真恋姫無双 序3 |
一刀「ふっ!”ブンッ”せいっ!”ヒュッ”」
一刀は一人、森の中で剣を振るっていた。
一刀(あの弐本の戟は危なすぎる!あれを操れる力を付けないと、
戟の力に飲まれる!)
一刀は確信していた。
今のままじゃ、力に飲まれ、見境なく切り刻んでしまう。そう、確信していたのだ。
今の一刀の力は、80程。「赤鬼」と「黒鬼」を扱うためには120ほどの力を必要とする。
一刀「まあ、とにかく、力を付けると同時に、代わりになる武器を作らないとな。」
しかし、一刀の力に耐えれる武器はそう多くない。だから必然的に代わりの武器を作るか、武器を操れる力を付けるまでは、
この、弐本を使わなければならない。
一刀「ふうっ。今日はこのくらいかな。」
そう言うと一刀は、剣を鞘に戻し、村の方へと帰ろうとする。
と、その時、
一刀「”””ウオオオオオオオオオ!!!!”””ッ!なんだ今の声は!(それに、ものすごく悪い予感がする・・・)」
そう思った瞬間一刀は、走り出す。
一刀「確か声が聞こえたのは村の方だったな!」
一刀は急ぐ。
村がどうにかなってからじゃ遅いのだ。
一刀(くそ!間に合え!)
そう思いながら速度を上げていく。
〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜
一刀「ーーーーーーーーッ!!」
村に到着した一刀がそこで見たものは、
商人「へい!いらっしゃい!ちょっとそこの人!こんなものはどうだい?」
饅頭屋「蒸したての饅頭はいらねえか!!」
子供「きゃはははは!」
いつもの変わらない風景だった。
一刀「ははっ!何もなかったか。」
そう言いつつも一刀の悪い予感は消えなかった。
一刀「まあ、念のために見てみるか。」
そして、一刀は櫓を登る。
盗賊の一件以来、一刀は遠くの敵も見えるように、櫓を立てていたのだ。
村人「おお、北郷様。どうしてこのような所に?」
一刀「いや、遠くの景色が見たくてね。」
村人「ははっ。そうですか。では、私は降りておきますね。」
そう言って、村人は櫓を降りていく。
一刀「うん。ありがとう。・・・よし!ふう〜〜ッ!(イーグルアイ!)”ギュオン!”」
一気に一刀の視野が広がり、遠くまで見えるようになる。
この技は、集中力を高める事で、鷹のような視力を手に入れることができる。
一刀(どこだ!あの声の大きさで村の人が誰もきずかないということは、あの方向に居るはずだ!)
ふと、山の上を見ると、白い煙が立ち上っていた。
一刀(あれは炊き出しの煙か?まあ、見にいけば分かるか。)
一刀「よっと!」
そう思い、一刀は、櫓から飛び降りる。
”シュタッ!”
村人「うわああ!なんだ、北郷様。驚かさないで下さいよ。」
一刀「いやあ、ごめんごめん。あ!俺ちょっと森の方行ってくるから」
村人「そうですか。森ですね、分かりました。」
そう言うと村人は櫓に登っていった。
一刀「さて!確認しに行きますか!」
そして、一刀は自分の家に帰り、「赤鬼」と「黒鬼」を手に取る。
一刀「これで最後だ。未熟な俺がこの武器を使うのは。」
”ガチャ”
弐本の戟を持ち一刀は山の上に上り、煙の立ち上っていた山のふもとを見る
一刀「な、何だ、これは。」
そこには、1000〜1500人の盗賊がいた。
盗賊「へへっ!この先にも村があるそうだな!」
盗賊「ああ!しかも結構裕福らしいぞ!」
盗賊「本当か!?なら、人もいっぱい居るだろうな!殺しがいがあるぜ!」
盗賊「おう!誰が一番殺せるか勝負だ!」
盗賊「いいぜ!やってやる!」
一刀「こいつら・・・絶対殺す!!!!」
その声とともに、一刀の体から尋常じゃない殺気が出てくる。
盗賊「ひっ!!」
盗賊「ん?、なんだ?」
盗賊「いや、なんか誰かに睨まれているような・・・」
盗賊「気のせいだろ。ほら行くぞ!!」
盗賊「お、おう!」
今はまだ、この盗賊たちは”者”であった。
盗賊「おい!誰か、こっちに向かってくるぞ!」
盗賊「何ぃ!何人だ!」
盗賊「それが、一人なんだよ」
盗賊「は?、何言ってんだ、一人なら瞬殺だぜ!」
盗賊「それもそうd”ザシュッ!”バサ」
盗賊「なに!こいついつのM”スパッ!”ゴロン。」
その盗賊は最後までしゃべる事ができず“物”へと化した。
一刀「お前ら、死ぬ覚悟はできてるな!!!!!」
ブオォオオオオ!!!
