少しでも応えれるよう、俺は覚悟を決めた。
でも、やはり、照れくさいので
「こんな格好で言っても、全然説得力ないけどな」
「「「「 あはははっ 」」」」」
俺の言葉に、笑いが広がる
そんな中、俺は風に顔を向けると
「お兄さん、この後お城に向かいますが、そこで風が言うまで、正体を隠してほしいのです。
もちろん、声を出すのも駄目ですよー」
「えっ、なんで?」
「今は、風の言う事を信じてほしいのです。
うまくいったら、風のお仕置きは、無しにしてあげるのですよー」
「えーと、この状況が、すでにお仕置きになっている気がするんですが・・・」
「あらあら、お兄さんは、風達のお仕置きがこの程度だと思っているんですかー?」
そう言って、笑う風の姿に、背筋が冷たくなるのを感じる。
「はい・・・謹んで受けさせていただきます・・・」
華琳視点:
許昌城内庭園内では、すでに歓迎の宴が開かれていた。
それぞれの武将文官達が再会を喜び、または、情報交換などを行っていた。
「はーい、華琳、今回は楽しんでいるようね」
「雪蓮、人聞きが悪いわよ。 まるで、今まで楽しんでいないみたいじゃないの」
「あら、男に逃げられて、落ち込んでいたのは誰だったかしら」
「んなっ!」
「あぁ、やっぱりあの噂は、本当だっだんですねー」
雪蓮の言葉に、絶句していると、桃香がそれに乗ってくる。
そんな二人を睨み付け。
「あなた達、そんな根も葉もない噂で、私に向かって、いい度胸しているわね」
「だって、本当のことじゃない。 それに、あなた達が落ち込んでいたおかげで、
色々な所に影響出てたのよ。
その後始末を、させられた身としては、これくらい安いものと、思うんだけど」
「ぐっ」
私の怒気も涼しげに、痛い所をついてくる。
「それとこれとは、話しは」
「そんな事より華琳さん」
「・・・桃香、今私は、雪蓮と話しているんだから、邪魔しないでちょうだい」
「えー、だって、朱里ちゃんや雛里ちゃんも、大変だったと、
ぼやいてたんだから、無関係じゃないと思うんだけど」
「うっ」
「でも、それは同盟を組んでるんだから、お互い困った時は、お互いさまでって事で」
「そ、そのとおりよ、桃香
貴女も、たまには良い事言うじゃない」
「たまに なんて酷いよー、
でも、やっぱり、その困った原因は知りたいと思うんだけどな」
「そうよねー、やはり原因は、はっきりさせておくべきよねー」
桃香の言に、雪蓮が乗ってくる。
「貴方達、なにが言いたいの?」
「ふふふふ、やっぱり、原因となった、北郷さんって人の事を知りたいなーと思って」
「ふん、そんな事、私の口から言わなくても、それなりに調べはついているんでしょ。
言うまでもないわよ」
「そうねー、天の御遣いで、警備隊長で、貴方の客将で、軍師も勤め、
幾多の戦場で、覆るはずの無い局面を乗り切り、魏を勝利に導いた天の使者。
それだけに留まらず、数々の画期的な政策で、魏を瞬く間に繁栄させる原因の一つとなった。
後、ついでに魏の種馬って事かしら」
「でも、私達が知りたいのは、そんな表面的なものじゃなく、
華琳さんが、北郷さんって人を、どう思っていたかってことなんですよ」
「そうそう、王として完璧過ぎて、男には興味ないって感じだった貴女が、
そこまで夢中になる男なんですもの、王として、また同じ女として、
興味が出ないって言ったら、嘘になるわよ」
二人の言葉に、顔が熱くなるのを感じる。
きっと、今の私は、顔を真っ赤にしているに違いない。
「そ、そんな事、貴女達に関係ないでしょ!」
そんな二人へ華琳は、顔が赤いのは怒っているせいだと、言わんばかりに怒鳴るが、
神経の太さだけなら、華琳を遥かに上回る二人には通じず。
「ええー、私だって、王で女の娘だから、華琳さんみたいな事態に陥らない
とは限らないじゃないですかー、そのためにも知りたいんですよ」
「あらあらー、覇王曹操ともあろうものが、同盟国の王が教えを請いでいるのに
それを無視するのかなー」
華琳の王としてのプライドを利用して、外堀を埋めていく。
華琳は王としてのプライドを取るか、女としてのプライドを取るか迷う。
ふふっ、そんなものは決まっている。
王としての態度を求められた以上、答えは決まっている。
王としてのプライドが勝つあたり、それが覇王曹操の弱点なのかもしれない。
だが、このまま話せば、言い負かされたみたいで、癪だ、ならば
「じゃあ言うわ、王としてなら、そんな男の事は、とっとと忘れる事ね
たかが、男の事で、民に迷惑掛けるようでは、王として失格よ」
「ええー、私が聞きたいのは、そんな王としての答えじゃなくて」
「あら、王として聞きたいと言ったのは、貴女達の方よ」
私の答えに、桃香は頬を膨らます。
まだ、何かを言いたげだが、もう勝負は決したと判断し
私は、あと適当に受け流す事に決めた所に
「へえー、じゃあ、元気になったって事は、踏ん切りがついたって事なのかしら」
「ええ、そうよ
さっきも言ったでしょ、民に迷惑掛けるようでは、王失格よ。
あんな男の事なんて、振り切ったわ」
「そうは、見えないけどなー、まぁいいわ、
じゃあ、北郷って子、見つかったら、貰っても良いわね?」
「なっ!」
「あっ、ずるい、あれだけの事できる人なら、私も欲しいです」
「あ、貴女達なにをっ!」
「あら、振り切ったんでしょ? なら、私達が貰っても問題ないじゃない」
「そーそー」
雪蓮の、とんでもない発言に桃香も乗ってくる
「あ、あげないわよっ!」
「えー、さっき忘れるっていったじゃない」
「あっ、私も聞きました」
私の反対の言葉に、先ほどの言を盾に持ってくる。
「わ、私が良くても、部下達が反対するわ。 部下達の思いを守るのも、王としての勤めよ」
「あら、貴女の家臣は、王の決定に逆らうのかしら」
「それに、いま、華琳さんは、良いと言ってくれましたし」
雪蓮が、痛い所をつき
桃香が、言葉の揚げ足を取ってくる。
だんだん強かになってくるわね、この娘
「例えばの話よ!」
「えー、さっき、良いって、言っていったじゃない」
「言ってないわよ!
