仮面ライダーディケイド×新・恋姫†無双 第8話
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これまでの仮面ライダーディケイド×新・恋姫†無双は!

 

 

一刀「ハアハア、ハアハア……。またあの夢だ。これで何度目だよ?」

 

何度も見る夢でうなされように起きる一刀。

一刀の周りには無数の地球。そして巫女服の少女管輅。

 

管輅「あの世界を破壊してください」

 

病に倒れる馬騰に頼まれる一刀。

 

馬騰「お主にこの西涼を治めて欲しいのだ」

 

破国を建国した一刀は、魏を攻めるが、華琳が白装束の一団に操られたことを知る。

 

一刀「あいつらの最終目的はどうせ俺を殺すことだろ。

そう考えると最終的には倒す必要がある。だったらさっさと倒しに行って、曹操を助けた方がいいだろ。それにな……」

 

ディケイド響鬼がディケイドコンプリートフォームにファイナルカメンライドする。

 

一刀「俺は破壊者。通りすがりの仮面ライダーだ…」

 

ディケイドコンプリートフォームとファイズブラスターフォーム、装甲響鬼、カブトハイパーフォームの力により戦況を打破するのであった。

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破の新たな都許昌では、一刀が華琳達とあることをしていた。

それは……。

 

一刀「撮るぞ〜」

 

それは、月の家の写真館で華琳達をカメラで撮ると言うものであった。

一刀が自分の持っていたカメラで華琳達を撮っていた。しかも華琳達の姿はいつもの服装ではなく、一刀が以前に星や明命にやらせていたコスプレの衣装を華琳だけでなく、

夏侯惇、夏侯淵、許緒、典韋、荀ケ、霞も華琳と同じ格好やわずかに違う格好をさせられていた。

華琳の意見により、魏の将達も皆、真名を一刀に許すことになった。

ちなみに破軍の将達の何人かも仲良くなって互いの真名を預け合っている。

 

一刀「なかなかいい写真が撮れそうだな。お疲れさん、華琳」

華琳「何で私がこんな格好しなければならないのよ」

 

華琳の格好、それは月や詠が来ているようなメイド服であった。

ちなみに春蘭は婦人警官服。秋蘭はナース服。季衣と流琉は色違いだが、おそろいのゴスロリ服。桂花はどこかのアイドル三姉妹風の格好していた。

 

一刀「処遇は好きにしろって言ったのはそっちだぜ。まあ、殺すとかそんな気はないが、こういうのには付き合ってもらうぜ。

っても強制は今回だけだらな。次は無理に付き合う必要はないぞ」

桂花「当たり前よ! 誰が好きでこんなのに付き合うもんですか!」

春蘭「とは言うものの、桂花はノリ気ではなかったか」

桂花「あれは華琳様が承諾したからよ! そういうあなただって!」

春蘭「わ、私も華琳様が承諾したからであってだな……」

 

春蘭と桂花の言い争いが始まる。

 

秋蘭「相変わらずだな。姉者と桂花は……」

一刀「なんだかんだで楽しんでるんだろ。あいつら……」

華琳「そうね」

季衣「僕も楽しいですよ。ねえ、流琉」

流琉「まあ、恥ずかしいのもあるけど……」

 

流琉は頬を染めて答える。

 

月「皆さん、コーヒーが入りましたよ」

 

月が全員分のコーヒーを湯呑みに入れて持ってきた。

 

華琳「コーヒー?」

一刀「かなり苦いものだな。そのまま飲むのは大人でも難しい飲み物だ」

 

一刀はそう言って角砂糖を一つ、自分の湯呑みに入れてつまようじでかき混ぜる。

 

華琳「今のは?」

一刀「砂糖ってやつだ。コーヒーは苦いからこの砂糖とか牛乳を入れて飲んだりして楽しむんだ。両方入れるってのもありだ。華琳はどうする?」

華琳「私はそのままで良いわ」

 

そう言って華琳はコーヒーをブラックのまま飲む。

 

華琳「……確かに苦いけど、なかなかの味ね」

春蘭「華琳様、私も!」

桂花「私も飲みたいです!」

月「人数分ありますから……」

 

春蘭と桂花が別々のコップを取ってコーヒーを口に含む。

すると二人は思わず吹き出してしまう。

 

春蘭「何だこの苦いものは!」

桂花「華琳様、これは苦すぎです!

