左慈と于吉
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 許昌の森の中・・・・

 

左慈「前回は思わぬ邪魔が入って失敗したが今回は大丈夫だ、見つからぬよう

   気配も完全に消して警邏の連中が寄らぬところを選んだからな」

 

そうつぶやくと林の中に身を潜め身を地面に這い蹲らせ辺りの様子を伺う

すると目の前に銀色の棒のようなものが視界に入る

 

(む?何だあれは?鉄の塊・・・・・いや鎧か?もう少し離れてみれば・・・・・あ?)

 

凪「またお前か、不審者」

 

そういって無表情に左慈を見下ろす

 

左慈「ま、まて!ちょっとまて!話を聞けっ!と言うか何でここにいる?拳を構えるなっ!

   ウズウズするなっ!!」

 

左慈の姿を確認すると体をウズウズさせながら拳を構え小刻みにステップをふみ

ゆらゆらと距離を縮めてくる

 

左慈「待てと言っているだろう!近づいてくるなっ!拳を下ろせっ!!下ろしてくださいっ!!

   お願いしますっ!そして話を聞いてくださいっ!」

 

左慈が懇願すると残念そうに、とても残念そうに拳を下ろした

 

凪「話せ」

 

左慈「すっげぇ残念そうだなオイ、どんだけ俺を不審者にしたいんだよっ!そんなに俺に技を

   かけたいのかよっ!!」

 

左慈がツッコミを入れた瞬間拳を構え距離を縮めてくる

 

凪「不審者め」

 

左慈「おいぃぃぃ!まて!ちょっとまて!なんだ?俺は突っ込んじゃいけないのか?突っ込みさえも

   許されないのか?すいません、ホントすいません!ちゃんと話すんでもう一度待ってください!

   お願いしますっ!」

 

するとまた残念そうに拳を下ろし構えを解く

 

凪「手短に話せ」

 

左慈「はぁ、はぁっわかった・・・・・・えっとだな」

 

凪「言いよどんだな、不審者め」

 

そういってまた拳を握り構える

 

左慈「もういいよっ!!いつまで不審者引っ張るんだよっ!!俺は仙人だっ!せ・ん・に・ん!!

   名は左慈だ聞いたことがあるだろう?曹操殿に面会にきたのだっ」

 

(左慈・脳内)(曹操に会いにきたと言っておけば客人になる!それに仙人だといえば恐れ敬い

        下手に手をださんだろククク・・・・・)

 

凪「仙人だと?」

 

(凪・脳内)(仙人=仙術=怪しい術=怪しい術を使うヤツ=怪しいヤツ=☆不審者☆)

 

凪「不審者かっ!!!!」

 

カッ!!楽進の体全体から気が発せられる!

 

左慈「だめだこいつぅぅぅぅぅぅぅぅぅぅぅぅ!!!」

 

(左慈・脳内)(駄目だコイツ、完全に俺を不審者にするつもりだっ!俺に技をかけて遊ぶ気だっ!

        もしかしてアホの子か?残念な子なのか?)

 

楽進が気をたぎらせ目を見開く!

 

凪「誰がアホの子だぁぁぁ!誰が残念な子だぁぁぁ!!」

 

左慈「ちょっとまてぇぇぇぇl!!()の中は俺の心の声だろうがっ!!心の声は普通聞こえないモン   なんだよ!?おかしいだろっ!お前は設定をこわすきかぁ!!」

 

凪「何を言っている?心の声など聞こえてない」

 

左慈「嘘つくなぁ!完全に言ってたよね俺の心の声、口に出していちゃってたよねぇ!?」

 

凪「ごちゃごちゃと五月蝿いやつだ、覚悟しろ賊め」

 

左慈「賊に格下げっ?賊に成り下がっちゃったのおれ・・・・・・・・ぇ?」

 

瞬間、楽進は体を地面に密着させるように伏せ、水面蹴りを繰り出す

 

  「「万里の☆長城転がし」」

 

左慈「うぉぉぉぉぉぉっ!」

 

仰向けに寝そべり宙に浮いた左慈の体を脚を使い猛スピードで回転させ、さらに蹴りを放ち空高く

左慈の体を打ち上げる

 

  「「上海☆城壁崩し」」

 

左慈「肩がっ肩がぁぁぁぁっ!!」

 

打ち上げた左慈に追いつき空中で両肩に手刀を落とす

 