これ以上、いもしない男の事で、話しても仕方ないでしょ!」
「じゃあ、ちょうだいとは言わないけど、貸してくれるくらいは、してよね。
いろいろ協力もしているのだし」
「ええ、それくらいは、良いわよ。
でも、その代わりこの話はこれで終わりよ」
この話題を切り上げたくて、適当に応じる。
実際、あれだけ協力していてくれているのだから、雪蓮たちの要求は当然だろう。
後日、この対応を、悔いることになるとは、このときは露にも思わなかった。
桃香達からのくだらない詰問を、適当にあしらい、諸侯達と挨拶を交わしている所に
警備兵の一人が小走りにやってきた。
「曹操様、程c様がお戻りになられました」
「そう、ご苦労様、下がって良いわ」
「はっ」
報告に来た兵を下がらせてすぐ会場がざわついた。
風が戻ってきただけにしては、このざわつきはおかしい。
そう思っていた所に、風の姿が、人垣の向こうから現れる。
「華琳さまー、今戻りました」
「ご苦労様、報告は後で聞くわ、
と言いたい所だけど、後ろの荷物はなんなのかしら?」
風の後ろには、今回の警護隊の隊長、たしか蒙鋳とか言ったかしら
その男の肩に、簀巻きにされた鎧姿の人物が担がれていた。
一刀視点:
簀巻きにされた俺は、そのまま城に荷物のように運ばれた。
やがて、城の庭園にまで運ばれると、そこには、華琳の姿があった。
華琳の姿は、2年の月日を経ていたが、身長やその他の成長は、微々たる物だったが
その可憐さは、いっそう磨きがかかり、再会と喜びをいっそう引き上げた。
「華琳さまー、今戻りました」
「ご苦労様、報告は後で聞くわ、
と言いたい所だけど、後ろの荷物はなんなのかしら?」
華琳の言葉に、蒙鋳さんは、俺を優しく下ろす。
「見てのとおり、罪人さんなんですよー」
(なっ!)
風の言葉に心の中で驚くが、風との約束もある。
なにがあっても、風を信じると決めたのだからと、もう一度覚悟を決める。
「風、私は、なぜ処分していないのかと聞いているのよ」
「今回は、武道大会もないので余興にと思いまして、
あー、もちろんせっかくの宴を、血で汚すわけにはいけないので、
練習用の武具同士で仕合なんて、いかがでしょうかー」
風の言葉に、華琳は一度息を吐くと
「ここまで連れて来てしまっていては、仕方ないわね。
で、もしこの者が勝ったら、罪を減じるとでも言うつもりかしら」
「さすが華琳さまなのですよー」
(おおーい、風なにを考えてるんだ!)
俺は心の中で、風に問いかけるが、風はそんな俺の様子に
「くーーー」
(寝るなーーーー!)
「風、起きなさい」
「おぉ、華琳さまの慧眼に、思わず寝てしまったのですよー」
「風、理由は後で聞くことにするわ」
「誰か、皆を集めて」
華琳の言葉にそばの侍女が動き、しばらくすると、三国の武官文官達が集まってくる。
その中に、魏の娘達の姿に、一刀がうれし涙を浮かべていると、
「宴を楽しんでいるところに、集まってもらって申し訳ないわね、
ちょっとした余興で、そこの簀巻きにされた者と、仕合を催したいと思うのだけど、
誰か、相手になってくれないかしら」
呉の面々:
「面白そうな相手じゃないから、私は見学に回るわー」
「こういうものは、酒の肴にするのが正しい楽しみ方というもの、他の者に譲るとしよう」
「我が剣が、穢れるだけだ」
「ふん、思春の言うとおりだ。 私は辞退させてもらう」
「あまり、こういう公開処刑は、好きではないです。 私はお猫様ともふもふしていた方が・・・」
(今、公開処刑と言ったよこの娘、可愛い顔に似合わず物騒だ・・・ガタガタ)
魏の面々:
「ふん、私は華琳さまの護衛がある。このようなものに関わっておれん」
「宴の席で、弓で相手をするのは無粋というもの、私も辞退させてもらう」
「うーん、ウチは見学しててもいいけど、審判なら受けてやってもいいでー」
「沙和は、汗かきたくないのー」
「ウチかて、汗かきたくないわ、それに螺旋槍は土埃を舞わすから、
せっかくの料理が、駄目になったらかなわんわ。 凪はどうや?」
「誰もいない場合は引き受けましょう」
蜀の面々:
「立派な鎧を着けているようだが、あまり強そうとは思えん、私は辞退しよう」
「うむ、愛紗の言う事ももっともだ、あまり弱いもの虐めをしては、我が槍が泣くだけというもの」
「星おねえちゃんの言うとおりなのだ」
「・・・モグモグ」
「誰でもよいが、酒の肴くらいには楽しませてくれよ」
「うふふ、璃々、悪い人がどうなるか良く見ておくのよ」
「うん、悪い人は、木端微塵なんだよね。 お母さん」
(あの、小さい子になんてことを教えているんですか・・・・)
「桃香様を御守りする任を放って、そのような催しには参加できん
そんなお祭りごとは、翠にでもやらせておけ」
(あっ、この人なんか春蘭と同じ匂いがする)
「うーん、あたしはどっちでもいいけど」
「あら、誰もいないのかしら」
各国の武将の面々の言葉に華琳が、問い直す。
ううっ、確かに、俺なんて、武将の皆さんに比べたら、たいした事ないだろうけど・・・
そろそろ、泣いていいですか・・・
「そう、じゃぁ仕方ないわね、凪あな」
「ここにいるぞーーー!」
凪に話を振ろうとした華琳の言葉を、元気な女の娘が手を上げて登場する。
