恋姫†学園ver1.00 第三部〜魏〜
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第三部 〜魏〜

 

 一学期始まって早々の生徒会長の下僕発言は瞬く間に学校中に広まっていた… 

 

「なるほどね…まさか麗羽ごときに先を越されるとはね」

「すいません華琳様、まさかあのお馬鹿がこんな行動に出るとは思っても見ませんでした。」

 どこか面白がっているような、けれどもやはり怒っているかのような。そんな顔でネコミミフードの報告を受けていたのはこの学校の副生徒会長華琳であった。

 ネコミミフードの名前の方は桂花といって華琳背後には常にネコミミありと言われるほど副生徒会長のいろいろな仕事を手助けしていた。

「それで、私はこの後どうすれば良いと思う?」

 華琳はこの桂花を試すような口調で聞いてきた

「そうですね、まずはあの万年発情男があの馬鹿会長の下僕にならないようにすっ…アッ……っ…華琳様ぁ〜」

「あらぁ、どうしたのかしら桂花?まだ発言の途中だったのに急にやめるなんて」

 その華琳の顔には微笑が浮かび、その手は桂花のスカートの中にのびていた…

「だって、かっ華琳様が…急にっ」

 桂花は何かを言いたそうだったがその言葉はスカートの中で蠢く華琳の手によってさえぎられた…

「まったく、桂花には困ったものね発言もまともにできないだなんて」

「そ、それはっ…華琳様の手が…」

「そう、私の手のせいで桂花は話せないのね」

 そう言うと、華琳は桂花のスカートの中から手を引いた

「そっ、そんなやっ…やめるなんて」

「あら、私は桂花が話しにくいと言うからやめたのに。感謝を言われるならまだしもまさか文句を言われるなんて」

 わざとらしく不機嫌に言い放つ華琳

「えっ、そんな私は決して華琳様の手が邪魔だなんて」

 華琳の気を悪くしたことが相当ショックなのか桂花は必死に言い訳をした

「…………」

 華琳は黙っている

「ですから、華琳様の手は…」

 桂花は必死に言い訳をしている

「…………」

 華琳は黙っている

「お願いします華琳様、何でもしますからもう一度…」

 桂花は必死に言い訳を続ける

「…………」

 華琳は黙っている

「ぅ……っ…ヒッ…ク」

 桂花は泣き出しそうになった

「…………」

 華琳は黙って…

 スゥ…

 足を桂花の顔の前にのばしてきた

「…………」

 華琳は黙っている

「………アッ…ムチュル…ジュル……」

 桂花は一瞬華琳の顔を見た後華琳の足をなめ始めた…

「あら、私は一度も私の足を舐めろだなんていってないはずだけど」

 華琳はそういいながらも自分の足を舐める桂花を満足そうに見つめていた…

「ム…ジュ……ュパ…ン…アム…」

 舐めている桂花を非常に満足そうである 

 

 静寂の中、桂花の足を舐める音だけが響き渡っていた…

 

 静寂の中、存在しているのは二人だけ

 二人だけの空間…ではなかった

 

「あぁ〜お楽しみのところ悪いんだが…」

「っ、誰!」

 至福の時間を邪魔された桂花の言葉には自分の楽しみを邪魔した邪魔者への敵意がこもっていた

「いや、いつまでたっても終わらなそうなんでな」

 そう言って、暗闇の中から出てきた男

「あら、ずっとまっているのかと思ったわ」

「やっぱり華琳殿は気づかれてましたか…」

 一人気づかずに行為に夢中になっていた桂花は顔を真っ赤にした

「な、何であんたはいつもいきなり現れるのよ!今は私と華琳様の時間なの邪魔しないでちょうだい!」

「ケフィアは相変わらずか」

「なっ!」

「黙りなさい桂花」

 更に何かを言い出そうとした桂花を華琳が止める

「……まったく…な……」

 華琳に止められてしまったため、吐き出そうとしてた不満も吐き出せず桂花は小言で文句を言ってた

「で、何を報告しに来たのかしら?」

 そんな桂花を無視して話を進める華琳

「ブツブツ……」

 文句を言い続ける桂花

「いや、大した報告ではないんだが、華琳殿の耳みも入ってるかと確かめに来ました」

「あら?何が入っているのかしら」

「まったく、その様子ではもう聞いてるようですね。なら話は早いですね」

「ブツブツ……」

 まだ文句を言っている桂花

「何?まさかわざわざ噂を広めといて私に手を出すなとでも言いに来たの?」

 愛している相手に早く抱きつきたくていてもたってもいられない華琳であった

「ちょっと!何勝手なナレーションをしているの!」

「あれ?違ったかな?」

「違うわよ!誰があいつに抱きつきたいだなんて…」

 そういいながら顔を真っ赤にして小声になる華琳

「ブツブツ……華琳様、可愛いです」

 文句を言うのも忘れて華琳を見つめ始める桂花

「まぁあれだ、一年待ってくれと言ったのはこちらの方だしその指示にも従ってくれたのだからこれからは自由に動いてもらってかまわない。」

「そう、だったら何のためにここに話に来たのかしら?」

「ここの学生は学年ごとに決まった寮に住むのは知っているだろう」

「えぇ知っているわよ」

 ここ聖フランチェスカ学園では社会での上下関係を日常生活から心がける。という考えから生徒たちが住む寮も学年毎にグレードアップさせるという珍しい制度を取り入れていた。