一刀「だから砂糖とか入れるんだよ。好みは人それぞれ何だからな」

月「とりあえず拭かなくちゃ……」

 

月と月の母が二人が拭いてこぼれたコーヒーを拭きもので拭く。

そんな時……、何かが倒れる音が写真館の入口で聞こえた。

 

一刀「誰か来たのか?」

 

一刀が入口の方に行ってみる。

するとそこにはボロボロの明命が倒れていた。

 

一刀「明命、しっかりしろ!」

 

一刀が明命を抱き起こす。

 

明命「一刀さん…」

一刀「明命、何があった?」

明命「一刀さん……雪蓮様を……呉を助けてください」

 

明命は気を失う。

 

一刀「おい、しっかりしろ! 明命!」

 

 

 

 

 

 

 

世界の破壊者、ディケイド。

とある外史をめぐり、その瞳は何を見る。

 

 

 

 

オープニング

 

 

ある荒野でマシンディケイダーからおり、景色を眺める一刀。

 

写真のフィルムがいくつも入ったガラス箱をどかす一刀。

 

城の中庭で何かを思う、風、星、凪、真桜、沙和、翠、蒲公英、月、詠、恋、音々音、明命。最後に現れる稟。

 

一刀が中庭の外れでマシンディケイダーにもたれかかり、一刀の周りには自分に味方する13人の少女の虚像が次々に現れる。

 

フィルムが入ったガラス瓶が落ちて割れ、一刀の顔には9人の平成の仮面ライダーの顔が浮かび上がる。

 

どこかで紙飛行機を飛ばして投げる、東王父。

 

一人、空を見上げる凪。

 

13人の少女とその中心にいる一刀。

 

いくつものフィルムが回ると同時に場面が変わり、ディケイドに変身した一刀の周りには先ほど別の少女達が囲み、襲いかかろうとする。

 

ディケイドはライドブッカーのソードモードで少女達の攻撃を防ぎ、少女の一人を斬りかかる。斬られた少女は怪我はしてないが、思わずのけぞる。

 

ディケイドは次に素手で少女達を上手くやり過ごし、攻撃を防ぎ、素手で攻撃する。

 

一刀は明命をマシンディケイダーに一緒に乗せて、走る。その後ろを走って追いかける東王父。

 

仮面ライダーディエンドは己の武器、ディエンドライバーを振りまわすように様々な方向に向け、正面にディメッションシュートを放とうとする。

 

マシンディケイダーで走るディケイド。その周りには己の力が持つ平成ライダー9人が映し出される。

 

 

仮面ライダーディケイド×新・恋姫†無双

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第8話  太陽の英雄

 

 

月の家のベットで寝かせていた明命は着いてから半日ほどで目を覚ました。

 

明命「う、う〜ん」

一刀「気がついたようだな。明命」

 

明命が周りを見渡すと、自分の側に一刀。その一刀の側には月に詠、華琳達元魏の将達が居た。

 

明命「ここは……?」

一刀「月の家だ。お前倒れただろ」

明命「そうでした……」

華琳「周泰、何があったの?」

 

華琳が一刀の横の椅子に座って、明命に尋ねる。しかもいつもの偉そうな感じで…。

 

一刀「華琳、今までどおりで良いとは言ったけど……」

華琳「あら、ごめんなさいね」

一刀「まあ、俺はあまり気にしないが……。で、明命、改めて聞くが何があった?」

明命「………」

 

明命は黙りこむが、しばらくして口を開けた。

 

明命「実は……呉が、白装束の集団に乗っ取られたのです」

一刀「何?」

華琳「それは本当なの?」

明命「はい。それは数日前の事です」

 

明命が事情を説明する。

それは数日前、呉では普通に政務をしており、孫策が適当に中庭をフラフラしていたら、突然孫策達の前に白装束の集団が現れたのだ。

まあその白装束の集団はすぐに孫策が倒したのだが、その後すぐに眼鏡をかけた男が現れ、その男に孫策は負けてしまい、孫策はその男に捕らわれてしまい、周瑜がなんとか機転を利かせて、明命を破に向かわせたのだ。

