異世界の天の御遣い物語 異世界〜出会い〜 |
「ここどこだ?」
俺の目の前には、見渡す限りの広い大地と遠くの方に村や山が見える景色
たしか俺は自分の部屋にいたはずだ、なのになんでこんなところにいるんだ
服装は制服のままで腰には刀を差すベルトが巻いてある、バックも近くにある
制服はまぁ着替えなかったからいいとしてなんでベルトしてんだ?
ええっと、確か明日のための荷物を用意していて、んでバックについてた鏡を─────────あ
思い出した!そうだ、鏡だ!床に落として割っちまったんだ
そして、光が出てきてそれに包み込まれたかと思ったら、気がついたらここだと
なんだこれ、思い出しても意味わからん、ははははははは──────ヘルプミーーーーー!!!
ふぅ、とりあえず落ち着こう落ち着いて考えよう
鏡が光って自分の部屋じゃないってことは、違う場所ってことで確実なわけだし周りを見る限り日本じゃなさそうだな、んーーとりあえずどうするかな・・・
などと考えこみ唸っている俺に、後ろから声がかけられた
「あの〜天の御遣い様ですか〜?」
「へ?」
その声をかけてきたのは、かわいい変な格好した女の子だった
時は遡り
「ふぇえ〜、本当に天から御遣い様がやってくるんですか?」
「まことじゃ、天より降りしその者はこの戦乱の世をかならず治めてくれるじゃろう」
その言葉に、女の子はキラキラした真っ直ぐした眼で管賂を見ていた
「そら、話しているそばから、天より流星がおちてくるぞ」
その言葉を聞いて女の子は空を見上げた
その時、空から流星が五台山の麓に落ちていった
「うわぁ〜ほんとうだぁ〜私ちょっと見てきますね」
女の子はそう言うと一目散に流星の落ちたところに向かった
一方
「まったく桃香様はどこにいったというのだ?」
この村についてからちょっと目を放したすきに何処かにいってしまわれて・・・まったく
ん?なんだ?あの流星は
五台山の麓におちていくな・・・なんだか胸騒ぎがする
「姉者〜〜〜〜!お姉ちゃんみつけたのだぁ!」
「おお、鈴々!で桃香様はどこにおられた?」
「村の人に聞いたら、流星が落ちたところにむかったそうなのだ」
「なんだと!?」
まったく、なにを考えておられるのだ桃香様は!
「いくぞ、鈴々!」(ダッ)
「待ってくれなのだぁー!愛紗ーー!」(ダッ)
二人は流星の落ちたところにむかった
戻り
今なんて言ったんだ、この子?天の御遣い?
あっ、もしかしてそういう設定なのかな、変な服着てコスプレっぽいし
そんなこと考えていると
「あ、あのぅ〜〜・・・・」
「え?あ、ああ、なに?」
「お兄さんって、天の御遣い様ですよね?」
「え〜〜と、その天の御遣いってなに?後、ここが何処だか教えてもらえると助かるんだけど・・・」
困惑した顔で、女の子に聞いてみる
「ここは、幽州琢郡の五台山の麓です、それで天の御遣いっていうのはですねこの戦乱の世を治めてくれると管賂ちゃんっていう占い師さんが言っていたことです」(にこっ)
うん、かわいい・・・・・じゃなくて!
「えっとなんで俺が天の御遣いだと思うの?あと、やっぱりここは日本じゃないんだね」
「さっき空から流星がこの場所に落ちてきて、そこにお兄さんがいたからです、それになんといっても服が変です、なんかキラキラしていますぅ後にほんって何ですかぁ?」
───────────────天の御遣いねぇ・・・まさかとは思っていたけどここって異世界か?
見たこと無い風景だし、いきなり朝になってるは・・・・・そういえばご先祖も異世界に行っていたってじいちゃんが言ってたっけ・・・あまり信じてなかったけどマジだったのか・・・・
しかしここはどんな世界なんだ?んーーー考えても仕方ないしこの子に聞いてみるか・・・・っとその前に
「あのさ、名前聞いてもいいかな?俺は北郷一刀っていうんだけど」
「いいですよ、私は劉備、字は玄徳っていいます」
「・・・・・・・・・・・・・・・・へ?」
今なんかどんな世界の答えを聞いてしまったような名前が・・・・劉備って男じゃなかったのか!?
「あのさ、本当にそういう風な名前なの?」
「はいぃ〜そうですよ」(にこっ)
うそをついてるような感じじゃないし本当っぽいな・・・ってことはここは三国志の世界なのか?
いやでも劉備が女の子ってどうなのよ・・・
「それでねお兄さん、あのね─────────」
その時、
「ぎゃぁぁあああぁぁあぁぁああぁぁ!!」
誰かの悲鳴が聞こえてきた
周りを見渡すと、遠くの方で誰かが襲われていた
それを見た瞬間劉備は、すぐに走り出し向かっていった
「あっ、おい!」
くそっとりあえず俺もいかなきゃ!(ダッ!)
