『舞い踊る季節の中で』 第3話 |
真・恋姫無双 二次創作小説 明命√
『 舞い踊る季節の中で 』
第3話 〜 想いが舞う空の下 〜
(はじめに)
キャラ崩壊やセリフ間違いや設定の違い、
誤字脱字があると思いますが、
温かい目で読んで下さると助かります。
この話の一刀はチート性能です。
オリキャラがあります。
どうぞよろしくお願いします。
オリキャラ紹介:
諸葛瑾:
姓 :諸葛
名 :瑾
字 :子瑜
真名:翡翠
武力:52(平均的な将を60とした場合)
智力:81
政治:89
家事:92
魅力:想像にお任せします(w
焦った時の口癖:『 あうあう 』又は 『 ぁぅぁぅ 』
性格:基本的に、温厚で外見に反して大人の女性
だが、焦ると地が出てしまう。(朱里と違って、自分を律しています)
警戒心が強い性格だが、一度心を許されると、親身になってくれる。
妹がいるため、基本的には面倒見が良く、放っておくと、食事を取るのを忘れる明命を心配し
てよく食事を差し入れていた。
やはり、妹がいるためなのか、時折人をからかって、その反応を楽しんだり、とんでもない悪
戯を仕掛ける悪癖もあるが、性質の悪い事に、普段が完璧なだけに、周りは怒るに怒れないで
いる。 家事全般は人並み以上に出来、そこらのお店以上と自負していたが、丹陽で知り合っ
た男性の腕を見て自信を喪失。 以降、こっそり腕を磨いているが、全然敵わないと嘆く毎日
を送っている。 武術は好きではないが、妹達を変態共から守るため、必要最低限身に付けた
もの。 姉妹揃っての発育の悪さをコンプレックスに思いつつも、それを武器にする強かさを
持つ。 自分を子供扱いしない男性が好みだが、言い寄ってくるのは、変な趣味の持ち主ばか
りで17才の時、現実の男(変態の多さ)に愛想が付いた時に『八百一』と出会う。
以降のめり込み、妹達を洗脳するも、基本的には周りには秘密にしている。
そのうち執筆も行い投稿し、掲載されるようになる。
数年たった現在では、定期的な愛読者も付き、『八百一』の主要作家の一人となっている。
黄巾の乱後、作品が益々洗練され、世に愛読者を急増させる要因となった。
翡翠(諸葛瑾)視点:
ここ最近、明命ちゃんが楽しそうにしています。
長い隠遁生活のため、暗い顔をする事の多かったあの娘が、本来の明るい笑顔を見せるようになりました。
それに、最近顔の血色も良いです。
あの娘は自分の事には無頓着だから、放っておくと食事を適当に済ませてしまう。
いつも作ってあげれれば良いのだけど、袁術の目が有る以上そう頻繁に接触するわけにはいきません。
理由は判っています。
先日珍しく、あの娘がお願いごとをして来ました。
最近拾った子がいて、その子が文字を学びたいと言うので、教材となる本を貸して欲しいと言うのです。
見知らぬ子を拾うなんて、困った娘だと思いつつ、そう心配はしていません。
ああ見えても、あの娘の人を見る眼は確かです。
その点は信頼できます。
彼女が警戒を解いている以上、密偵と言う線は無いでしょう。
一応、その子の様子を聞いてみると、少し変わっていると思いはしましたが、
一般常識すら知らないような者が密偵と言うのは考えられません。
そんな目立つ状態では、密偵なんて出来やしません。
ただ気になるのは、笑顔が凄く似合う子と言っていた事、
……あの娘に同姓趣味があるとは、思いたくないのですが……(汗
とにかく、問題があればあの娘の事、それなり対応が出来るでしょう。
と判断し、早々会うわけにはいかないので、
修学進度に合わせて順番に読めるように、結構な量の本を貸してあげました。