 

華琳「眼鏡の男……。于吉ね」

一刀「だろうな。今度は呉を利用するとは……。それでさっき呉を助けてくれって言ったのか」

明命「私、そんな事言いました?」

一刀「まあ、意識が無くなる前のうわ言だからな。覚えてないのも無理はないか。

まあとにかくその事を聞いてすぐに軍の準備をしたぜ。いつでも呉に攻め込めるようにな。

それとこちらが出遅れても大丈夫なように国境線の方にも連絡済みだ。

と言うわけで俺はその出陣のために出ていくぜ」

 

一刀が椅子から立ちあがって、その場を去ろうとする。

 

明命「待って下さい。私も一緒に……」

 

明命がベットから無理に起き上がろうとする。

 

一刀「駄目だ。お前は怪我人だ。それにこれから呉と戦いに行くのに呉の将であるお前を連れていく気はない。

華琳、月、悪いが明命を見ていてくれ。誰か見てないと無理してでも俺の後を追いそうだからな」

華琳「ええ、構わないわよ」

月「一刀さん、お気をつけて……」

一刀「ああ」

 

そうして一刀はその場を走り去った。

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一刀達破軍はすぐに呉の首都建業に向けて出発し、現在行軍中である。

 

稟「しかし次に呉を使うとは……」

一刀「考えられなかったことじゃながな……」

風「ですが、少し早い気がしますね」

一刀「俺もそう思っている」

星「何か考えがあって動いているのだろうか?」

一刀「考えなしで動かんだろ、普通」

凪「まあそうですが……」

一刀「とにかく、早く行こうぜ」

真桜「せやな」

 

一刀達は建業の少し前までにたどりつく。

 

一刀「さてとやっぱり一歩手前まで来たが……」

恋「………何も無かった」

稟「不気味なほどにですが……」

沙和「ひょっとして沙和達におじげづいたのかも〜」

音々音「それは無いでありますの」

沙和「何で〜?」

一刀「おじげづくくらいなら俺と戦おうとはしないし、そもそも呉を支配したりしないだろ」

沙和「……それもそうか〜」

一刀「俺達を足止めしない理由……。何かあるはずだ……足止めしたら逆に都合の悪い事が……」

 

一刀がそう考えているとそこに伝令がやって来る。

 

伝令「申し上げます!」

一刀「何だ?」

伝令「蜀が我が国に向けて進軍を開始しました!」

一刀「何?」

 

一刀はその割にはあまり驚いていなかった。

 

一刀「やっぱりそうか……」

真桜「一刀の言う通りやったな」

凪「予想していたのですか?」

一刀「呉がやられたんだ。同盟国の蜀が何もないわけ無いだろ」

稟「では蜀にも白装束の手が?」

一刀「それは分からん。だが、俺はそう考えて色々罠を蜀との国境線のところに真桜とたんぽぽに頼んで作ってもらった」

星「どんな罠なのだ?」

真桜「単純なものとそうでないものやな。落とし穴とちょっとした地雷や」

蒲公英「落とし穴を掘るの苦労したけど、楽しかった♪」

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その頃破国を攻めようとしている蜀軍は……。

 

蜀兵士「うわぁああああああああ!!」

関羽「全員止まれ!」

 

前線の蜀兵士は真桜と蒲公英の掘った落とし穴に次々に落ちて行き、特殊な地雷で吹き飛ばされたりした。

もっとも地雷で吹き飛ばされたと言っても、死なないようにするためにただの爆風だけで派手に宙を舞うだけであった。

それでも蜀軍に衝撃を与えるのにはとても効果がある。

 

張飛「でもどうやってこの先を進むのだ?」

???「この先は進めないと思うよ」

 

蜀軍の前には突然何者かが、上から何者かが降りてきた。仮面ライダーディエンドであった。

 

関羽「誰だお前は?」

東王父「ただの通りすがりの仮面ライダーさ」

 

ディエンドが2枚のカードをディエンドライバーに挿入する。

 

ディエンドライバー「カメンライド、ゾルダ。ドレイク」

東王父「はっ!」

 