・・・・たしか、蜀の馬岱だっけ・・・馬超の従兄弟の・・
「そう、では、各自準備が出来たら、はじめるわよ
桂花、真桜準備をお願い」
「はい」
「わかったでー」
そう言って、二人は会場の設営を始める。
料理の載った机は、隅に下げられ、真桜が率いる親衛隊の手によって
みるみると特設会場が組みあがっていく・・・・相変わらず良い仕事するなぁ
気がつくと、いつぞやのような特設会場が出来上がり、
溢れた見学者によって、大きく人の輪が出来ていた。
そんな中、準備が出来た馬岱が、練習用の槍を持って、人垣の向こうから現れる。
その姿にあわせ、俺はやっと簀巻きから解放され、俺の模擬刀を返された。
とりあえず、凝り固まった間接を解していると、霞が中央に出てくる
「判っていると思うけど、
相手を殺したり、致命傷与えたら反則とるで、勝負は1本勝負や、
では、双方、はじめっ」
「判っていると思うけど、
相手を殺したり致命傷与えたら反則とるで、勝負は1本勝負や、
では、双方、はじめっ」
霞の声に、俺は刀を抜き構える。
相手は小さいと言っても、立派な蜀の武将、まともに戦って勝てる相手ではない。
とりあえず俺に出来る事、それは
「てい」
馬岱の声と共に、槍の穂先が一気に大きくなる
予備動作のない、最も避わしにくい突きを、
俺は、横に一歩ずらす事で回避する。
俺に出来る事、それはまず一撃を避わすこと、
そうすることで、自分の体に避わす事ができると覚えさせる。
シュッ
避わして安心してた所へ、第二檄が飛んで来る。
さすが、武将クラス、引き戻しも速い上、何より攻撃が鋭い。
俺はその攻撃を、もう一歩横にずらす事で避わす。
「へぇー、今のを避わせるだけの腕はあるんだ。 ちょっとは楽しめそうかな」
馬岱の褒め言葉を、素直に嬉しく感じる心を押さえ、剣を再び構える。
そんな姿に、馬岱は むっ としたのか
「黙っちゃって、つまんないの、そんなんじゃ、宴の余興にならないじゃないの」
(こっちは余興のつもりもないし、しゃべる事を禁じられているんだから、仕方ないだろっ)
心の中で悪態をついていると
「じゃー、嫌でも喋らせてあげるね、
あなたの悲鳴でね!」
その言葉と共に、馬岱は連檄を放つ
俺は、その攻撃を避わし、逸らしたりと、槍の間合いのギリギリの所で何とか凌ぐ。
「ほらほら、そんな避けてばかりじゃ、蒲公英から一本なんて、取れないんだからね」
槍を連続して突き、時には払いながら、挑発してくる。
だが、そんな事はわかっているが、こう連檄が速くては、
それに・・・
蜀side:
「ほう、蒲公英の攻撃を、あれだけ避わすとは」
「うむ、愛紗もそう思うか」
「うむ、何者かは知らんが、なかなかやる。」
「でも、必死に避わしているって感じなのだー」
呉side:
「あら、最初はあっさり決まると思ったけど、結構粘るじゃない、両方とも頑張れー」
「雪蓮、一応こういう場合は、同盟側を応援するものだぞ」
「なによー硬いわね、余興なんだから良いじゃない」
「公謹よ、そう硬い事言うな、酒が不味くなる。
それに、あの者、必死に避わしているように見えるが、何か企んでいる様にも見えるぞ」
「あら、祭も気がついたんだ。
きっと、逆転の一手を仕掛けてくると思うわ、どんな手か楽しみよ」
魏side:
「あぁ、よー頑張ってるけど一方的やなー」
「そうなの、へっぽこなのー」
「いや、沙和は人の事言えへんで、実際」
「ぶー、酷いのなの」
「そうでもないでー、ん? どうしたん凪、黙りこくって」
「・・・・ん、なんでもない、
ただ、あの者の動き、何処かで見たような気がして」
「うむ、凪もそう思うか」
「春蘭様も、そうお思いですか?」
「うむ、どうにも思い出せんという事は、どうでもいいことだと思うんだが
なんとなく、勘がそう告げているのでな」
「勘違いと違うんちゃうかー」
一刀視点:
馬岱の連檄を避わしているうちに、ふと頭の隅で疑問が浮かぶ
ヒュッ
馬岱の攻撃がヘルメットを掠める
(駄目だ、集中しろ!練習用の槍とはいえ、まともに食らえば致命傷になりかねない)
俺は集中を切らさないように、気合を入れる
今は、相手の攻撃と呼吸を覚えるんだ。
そうして、攻撃を避わす内に、馬岱の攻撃の雨が止む。
「避わしてばかりで、つまんないよ。
あなたも武人なら、蒲公英の攻撃をきちんと受けなさい!
それとも馬鹿にしているんなら、殺しちゃうんだからね!」
馬岱は、さすがの連檄に肩で息をし、文句を言ってくる。
(冗談じゃない、あんな重くて速い攻撃をまともに受け続けたら、
こっちが、あっという間に息が上がってしまう。
心の中で愚痴をこぼしていると、さっきの疑問が再び脳裏に浮かぶ。
(歴史に名を残す武将の攻撃を、俺はこんなに避わす事が出来る奴だったか?
春蘭の時もそうだったが、あの時は春蘭がだいぶ手加減をしていると思っていた。
だが、風を抱きかかえて、城内を皆の攻撃を避わして、逃れ続けるだけの身体能力が
俺にはあったか?
先日の、蒙鋳さんの隊の事でも、俺は出来すぎと思った)
そんな思考の海に陥りかけた時、馬岱の槍が横に払われる。
俺はとっさに、前へ出て、その槍を、剣を立てて受け止める。
ドガッ
馬岱の一撃は、俺をわずかに体事ずらして、動きを止める。
(やはりっ!)
