永劫回帰
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朝、目覚ましのベルで僕は目覚める。

 

眠い目を擦りながら体を起こし、ベッドから起きて着替えをする。

 

着替えの途中、ふと思い出した。今日、僕は12歳の誕生日を迎えた事に。

 

 

階下に降りると、既に朝食の準備が出来ているようで、焼き立てのトーストの匂いがする。それと、朝のニュース番組の音。

 

何時もと変わらない日常。だけど、少しだけ違うように見える日常。それは、僕がまた少し大人に近付いた所為かも知れない。

 

 

家を出ると、何処からか視線を感じた。しかし、辺りを見渡しても誰もいない。僕は、気にせずに学校に行く事にした。

 

 

学校から帰ると、母がケーキを作っていた。今から、今日の夕食が楽しみだ。

 

 

夜、父と母が僕の誕生日を祝ってくれた。

 

母が作っていたケーキを食べた、少し生クリームが甘めの。でも、とても嬉しかった。普通のお店で売っているケーキよりも美味しく感じた。

 

きっと、僕はこの日を一生忘れないだろう。

 

 

そして、悪夢の夜は訪れる…

 

運命は変わらず、変えられずに…

 

一瞬にして壊れる僕の物語…

 

ただ…人並みに幸せを感じていたかっただけなのに……

 

 

残酷にも、この物語は繰り返す…

 

永久に…永久に……

 

 

―永劫回帰――

説明
説明のしようが…以下略。
短編連作4、最後…の筈です。
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 日常 

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