  「「九龍城☆落地」」

 

さらに空中で左慈の脚をつかみ肩車のようにして真っ逆さまに地面へと落下し

 

左慈「GYAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAA!!!!」

 

ゴズンッ!頭から地面に突き刺さり、辺りに鈍い音が響き渡る

 

凪「決まったな」

 

手応えを感じ左慈のほうを振り向くとヨロヨロと地面から上半身を抜いていた

 

左慈「うえっげほっ、ごほっ・・・」

 

凪「驚いた、本当に頑丈だな!さすが仙人、いや賊仙人?」

 

左慈「うぅぅ、ちゃんと仙人がどういうものか知ってるじゃねぇかっ!!てか賊仙人ってなんだよ?

それに超人的な技なんか覚えやがってっ!!どんな特訓受けてきたのっ?精神と時の部屋っ?」

 

凪「うむ、この間隊長に拉麺男という猛将の話を聞いてだな彼は初め人を拉麺して食べてしまう

  ほどの極悪人で悪の道を進んでいたのだが戦いを通じ正義の道へと進んだ素晴らしい人物だ」

 

うんうんと首を縦に振り語りだす

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左慈「その話だけ聞くとすげぇ気持ち悪いぞ、善人になれねぇよ!いくら改心しても無理だよそれっ」

 

凪「何を言う!彼は被苦飛離胃・拉麺男と呼ばれ称えられるのだぞっ!!」

 

左慈「??おい、字が違うぞ、そこは美来斗利偉・拉麺男だろう?」

 

凪「違うっ!そもそも被苦飛離胃とは彼に出会った者はその技の被害を受け苦しみ四肢を飛び散らせ

  内臓までもがその身から離れ飛び散るという・・・・・」

 

左慈「怖いわっ!!!そんなんで子供よってこねぇよ!正義の道になんて片足どころか

   つま先も入っちゃいねぇよっ!!極悪道まっしぐらだ!むしろその斜め上いってるよっ!!」

 

凪「何だと貴様ぁ!麺を侮辱する気かっ!」

 

左慈「はしょるなっ!ただの食いモンだろうがそれ!!」

 

そんな言い合いをしているとがさがさと林を掻き分ける音がする

 

真桜「なんやぁ〜凪、こんなところで何してるんや?」

 

その手に螺旋槍を持ち李典が楽進に近づいてくる

 

凪「真桜、聞いてくれここにいる賊がだな・・・・」

 

真桜「む〜?おおっコイツもしかして例の?」

 

あっ!とした顔で左慈に目を向ける

 

凪「え?あ、ああそうだ例の・・・・」

 

真桜「なるほど〜、うちちょうど試したい技があんねん」

 

そういうと螺旋槍を構えにひひと満面の笑顔になる

左慈はそれを見あきれたようにため息をつき、楽進を指差し

 

左慈「此処の奴等は皆同じかっ?そこの女に何と聞かされてるか大体想像がつくが、俺は曹操殿に会

   いに来たといっているだろう、それに俺は仙人だお前ならわかるだろう?」

 

李典を見てまだ話が通じるだろうと話しかけるが・・・・・

 

真桜「えぇ〜せんにん〜??」

 

そういって顎に手を当て頭には疑問符が浮かぶ

 

(真桜・脳内)(仙人=仙術=怪しい術=怪しい術を使うヤツ=怪しいヤツ=☆不審者☆+凪の言葉

         =☆賊決定☆何やっても問題なし♪)

 

真桜「賊やん♪」

 

左慈「コイツラあほだぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!!!!!」

 

左慈は顔を青ざめ絶叫する

 

真桜「まあええわ♪とりあえずウチがやってええか?凪」

 

凪「ああ、かまわんぞ」

 

真桜「ほんならあれでいくからちょぉ〜っと手ぇかしてな♪」

 

楽進はそれを聞くとうなずき、李典は螺旋槍を構え背中からもう一本同じ螺旋槍を取り出す

 

真桜「ぱんぱかぱ〜ん♪螺旋槍二式ぃ〜♪」

 

左慈「おい!ちょっとまて、それで何をする気だ?」

 

二本の螺旋槍を目にし思わず後退る

 

真桜「いくでぇ〜!凪ぃ〜!!」

 

そう叫ぶと楽真に向かい走り出し楽進の手に脚を掛け空へ飛び上がる

 

真桜「螺旋槍2本で100万気力足す100万気力で200万気力!凪による2倍の跳躍が加わって200の2倍の

   400万気力!」

 

空中で螺旋槍を二本構え気を送り螺旋槍が高速回転を始め更に言葉をつなげる

 

真桜「そしていつもの3倍の回転を加えれば400の3倍の1200万だぁぁぁぁぁぁl!!!」

 

キィィィィィィィィィィン!!!!!

