真・恋姫†無双 北郷三羽外伝 No,04 |
(はじめに)
この話は、『北郷一刀と三羽鳥』の外伝になります。
団長を中心としたオマケシナリオです。本編に影響が出てきます。
ご都合主義で時間無視です。団長だから仕方ないと思って読んで下さい。
キャラ崩壊・セリフ間違いがあると思いますが、温かく読んで下さい<(_ _)>
☆団長とは、
本当の名前は、姓・・・曹(そう) 名・・・鼎(てい) 字・・・不明
真名・・・流心(りゅうしん)
一人称・・儂 年齢・・53歳 武器・・・鉄棍、永寿(えいじゅ)
設定・・・華琳の母、曹嵩の叔父にあたる曹氏の一族。
自由奔放で、掴み所がない。正史では、汚職して捕まったが、
この物語では、刺史の娘と駆け落ちし、一族の名を捨て野に下った。
妻を早くに亡くし、身寄りがない子供や自分の気に入った者を子供にして、
いつも楽しく暮らしている。皆から団長と呼ばれている。
能力
神出鬼没・・・言葉通り、どこにでも現れ時間も無視します。
例:前日まで蜀に居たのに、次の日には呉にいる様な感じです。
団長レーダー・・・近くに、子供候補が居るのが分かる。
だいたいの距離と方角は無意識の内に割り出しているが、
正確な位置までは分からない。
団長アイ・・・目で見た人物の実力が、ある程度分かる。
― 街 ―
朝日が昇り始め、辺りがうっすらと明るくなってきた頃、
街の丁度真ん中にある料理屋から、
団「ふっふっふっ、はーっはっはっはっ!!!」
1人の男・・団長の笑い声が響いている。
団「ついに、ついに完成した! 儂の最高傑作が!」
そう言って、笑みを浮かべる団長。
その目の前には、拳大の桃饅がある。
団「婿殿に貰った、天界のタレを全て使ってしまった」
団長の手には、空ビンが握られている。
その瓶には、『The Sou―――』 後半は汚れで読む事が出来ない。
団「むっ? そろそろ時間か」
外を見て、団長は準備を始める。
片付けを済ませ、桃饅(?)と数個の肉まんを
笹の葉で包むと
団「店主、世話になった」
店「・・・・・」
団長は声をかけながら部屋に目を向けるが、
店主は反応を示さない。
団「ふむ、寝ているのな。
起こしては悪いか・・・まあ、昨夜に言ってあるから大丈夫だろう」
そう言って、静かに店を出る団長。
朝が早い為か誰も歩いていない。
団長は、静かに街の外に向かう。
団「良い天気だ。今日も良い出会いがありそうだ」
笑みを浮かべながら、団長は歩き出した。
― 山 ―
出発してから時間も経ち、太陽が真上に来ている。
団長は、肉まんを食べながら山道を歩いていた。
それを食べ終えると
団「では、最後のお楽しみを食べるとするか」
包みから桃饅(?)を取り出し、
団「いただきm―― むっ!」
口に入れ様とした瞬間、動きが止まる。
そして、山道の先を見ると笑みを浮かべる。
桃饅(?)を包みに戻し、
団「この先に、新たな儂の子供が」
速度を上げて山道を進む団長、
暫くすると開けた場所に出る。
そこには、化けm― 1人の漢女がいた。
団「・・・・・」
?「ドゥフフ?」
団長の目線の先の変態は、
クネクネと気持ち悪く動き、ウインクをしながら
貂「初めまして、お父様?
私の名前は貂蝉、しがない踊りk ―『死ねい!!』― キャァァァー!」
≪ドゴン!≫
先程まで貂蝉が立っていた所に、団長の振り下ろした棍がめり込む。
団「・・・素早いな」
貂「なじぇ? どぉして攻撃するのん?」
団長は棍を構え直すと貂蝉に向き直る。
貂蝉は混乱している。
団「お主から邪な氣を感じる」
貂「よ、邪」(ガーン!!
団長の言葉にショックを受ける貂蝉。
団長は真剣な表情で、
団「貴様は、儂の子供達の害になる予感がする。よって―」
〈ダッ!〉
団長は貂蝉に向かって駆け出す。
団「儂の命に賭けてでも貴様を駆逐する!」
≪ブゥン!≫
団長の言葉と共に横薙ぎに振るわれる棍を
貂蝉は紙一重でかわす。
貂「ちょっ?! お願い私の話を聞いてぇん!」
団「聞く耳持たぬ!」
団長の攻撃をかわしながら貂蝉は、
貂( 耐えるのよ、貂蝉! これは、ご主人様への愛の試練!
お父様に気に入って貰う為に、頑張るのよ私!)