まぁ、後半の『八百一』は、表現の勉強にはもってこいだし、同好の士が増えるのは喜ばしい事です♪
( あれを順番に読んだら、のめり込む事間違いなしの自信の選択です。 妹達で実証済みですし )
卒業課題として混ぜた兵法書は、私の趣味です。
あれを読み、内容を理解できるとは思いません。
向上心が芽生えれば一番なのですが、挫折を覚えるのも良い勉強と思っての事です。
とまぁ、そんな事があったわけでえすが、明命ちゃんの様子だと、問題は無いようです。
顔色が良いのは、きっとその子が食を気を使っていてくれているのでしょう。
ふとっ、悪戯心が胸に浮かび、
明命ちゃんお気に入りの子に興味が沸いてきました。
いきなり会いに行って驚かせてあげましょう。
それに、伝えないといけない事もあるし・・・
そう思い、身支度を整え足を向けます。
さすがに、あれは私の予想を大きく上回っていました。
まさか、あの明命ちゃんが男の子を同じ家に住まわせるなんて・・・
たしかに、彼は何処かの貴族の子なのか、人畜無害のようでした。
でも、男女が二人っきりで住むのは、問題いと思いましたが、どうやらその心配も杞憂のようです。
それに、彼が不届きな事を考えても、明命ちゃん自身が許さない限り、それはありえないでしょう。
万が一明命ちゃんがそれを許し、男女関係があったとしたら、それこそ私が口を出すことではありませ。
まぁ、結果的にそれもなかったようですが・・・
彼は心から明命ちゃんに、感謝しているようです。
真名の件は驚きましたが、おかげで彼の人柄がよく判りました。
私も思わず、明命ちゃんに続いて真名を許してしまいました。
今思えば、あの時の私はどうかしていたのでしょう。
男の人に真名で呼ばれるなんて、御父様以外では初めてです。
きっと、あの時の笑顔が原因なのでしょうね。
明命ちゃんから笑顔が素敵だと聞いていたが、あれは、流石に反則だと思う。
そもそも、『笑顔が素敵』なんて、男に指す言葉ではありません。
なのに、彼の笑顔は本当に素敵でした。
まるで太陽の日差しのように暖かで、此方を無意識に安心させる笑顔。
あれを見た瞬間に、顔が熱くなりました。
どうやら明命ちゃんも同じだったようです。
とにかくお茶を飲んで、気持ちを落ち着かせようとした所に
「 あの、幼平さん、騙されて上げるって・・・俺、本当に真名の事知らないんだけど(汗 」
なんて、惚けた事を言って来る。
・・・・どうやら、本人は自覚が無いようです。
あと、女心に鈍感と言うのも判かりました。
もし明命ちゃんがその気なら、苦労するでしょうね。
もっとも、そんな事は、その後の事に比べたら瑣末な事でした。
彼の心根は判りました。
なら能力はと、文字の勉強の話を振ると
すでに、全て読み終えたと言います・・・・冗談でしょ……
文字が読めない者が、あれを全て読み終えるようになるまで、
どんな才がある者でも僅か二ヶ月足らずで、できる訳がありません。
明命ちゃんの不味い質問を遮り、彼を試す事にしました。
(男の人にあんな内容の本を貸したなんて知られたら、流石の私も顔から火が出ます)
政略、兵法、戦略等あらゆる方面で質問をしてみました。
ですが、彼が語る質問の答えは、私の予想を上回るものでした。
(儒教や一般常識等、貸した本以外の内容については、当然のごとく駄目でしたが……)
自分達とは違う見方で、本の内容を理解していました。
いやそれ以上でした。
そこから自分なりに考えで、理を発展させていたのです。
下手すれば、私より先へ進んでいる。
つい二ヶ月前までは、文字が読めなかった?