俺は、自分に起きている出鱈目な事実に呆れていた。
本来の俺ならば、今の一撃に俺と刀は、耐え切れず吹っ飛んでしまっていただろう。
でも、現実は違った。
馬岱の強力な一撃に、刀を折ることなく衝撃を吸収し、
手は軽く痺れるものの、それ以外は特にダメージもない。
どうやら、誰の仕業か知らないが、天の御遣いって奴は、平凡でいる事を、許してはくれないようだ。
「やっと、受ける気になったんだ。 なら、終わらせるよ。
ていっ!」
馬岱は引き戻した槍で、再び突いてくる。
俺は、今度は今までのように後退しながら避けるのではなく、前へ進みながら攻撃を逸らしていく。
(やはり、意識してみればよく判る。
みんなには劣るだろうけど、これならばやり方しだいで)
馬岱の突き避わし、
払いを逸らす。
下手に受ければ、動きを止められる上、その反動を利用される。
今までの、逃げの戦法から、攻撃のための回避に、
馬岱ばかりか、周りの武将達も声をあげる。
だが、今は、目の前の事に集中を
キーーーーーン
集中と共に、周りの景色が色を失う。
こんな事は初めてだが、そのおかげか、馬岱の攻撃がよく判る。
そして、今までの攻撃で覚えた相手の癖から、
次の攻撃を読む。
ブンッ
ギィーーーーーン
斜め下からの払い上げを、刀で逸らす。
馬岱は、その勢いを利用して、
シュッ
体を1回転させて、中段突きを放つ。
勢いに乗った槍は、本来なら避わせないだろうが、
この攻撃は、読んでいたため、
そのための体勢は、すでに作り終えている。
俺は、払いあげた刀の片手を離し、
襲い来る槍を掌で、下に押し込む。
槍は勢いのまま地面に叩きつけられるが、
俺はその槍に体重を掛け、
そこを支点に、蹴檄を馬岱に放つ。
馬岱はその蹴りを、槍ごと横に跳ぶ事で避わす。
「へーやるじゃない、でも、蒲公英のほうが強いんだからね」
(まだだ、もっと先まで読め、
この程度じゃ目の前の相手に、勝つことなんてできない。
・・・・いや待て)
間合いが、広がってしまった俺は、再び馬岱の攻撃を
避わし、逸らし、間合いに入ろうとする、
だが、馬岱も、そんな事は許さないとばかりに、攻撃を激しくする。
だが、やはり最初からの連檄と、避わされ続けた反動のためか
息が上がり、最初のような威力も速度も、すでに出なくなっていた。
こちらも、それなりに息は上がっていたが、
まともに攻撃を受けていない分、馬岱より余裕がある。
だが、後半になって、こちらから間合いに入っている分
体力の減りは向こうより早いはず。
ただでさえ、基礎体力に差があるのだから、
決着をつけるのなら、今のうちしかない。
やれて後2手って所か、残りの体力を冷静に計算する。
ビュッ
槍が俺の脇を掠めながら、通り過ぎる
後2歩
ブンッ
横から弾き飛ばさんと、払われる槍を、刀で上へ逸らす。
逸らした反動で、体が横に流れる
後1歩
逸らされた反動を利用して、上から叩き潰さんとくる槍を、無理やり刀で軌道を逸らす。
槍は軌道を逸らされ、地面に叩きつけられるが、無理やり逸らした刀は、その衝撃で俺の手を離れる。
その様子に、勝ちを確信した馬岱に、俺は更に踏み込み、拳を馬岱の顔に向かって放つ。
「そんな破れかぶれの攻撃、通用しないんだから!」
馬岱は、襲い来る俺の拳を避わさんと、俺をしっかり見つめる
そんな、馬岱の読みどおりだろう俺の手は、馬岱の顔面に向かう。
パンッ!
「へっ?」
襲い来る手を避わすか、受け止めようと覚悟していた馬岱は、
目の前で打ち合わされた掌の音に、あっけにとられる。
その一瞬の隙に、馬岱の槍を撃ち下ろした手を取り、
体を回転させ、馬岱の小さな胸に俺の背中を合わせる。
「ちょっ、まっ」
ドシーーン!
馬岱の静止の声を無視して、俺は馬岱を背中から地面へと、叩き付けた。
「一本それまで」
「「「「「 おぉぉぉぉぉーーー 」」」」」
「一本それまで」
「「「「「 おぉぉぉぉぉーーー 」」」」」
霞の声に、周りの声がどよめく
「いたたたっ、待って、今の無し!
猫騙しなんて、卑怯だよ!」
今の勝負の結果に、馬岱が霞に食い下がる。
「蒲公英、いい加減にしとけ、騙まし討ちだろうが、あんな手に引っかかるお前の方が悪い」
「そんな、お姉様、こんなやつに負けたなんて、蒲公英認めないっ!」
「負けは負けだ。 そんな我が儘言う方が、名を汚すぞ」
「そんなー」
「ふふふ、確かに、今のは蒲公英の油断が引き起こした事、ここは黙って引き下がられる方がよい。
だが翠よ、お主でも、あれには引っかかったんじゃないのか」
「誰が引っかかるか! だいたい、あたしなら、そもそもあんな懐にいれずに終わらせている」
「それもそうであったな、どうだ蒲公英」
「星姉様まで・・・わかりました
あなた、これで勝ったとは思わないでよ! こんなのまぐれなんだから!
今度やったら、絶対に蒲公英が勝つんだからっ!」
馬岱は蜀の面々に説得され、引き下がった。
(冗談じゃない! 今度やったら、勝つどころか、殺されかねない)
実際、今のは勝ちはしたが、不意打ちが上手くいっただけに過ぎない。
もう一つ考えていた手も、似たようなものだ。
最初に馬岱が油断して、むやみに連檄を繰り出してくれたおかげで、
馬岱の体力が削れていた事が、幸いしていた。、
まともにやれば、じりじり押され、こちらの体力が、切れたところへ、一撃を入れられて終わりだろう。
(やはり、みんなすごいなぁ、まだまだ遠いや)
そんなふうに、なんとか勝ちを拾えた余韻に浸っているところへ
「なかなか面白い余興だったわ、約束どおり罪を一つ減じてあげるわ
風、これでいいかしら」
華琳が春蘭と秋蘭を引きつれ、俺の前にやってくる。
風も俺の横に来て、呆れたような顔で見上げる。
「はいなのですー、でも、まさか勝つとは、思わなかったのですよー」
「そうね、武としては、ぎりぎりって所だけど、策としては悪くなかったわ」
「お兄さん、もう正体を明かしてもいいのですよー」
「「「 えっ? 」」」
風のお許しの言葉に、俺はやっと、ヘルメットをはずす。
俺の素顔を見た魏のみんなは、呆然とし、
「みんな、ただい」
「北郷ーーーーーーっ!」
ドガッ!
「よくも貴様、おめおめと顔を出せたな! 褒めてやる!」
(ほ、ほめるのか・・・・ガクッ)
ただいまの挨拶をしようとした俺の顔面を、春蘭の拳がめり込む
吹っ飛ばされた俺は、春蘭に心の中で突っ込みながら、意識を手放した。
バシャッ
冷水を浴びせられ、意識を失っていた俺は、頭を振りながら上半身を起こす。
「いてててっ、春蘭は相変わらずだなぁ。 よかった、鼻血は出てないや」
「いつまで寝ぼけているのかしら、貴方は」
目を覚まし、自分の状況を確認しているところに、上から声がかかる。
そこには、求めてやまなかった顔があった。
いつの間にか日が傾き、赤く染まったその顔は、
威厳に満ち、自信に溢れ、覇気を漂わしていた。
(ああ、華琳だ。 夢じゃないんだな、これは)
俺は、嬉しさに顔を伏せ、涙がこぼれるのを隠した。
「あら、2年ぶりだというのに、顔を見せる気はないのかしら?
