破片-fragment- #3
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……………

 

 

目を開けて 顔を上げた

いつもの夢…

 

時を止めた あの日から ずっと…

忘れかけた頃に 見られる夢…

 

 

机の引き出しに 眠るように 君を待つ

小さなカケラ…

変わらない笑顔で 僕を見てる…

 

でも 分かってるよ…

どんなに 思ったって

君は もう 帰らない事を……

 

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…………………

 

あくる日 僕は

あの時の丘に 一人 立っていた…

 

大分変わったよ

君と僕が落ちた あの場所は もう

しっかりとした 橋が出来ていた

 

過去を追うように 僕は先に進んだ

一欠けらの 願いを持って…

 

 

空を見上げながら

いつも 遊んでいた場所を 目指していた…

 

辿り着いた そこは…

少しだけ 姿 形を変えて…

 

 

でも 真ん中の大きな木だけは

変わる事なく 僕を迎えてくれた…

 

木に寄り添うように 軽く 背中を付けた

来るはずのない 君の姿を思って…

 

時間が早いのか

いつもよりも 人影が無かった…

 

君が まだ来てない時は いつも決まって 僕は

この 大きな木の下で 君を待っていた…

 

変わらない笑顔で

いつも君は 僕の顔を覗いたね

 

遅れてきた事を 忘れさせてくれる程の

ありふれた 笑顔で…

 

でも 君は もう ここにはいない…

説明
*破片-fragment-の3話目になります。
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男の子 小説 破片 オリジナル 

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