ディエンドライバーを蜀軍の兵士達に向けて、引き金を引いて仮面ライダーゾルダとドレイクが出現する。

 

東王父「じゃ、頼むよ」

 

ゾルダとドレイクは無言のまま、そのまま持っている武器で蜀軍兵士を攻撃する。

 

蜀兵士「ぐわぁあ!」

関羽「ふん!」

張飛「おおおおりゃあああああ!!」

 

関羽と張飛がゾルダとドレイクの撃つ弾を弾く。

 

東王父「やるね……」

関羽「どうあっても退けぬのだ!」

張飛「おうっ!」

 

関羽と張飛が攻撃を弾きながら、ゾルダとドレイクに向けて突撃する。

その間に黄忠、厳顔、魏延、公孫賛が別働隊で矢を放とうとするが、ディエンドはそれを見逃さず、すさかずカメンライドカードを一枚挿入する。

 

ディエンドライバー「カメンライド、ギャレン!」

 

ディエンドライバーから一人の男が現れる。

 

橘「変身!」

 

橘はすぐにギャレンバックルを回転させ、オリハルコンエレメントを走り抜けて仮面ライダーギャレンに変身する。

ギャレンはすぐにギャレンラウザーを抜いて、黄忠達の放つ矢を全部撃ち落とす。

 

橘「俺が相手だ!」

東王父「俺もお相手しよう」

 

ギャレンとディエンドが並んで、黄忠達の前に立つ。

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それから少し経って、呉を攻めている破軍はものすごい勢いで一気に呉の首都の建業付近に着いて激戦を繰り広げていた。

一刀もディケイド、それもディケイドアギトに変身して戦っていた。

 

星「こいつら……」

一刀「操られてるわけじゃない……。月の時と同じ……」

凪「脅迫ですか……」

一刀「と言ってもそれとは微妙に違う気がするけどな……」

 

破軍はそれでも立ち向かってくる呉軍と戦う。

ディケイド達の前には黄蓋と甘寧が姿を現す。黄蓋と甘寧はディケイドアギトに向かって突進し、ディケイドアギトを襲う。

ディケイドアギトは何とか二人の攻撃を防いで、すぐにフォームライドカードを挿入する。

 

ディケイドライバー「フォームライド、アギト! フレイーム!」

 

ディケイドアギトはフレイムフォームにフォームチェンジし、フレイムセイバーで甘寧と黄蓋に攻撃をする。

二人はその攻撃を防ぎディケイドアギトの隙を見て攻撃するが、ディケイドアギトはその直前にまた別のカードをディケイドライバーに挿入する。

 

ディケイドライバー「フォームライド、アギト! トリニティ!」

 

ディケイドライバーからストームハルバードが出てきて、それが二人の攻撃を防いでディケイドアギトは攻撃を受けなかった。

ストームハルバードとフレイムセイバーを利用して甘寧を気絶させた後に持ちあげて、持ちあげた甘寧を黄蓋に向けて投げ飛ばし、黄蓋は甘寧を抱きとめる。

その隙をついていつの間にか黄蓋の後ろに回り込んでいたディケイドアギトが黄蓋を後ろから攻撃し、黄蓋を気絶させる。

倒れそうになる黄蓋と甘寧をディケイドアギトが受け止める。

 

一刀「とりあえず、こいつら……適当に頼む」

兵士「はっ!」

 

ディケイドアギトは兵士に甘寧と黄蓋を任せて、星達と共に先を進む。

そして建業の城壁が近いところまでに着く。

自分達の目の先には大勢の弓兵とそれを指揮する軍師、呂蒙の姿があった。

 

一刀「皆、矢が飛んでこないところまで下がっててくれ。とりあえず俺一人でやる」

凪「しかし、一刀さん……」

一刀「さっきまではともかく、今は下手したら足手まといだ。悪いけどな……。

敵が俺を優先的に狙うなら、俺一人で行った方が色々やりやすいからな。悪いが察してくれ」

 

ディケイドアギトが一人で弓兵達のところに走る!

