「ううっ、酷い目にあった」

一刀達は葉錬に殴られた所を押さえながら愚痴っていた。

「すまなかったな。だがまともな方法だと気が使えるまでに数ヶ月はかかってしまう。そのところは理解してくれ」

一刀達は渋々ながら頷いた。

「さて、皆が気を使えるようになったので次に相性を調べる」

「相性をですか？」

「そうだ。先の説明でもいったが気には系統ごとに難易度と相性がある。普通は簡単な物から教えていく物だが、もし相性のいい物があったら難易度に関係なくいきなり使えたりするのだ」

「なるほどのう。相性のいい物があればそれから覚えた方が効率が良いと言うことか」

「その通り。では今から各系統の使い方を簡潔に説明するからそれぞれでやって見てくれ」

その後の葉錬の説明を聞いた一刀達はそれぞれで相性の確認を始めた。

黄権の場合

「それにしても気を使える者に殴られるだけで気が使えるようになるとはのう。さて早速相性とやらを調べるかの」

相性の調べ方

１．強化系の場合

「確か体内に感じる気を体全体に流れるようにするんじゃったか」

葉錬からの教えを口にしながらやってみると体が軽く感じてきて力が沸く感じがしてきた。

「ここまでは出来たか。さて次は自分の得物を体の一部と思って気を流すと」

得物と取って試してみると武器までちゃんと気が流れているのが分かった。

どうやら強化系との相性は良いようだ。

２．放出系の場合

「次に放出系だが腕を伸ばして拳を握る。そこから親指と人差し指を伸ばして人差し指の先に気を集め、弓を打つように放つ」

教えの通りに試すと小石程度の気が放たれ目の前にあった岩が砕けた。

「これも良しと」

３．操作系の場合

次に黄権は剣に気を集中させた。

「この状態で念を送りながら投げて動くように念じると」

試してみたが剣は手から離れた瞬間に気が消えてしまい普通に真っ直ぐに飛んでいった。

「これはあんまり良くないようじゃの」

４．具現化系の場合

黄権は手に気を集中させた。

「この状態で得物の形になる様に操るというがうまくいかんのう」

集まった気が動き出すがうまく形を成すことが出来なかった。

５．変化系の場合

「これは又難題じゃのう」

変化系の方法はどのように変化させるかを考え、そうなるように念じながら気を練らないといけない。

「堅殿みたいに炎を出そうとしとるがまったくじゃわい」

結果

強化系、放出系　〇

具現化系　　　　△

操作系、変化系　Ｘ

司馬懿の場合

奏香も黄堅と同様に相性を調べていった。

「うう、ひょっとして僕は気を使うのに向いてないのかも。でも気を糸の様に細くて長く出す事が出来たしこれを練習すれば・・・」

結果

強化系、変化系　〇

放出系、操作系、具現化系　Ｘ

葉雄の場合

「凄い。これが気の力なんですね」

そういった葉雄が殴った地面には丸ごと人が入れそうな穴が開いていた。

結果

強化系　◎

放出系、具現化系　〇

操作系、変化系　　Ｘ

徐栄の場合

「そうか。葉錬さんの言うとおり私の力は操作系の気の力だったんだ」

結果

操作系　◎

強化系　〇

放出系、変化系　△

具現化系　Ｘ

北郷一刀の場合

一刀も皆と同様に相性を調べていった。

「最後に変化系だけどどうするか・・・そういえば葉錬さんがいってた人に雷を使う人がいなかったな。ためしてみるか」

どう変化か思いついた一刀はさっそく試すことにした。

「確か及川から借りた漫画に雷を使うキャラがいたな」

そういって地面から適当な石を拾い某漫画の超電磁砲少女の真似をした。

すると腕全体から電気がバチバチとで出てきて小石を親指で弾くと轟音と共に目にも留まらぬ速さで飛んでいき城の城壁にぶつかり大きなヒビを入れた。

「いったい何事だ！！」

「一刀よ。まさかこれはお主が？」

「ははっ。出来ちゃったよ・・・」

一刀もこの結果に唖然としていた。

結果

強化系、放出系、変化系　〇

操作系、具現化系　△