それとも、歓喜極まった顔を、見せたくないのかしら?」
その威厳に満ちた態度と言葉に、これが夢ではなく現実と知らせた。
そんな華琳に、そのまま膝を折り、臣下の礼を取る。
「我が主に、みっともなき姿を見せたくありません」
「あら、誰にかしら」
「我が主は、覇王曹操様、ただ一人」
「貴方のみっともない姿なんて見飽きているわ、
それでも私は、貴方の顔が見たいと言っているのよ」
「ありがたき幸せ」
「貴方に、天の御遣い北郷一刀に問うわ、なにゆえ、再びこの地に再び舞い降りた」
「はっ、天の御遣い、北郷一刀 我が覇王に使えるために舞い降りました。
汝が天に求むは、戦無き天下泰平か?
武を振るい、智を振るい、天下に名を轟かす戦乱か?
その願いを、この使者に示したまえ」
「ふっ、応えるまでもないわ、
天下泰平など、天の助けが無くとも、そんなもの成し遂げてみせる。
戦など無くとも、天下に我が名を轟かしてみせる」
「では、なにを望む」
「私が、貴方に求めることなど、ただ一つよ」
「では、その願いを」
ふっと、頭をやさしく包み込まれる。
いつかのように、華琳の暖かさが、俺を包み込む。
華琳の鼓動が、香りが俺の中に染み渡っていく。
「その生涯を、私に、魏に・・・尽くしなさい
・・・もう勝手にいなくなったら、許さないから」
「・・・仰せのままに、我が王よ」
「・・・ばか・・・」
その言葉に、俺の強がりは限界を超え
俺は、華琳にすがりつき泣いた。
宴の中、
赤い夕日に
華琳のぬくもりに
体を包み込まれ
皆の前だというのに
俺は声を殺して
華琳の胸で泣いた。
宴会の席だと言うのに、静かな時が流れる。
それは長かったのか、はたまた一瞬だったのか
俺には判断がつかなかったが、俺が落ちついて
立ち上がると、華琳の頭が胸の下にあった。
「華琳、縮んだ?」
ドガッ
足を思いっきり踏まれ、涙目になる俺に
「あなたは、久しぶりに会って言う言葉が、それなのっ?!」
「い、いや、つい思わず思ったことが」
「あなたが、でかくなったのよ!
何で、こういう時に、そんな事が思い浮かぶのっ!
あぁ、やっぱり、どこまでいっても一刀なのね。
思い知らされたわ」
「いや、華琳、俺は俺だから、それは当たり前だろ」
「そんな事、言っているんじゃないわよ!」
なにやら怒っている華琳に
「ああ、大将、お取り込みのところ、申し訳ない思うんだけど
そろそろ、ウチ達にも、隊長まわしてくれんへんか」
「真桜、まだ終わってないんだけど」
「いやー、そろそろ、こっちも我慢の限界なんで」
「仕方ないわね、じゃあ一刀、また後で来なさい」
そう言って、華琳が離れたところへ
真桜、沙和、凪が前に出で
「「「 隊長ーー 」」」
「一刀ーーーー!」
ドカーーーーーン!
跳びついてきた3人を、
更なる勢いで、飛んできた霞に、3人は吹き飛ばさる。
その勢いのまま、俺の胸に飛び込んできた霞に、耐え切れず一緒になって地面へ転がる。
「いてててっ」
「かずとや、ほんまもんの一刀やーー!」
「霞」
「どこ行ってたんや馬鹿ーー! ウチ探したんやでー」
「あぁ、ごめん、もう勝手に消えないよ、ずっとこの世界にいるから」
「ほんまやな?、嘘ついたら許さへんからな」
「ああ、ただいま、霞」
「ああ一、刀やー あほー、ウチをこんなに泣かせて、あほー・・・・・」
そう言って、霞は俺の胸に甘えるように、擦り付ける。
「いててててっ、姉さん、今のはあんまりやー」
「酷いのなのー」
「霞さま、今のはさすがに、と思います」
吹き飛ばされた3人が、体を起こして霞に文句を言う。
そんな3人に
「ごめんなー、あれだけ、お預け食らって、我慢でけへんかった。
じゃあ、一刀また後でな」
そう言って、霞は俺から体を離すと
「兄ちゃん」「兄様」
二つの小さな影が、俺の首の飛びついてくる。
「ああ、そんなーーー」
「また先越されたなのーー」
「さすがに、あの子達相手に、怒るのは忍びないです」
「そやなー」
「うう」
またしても、先を越された三人組をよそに、季衣と流琉は、涙を流してしがみ付いていた。
そんな二人に、俺は優しく頭を撫で、
「季衣、流琉、心配かけたね」
「兄ちゃん」「兄様」
「ああ」
「兄ちゃん、もう、いなくなったりしないよね」
「ああ」
「兄様、これからもずっと、私の料理食べてくださいますね」
「ああ、楽しみにしている」
「「 ふええーーーーん 」」
「季衣、流琉、ただいま」
「兄ちゃーん」「兄様ーー」
そんな二人が泣き終わると、二人は俺から体を離し
「兄ちゃん、また後でね」
「兄様、お待ちしています」
そう言って、後ろの宴会会場へと下がる、そこへ
ドゴッ!
ドゴッ!
ドゴッ!