そんな馬鹿な話はありません。
もしそれが本当なら、彼はこの国の文字を知らなかっただけ。
彼は高度な教育を受けているに違いありません。
遠い異国から来た、と言う話に信憑性が出てきました。
だけど、それは今はどうでも良い事です。
今は彼が何処までできるかが問題です。
なら、今度は現状の把握と、そこから導き出される未来を想定する力、
これも、もし私の想像を上回るなら、彼は使える。
いや、今でも使えるだろうが、この試験を突破できる程なら、雪蓮様の力に、孫呉の力になる。
素性の知れぬ者の起用は、孫呉では、ほぼ無理です。
ですが、時間はかかるが、やり方しだいではどうにでもしてみせます。
ふふっ、私らしくないわね。
そんなものは、結果が出てから考えればよいと言うのに・・
そう自嘲し、今回伝えに来た件も含めて、彼に最後の質問をする。
彼の答えは、此方の想像を、遥かに上回るもの……、
庶人の彼が、こんな答えを出せるなんて、おそらく冥琳様でも思わないでしょう。
補給路を断ち、各個撃破して、兵糧攻めをする。
ここまでは良い、
ある程度頭が切れるものなら、思いつく策です。
だけど、冀州まで導き出すなんて、軍議に参加し情報を集め、
想定に想定を重ねて、順番に導き出して行かなければ出ない答えです。
それを、こんな場所にいて導き出したというの? 彼は?
まさか本当に密偵?
と一瞬ありえない答えが頭に浮かぶ。
そう、それはありえないです。
明命ちゃんを出し抜き、ここまで情報を集めるなんてできるわけがありません。
それに、もし密偵なら、此処でこんな危険を侵す必要が無い。
なら、本当に彼は、こんな答えを即興で導き出したと言うの・・・・、
その事実に、体の芯が冷たくなるのが分かります。
私は冷たくなった体を温めようと、一気にお茶を飲みほす事で、
少しだけ体が温まったのを自覚し、彼の試験を終える事にする。
これ以上は、此方の心が持たない。
そんな私の心境も、明命ちゃん達は気がついていないのでしょうね。
そもそも、そんな下手はしていないつもりです。
現に明命ちゃんは、こちらの話しに付いて行けずに呆然としています。
彼の怖さに気がついていない彼女が、今だけは羨ましいと思う。
それに、私が今日此処に来たのは、彼を試験するためではないのだから・・・
私は、試験結果から逃れるように、雪蓮様の命を伝える。
その事に、明命ちゃんはとても喜び、彼女の将としての心に灯火がついたのが判る。
だけど、それは、彼との生活の終わりを意味していると分かった時、悲しげな顔になる。
明命ちゃんにそんな顔は似合わない。そう思っていると、彼が
「夢が叶うなら、気にせずに行くべきだよ」
と、笑いながら明命ちゃんの背中を押す。
・・・・本当に、優しい良い子です。
明命ちゃん、貴女の人を見る目は確かよ。
こんな彼を、一瞬でも疑った自分が恥ずかしいと思う。
そして、冷静な部分が、彼をこのまま手放す訳には行かないと判断していた。
このまま、庶人として埋もれるならまだ良い。
だけど、もし敵側に回ったとしたら、彼の能力は脅威でしかない。
なら、せめて目の届く範囲に置いておくべきです。
そう判断し、私の次の勤務地へ彼を誘う事にする。
たぶん彼の性格からして断るでしょう。
だけど、彼の弱点は分かっている。
悪いけど明命ちゃん、協力して貰いますよ。
別に貴女にとっても、彼にとっても、悪い話しではないのですから
明命視点:
翡翠様が、雪蓮様の命を持ってきてから5日後、
兵の準備終え丹陽の街を離れ、すでに3日が立ちました。
あれから準備が忙しくて、一刀さんとほとんど顔を合わせる事が出来ませんでした。
出立前に、翡翠様に連れられた一刀さんの笑顔が、何故かとても嬉しかったです。
一刀さんは、最後にと、お弁当まで作ってくれました。
いつもながら、とても美味しかったです。
せっかく、出会えてお友達になれたのに、お別れと言うのは悲しかったです。
でも、一刀さんは、私の背中を、いつもの素敵な笑顔で押してくれました。
あの街で一刀さんにとって、頼れる人がいなくなるというのに、
そんな事なんでもないと言って、私の背中を更に押してくれました。
本当に優しくて、暖かな人です。
だから翡翠様が、彼の面倒を見てくれると言ってくれた時には嬉しかったです。
翡翠様は、
「これだけ、お茶を淹れるのが美味しいなら、雇う価値はあります。
それに、その方が明命も安心できるでしょ」
と言ってくれました。
一刀さんは、最初、
「それは悪いし、妙齢の女性と二人っきりで住むのは問題だ」
と言って断りました。
・・・・わたしと住むのは、問題なかったのでしょうか?