呂蒙はその姿を見て弓兵達に矢を射るように指示する。

 

呂蒙「撃って下さい!」

 

呂蒙の号令により、弓兵達はディケイドアギトに向かって大量の矢が射られる。

しかしその矢は全てディケイドアギトの持つストームハルバードの風の力で全て払いのけて地面に落とす。

 

呂蒙「なっ!? すぐに次の矢の用意を!」

 

呂蒙が指示している間にディケイドアギトが既に弓兵達の中に紛れ込んで弓兵達を戦闘不能にさせて、呂蒙を守ろうとする兵達も簡単にディケイドアギトに倒される。

 

一刀「どうする?」

呂蒙「くっ!」

???「亞莎ちゃん、伏せて下さい!」

 

呂蒙がその言葉を聞いて伏せる。呂蒙が伏せて、ディケイドアギトの目の前には一本の矢が飛んできて、ディケイドアギトはすぐにその矢を叩き落とす。

その矢に気を取られている隙に上から何者かが三節昆でディケイドアギトに襲いかかるが、ディケイドアギトはそれを横に転がって回避する。

ディケイドアギトが体制を整え直す。自分の目の前には三節昆を持っているかなりの巨乳の女性とその女性陸遜とは対照的なかなり小柄の少女孫尚香が弓を持って目の前に立っていた。

 

孫尚香「亞莎、大丈夫!?」

呂蒙「小蓮様……大丈夫です」

陸遜「ここは私達に任せて亞莎ちゃんは下がっていてください」

呂蒙「しかし……穏様と小蓮様を置いては……」

孫尚香「シャオ達なら大丈夫♪」

陸遜「ちゃんと生きて帰りますから〜」

呂蒙「………分かりました。ご武運を!」

 

呂蒙はそう言って建業内に下がる。

 

一刀「まあ俺は何人がかりでも問題ないぜ。だが、これは使わせてもらうぜ」

 

ディケイドアギトが新しいカードをディケイドライバー挿入する。

 

ディケイドライバー「アタックライド、マシントルネイダァー!」

 

マシンディケイダーがやって来て、音声と共にマシントルネイダースライダーモードにチェンジする。

 

一刀「はっ!」

 

ディケイドアギトがマシントルネイダーに乗り込んでマシントルネイダーが宙を舞う。

 

孫尚香「まさか空を飛ぶなんて……。でもこのくらいシャオの範囲内だよ!」

 

孫尚香が矢を射るがディケイドアギトがそれを叩き落とす。

 

一刀「一気にやるか」

 

マシンディケイダーを一気に加速させて、ディケイドアギトは二人の元に突っ込もうとする。

 

陸遜「あらら、そのままっ突っ込む気ですか〜?」

一刀「そのつもりだ!」

 

ディケイドアギトは勢いよくマシンディケイダーから離れてフレイムセイバーとストームハルバードを前にして正面の陸遜と孫尚香に突っ込む!

 

孫尚香「ちょっと、早いじゃない!」

陸遜「あらら……」

 

あまりのディケイドアギトの飛んでくる早さに対応できない。

ディケイドアギトは体を横に回転させて、回転しながら孫尚香にフレイムセイバー、陸孫にストームハルバードを当てて、二人は派手に回転して宙を舞う。

二人は派手に飛ばされて地面に着いたところは凪達が下がっていた場所であった。

 

星「さすが一刀殿。うまくここまで飛ばせるように計算したとは……」

一刀「そいつらも一応、捕縛だけにしといてくれ」

稟「分かりました」

 

ディケイドアギトがディケイドの姿に戻る。

そんな時ディケイドのところに一人の少女が剣を鞘から出してやって来る。孫権であった。

 

一刀「孫権……」

 

ディケイドは孫権が自分と戦う気であるとすぐに悟る。

 

一刀「悪いが、負ける気は無いぞ」

孫権「………」

 

孫権は黙ったままである。

 

孫権「はっ!」

 

孫権は勢いよくディケイドに突進するが、ディケイドはカウンターで孫権の持つ剣を上空に弾き飛ばす。

 

孫権「くっ!」

一刀「やめた方がいいぜ」

 

ディケイドがライドブッカーを無防備の孫権に向ける。

 

???「待ちなさい!」

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そこにある女性の声が入って来る。

その声の主は呉の王孫策であった。

 