三連檄が俺の体を襲う。
「隊長、隊長なんですね」
「どこ言ってたんや、あほー」
「沙和達を放っておいて、消えるなんてあんまりなのー」
3人は、俺の胸に、それぞれ頭を埋め、腹を軽く叩きながら、再会の言葉を告げる
うう、地味に痛いんですけど、
でも、そんな痛みも、俺は喜びに変え、三人の頭を抱きしめる。
「凪、真桜、沙和、ただいま、苦労かけたね」
「「「 隊長ーーーー! 」」」
三人が、俺の胸で泣いているところに、春蘭、秋蘭が近づいてきた。
俺は、3人に言って、場を空けてもらう
「では、隊長、また後程」
「隊長ー、逃げたらあかんで」
「絶対なのー」
そう言って3人は、宴会へと戻っていく
何故か春蘭は、ばつの悪そうに明後日の方を向いている。
「ふん、私は謝らんぞ、お前は華琳さまや皆に、あれだけ心配させたのだからな」
「ふふ、その中に、姉者も含まれている」
「秋蘭、私はそんな奴の事」
「姉者のそう言うところは、可愛いなぁ」
「秋蘭ーーー!」
「ははは、判っているよ、あれが、春蘭の照れ隠しみたいなものだって」
「こ、こら、北郷勘違いするなよ」
「うん、春蘭の気持ち、確かに受け取ったよ」
俺はそう言って、春蘭達に笑いかける。
その様子に二人は、一瞬顔を赤くするが、
はて? どうしたんだろう
「ふん、まあいい、無事帰ってきたことに免じて、あれで許してやる」
「ああ、ありがとう春蘭」
「ふふ、北郷、姉者はあれでも、かなりお前の事を心配していたんだ。
察してやれ」
「ああ、判っている」
「そうか、なら」
ドゴッ!
「コホッ」
音の割りに、腹に軽い衝撃が走る。
弛緩した腹部へは、それでも、それなりの威力が俺の腹を襲った。
やべっ、これスーツ着てなかったら、悶絶してたぞ。
「ふむ、思ったより鍛えていたようだな、なら」
ゴスッ
「イッ」
秋蘭の言葉に続いて、脳天へと衝撃が走る。
腹部と違って、むき出しの頭を襲った衝撃は、俺を悶絶させた。
「・・・・てーーっ」
「ふむ、こちらはそうでもないか」
「いててっ、脳天なんて、鍛えようが無いって」
「それくらい我慢しろ、それだけお前は、皆に心配をかけたということだ」
秋蘭の言葉に、痛みが秋蘭の心配した証だと思うと、その痛みが嬉しく感じた。
いや、へんな趣味は無いよ、うん
「ああ、・・・そうだな、心配かけてすまない」
「皆の想い、忘れるなよ」
「ああ、忘れないって、
それと、ただいま、春蘭、秋蘭」
「「ああ」」
二人はそう言って、再び宴の席へと戻っていく。
その後姿を見ながら、まだ痛む頭を摩っていると
「なにを、頭を摩りながら笑っているんですか、一刀殿は」
「馬鹿じゃないの、気持ち悪さときたら、救いようが無いわ」
二つの声が背中から聞こえる。
俺はその声に振り向きながら
「桂花にだけは、そう言う事、言われたくないぞ」
「なんでよ!」
「だって、華琳相手に、似たようなものじゃんか」
「たしかにそうですね」
「じょ、冗談じゃないわ、貴方と華琳さまを一緒にしないでよ」
「いや、この場合、俺と桂花じゃないのか」
「ますます冗談じゃないわ、こんな全身精液下劣男と一緒にされるなんて
想像しただけでも妊娠しそうで、眩暈がするわ」
「あいかわらずだなぁー、ともかく、稟、桂花 ただいま」
「一刀殿もお帰りなさい」
「ふん、貴方みたいな、どうしようもない全身精液男でも、いないよりましよ
とりあえず、ここにいさせてあげるわ」
「おや、先日、桂花殿は確か」
「わーーー、わーーー!」
「むぐっ」
稟が何か言おうとしたところを、桂花が慌ててその口を塞ぐ
「な、なんでもないから、と・に・か・く、
明日から、こき使ってあげるんだから、覚悟しておきなさい!」
そう言って、稟を引きずって宴の席へと消えていく。
きっと、華琳の所に向かったのだろうが、
「なんだったんだ、あれ?」
桂花達が消えた方を見ていると
「はーーい」
「こんにちわー」
二人の陽気な王が、俺に声を掛けてきた
「はーーい」
「こんにちわー」
「確か、孫策さんと、劉備さん」
「あら、覚えてくれたのね」
「えっ、以前お会いしてましたっけ?」
「桃香・・・貴女ね・・・」
どうやら、劉備さんの方は、俺の事を覚えていないらしい
同盟結成の祝いの席で、直接で会っているし、反董卓連合でも、会っているはずなんですが・・・
やっぱり、俺って印象弱いのね。
俺の方はと言うと、あの国宝級の立派な胸の印象が強く、
・・いやいや、同盟国の王ゆえ、覚えていた。 本当だぞ
「まぁ、いいわ、
そちらは、覚えてくれていたみたいだから、紹介はいらないわね」
「ええ、お久しぶりです」
「あーー、私だって、きちんと覚えてたんだから、ただちょっと記憶から抜けてただけだもん」
「桃香様、さすがに、その言い訳は苦しいかと・・・・」
「ぶー、そんなことないもん」
誤魔化す劉備さんを、後ろから来た関羽さんが、劉備さんを嗜める。
そんな劉備さんへ
「まぁ、そんな事はいいですから、とにかくお久しぶりです」
「ほらー、北郷さんもこう言っている事だし」
「・・・・桃香様」
そんな二人の反応に、頬をかいていると
「さっきの仕合、とりあえず、おめでとうと言っておくわね」
「はははっ、ありがとうございます。
でもあれはたまたま勝っただけで、まともにやったら、勝ち目は無かったですよ」
孫策さんの言葉に、俺は正直に答える
「ああ、そうです。北郷さん蒲公英ちゃんに、勝つなんてすごいですねー。見直しちゃいました。」
「劉備さん、褒めてくれるのはありがたいですけど、次ぎやったら、あっさり負けると思いますから、
そんなに持ち上げないでください」
「あら、そう? 私は、次ぎやっても勝てると思うんだけどなー」
「そうなんですか? でも蒲公英ちゃんも、次は負けないように、頑張ると思うんだけど」
「そうですね、今回のあれは、完全に蒲公英の油断です。
あれには、いい薬になったでしょう」
「ええ、武ではとても、馬岱さんの足元にも及びません」
劉備さんと関羽さんの言葉に、俺も同意するが
「そうね、確かに、武ではあの娘に及ばないわね、でも、それと勝負に勝つかどうかは別物よ。
あんな勝ち方するとは思わなかったけど・・・ あなた、奥の手隠してたでしょ?」
「えっ、どうしてそう思うんですか」
「うーん、勘かな、 それに、今の反応、どうやら合っていたみたいね」
俺の疑問に、あっさりと答える。
確かに、俺は手をいくつか隠してたけど、
それで勝てる自信も無かったし、それを見抜くなんて、彼女の勘は油断なら無いかもしれない。
だがそんな思いとは別に、ある人物が孫策の言葉に反発した。
「勘などと、あいまいなもので、蒲公英の武を侮辱するのは、たとえ孫策殿でも許しませんよ」
「別に、侮辱してないわよ。 武では、及ばないって言ったじゃない。
それに、勘以外にも理由はあるわ」
「なに」
「一つは、体力の無駄遣い
あの娘、あっさり片がつくと思って、最初から飛ばしすぎなのよ
それを避わされ続けたら、いくら体力があったって、あっという間に切れるわ」
「貴女が言っても、説得力は感じませんが」
「いいのよ、私のは例外、それにまだあるわよ。
技の見せすぎ、この子、避わしながら、一生懸命あの娘の技や呼吸を見ていたわ、
なら、攻撃も読まれやすくもなる」
「うっ」
「それから、もう一つ
貴女、あの時のこの子が、勝負を諦めているように感じた?