そう考えながら、目に炎を浮かべ
拳を構えるのだった。
空は晴れ、穏やかな風が吹く中
団「ウォオオオオ!」
貂「ヌッフーン!」
広場では、激しい戦いが繰り広げられている。
団「疾ッ!」
≪ダッダッダッダッ!!≫
団長は連続で突きを繰り出す。
貂「いや〜ん?」
貂蝉は、その突きをクネクネと
不可思議な動きで全てかわす。
団「クッ?! ハアッ!」
≪ブン!≫
貂蝉の動きに困惑しながらも
団長は、手を休める事無く横薙ぎに棍を振るう。
その一撃を
貂「ぬぅん!」
貂蝉は、棍を手で受け止めると
そのまま地面へと受け流した。
団「なッ?!」
≪ドン!≫
棍が地面へと刺さる。
団長が固まっていると
貂「次は、私の番― 」
その声で、棍を構え直す団長。
貂「い・く・わ・よ?」
≪ゴッ!!≫
構えた棍に、貂蝉の拳が当たり吹き飛ばされる団長。
〈ザァアアアア!!〉
団長は倒れない様に棍を地面に突き刺し勢いを殺す。
貂蝉は追撃をかける事はせず動かない。
団長は笑みを浮かべ、
団「その体格で、素早い身のこなしと柔らかい体捌き。
そして、見た目通りの剛拳。予想以上の実力だ」
貂「そんなに褒められると照れるわ〜ん?」
団「その邪な氣さえ無ければ・・・」
団長の表情が一瞬曇るが、
直ぐに真面目な表情に戻る。
貂蝉も顔から笑みが消える。
団「行くぞ!」
〈ダッ!〉
団長は、貂蝉に向かって駆け出すと
その勢いのまま、棍を振り下ろす。
貂「ふんぬ!」
≪バンッ!≫
その棍を貂蝉は白刃取りする。
団長は、棍を動かそうとするがピクリとも動かない。
貂蝉に笑みが戻る。
貂「私の勝ちの様ねん?」
団「・・・甘いな」
その言葉に貂蝉は困惑するが、
次の瞬間、団長は棍から手を離し、
懐から玉を取り出すとそのまま貂蝉の足下に叩きつけ、
その場から離れる。
貂「へ?」
≪ボフン!≫
貂蝉はそのまま煙に包まれる。
団長は、自分の口に布を当て煙が晴れるのを待つ。
煙が晴れるとそこには、倒れた貂蝉の姿があった。
貂「・・・・・」
団「動けまい。特製の痺れ薬だ」
団長は倒れた貂蝉に近付きながら、
腰に差した剣を抜く。
団「儂が二十年以上かけて鍛えた剣だ。
切れ味は保障する。安心しろ痛みは無い」
貂「・・ま・・だよ」
団「!!!」
団長が剣を振り上げ様とした瞬間、
貂蝉が弱々しくも立ち上がる。
団「馬鹿な?! 南蛮の象ですら痺れる薬だぞ!?」
団長は驚き貂蝉から離れる。
貂「私は・・ご主人さまに・・・一刀様に会うまで・・死ぬ訳にはいかない!!」
貂蝉が体を震わせながらも拳を構える。
その言葉に、
団「一刀? お主は、婿殿の知り合いなのか?」
団長は一刀の名が出た事で困惑している。
貂蝉は、
貂( あら? 始めから、名前を出していたら戦わなくて済んだんじゃ・・・あっ)
団長の敵意が薄れた事で、体の力が抜ける貂蝉。
その倒れた先には石が、
団「あっ」
≪ゴンッ!!≫
見事に後頭部をぶつけた。
貂「・・・・・・」
貂蝉は完全に気を失うのだった。
貂「・・う〜ん? ここは?」
団「おお、気が付いたか?」
貂蝉が目を覚ますと
団長が向かい側に座っている。
先程までの敵意は一切無い。
貂「・・・生きてる?」
団「うむ。勝負は儂の勝ちだ。
まあ、お主が本気だったら一瞬で勝負は決まっていたがな」
貂「気付いていたのね」
団「当然だ。儂の目は節穴では無い。
それよりも、お主は、北郷一刀を知っているのか?」
貂「ええ。良く知っているわよん?」
それから、貂蝉は団長に説明する。
団長はそれを聞いて、
団「―― つまり、婿度に一目惚れしたと?」
貂「いやん? そんなハッキリ言わないでん?」
貂蝉は座りながらクネクネする。
団「う〜む・・儂が感じた邪な氣は男色の気配だったのか」
団長は1人納得している。
そんな団長に、
貂「それでぇん、私もお父様のむすm ―『断る』― そ、そんな?!」
貂蝉の申し出を即座に切る団長。
貂「そ、そんな事言わないで?」
団「駄目だ!」
貂「お願ぁい!!」
団「断る!」
貂「・・・」 orz
貂蝉はその場に四つん這いになり落ち込む、
しかし、
団「ただし、婿殿には儂の友人として紹介してやろう」
貂「ほ、本当に? 本当に紹介してくれるのん?!」
団「うむ、本当だ。ただし―」
貂「た、ただし?」(ゴクリ
貂蝉は唾を飲み込みながら団長を見詰める。
団「婿殿に会う時は服を着ろ」
貂「・・・へ?」
団長の言葉に困惑する貂蝉。
貂「服なら着てるわよ?」
