即興コント〜04:マッチ |
お題:マッチ
アポ子「えいっ、えいっ………はぁ、困りましたわ」
三郎 「何やってんの?」
アポ子「このマッチ、湿気っているらしくて、なかなか着火しないんですのよ」
三郎 「しゃがんでマッチを摩っている様はまるでマッチ売りの少女だな」
アポ子「そういえば、マッチ売りの少女ってどうして何か別のものに火をつけなかったのでしょうか? マッチの炎だけで暖を取るなんて不可能ですわよ」
三郎 「そりゃマッチ売りの放火少女になっちまうぜ」
アポ子「生きることへの執念が足りなかったとしか言い様がありませんわね! 私なら他人の家の壁を剥いででも焚き火しますのに」
三郎 「悲劇のメルヘンがはだしのゲンばりのサバイバル物語になっちまうだろ」
アポ子「フランダースの犬にしろ、火垂るの墓にしろ、どうしてもっと大人を利用してふてぶてしく生きようとは思わなかったのでしょうか?」
三郎 「お前に言わすと全国民感涙の嵐も台無しだな」
アポ子「それにしてもこのマッチ、つかないです………あ、また折れてしまいました」
三郎 「ボキボキと破片散らかして………だいたいなんの目的があってマッチに火をつけようとしているのだ?」
アポ子「そこに落ちていたので」
三郎 「お前は山登りの理由を問われた登山家かっつーの!」
アポ子「火がつかないマッチはマッチじゃありません」
三郎 「これがマッチじゃなかったらなんだと言うのだ?」
アポ子「そうですわね………マッチの形をしたマッチでないもの、ですかしら」
三郎 「ああ、ナニモノでもないものに成り下がってしまうのだな、不憫な、てゆーか人間の形をしながらまともな人間になれない俺みたいな奴じゃないか!」
アポ子「早く人間になりた〜い!」
三郎 「青い顔で3本指の真似して迫ってくるなっつーの! ちょっと貸してみ」
アポ子「三郎さま、着火出来ますか? はいどうぞ」
三郎 「マッチでーす!」
アポ子「それは一体………」
三郎 「定番一発ギャグで………っと、気を取り直して、シュッと………ほらついた」
アポ子「さすが三郎さま、火をつけるのお上手ですわね」
三郎 「そりゃぁ日日、爪に火を灯して生活してるからね」
説明 | ||
30分でお題決めてオチつけて書いてみよう企画 | ||
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コメント | ||
キャラクター解説はうちとこのサイト見てもらうとしてw これ書きためて次のゲームに再利用しようか!(き・ん・ぎょ) アポ子ちゃんかわいい! 貴族と見せかけてやってることすごいですネ(ryoi) |
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