私には虎視眈々と、狙っているように感じたわ」
「確かに、孫策殿の言うとおりです」
「そう、そんな相手に対して、武でいくら勝っていても、
次ぎ勝てるとは限らない事、貴女に分からないわけ、ないと思うのだけど」
「くっ」
「ほら、愛紗ちゃん、それぐらいにしよ、
別に蒲公英ちゃんを、馬鹿にしたわけじゃないと、分かったんだから」
「まぁいいわ、さっきも言ったけど、あの勝ち方は面白かったわ」
「いや、馬岱さんも言ってたけど、実際あれは卑怯だったと思うし、次は通用しないでしょうから」
「当たり前よ、二度もあんな手に引っかかるようじゃ、武官失格よ。
武人やめた方が、いいんじゃないかしら」
「「う¨」」
孫策さんの言葉に、劉備さんと関羽さんが小さく呻く、
「私が面白いって言ったのは、真剣勝負の場で、あんな手を思いつき、それを実行する度胸よ。
普通、あんな手思いついても、素人相手ならともかく、武官相手に、実行しようなんて思わないわよ。
もし、やれる人間がいるとしたら、よっぽど度胸があるか、馬鹿のどちらかよ」
「う¨」
孫策さんの言葉に、今度は俺が呻く番となる。
大馬鹿と言われた・・・くすん
「でも、私、それだけの度胸を持っている人間
または、笑える大馬鹿は好きよ、笑えない大馬鹿は殺したいと思うけど。
貴女はどちらかしら?」
「・・どちらかと言うと大馬鹿の方で・・・」
孫策さんの問いに、俺は正直に答える。
ええーい、どうせ俺は大馬鹿さ、くそー
「そういうわけで、あなたの事気に入ったわ。
ねぇ、魏なんてやめて呉に来ない?
魏に負けない魅力的な娘、いっぱい、いるわよー」
そう言って、孫策さんは怪しげな瞳で俺を見つめる
ゾゾゾゾッ
やばい、なんか俺の本能が、危険を訴えている。
こう、なんか、蜘蛛の巣に引っかかった、蝶ような気分が・・・
「えーと、魅力的な提案だけど、俺は魏に忠誠を誓っているから、そういうわけには」
俺は丁重に、断りを入れる。
だがそんな俺の心情を無視して
「じゃあ、蜀に来ませんかー?
北郷さんが来てくれると、いろいろ助かる気がするんです」
「桃香様、こんな男の手が無くとも」
「えーー、でも朱里ちゃんや雛里ちゃんが、欲しいと言ってたもん」
「しかし」
「あ、あの、劉備さん、申し訳ないけど、孫策さんに言ったように、
俺は魏に忠誠を誓っているから、そういうわけには・・」
孫策に変わり、誘いを掛ける劉備さんを、丁重にお断りをいれる。
あっ、駄目、そんなにくっつかないで、感触が
もはや、兵器とも呼べる、暖かな感触が、俺の理性を破壊しかねません。
「ほら、御覧なさい、北郷殿もこのように言ってますし」
「えー、でもー」
関羽さんが引き剥がしてくれた事で、なんとか俺の理性は、正常さを取り戻す
ぞくぞくぞくっ
そんな折、俺は再び背筋に悪寒が走る。
「ふーん、そういうのが好きなんだ」
孫策の声に、そちらを向くと、そこには面白そうな顔をした
そう、まるで悪戯を思いついたような、子供のように無邪気さを浮かべて
「ほらー、かーずーとー、呉にこれば、こういういい目に合えるのよー」
そう言って、孫策さんは、甘えるように、俺の右腕に絡みつき、その兵器級な胸を押し付けてきた。
「かずとって、孫策さん呼びかたが」
「あー、私達だって、北郷さんに、力を貸して欲しいです」
俺の言葉をさえぎり、今度は劉備さんまで、俺の左腕にしがみ付いてきた。
「と、桃香様、はしたないですぞ、お離れください」
そう言って、関羽さんが俺の正面から劉備さんを離そうとするのだが、
その際に、二人に負けず劣らない胸が、俺の胸に当る。
「劉備さん、これ、なにやってるか判ってないでしょ」
「ええー、わかってるもん、北郷さんを引っ張り合って、離した方が負けなんでしょ」
「大岡裁きかー!