「その寮についてなんだが、去年は男女別にしていたんだが…」

「していたんだが?」

「今年からは男女一緒の寮にすることが決定した」

「「何ですって!」」

 二人とも驚いている様子ではあったが、片方には喜びが片方には不満があふれていた

「まぁ話すと短くなるんだが…」

「そこは普通「話すと長くなる」じゃないの?」

「まぁ細かいツッコミは置いといて、理由は生徒会長にある」

「な、なんとなく予想はできてきたわ…」

「学園長も止めたんだが「私がこんな貧相なところで生活すると思って!!」とか言い出して無理やり旧学生寮を取り壊して新学生寮を建てちまったw。まったく金持ちってのは考えることが違うねぇ〜」

「まったく、あの馬鹿はどこまで自由にすれば気がすむのかした」

 華琳は頭痛がするのか頭を抑えた

「まぁ一年の我慢が一気に出ちまったのかな」

「で、それがどうしたの?」

「いや男女混合と言ったけど実際のところ生徒会専用の寮になりそうなんだよね」

「「何ですって!」」

 また二人の驚きの声がハモった

「いや旧学生寮が取り壊したとは言ったが全部ではなく、一部分だけ取り壊して会長が満足する寮をたてっちゃんだよね」

「それにあの化物は何も言わなかったの?」

 あの化物とは多分学園長のことなんだろうな〜

「まぁ学園長は全部立て直すんだと思ってたらしくて、出来たのを見たときに一応注意したんだが「何で私が関係のない庶民たちの分まで新しい学生寮を建てなくてはいけないのかしら!」とか言って取り付く島もなかったそうだ」

「馬鹿もそこまで行くと見事だわ」

 桂花もあまりの麗羽のお馬鹿ぶりに感服したようだ

「まぁそういうわけで学園長が交渉して何とか生徒会専用の寮として扱うわけになったわけだ」

「ということは」

「さすが察しが良いですね。もし北郷一刀が生徒会著の下僕になれば必然的にその生徒会専用寮に住むことになりますね」

「「ということは」」

 またもハモった二人だったがそれぞれに考えていることはまったく逆のことである

「まぁ下僕にならなくても生徒会の一員になればその寮に住むことになりますからねそこら辺はあなたたちにお任せします」

「でその寮には他の委員会の会長は住むことになるの?」

「やはりそこも気になりますか」

「えぇ」

「まぁ他の委員会の会長については今のところ住んでもらうことになりますよ、急な生徒会の話合いの時なんかにも対応できるようにね」

「じゃあ…」

 続けて質問をしようとしたが

「各部の将たちが入らないかってことですよね」

「えぇ」

 自分の考えを読まれたのが気に食わなかったのか不満が混じった声で華琳は言った

「まぁ一応全員に平等になるようにチャンスは与えたいとは思っていますが、今のところは何とも言えませんね。何しろ会長が作った寮があまりにも大きいのでやろうと思えば三国の将が全員住めるほどの広さですからね」

「そ、そうなの」

 若干引きながら華琳は答えた

「まぁそういうわけで今のところは特に決まってはいませんが、一応生徒会はその寮に住むということだけは決定事項なのでそれを伝えに」

 男は面白そうに笑いながら答えた

「では俺はこの辺で失礼させてもらうとしましょうか。これ以上お邪魔していると後で落とし穴にでも落とされそうなのでね」

 そういいながら男は暗闇に消えていった…

 

 

「さてと。桂花、私はどう動いたら良いと思う?」

「そうですね、多分他の者たちもそれぞれに動きだすはずですからここで華琳様が出て行かなくともうまくいくかと」

「確かに周瑜に諸葛亮、鳳統もいないことだしわざわざ私たちが動かなくても何とかなりそうね」

「と、ところで華琳様」

「どうしたのかした桂花」

「わかっていらっしゃるくせに…」

「ふふっ、まったく。本当に可愛いわね桂花」

 華琳の手がまた桂花のスカートの中に入っていく…

 

 その後、1時間ほどその場に猥らな喘ぎ声が暗闇に響いていた……

説明
噂を聞いた三国それぞれの副生徒会長たちの反応〜魏〜編です。まぁいつもどおりgdgdです
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コメント
この男・・・誰だ?(スターダスト)
男、男・・・男?(空良)
すいません。まだ書き始めたばかりなので誤字脱字などコメントしてくださり本当にありがとうございます^^(パサパケ)
よーするにやっぱり一刀の取り合いデスね てか男って・・・??(よーぜふ)
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