孫権「お姉様!」

一刀「今度は孫策か……。だがお前、捕まってたんじゃないのか?」

孫策「それが色々あってね……。別に操られてはいないわよ」

一刀「……行きな」

 

ディケイドが孫権に下がるように言って、孫権は孫策のところに下がる。

 

孫権「姉様、申し訳ございません」

孫策「いいのよ、あなたが無事なら…。それに小蓮達も無事のようだしね……」

 

孫策がディケイドの後方に居る稟達の陣営を見る。そこには何事もなく居る孫尚香達捕まった呉の重臣達がいる。

 

孫策「あいつは殺す気がないみたいね」

孫権「ですが……」

孫策「まあこっちは本気でやらないとね」

 

孫策はそのままディケイドに近づこうとする。

そんな時ライドブッカーから新しいカードが出てきてディケイドはそのカードを見る。

 

一刀「これは……。使ってやろうか!」

 

ディケイドがそのカードをディケイドライバーに挿入する。

 

ディケイドライバー「カメンライド、ブラック! アァァールエックス!」

 

ディケイドが仮面ライダーBLACK RXの姿に変化する。その姿の名はディケイドBLACK RXである。

早速ディケイドBLACK RXはBLACK RXの変身した直後のポーズをとる。

そしてリボルケインの代わりに武器をライドブッカーで代用する。

 

一刀「きな……」

孫策「姿が変わっても基本は変わらないでしょ!」

 

ディケイドBLACK RXと孫策が互いの武器をぶつけ合う。

二人はそのまま荒野を駆けるように走り、武器と武器のぶつかり合いが続く。

その様子を遠くで見ている鄭玄。

 

鄭玄「ディケイド、今の貴様にはこの仮面ライダーが合っている」

 

鄭玄が銀色のオーロラの壁をディケイドBLACK RXと孫策が戦っている場所に出す。

そこから仮面ライダータイガが壁をくぐって現れる。

 

タイガ「君達を倒せば僕は英雄になれる」

 

タイガはデストバイザーを構えて、ストライクベントのカードを入れてデストクローを両手に装備する。

そしてディケイドBLACK RXと孫策のところに突っ込む。

横からの攻撃でつば競り合いをしていたが、ディケイドBLACK RXと孫策はそれをうまく互いを離してタイガの攻撃をかわす。

 

孫策「何、こいつ?」

一刀「仮面ライダータイガか……。こいつを知らないのか?」

孫策「ええ知らないわよ。と言ってもあいつはあんたを狙ってるみたいね」

 

孫策の言う通り。タイガの標的は(一応)ディケイドBLACK RXである。

そのためディケイドBLACK RXは孫策とタイガの二人を相手にすることになる。

ディケイドBLACK RXはライドブッカーでタイガと孫策の攻撃を巧みに防ぐ。

ディケイドBLACK RXは考える。どちらを先に倒すのかと……。

 

一刀(タイガは恐らくはキックホッパーやパンチホッパーの時と同じだ。

忠誠心は無い奴だからな……。だったら……)

 

ディケイドBLACK RXは孫策の攻撃を受けつつもタイガを優先して倒すことを決めた。

ディケイドBLACK RXがタイガに標的を絞ったため、タイガは嫌でもディケイドBLACK RXを相手にしないといけなくなった。

 

タイガ「僕は何でも良いけどね……」

 

デストクローとライドブッカーがぶつかり合う。

そしてぶつかり合ううちにライドブッカーがデストクローを負かし、デストクローを粉砕し、ライドブッカーでタイガを斬りつけ、タイガは後ろに転がる。

 

タイガ「今日は……調子が悪かったかな……」

 

タイガがそう言うと銀色のオーロラがタイガの前に現れ、タイガの元に近づいて、消えると同時にタイガの姿も消えた。

 

一刀(しかし…キックホッパーやパンチホッパーにしろ一体誰が……?)