 

急速に目標めがけて落下し真桜の体が光に包まれ光の矢となる

 

左慈「ひっ!ヒィィィィィィィィィィィ!!!!」

 

キュッ!ドガガガガガガガガガガガガガガガガガガガァ!!

 

光の矢と化した真桜が急接近し光に左慈が吸い込まれそうになる瞬間、体をひねり紙一重で回避し

たがよけた後にはえぐられた地面となぎ倒された木々が横たわり左慈はその場に腰を抜かす

 

 

真桜「チッ、なんで避けるねん」

 

左慈「避けるわぁぁぁぁぁっ!あたりまえじゃ!あんなんあたったら粉々になって死ぬだろう

   がっ!!!」

 

声を荒げ方で息をしながらツッコミを入れる左慈に対し真桜は不思議そうに凪のほうを向き

 

真桜「死ぬん?」

 

凪「さぁ?粉々になったことがないからわからん」

 

凪は顎に手を当て首をひねり真桜は頭に疑問符を付ける

 

それを見た左慈顔面蒼白になり、這いずりながら静かに逃げ出す

 

(左慈・脳内)(だめだコイツラ俺を殺す気だ、しかも遊びながら・・・・いかに俺でも殺されるっ

         殺しに来て殺されるなんて洒落にならん逃げなければ)

 

もう少しで近くの茂みに逃げ込めそうになったとき急に地面に押さえつけられる

 

凪「殺しはしない、実け・・・・・・ゴホン!尋常じゃないくらいに痛めつけるだけだ、賊め」

 

左慈「だから俺の心をよむなぁぁぁぁぁぁ!!」

 

凪「読んでいない、次は避けられないようにしてやる」

 

  「「機矢滅留☆苦落血」」

 

背骨と腹から凶悪な音が鳴りだす、メリメリメリメリッ!!ごぎごぎごぎぃっ!!

 

左慈「あががががががぁ!く、首が!腹がっ!!ざげるぅぅぅぅぅぅぅ!」

 

左慈の口からケヒュッという空気が漏れ叫びだし、それを確認した楽進は手を離す

 

白目をむき、地面に倒れ落ち体を痙攣させ動き回れる様子はない

 

真桜「よっしゃ♪今度は確実に当たるな♪」

 

楽進は首を縦に振ると、茂みのほうから人の近づいてくる音がする

 

于吉「左慈?どこです?一人で行ってしまっては危険ですよ・・・・って左慈ぃぃぃぃぃぃぃぃ!!」

 

左慈を見つけた于吉は顔を青くしながら駆け寄り抱き抱える

 

于吉「どうしましたっ?いったい何が、貴方を此処まで追い込むとはっ」

 

プルプルと手を震わせ于吉の肩をつかむ

 

左慈「に、逃げろ于吉、殺される・・・・・」

 

それを見た楽進と李典は声を合わせて一言

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凪・真桜「「賊だ!」」

 

于吉「ええっ?賊?左慈、貴方何をしたのです?誤解です貴方たち、私たちはけして怪しいものでは」

 

凪「問答無用!!」

 

凪は于吉の背後にすばやく回り込み首と脚をつかみ肩に抱え込む

 

  「「たわぁ〜☆ぶりっじ」」

 

メギメギメギメギッ!!于吉の背中から左慈と同じように確実にこれは折れているだろうと確信

してしまうような音が響き渡る

 

于吉「イタイイタイイタイイタイイタイイタイッ!!!!切れるっ切れるぅ!何かが切れるぅ!!」

 

クッと動かぬ体を無理やり動かし左慈が凪に目掛け糸のようなものを袖から飛ばし両腕の自由を奪う

 

凪「何っ!う、腕がっ!!」

 

両腕が糸に縛られブリッジが開放されるその瞬間、李典の叫び声が凪の耳に届く

 

真桜「こっちや凪!!」

 

振り向けば螺旋槍を二本横にし、木にあてがい構え笑顔を向ける

 

それを確認した楽進はうなずき声を上げる!!

