テスト3
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――俺は、あの人を殴り殺した――

 

誰かを助ける為と……死体をその場に残して

 

仲間が見つけて俺たちに復讐しに来るか…

 

野犬や狼、熊などに喰われてしまったか

 

今はもう、わからない……

 

あれから毎晩夢に……殺した男が、俺を殺しに来る夢を見る……

 

叫びを上げて目を覚ますと……白い服を着た女の子と妹が心配そうに俺を見ていた。

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新しい門下生が増え、新たな知識を一緒に学ぶ事になった。

 

その子は、今一刀お兄様の服を着て私の隣に座っている……

 

ここまで来るときに、盗賊に追われて荷物を落としたらしい

 

そして、襲われ服を破かれて……辛い目にあったのはわかりますけど、

 

ちょっと羨ましいです…

 

二人で、先生に教えを受け、一息つくときに先生が尋ねてきた。

 

「北郷さんの様子はどうですか?」

 

「先生…普段は、無理をしてなんとも無いようにしてますけど…」

 

「……毎晩うなされて、叫んで目を覚ましてます」

 

「そう……」

 

「す…すみません私の所為で……」

 

「……そ、そんな事無いよ、いつかこうなる事は、覚悟してたから」

 

「そうね…雛里の所為じゃないわ」

 

この女の子、雛里ちゃんには、まだ一刀お兄様のことを伝えていない……

 

流星が落ちた場所に居た事も、噂になっている天の御使いかもしれない事も、

 

そして…今雛里ちゃんが着ている服が、天の御使いの証になる可能性も……

 

「もし罪の意識があるなら…」

 

先生が雛里ちゃんに何かを話している、いろんなことを考えながら聞いてると……

 

「夜添い寝してあげたらどうかしら」

 

「あわわ!っそ、そ、そ、添い寝でしゅか!?」

 

「はわわ!っだ、だ、駄目でしゅ!」

 

「……でも、人の体温…誰かがそばに居ると落ち着くでしょ」

 

「は、はひ」

 

「……」

 

もし私が…雛里ちゃんの様に襲われてたら……

 

駄目だよね、こんな事考えたら、一刀お兄様がきっと怒る。

 

それに雛里ちゃんも、心に傷を残したまま…

 

今着ている白い服…この服を着ていないと、誰かに寄りそっていないとお風呂も入れなかった。

 

先生と雛里ちゃんの話をそばで聞きながら……

 

私は、雛里ちゃんに一刀お兄様の事を任せようと

 

「はわわ!そうなると雛里ちゃんが私のお姉ちゃんに!?」

 

「あわわ!ななななんででしゅか!?」

 

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一緒に寝るだけでここまで落ち着くとは思いませんでした。

 

一刀さんと一緒の布団で寝てるだけですけど、今夜はうなされてませんでした

 

水鏡先生はやっぱり凄いです…こうなる事がわかってたんですね…

 

隣で、女の子が寝ている…朱里が言うには…俺の為らしいが……

 

いつまで理性が持つか……

 

でも、落ち着く、今夜は、あいつは出てこないよな……

 

――何か…鳥の夢を見ている……

 

二羽で、一緒に飛んでいる……

 

そう言えば、何か諺あったよな――

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「おはようございます、なんだか鳥になった夢を見ました…」

 

「うん、二羽一緒に仲良く飛んでたね」

 

「ふぇ!?なんで?」

 

「偶然かな?」

 

「……」

 

雛里は、その日ずっと考え込んでいるようだった……

 

そして水鏡先生のとこで何かを話しているようだった。

 

鳳凰…とか言葉が聞こえたような……確か一文字ずつで雄雌に分かれてるんだったか……

 

数日後、まだ生きているのに、戒名を貰った。

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はわわ!まさか、本当に雛里ちゃんが、お姉ちゃんになるとは思いませんでした…

 

一刀お兄様と雛里ちゃんが一緒に寝る事になってから数日、覚悟はしていましたが……

 

…寝台に…赤い染みが……一線を越えたんでしょうか……

 

妹として、友達として……祝福するべきなんでしょうか?

 

それとも、問い詰めるべきなんでしょうか?

 

二人が、言い出すのを待つべきか……

 

まぁ、今は先生に、三人で倉庫の整理を頼まれてますから

 

聞こうと思えば聞けるのですが……今の関係を壊すのも……

 

「あわ、銅鏡ですね?」

 

「こんなのもあったんだ…」

 

「銅鏡ですか?」

 

銅鏡なんてあったかな?

 

……たまにここを整理してるけど、おかしいな?

 

――ィン――

 

…何の音?

 

―キィン――キィン――

 

……光!?

 

周りが光に…っ!

 

「一刀お兄様!雛里ちゃん!」

 

「雛里!」

 

「あわわ!?」

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「――きて――ねぇ―おき―って」

 

「うぅ…一体何が……」

 

「あ、おきたー」

 

「あれ……君は?」

 

目を開けると、小さな女の子が居た

 

「璃々は、黄敍」

 

周りを見ようとしたら女の子が名前を教えてくれる。

 

周りを見渡すと、さっきまで居た筈の倉庫ではなく……

 

ここは…どこかの町の中?

 

朱里は隣で倒れたまま……雛里は!?

 

「あ、おかーさーん」

 

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――俺と朱里は、雛里を探す為に旅をしている。

 

もしかすると、あの銅鏡が元居た世界への鍵かもしれない

 

「もし、雛里ちゃんが私たちと同じようにこの大陸に飛ばされたなら……」

 

真剣に俺の目を見つめて

 

「……一刀お兄様の代わりに天の御使いにされると思います」

 

いま、聖フランチェスカの制服を着てるのは――

 

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ここで最初のテストに戻ると思います

ではこれで。

説明
このテストで……これは、テストになるのかな?
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コメント
BookWarm様 雛里は御使いとして劉備達と、一刀達は雛里を探して、その二人を引き裂く愛紗…?(akieco)
風の旅人様 血が足りなくなるといけないので鉄分とってくださいね。(akieco)
よーぜふ様 誰の鼻血かは……謎です。(akieco)
ああ、私の血ですね・・(風の旅人)
むしろ水鏡先生の・・・(よーぜふ)
Night様 雛里ちゃんの鼻血かもしれません妄想でカバーしてください。(akieco)
赤いシミは、一刀君の鼻血…ということはないわけですよね(Night)
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