って、孫策さん、離してください」
「ええ、やだー、あと雪蓮でいいわ」
「ああ、じゃあ、私も桃香でいいです」
「真名を預けてくれるのは嬉しいけど、人前でこんなことしている場合じゃ」
「ええー、じゃあ、呉に来るって言ったら離すわ」
「じゃあ、私も蜀に来るって事なら」
俺の叫びに、二人が更に無茶を言ってくる。
いかん、このままでは、6つの壮大な丘の前に、俺の理性が崩壊しかけない。
そんなことになったら・・・
ブルブルブルブル・・・
頭の隅に、怖い未来が一瞬横切る。
俺は、そんな未来を回避するため、
「分かりました。
降りる事はできませんが、力になれる事があったら、力になるから離してください!」
俺の叫びに、二人は納得したのか、手を弛めてくれる。
だがそこへ
「そう、じゃあ、力になってくれる、と言ったお礼に」
そう言って、再びその破壊力ありすぎな胸を、俺に押し付けてきた。
「ちょ、ちょっと」
「じゃあ、私も」
「と、桃香様、北郷殿も困っていますから」
そう言って、再び俺は6つの反則級な丘に、理性を押し潰されそうになる
だ、だめだ、こんなことしてたらきっと
「かーーーーーずーーーーーとーーーーー!!」
後ろから、声と共に辺りは、黒い霧と殺気に囲まれた。
その様子に、孫策、いや雪蓮達は、俺を解放し、そそくさとこの場を離れていく。
・・・・ああ、正解だと思う、
でも俺も出来れば、連れて行って欲しかったなぁー
俺は逃げようにも、その殺気をもろに被り、足が震えて動けなくなっていた。
ギギギギッ
俺は、錆びたロボットのように、首を後ろに回すと
そこには、金髪のツインドリルな死神が、たっていた。
「あ、あの、華琳さん、これは誤解で・・・」
「へぇぇー、何が誤解なのかしら」
「ひぃぃぃ」
華琳の地獄の底からのような声に、俺は思わず悲鳴を上げる。
「あ・な・た・は、
さっきは、少しはかっこいい所を見せたと思ったら
次の瞬間には、他国の女を口説く、魏の種馬健在ってことかしら」
「だ、だから、そ、それはご誤解で・・・」
「一刀、言い訳は聞き飽きたわ」
「ひぃぃ」
あまりの恐怖に、うまく口が動かないところに、華琳が最終勧告を出す
「そう、やはり、あなたは一刀なのね。
あなたの魏に尽くすと言う言葉で、お仕置きは無しにしてあげようと思ったのだけど。
気が変わったわ、その種馬っぷりは、きっつーーーい、お仕置きが必要ね」
「ご、誤解だーーーー!」
俺の叫びは、やがて悲鳴に変わり
肉体を殴打する音と共に
宴の席に響いていくのだった
まるで、宴の彩る
音楽のように
ガクッ
つづく
あとがき
はじめましてー、うたまるです。
今回で、初めて、あとがきを書きました。
まず最初に、ここまで読んでくださっている皆様
文章中、多くの誤字脱字など、読みにくい場面があったことをお詫びします。
また、誤字脱字又は改善箇所を指摘してくださった皆様、
この場を持ってお礼申し上げます。
今後も、気おつけますが、そういった不備があるかもしれませんが
どうか温かい目で見守ってください。
さて、作品設定ですが、
これは、魏ルート後の外史です。
設定や登場人物に、おかしいいと思われる事があるかもしれませんが、
そこは、そういうものとして受け流して下さると助かります。
作中の一刀ですが、
身体能力は、沙和ぐらいで
そこに天の御遣いとしての力が加わり、
(基礎身体能力:+10%補正)
(危険感知能力:+30 正し、女性関係は感知しても回避できるかは別)
(感覚機能強化:+5%)
(特殊能力付加:不明)
(持込装備の能力補正&能力付加
特殊スーツ:強度+10% 耐久力+10% 付加能力は現時点では不明)
模擬刀 :強度+20% 粘り:+20% 付加能力は現時点では不明
真 剣 :強度+10% 粘り:+10% 切味+10 付加能力は模擬刀と同じ
上記のような感じで
真桜より上で、凪や蒲公英以下と言った感じです。
今回は、そこに蒲公英の油断と一刀の策で、辛勝を得る事が出来ました。
今後、スーツの性能や、今後の一刀強化計画は、
作中で少しづつ明かしていきたいと思います。
では、最後まで、どうかお付き合いのほど、よろしくお願いします。
PS:一刀の悲鳴が好きです♪
説明 | ||
『真・恋姫無双』魏END後の二次創作のショート小説です。 誤字脱字があると思いますが、 温かい目で見守ってやってください よろしくお願いします。 |
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…凍傷さんの話と展開が似てますが(ロンリー浪人) 8p 貴女はどちらかしら?→「貴方」(一刀に対して言った言葉); 「降りる」事はできませんが→「降る」事はできませんが(意味:軍門に降る『くだる』)=「おりる」と言葉を勘違いしていると思われます。(loid) ここでも華琳を筆頭に、みんな一刀の優しさに甘えているなぁww(tokitoki) 一刀はずっとスーツを着ておくのかな?(零壱式軽対選手誘導弾) 祭…生きてたんですね…(akieco) どんな特殊能力か楽しみです。(ブックマン) とりあえず誤字って意味ではないですが、「とうり」はやめた方がいいのでは?「通り」せめてひらがなでも「とおり」じゃないのは見ていてちょっと…。(だめぱんだ♪) 6p:鼻字 → 鼻血。 一刀・・・自業自得ですな・・・。(Nyao) 覆面を着けたまま武将と闘う部分や再会のシーンなど、どこかしら似通った部分が出てくるのはあるとは思うのですが、この話に限っては、一部の台詞等の言い回しを微妙に変更しているものの、凍傷さんのギャフターほとんどそのままのと言うのは不味いのではないでしょうか。(登録ゲスト) たしかに凍傷さんのギャフターとかぶってますね。このままだと盗作に近いものに・・・。今後の内容が変わればいいのですが。(MATSU) このあと。華琳さん”他”に搾り取られるわけですね。わかりますw(nayuki78) 再会のお仕置きはお約束ですしね。むしろその後の華琳のお仕置きに比べれば…音楽に聞こえる殴打なんてw 蜀・呉に行く事も確約された事ですし、これからどんなドタバタに巻き込まれるやら楽しみです。(自由人) 誤字報告:p8中間部 「ほら、御覧なさい、本郷殿もこのように言ってますし」→北郷 「ここにいるぞっ!!」を言わせたかっただけで蒲公英を出した感がwww 執筆お疲れ様です(kashin) 褒めてやると言いつつ拳を叩き込む春蘭かわいいなー。そして、いつか風のお仕置き完全版が見られることを期待してw(moki68k) 蒲公英ちゃんに辛勝とはいえ、勝利をつかんだ一刀君、おめでとうございます。魏ルートとは言え、やっぱり原作とは多少違う道を逝ってほしいと思うのは私だけなのでしょうか?できれば蜀や呉も巻き込んだドタバタ劇が見たいですねぇ…P.S、風さんのお仕置き無しを差し引いても魏勢全員のお仕置きを喰らったら、一刀君のライフがいくつあっても足りないような(汗) (レイン) 今回もおもしろかったです。 再開して感動の場面とおもったら即お仕置き・・・南無ww(はづきん) |
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