真恋姫無双 鬼神と虎 二話
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盗賊を全滅させて気を失った一刀。

意識を失う前にみた人物とは?

 

 

 

 

 

 

 

 

(簡単ですよね〜〜〜〜)

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「う、ううん?・・・ここ、どこ?(ココに来て二回目!)」

 

一刀の前には見知らぬ天井と、見知らぬ部屋があった。

 

「・・・・・寝る」

 

一刀はもう一度寝ようとする。すると、

 

「おお!起きたか小僧よ。怪我はないか」

 

声のした方向を見ると、意識が途絶える前に見た、長い髪の白い女性が立っていた。

 

(わはははは!もう無理!理解不能!)

 

「おい小僧!小僧!」

 

「・・・はっ!!」

 

女性の一言で目が覚めた一刀。

どうやら、無意識に現実逃避していたようだ。

 

「は、はい。ところで、どちらさん?」

 

「わしか?わしは、黄蓋。字は公覆という。」

 

(黄蓋???どっかで聞いたような?)

 

一刀「こうがい?さん。ここ、どこ?」

 

「ここか?ここは、荊州南陽。我が主、孫策様の館よ」

 

(けーしゅーなんよー????それに、孫策??また聞いた事のある・・・もういいや・・・)

 

「荊州って何?」

 

「なんと?」

 

「だから、荊州って何?」

 

「おぬし、荊州も知らんのか。」

 

「うん。知らない。」

 

「なんと!!荊州も知らんとは・・お主一体どこの出身じゃ?」

 

「俺?東京の浅草だけど。」

 

「とーきょー?あさくさ?一体どこだそれは?」

 

「え!知らないの。」

 

「うぬ。そんな邑、聞いた事がないぞ。それはどこの州じゃ?」

 

「ええっとー。ココまで分からないとなると・・・無理!”エヘッ^^”」

 

そういい、一刀は寝ようとする。

 

「おい小僧!わしが質問しているというのに・・・名前ぐらい教えんか!」

「俺は北郷一刀だよ〜〜〜。」

 

そう、寝ながら言う一刀。

 

「性は、ほん。名がごう。字がかずとか?」

 

「いや、性が北郷、名が一刀。あざなってモンは無し。」

 

「なんと!字がないとな。」

 

「では、最後にもう一つ。」

 

「ん?、なに?」

 

「昨日の盗賊、あれはお主か?」

 

その言葉を聞いて、一刀は顔を背ける。

そして、

 

「ああ。あれは俺がやった。盗賊のいたちょっと先に村があったろ。」

 

「ああ。ひどい有様だった。きっと、あの盗賊たちだろう。」

 

「村の皆は俺の家族だった。家族を殺されたんだ・・・賊を殺したくなるのは当然だろう。

   皆が死んだ今、もう俺には何も残っていない。」

 

「・・・・」

 

一刀は体を起こす。

 

「だが、俺は歩き続ける。こんな世の中、俺がすぐに終わらしてやる!!」

 

黄蓋はただ、一刀の言葉を聞いていた。そして、

 

「北郷よ。それが、おぬしの命を散らしてでもか。」

 

「ああ。絶対に成し遂げる!」

 

「そうか。」

 

そういうと黄蓋は、一刀の正面に立ち、こういった。

 

「それほどの意志の強さ。そして、戦場で見せたあの武。

   わしの真名を授けるのに相応しいおとこじゃ。」

 

その言葉を聞いて一刀は首を傾げる。

 

一刀「あのお〜〜。真名って何?」

 

黄蓋「真なる名と書いて真名と呼ぶ。自分が認めた相手、心を許した相手、

   そのような者たちにしか呼ぶ事を許さない大切な名じゃよ」

 

「という事は、信頼の証ということですね。」

 

「分かったか。わしの真名は祭という。」

 

「ありがとう祭さん。俺は北郷か一刀でいいよ。それが一番真名に近いし。」

 

「なんと!わしはお主の真名を気安く呼んでおったのか・・・」

 

