即興コント〜10:土瓶
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お題:土瓶

 

 

三郎 「アレだね、土瓶ってぇと、もうサゲは割れて残ったのは金のつる系が鉄板だよな」

 

アポ子「ちょっと待ってください! 語尾が『ん』で終わっちゃうじゃないですか」

 

三郎 「『ん』の場合は前の1文字でもオッケー、今決めた、ンジャメナじゃ話が進まない」

 

アポ子「ホッ、それじゃ心配ご無用ですわね」

 

三郎 「問題は一行目でオチが決まっちゃたところだな」

 

アポ子「そもそもドビンってなんですの?」

 

三郎 「瀬戸物で取っ手がついた急須みたいなもんのこと総称して土瓶って言うんじゃないの?」

 

アポ子「益子焼や笠間焼はダメなんですか?」

 

三郎 「日本では陶器のことを総称して瀬戸物っていうんだよ、家庭用ゲーム機のことなんでもファミコンって呼ぶのと一緒」

 

アポ子「なるほど、ニホンゴムツカシイネ」

 

三郎 「益子焼や笠間焼知ってる方がどうかと思うぞ………瀬戸物と言やぁ戦争末期鉄不足の折に瀬戸物の砲弾が作られたそうな」

 

アポ子「セラミック製ですか! それはさぞかし威力がありそうですわね」

 

三郎 「いやさセラミック言うても………土瓶に火薬詰めて撃ち出すようなもんだよ、砲塔内で木っ端微塵だろ」

 

アポ子「手で投げればよろしいんじゃありませんの?」

 

三郎 「ナイナイ、そんな爆弾三勇士みたいなの………いや待て、特攻兵器の例もあるし、アホの軍上層部はそのくらい考えてそうだ」

 

アポ子「平和が一番!」

 

三郎 「急にまとめましたな」

 

アポ子「内容がデリケートでしたので」

 

三郎 「プラスチックが無かった時分は加工の容易な陶器製品がいっぱいあったんだよ、きっと」

 

アポ子「タコツボとかですね」

 

三郎 「それは今でも陶器だと思うけど………てゆーか何故に蛸壺!?」

 

アポ子「それはそうとテーマは土瓶ですよ土瓶、三郎さま!」

 

三郎 「うーん土瓶言うてもなぁ、マツタケ土瓶蒸しくらいしか連想できんな、しかもどんなものか食ったことがない!」

 

アポ子「今度召し上がりましょうよ!」

 

三郎 「俺ぁ雪国まいたけでイイヨ、なんかマツタケって見た目が卑猥だし」

 

アポ子「おほほ、アワビとマツタケの土瓶蒸しにいたしましょうか」

 

三郎 「調子に乗るな、これ以上やると18禁になってしまう」

 

アポ子「土瓶で熱燗にするのはお銚子ですもの」

説明
30分でオチ、10秒オーバーしてしもた…
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