 

ディケイドBLACK RXがそう考えていると突然後ろから一本の矢が飛んでくる。

 

孫策「危ない!」

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ディケイドBLACK RXはその矢を叩き落とそうとするが、その前には孫策が出てきて、ディケイドBLACK RXを庇い矢を受けてしまう。

 

孫策「うっ!」

一刀「孫策!」

 

矢は孫策の左腕に命中、すぐに当たった矢を外して傷口を見る。

傷は深くないようだが孫策の様子が少しばかりおかしい。

ディケイドBLACK RXはそれよりも先に矢を射ったものを探し、すぐ近くにその矢を放ったとされる白装束が一人いた。

 

一刀「許さん!」

 

ディケイドBLACK RXはカードをディケイドライバーに挿入する。

 

ディケイドライバー「ファイナルアタックライド、ブブブブラック! アァァールエックス!」

 

ディケイドBLACK RXが持つライドブッカーがリボルケインのように発光し、ディケイドBLACK RXは白装束のところに跳んで行き、ライドブッカーをその白装束の腹部に貫かせる。

 

白装束「ぐわぁぁぁぁぁああああああ!!」

 

貫かれた白装束の腹部から背部に火花が散る。ディケイドBLACK RXは力強くライドブッカーを白装束の体に入れたままにし、少ししてライドブッカーを思いっきり引きぬく。

そしてBLACK RXの決めポーズをすると同時にリボルクラッシュを食らった白装束は倒れて爆発する。

白装束を倒してすぐにディケイドBLACK RXは孫策の元に急ぐ。

 

一刀「孫策!」

孫策「……まさか、敵の私があんたを……庇うなんてね……」

一刀「それ以上言うな!」

 

ディケイドBLACK RXはその矢がすぐに毒が塗られている矢だと気づく。

 

一刀「どうすればいいんだ!」

 

そんな時ライドブッカーからまた一枚のカードがディケイドBLACK RXの手元に飛んできて、絵柄がなかったカードの絵柄が出てくる。

 

一刀「これは……いけるぞ!」

 

そのカードをディケイドライバーに挿入する。

 

ディケイドライバー「フォームライド、ブラック! アールエックス! バイオ! ライダー!」

 

ディケイドBLACK RXがバイオライダーの姿に変わる。

そしてディケイドバイオライダーはその矢を自分の左手に刺した。

 

孫策「あんた……何を?」

一刀「俺の血から抗体を作る」

 

バイオライダーの体はかなり特殊なもので、バイオライダーはウイルスや毒が入ってもすぐに体がワクチンを作ってくれる。

そのワクチンは他の普通の人間にも有効であるのだ。それもかかった後でも……。

ディケイドバイオライダーは左手を強く握りしめて、ワクチン入りの血を右手に溜める。

 

一刀「その毒の抗体入りだ」

 

ディケイドバイオライダーはすぐにその血を孫策に飲ます。

そしてすぐに孫策の体は良くなっていった。

 

孫策「………これって……」

 

ディケイドバイオライダーは変身を解いて、元の一刀の姿に戻る。

 

一刀「その時不思議な事が起こった。それかな」

孫策「不思議なことね…」

一刀「ところで聞かせてくれ。何で操られてるわけじゃないのに俺達を戦ったんだ?」

孫策「それは……」

???「雪蓮様ーーーーーーー!」

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どこからともなく孫策の真名を呼ぶ声がする。

一刀と孫策がその声がするほうを見る。

そこには周瑜と二人の少女がこちらに向かって走っている姿があった。

 

周瑜「雪蓮」

孫策「冥琳、それに大喬に小喬……」

大喬「雪蓮様!」

 

大喬が孫策に抱きつく。

 

孫策「大喬、小喬、それに冥琳……どうしてここに?」

周瑜「あの子達が助けに来てくれたのよ」

 

周瑜が向く方には凪達破軍の将達、そしてその集団の中から明命が出てくる。

 

一刀「明命……華琳と月に頼んでいたはずだが……」

華琳「私がどうしたって?」

 

すると今度は華琳も集団の中から出てきた。

 

一刀「華琳……お前、明命を連れてきたな」

華琳「ええ、その子がどうしても言うから……、……それに怪我も思ったより治るのが早かったから私が付き添いとしてなら良いと思って行かせたのよ」

明命「ごめんなさい」

 

明命が一刀に対して頭を下げる。

 