そういい、元気が無くなって俯く祭。

 

「いや!いや!、俺の国には真名というものが無かったし。

   しょうがないから気にしなくていいよ。」

 

「そうか・・・」

 

一刀の言葉を聞いて、元気を取り戻した祭。

 

「では、わしは行くとしよう。昼になったらまた来る。

  腹が減ったら鈴を鳴らすが良い。では、夜に会おう北郷」

 

そういい残して、祭は部屋を出る。

 

一刀「夜までに時間があるし、寝るか。」

 

そして、寝台に入り目を閉じる。

 

・・・

・・

 

 

 

 

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・・

・・・

 

「ね・・お・て・・・おき・・さい」

 

一(人がせっかく気持ちよく寝てるのに)」

 

誰かの声で起きる一刀。

 

「あと5分〜・・・」

 

また寝ようとする一刀。が、

 

???「おっきなさ〜〜〜い!!」

 

その言葉と同時に布団を取り上げられる一刀。

そして、

 

「うわあ!!」

 

寝台から、落ちる一刀。

 

”ゴン!!”

「痛ってええええええええええ!」

 

「あ、ごめん。」

 

「はっはっは!北郷よ、目が覚めたか?」

 

「うん。でも、あ、頭が、頭がフラフラする・・・(それに視界も霞む・・・)」

 

「でも、起きなかった君が悪い。うん!そうだ!」

 

「こら、雪蓮。他の起こし方があるだろうに」

 

「は〜〜い。で、君の名前は?」

 

やっと意識がはっきりした一刀の前には、祭と、戦場で見た二人の女性がいた。

 

「ふ、増えた・・(一人から、三人に・・・)」

 

「ちょっと君。聞いてるの?」

 

「あ。お、俺?」

 

女性に指摘され初めて自分に向けられた言葉だと知った一刀。

 

「俺の名前は北郷一刀だよ」

 

「変わった名だな。性が本、名が郷、字が一刀か?」

 

「また・・・祭さん。ちゃんと説明してないの?」

 

その言葉に二人が反応する。

 

「ッ!!!」

 

「あなた、どうして祭の真名を呼んでるの」

 

そう、怒気を込めて言うピンク色の髪の女性。

 

「それは、祭さんに、教えてもらったからだけど?」

 

「本当か?祭」

 

「ああ、本当じゃ。北郷は強い意志を持ち、なおかつ、それのに勝るほどの

 武も持っておる。」

 

「そう、私の名は孫伯符。」

 

「私は周公謹。」

 

 

(ッ!!孫伯符と周公謹。それに黄蓋!。)

 

一刀は確信した。この世界がどのような世界である事を。

この世界は一刀の知っている「三国志」の世界なのだ。

 

「一刀?かーずーとお?」

 

「あ、はい?」

 

「いや、なんかぼーっとしているから。」

 

「いや、少し確信した事があったからね。」

 

「へえ〜。どんな事?」

 

(なら、こんなことしたら驚くのかな?)

 

一刀の頭の中にあることが閃いた。

 

「あの〜。」

 

「なに?一刀」

 

「ふたりってさ。」

 

「うん。」

 

「孫策と、周喩。で合っている?」

 

「「「ッ!!!!」」」

 

一刀の一言で三人は驚愕した。

孫策と周喩は、なぜ、初対面の男が自分の名前を知っているのか?

祭は、なぜ教えてもいない冥琳の名前を知っているかという事だ。

 

「あったり〜〜。でも、教えてもいないのに良く分かったね。」

 

「ああ〜やっぱり・・・」

 

「やっぱりとは、どういうことだ北郷。」

 

一刀は三人に自分の世界の事。

その世界で三人は英雄になっている事を伝えた。

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「ねえ、冥琳・・」

 

「ああ、知らぬ間にこの世界にいた。この世界をまったく知らない

 私たちの知らない事を知っている。間違いないであろう。」

 

「あの、「天の御使い」というものか。」

 

一刀はまた、首を傾げる。

 

「ねえ。「天の御使い」って何?」

 