 

凪「うおおおおおおぉぉぉ!両腕がなくともたわぁ〜☆ぶりっじは決められる!食らえっ!!」

 

叫び声と共に螺旋槍の間に向かい于吉を乗せたまま突進する!

 

  「「ろ〜ぷわ〜く☆たわぁ〜ぶりっじ」」

 

ドゴォォォォォォッ!!!

 

突進を利用し槍の間に押し込む、于吉の体は逆のくの字描き吐血し崩れ落ちる

 

于吉「ゲハァッ・・・・・ゴボォっ!!」

 

于吉ぅぅぅぅ!と左慈が叫ぶ、しかしその声は耳に届かない

 

凪「ふぅっ、助かった真桜」

 

真桜「ええって、それより試せてよかったやん!」

 

凪「そうだな、両腕を塞がれることなどそうそうないからいい練習になった」

 

そういいあいながら李典は楽進の体についた糸を取り払う

 

左慈「あ・・・・・ああああ・・・・・・」

 

左慈は倒れ口から血を吐く于吉を身ながら絶望と恐怖に身を震わす

 

真桜「さて、そろそろあきてきたしぃ〜?決め技といこか〜♪」

 

凪「そうだな、せっかくだ二人いることだあれを試さないか?」

 

真桜「お!あれかぁ〜!あれめっちゃ好きやねん!名前がかっこええ!!

 

そういうと体の動かない于吉と左慈を空中に投げ飛ばしそれに二人は追いつくように跳躍する

 

真桜「へそやで、お互いのへそで呼吸をあわせるんや!」

 

凪「ああ、任せろ」

 

空中で楽進は左慈を背に抱え込み、李典は于吉を逆さまにして足をつかみわきの下に脚をかける

 

真桜「いっくでぇぇぇぇぇ!!!!!」

 

凪「オオオオオオオオォォォォォォ!!」

 

  「「まっする☆どっきんぐ」」

 

 

左慈・于吉「ぎゃあああああああああああああああああぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!!!!!!!!!!」

 

 

 

 

 ここは許昌の森の中、今日も絶望の叫び声が響き渡る・・・・・・・・・・

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

地天「ねぇねぇ一刀!姉さんに服買ってあげたんだって?聞いたわよ!私にもかいなさいよっ!」

 

天和「おねえちゃんおなかすいたよ〜!ごはんたべようよぉ〜!」

 

北郷「わかったわかった、だからそんなに引っ張らないでくれよ」

 

人和「ん?一刀さん今森の方から悲痛な叫び声が聞こえませんでしたか?」

 

北郷「え?気のせいだろそんな声ぜんぜん聞こえなかったよ」

 

天和「早く早くぅ〜!もうだめだよぉ〜」

 

北郷「わかったわかった、先に食事からだなその後服屋だ」

 

地天「やった!さすが私の一刀!はやくいくわよ!」

 

人和「ちょっとまって、おいていかないでよ」

 

 

 

 

  許昌は今日も平和である・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

説明
続きでつ
思いつきなのでぐだぐだでつ
しかもお酒飲んでるんで後から修正いれるとおもいまつ
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コメント
ごめん!今まで異聞録以外すっ飛ばしてたがこれ面白いわwww(ねこじゃらし)
次はマッスルスパークですか?(ブックマン)
ルーデル 様、私の中で左慈君は漫画、アニメ好きの人に固定されつつありますw(絶影)
miroku 様ありがとうございます、一応頭に思いついたのを書きなぐっているだけなので話が増える一方w次回もあります^^(絶影)
ODIN 様そのとおりです^^本当は肉男として技を出そうかと思ったんですが中国なのでラー○ンマンの技を凪に使ってもらいました(絶影)
にゃものり 様次々回は波紋を絡めようと思っています、沙和も出すつもりです><(絶影)
nayuki78様平和はこのように影で守られているのかとw(絶影)
てか左慈もネタがわかるってことは好きなのかあのシリーズww(ルーデル)
面白いbbbb次があるなら期待してますwwww(miroku)
キ○肉マン祭!?ラー○ンマンやウ○ーズマンの必殺技は普通にやったらただじゃすまないww(ODIN)
沙和は波紋呼吸法を習得して素単怒を操るのかなw(にゃものり)
うんうん。(一部の人?をのぞいて)平和だね。まあ、お二人の献身的な協力に黙祷!(nayuki78)
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