一刀「いや、俺は身体的な事もあるが、精神的な事も考えて行かせないようにしてただけだ。

自分で行きたいと思ったんなら別に俺は止める理由は無い。それに明命は呉の将だろ」

明命「…まぁ……はい……」

一刀「周瑜に大喬、小喬……。なるほど大方その三人に建業、…いや呉の民を人質に取られてたな」

周瑜「お前の言う通りだ。北郷」

明命「私は雪蓮様が冥琳様達三人の人質で呉軍を動かすとは思えなかったのです。

そこで曹操さんに頼んで凪さん達と合流して、なんとか建業に入り込んで呉に侵入した白装束をなんとかしました」

華琳「華琳で良いって言ったでしょ、明命」

明命「あっ、はいそうでした。ごめんなさい」

孫策「そう……。よくやったわね、明命。

さてと……これはどうするべき? 冥琳」

周瑜「我々も曹操と同じことをしなければならいないようだな」

一刀「……ってことはまた領地とかどうとかか……。まあそれは分かるが、とりあえず今の俺にはそんな暇は無いんでな。

そういう形式とかするのはまた今度な。行くぞ、次は蜀を止めに行くぞ」

破軍全員『はい!』

 

一刀達は急いで蜀と破の国境線に向かうのであった。

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次回 仮面ライダーディケイド×新・恋姫†無双

 

 

 

ディケイドが縛られて吊らされている劉備を見る。

その吊るしているのは仮面ライダーサガ。

 

サガ「この女を助けたいか?」

 

ディエンドの前には仮面ライダーBLACK、仮面ライダーBLACK RX、仮面ライダースカルに変身する男達が並ぶ。

 

三人「「「変身!」」」

 

ディケイドコンプリートフォームとキバエンペラーフォームが立つ。

 

 

そしてディケイドにディエンドライバーの銃口を向けるディエンド。そしてディケイドに武器を向ける関羽。

 

 

 

全てを破壊し、全てを繋げ!

 

 

第9話  世界の謎

-11ページ-

 

 

おまけ

 

作者「さてと第8話だ」

一刀「随分早いな。まだ11話を書き始めたばかりだろ」

作者「ああ」

一刀「どうしたんだ?」

作者「特に理由は無いな。早く読んで欲しいと俺のエゴだ」

一刀「そうかい……」

作者「それと忙しかったリアルがだいぶ和らいできたから書く時間に少しは時間をさけれるようになった。ってもオリジナルで考えたりすると話が短くてもかなり時間かかるんだよな」

一刀「そうなのか。そう言えばまさかBLACK RXが出てくるとは驚きだぜ」

作者「俺はBLACK RXはディケイドで見た+知識くらいでしか知らないが色々本編を一部一部見てみた。それにさ、あれが出てきたら何かかなりヤバいことでも『その時、不思議な事が起こった』で良いと言われてるんだぜ。よくは知らないけど…。不快に思った人もいるかもしれませんので謝っておきます。ごめんなさい。それでは…」

説明
この話は真の話と言うよりも無印の恋姫†無双に近い作品です。
そして流れも基本的なところは原作と変わりませんが、仮面ライダーの力があるためセリフや一刀の態度が違うところや話そのものが大きく違うところも出てきたりします。
そのためそんなの嫌だという方は閲覧をご遠慮願います。
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コメント
スカルが来ますか・・・(btbam)
バイオライダーなついですね。(ブックマン)
まさかのBLACK RXへの変身・・・(pandora)
な!?・・・・・・主が初めて謝った!?(スターダスト)
とその女性陸孫とは←陸遜(トウガ・S・ローゼン)
確かに矢を受けた雪蓮を救えるのはバイオライダーだけですね。自分の傷などを治せるライダーなら何人かいますが。(南華老仙「再生(リボーン)」)
庇う必要なかったんじゃ・・・(ヒトヤ)
なるほど、その手があったか・・・・確かに治癒に特化したライダーっていないな。 カブトのハイパークロックアップで過去に戻って結果を変える、って手かと思ったけど。(峠崎丈二)
まさかバイオライダーで治療するとは・・・これは盲点でした。次の更新がんばってください。(投影)
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真・恋姫†無双 仮面ライダーディケイド×新・恋姫†無双 第8話 一刀 仮面ライダー 真・恋姫無双 仮面ライダーディケイド 

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