一刀の体から本気の殺気が出てくる。
その瞬間、森の動物たちは本能的に自分の身を守るためにねぐらに戻っていく。
しかし、盗賊たちは「おごり」という感情で自分がどのような立場にいるかが、分からなかった。
盗賊「はっ!敵は一人だ!串刺しにしてやれ!」
盗賊「「「おう!!!!!」」」
そういうと、盗賊たちは一刀を囲み槍を突き出していく。
一刀「”ひゅっ!”ふん!」
一刀は突き出された槍を横によけ、掴み、引っ張る。
盗賊「あっ!!」
槍を奪われた盗賊は状況を理解できず、
盗賊「”ひゅっ!ぐさ!”ぐああ!」
その反対側に居た盗賊は引っ張られた槍を受け倒れる。
一刀「やはり塵は塵か・・・」
盗賊「な、なんだと!」
一刀「本当のことを言ったまでだが。なにか?」
盗賊「後ろからなら避けられんだろう!!!”ひゅっ”」
一刀「お前は塵ではないな・・・・塵以下だ!!」
そう言うと盗賊の頭を掴み、
盗賊「い、痛い!た、助けてくれええええ”グシャ!”バサ!」
握りつぶす。
一刀「今度はこっちから行くぞ!!」
そう言うと一刀は群れの中心へ切り進める。
そして、中心についた時の盗賊は1000人程。
一刀「いくぞ!」
その声とともに一刀は、戟に氣を込める。すると戟は、淡く黄色に光だす。
そして宙に浮いた状態で回転を早くする。その上に一刀は立つ。
そして、回転が最高潮に達した時、
一刀「爆ぜろ!!!」
”がしゃ!”
戟の4つの刃が外れる。刃の柄は一刀の氣の糸で繋がれている。
そうすると、どうなるか?
答えは簡単。一瞬にして5mにいる”者”は”物”へと変わっていく。
声を発する事もできず。
そして、この攻撃は戦場を縦横無尽に動き回る。
・・・・・・・・・
一刀「こんなもんか」
一刀は盗賊を殲滅したことを確認すると戟の回転を止めた。
その周りには10分前まで”者”だったのはすべて”物”に化していた。
一刀「また、やってしまったか・・・」
一刀は”物”の山を見ていった。
しかし、後悔はなかった。こうしなければ守れないと割り切っていたから、
仕方ないと考えていたのである。
一刀「やはり、この武器はまだ駄目だ。これだと、皆殺しをしてしまう。」
そういい一刀は、封印する事を心に誓った。
この武器を使えるようになるその日まで。
どうも〜〜〜。矛盾です。
どうでしたか今回の作品は?
本当は本編にしたかったのですが、文章が出来上がったので投稿してしまいました。
すいません、我がままで。
説明 | ||
この作品で本編に持っていくはずだったのですが、時間があったので投稿しました。我がままですいません。 | ||
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コメント | ||
代用の武器はなににするんだろう?(ブックマン) 強すぎですね。呂布との戦いが気になります。(黒土) がんばっb(スーシャン) |
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