希望と絶望
[全1ページ]

残酷な運命が待っているとしても……。

あなたは、その道を歩み続けますか?

 

 

 

「わかっていたことだろーが」

 

 

 

そうだ。

わかっていた。

 

それは、最初から決まっていたこと。

 

 

 

「何で今更、泣きそうになってんだよ」

呆れた顔をしてしょうがねーなと苦笑している水面に映る人物。

そう、自分自身。

 

 

 

「進めばいいんだ。 迷わずに」

例えそれが。

自分の死へと突き進んでいるという事になっているとしても。

 

 

 

「他に方法なんてねーだろ」

探した。

俺自身も助かる方法を。

 

しかし。

絶望以外に見つかったものはない。

 

 

俺だけの内に秘めて。

ただただ、仲間たちと希望へと進めばいい。

 

俺にとってのそれが絶望でも。

大切なモノを守れるならばそれでいい。

 

 

傍に俺が存在できなくても。

 

 

 

 

「どうしたの?」

あとどれくらいだろうか。

 

 

「もうそろそろ出発するよ?」

旅が終わってしまうのは。

 

 

 

「あぁ。 今行く」

………あと、僅かだ。

此処は、最後の地。

 

 

 

もうすぐ世界は希望の光に包まれる。

説明
自分だけが生き残れない。
……自分が生き残っては誰も救えない。

本当に希望はないのだろうか?
総閲覧数 閲覧ユーザー 支援
356 354 0
タグ
オリジナル

LEGANさんの作品一覧

PC版
MY メニュー
ログイン
ログインするとコレクションと支援ができます。

<<戻る
携帯アクセス解析
(c)2018 - tinamini.com