即興コント〜14:くノ一
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お題:くノ一

 

 

ヒカル「アタシ、くのいちになる」

 

三郎 「はぁ? 何を言っているんだお前は」

 

ヒカル「知らないの? 女忍者よ」

 

三郎 「そんくらい知ってるわい! で、忍者になってなにするんだよ」

 

ヒカル「まずはそうね……毎週の入浴シーンかしら? んふん、アタシのナイスバディに世のお父さん連中はテレビに釘付けよ」

 

三郎 「由美かおるかよ! むしろあの人の忍者たるゆえんは何年たっても年齢不詳なところだぞ」

 

ヒカル「くふふ、アタシがいくつに見える?」

 

三郎 「三十八うぐべばらっ!!」

 

ヒカル「なんでそーなるのよ!」

 

三郎 「痛たたたた……年齢不詳ノリに合わせてやっただけじゃん」

 

ヒカル「女の人に年齢聞くなんてヒドイっ」

 

三郎 「自分で聞いてんじゃん……なんつー理不尽」

 

ヒカル「忍びの世界は理不尽なのよ、わかった?」

 

三郎 「まったくわかんねー」

 

ヒカル「お館様からの指令はまだかしら……」

 

三郎 「指令って、矢文でも撃ち込まれるのか?」

 

ヒカル「バカねぇ、現代の忍者はケータイに差出人不明のメールが届くのよ」

 

三郎 「そりゃスパムじゃねーか!」

 

ヒカル「しかもそのメールは読み終わったら自動的に爆発するのよ」

 

三郎 「スパイ大作戦が混ざってるぞ」

 

ヒカル「!……しまった、迷惑メールフィルタでゴミ箱に振り分けられちゃうかも」

 

三郎 「そもそもさぁ、クノイチの任務って女中になりすまして潜入捜査したり、ターゲットの布団に潜りこんで寝首を掻いたりする地味な仕事だぜ? 大立ち回りなんてしないよ」

 

ヒカル「えー、学校に日本刀持ってって重要人物を警護したり、悪の組織に単身乗り込んだりしないのー?」

 

三郎 「どこのエロゲーや! しかも悪の組織に単身乗り込むはやられちゃうフラグだぞ」

 

ヒカル「それを間一髪のところで主人公が助けに来るんじゃない! ただしイケメンに限る」

 

三郎 「なんだその取ってつけたようなただし書きは」

 

ヒカル「でもそのイケメンが実は真のターゲットだったりするから世の中油断できないものよねぇ」

 

三郎 「話が膨らんどる……そう考えると女忍者は恐ろしいな。で、あと2分なんだけどオチはどうつける気だ?」

 

ヒカル「ところでさー、アタシお腹すいちゃった〜、なんか食べに行こうよ!」

 

三郎 「煙に巻いたか」

 

ヒカル「くノ一だからねっ」

説明
30分でオチまでまとめる企画
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