そう思うと、何故か心の中が むかむか しました。
翡翠様は将程ではありませんが、それなりの武をお持ちです。
一刀さんに限ってその心配は無いでしょうが、翡翠様がその気にならない限り、その心配はありません。
だけど一刀さんを、このまま放り出すわけにはいけませんので、私は一刀さんを説得しました。
翡翠様と一刀さんは、難しいお話でも、楽しそうにお話していたので、きっと仲良くなれると思います。
それに、翡翠様の所にいれば、また会うことも出来ます。
わたしは、別れる時に、今までのお礼と餞別を兼ねて、いくらかの金子を渡しました。
一刀さんは断りましたが、強引に渡しました。
面倒を見ると言ったのに、途中で放り出す様な真似になってしまったお詫びなのです。
私の半年分の給金でしたが、特に使う当ての無い私には問題ありません。
一刀さんならきっと、上手く生かしてくれるでしょう。
せっかく、私の背中を押してくれたのです。
なら、全力で走れるように憂いを断つのに必要な事です。
だから、今は黄巾党を倒す事に専念します。
だって、とうとう独立に向けて歩く事が出来るからです。
雪蓮様達なら、きっとこの江東の地を、平和にして下さるに違いありませんから
「明命、なにをしている。
遅れているぞっ!」
「申し訳ありませんっ」
「思春、そう怒鳴るものではない、そう遅れていたわけでもないだろう」
「しかし」
「"しかし"は無しよ。
明命、なにを考えてたの?」
「はい、やっと、雪蓮様のお力になれる時が来たのだと、考えに耽っておりました」
「そう、その気持ちは解かるわ、でも、足元を疎かにしないようにしてほしい」
「はい、気をつけます」
一刀さん、見ててください。
きっと雪蓮様と共に、平和な時代を築いて見せますから
つづく
あとがき みたいなもの
こんにちは、うたまるです。
第3話を、投稿させていただきました。
すでにお気づきでしょうが、この『 舞い踊る季節の中で 』は『 想いの果てに掴むもの 』と違って、
基本的に一話一話を短く区切っての構成としていくつもりです。
今回は、オリキャラの翡翠視点のお話がメインになりました。
といっても、内容の殆どが、前話を翡翠視点で焼直した物となりましたが・・・・
ですが、これで、翡翠の性格がお分かりになられたと思います。
幼い容姿で、大人の艶が出せる女性をイメージしてはいるのですが、なかなか上手くいきません。
と言うか、想像すると何と言うか、我ながらシュールな光景です(w
さて、次回ですが、
黄巾の乱から明命が戻ってくるまで、明命の出番がなくなってしまいました。
・・・・明命ルートなのに(汗
・・・・脳内のキャラ暴走恐るべし・・・・
そういうわけで、次回は翡翠と一刀のお話となります。
では、また次のお話でお会いいたしましょう。
説明 | ||
『真・恋姫無双』の二次創作のSSです。 明命√の作品となります。 拙い文ですが温かく見守ってください |
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コメント | ||
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