近くまでいくと、刃物や剣をもった黄色の鉢巻した男たちが約20人くらい人を襲っていた
劉備はそんな人たちを庇うように、自分の持っていた剣を抜き男たちに構えていた
(っ!なにしてんだ!あの子、震えながら!)
「へへっ、何の真似だ、じょうちゃんよ〜そんな震えながら俺たちの前にかまえてさぁ、っへ」
「やめてください!そんな、力で弱い人をいじめたり殺したり物を盗ったりなんでこんなひどいことができるんですかぁ!」
「なんでってそれはおめぇ、楽しいからだよ!力を振るえばなんだって手に入るからだよぉ!それによぉこうしなきゃ生きていけねんだよ!」
「貧しいからって他の人のまで盗って生きてそれで許されると思ってるんですかぁ!貧しくてもがんばって生きている人だっているんです!」
「けっ、知らねーな!人は人、俺たちは俺たち!好きなように生きるさ!ってことでじょうちゃんも死んでくれや!!」(───ブンッ!)そう言い放って男の一人が劉備に剣を振る
劉備は受け止めるも弾かれてしまった(ガキッ!きゃ!)
あいつ等!!────────────「待て!!」
「あ!?」 「お兄さん!?」
俺は男たちに声を放ちこちらに向かせた
「なんだぁ!てめぇ!?」
「俺は・・・・天の御遣いだ!!」
あーもうなにやってんだ俺は!・・・・落ち着け、相手は約20人か、余裕で勝てる人数だけど・・・
俺は人を斬れるのか?真剣での斬り合いはじいちゃんとやったことはあるけど現代の日本で人を斬ったことなんて当たり前にないし、これは殺し合いだ・・・・俺は斬るために刀を抜けるのか?
でも抜いて戦わないと劉備もそこの人達もみんな殺されちまう─────────くそっ!相手を斬るって想像しただけで吐き気がしそうだ!
「おいおい!兄ちゃん、大丈夫か?へへっ、なんか顔色悪いぞ?逃げてもいいんだぜ、へへっ」
男達が俺を見てそう行ってきた
「はっ!御託はいいからかかってきな!」
俺はバックから和道十文字を取り出し、腰についたベルトに鞘を差した
そして右手で和道の柄を持ち────────────抜けない!!
「んじゃえんりょなくいくからよぉ!!」
男達20人が一斉にかかってきた!
来た!くそっ!抜かなきゃ俺が殺されるだけじゃなくみんな殺されちまう!
斬るんだ、斬るんだ、斬るんだ、斬るんだ、斬るんだ、斬るんだ!!
守るために誰かのために自分のために、そして────────────
「うおおおおおおおおおおおおおおお!!」
柄にかけておいた右手が刀を抜いた!
「はっ!そんな細い剣一本でなにしようってんだ!!」
「おにいさーーん!!」
心配して声をかけてくれた劉備に笑顔でこたえ、そして
目の前の敵を斬ることだけを考えた。
「天叢流高速歩法・瞬歩!」
男達はなにがおこったがわからなかった目の前の男が消えたと思ったら、周りのやつらがどんどんと肉塊になっていった!(ズシャグシャスパンブシャ!)音だけが聞こえていた
(なんだなんだなんだなんだ!?!?!?!これわけがわからねぇ!?!?!)
劉備にはかろうじて一刀の姿が見えていた
(すごい!お兄さん!一振りで4.5人は倒してる)
そんなことしているうちに20人近くいた男達はすべて肉塊になっていた
そんな中一刀は
「──────────────────」
言葉には言い表せない気持ちでいっぱいだった
本当に斬っちまった・・・・・・・うっ!
胃から逆流してきそうなものを押さえ込みそこにうずくまった
そんな一刀をみて劉備が
「おにいさーーーん!!」
と心配そうな顔をしながら近づいていった
そんな劉備に苦しそうな笑顔で答えた一刀であった・・・
説明 | ||
外史への扉が開かれた |
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コメント | ||
歩法だけでこの威力予想以上の強さですね。(ブックマン) 一頁に纏めず数頁に分けてみるのも良いかもしれません。一刀君は桃香の元に舞い降りましたか。このまま桃香たちと共に乱世を鎮めるのかそれとも…次回更新をお待ちしています。(自由人) おもしろいです。もう少しページ数があったほうがよりたのしめるかと(かもくん) コメントありがとうございます。なにぶん初の小説なのであまり長めに書けないでいます。努力して書こうとしているのですがなかなかに難しいので、もう少し辛抱をお願いします。(暴風雨) |
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