「「流星と共にやってくる者はこの乱世を鎮める天の御使い」占い師の管路のいった言葉だ。」

 

「でもあの人の占い当たらないのよね。でも、その言葉も信じてしまう世の中なのよね。」

 

「ああ、まったくじゃ。」

 

「へえ〜。そんな、当たらない占いでも信じてしまうほど荒れてるんだね」

 

「ああ、漢王朝の権力が衰退していく今、各地の諸侯が野心を芽生えさせ、天下を我が物にしようとしている」

 

「でも、それに巻き込まれるのはいつも農民などの弱い人々・・」

 

「じゃから、わしらの強いものは、一刻も早く袁術のもとから独立し、

 この世を平和にしなければいけないのじゃよ」

 

「ところで北郷よ。」

 

ふと思う周喩。

 

「ん、なに。」

 

「いくあてはあるか?」

 

「ない!」

 

「頼れる人は?」

 

「いない!」

 

「生きていく術は?」

 

「ある分けない!」

 

 

「「「・・・・・」」」

 

「俺・・・どうしよう・・・・」

 

涙目で三人に問いかける一刀。

すると、

 

「そんなの簡単よ!一刀を、孫呉のもとに置けばいい!(結構可愛いし!!)」

 

その声に、

 

「わしもそのほうが良い!(北郷の本気が見てみたい!!)」

 

好奇心旺盛の二人は一刀を置いておきたいらしい。

 

「分かりました。私も同じ意見ですし」

 

どうやら、全員一致のようだ。

 

「え、俺ここにいていいの?」

 

「ええ、もちろん。でも、条件が二つ。一つは孫呉のために尽くす事」

 

「それは当たり前だよね〜〜」

 

「そしてもう一つは・・・」

 

「もう一つは?」

 

「孫呉に天の血筋を入れること」

 

「・・・・・は?」

 

「だ〜か〜ら、孫呉の皆を口説きまわって、まぐわればいいの」

 

(ええ〜と「まぐわって」といわれましても〜〜ねえ?、)

 

「それは、俺の思っている意味でいいの?」

 

「たぶん合っていると思うわよ。でも、無理やりは駄目よ。」

 

「いや、絶対にしないから。」

 

「そう、ならいいわ。あと、私の真名は雪蓮」

 

「私の真名は冥琳だ。」

 

「じゃあ、雪蓮、冥琳。これから宜しく。」

 

「こっちこそ。」

 

「よろしく頼むぞ北郷」

 

「三人ともわしの事を、忘れておらんか?」

 

「イエ、チャントオボエテマシタヨ・・・(忘れてた!!。)」

 

「ほう、わしを忘れるとはいい度胸だな北郷。死ぬ覚悟はできているな?」

 

そう言って、弓を構える祭、

 

「は!?なんで、覚えてるって言ったじゃん!なんで、忘れただけで!?」

 

「やっぱり忘れておったか。ほ〜ん〜ご〜お〜!!」

 

追いかけてくる祭。逃げる一刀。

 

この光景を見ながら二人は

 

「これから賑やかになりそうね、冥琳。」

 

「ああ、よい活躍してくれると助かるな。」

 

このような話をしていた。

 

 

 

空は快晴。雲ひとつ無い快晴の空一刀の叫び声が響く。

 

「死ぬ〜〜〜〜〜〜〜〜!!!!!!!!!!」

 

「まて〜〜ほんごお〜〜〜」

 

暖かい昼下がり。とある呉のひと時である。

 

 

 

 

 

 

 

説明
今作は、会話分の初めの名前を消してみました。
見ずらかったら言ってください。

駄文ですがドーゾ
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コメント
hall大佐 真名知らないのは、村では真名というものが無かったから。生きていけたのは、村の人に料理などを作ってもらっていたから。と、言う事でおねがいします。すいません。(矛盾)
あれ?村に数日居たのに真名を知らない?生きていく術がないって村でどうやって暮らしていたの?(hall)
タグ
真恋姫無双 主人公最強 雪蓮 冥琳  

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