団「そうでは無く、儂と同じ様な服だ」
貂「で、でもこれが、一番私が美しく見える自慢の服装なのよん!」
団「確かに、お主の肉体は素晴らしいが、
その姿は、露出狂か変態にしか見えん!」
貂「・・・・」(シクシクシク
団長に断言され、泣き出す貂蝉。
しかし、
団「婿殿に好印象を与えたいのなら我慢しろ」
貂「!!」
その言葉で顔を上げる貂蝉。
団「協力はしない。が、応援はしてやる。
ただし、無理矢理迫ったら・・・・殺す」(ゴゴゴゴ
貂「は、はい! 分かりました!」
その後、2人は雑談を交えながら
お互いの持つ情報を交換した。
貂「そうだ、お父様。これを差し上げるわ」
貂蝉が小さな箱を団長に渡す。
その箱を開く団長。
団「おお、中々お洒落ではないか!」
貂「きっと、お父様の力になるはずよん?」
団「すまんな。儂も何か・・・そうだ!」
団長は、荷物から笹の包みを取り出す。
団「儂の最高傑作だ」
貂蝉は包みを受け取り開くと
貂「あらん? 美味しそうな桃饅?」
団「一つしか作れなかった。
これから先、作れる事は無いだろう」
貂「そんな物を貰っても良いのかしら?」
団「お主からも良い物を貰ったからな。気にするな!」
そう言って団長は立ち上がる。
団「では、儂そろそろ出発する」
貂「道中気を付けてねん、お父様?」
団「情報感謝する。また、会おう!」
団長は手を振りながら歩いて行く。
その背中が見えなくなるまで見送る貂蝉。
貂「では、私もお父様の料理をいただきしょう」
貂蝉は、桃饅(?)を口に運び
貂「あ〜ん?」
一口で食べる。
暫くは、幸せそうな表情を浮かべていたが、
『Bu羅ラら螺ら嗚呼アアあAあa亜吾アガ顔がgdがgだgwれgはlhfら嗚呼アア――――』
次の瞬間、人とは思えない声を上げながら
貂蝉は、狂った野獣の様に走り出すのだった。
・・・つづく?
〈報告書〉
先日、国境付近の街で住人全員が昏睡する事件が発生した。
幸いな事に、死者や盗賊等の被害は出ていないが、原因も不明。
その前日に、唐辛子や辛味調味料等を大量に購入した男が目撃されたが、
事件とは関係ないと思われる。
その他に不審人物について報告は挙がっていない。
同日、その街から少し離れた山で、何かの雄叫びが上がり
山から動物が逃げ出す事件と川の水が一刻程干上がる事件が発生した。
近隣の住民は、恐怖から山に近付く事が出来なかったが、
その二日後、褌姿の大男が山に向かったと目撃証言が報告されている。
現在、街は正常に戻ったが、街から辛い料理と食材等が全て無くなった。
それ以外は、以前の様な活気を取り戻している。
山は、木が倒れたいり地面が抉れた状態が多数残っているが、
徐々に動物達も戻って来ている。
〈あとがき〉
どうも、猫です。久しぶりに戦闘シーンを書きましたが・・・短いorz
やっぱり、難しいですね(^^;
一応報告ですが、貂蝉は死んでいません。一応、生きています(^^)
団長は赤が多い国に向かいました(^^♪ これだけで、バレバレですよね?
次回は本編で、一刀対張遼・・・頑張ります(^^;) お楽しみに(^O^)/
★現在の団長の子供リスト
一刀、凪、沙和、真桜、天和、地和、人和、斗詩、猪々子 恋 稟 風
説明 | ||
お久しぶりです<(_ _)> 今回は、団長VS漢女です(^^;) 漢女は、娘? 息子? どっちでしょうか?? 心は、乙女だから娘なのかな(・・? |
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コメント | ||
団長の規格外な所は面白かったです(血染めの黒猫) またもや波乱の予感・・・(ブックマン) 貂蝉=ヒ〇カに見えてきた。つか団長最強(ブレイド) 崩壊キャラの貂蝉が崩壊してるww(ねんど) いやん?言いながらかわすな!!それに、ソースってあのギネスにも載ってるやつですか?(青二 葵) 団長すげえwww(りょんりょん) 日本だと危険で市販できない、あのソースですか……サド○・デス位が人の領域ですよ団長。(雨傘) 貂蝉オワタww (空良) 漢女すら耐えられない辛さって…(抹茶) The sou・・・・? ソースか?(峠崎丈二) 子どもリストに、貂蝉は載っていないんですねwww(ほわちゃーなマリア) やっぱり、団長は半端ねぇッス(ロンギヌス) |
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