≪ライ主♀≫ずっと一緒だよね |
いつあえるかな?どこであえるかな?
私達ライバルっていう仲だもん
絶対会えるよね どこかで。
『ずっと一緒』
「はァ・・・・」
コトネは小さくため息をつく。
「ちこー・・・」
コトネのパートナー、チコリーターも残念そうに鳴き声をあげる
「最近シルバー君に会ってないね・・・。会いたいなー・・・」
ぼそぼそとまだ明るい昼の空を眺めながらつぶやく
何故だろう、いつもならここら辺で特訓しているばずなのに居ない。
探すのもなんだか面倒くさくなってコトネは座り込んでいた。
早く会ってさっきジムリーダーに勝って、もらったバッジを見せたいのに。
昨日約束したのに。
それは昨日の出来事。
「あ、そうだー。実は明日シジマさんと戦うんだー!」
「へえ、んじゃジムバッジ取ったら今度みせろよ。」
「いいよ、勝てたらの事だけどね!」
あははははは・・・・
と、ポケモンセンターで話をしたのだ。
やっぱりどこで会うか、など場所を決めておかなかったのがダメだったのかもしれない。
「あーあ・・・私ってバカだ・・・はぁ・・・・」
もう一度小さなため息をつく。
それに今みせる必要もないのだ。明日見せればいい。
だけど、今見せたい。
今会って
ジムリーダーの事とか、
他にもチコリーターの事、
いっぱい話したい・・・
そう思うのだ。
もう一度ため息をつこうとしたとき。
「ピルルルルルッ」
ポケギアがなった。
ヒビキからだった。
「ヒビキ君か・・・珍しいな・・・いや、そうでもないか」
ぶつぶついいながら電話にでた
「もしもし、どうしたの?」
『ああ、コトネ〜!ジムリーダーに勝ったんだって!?おめでとう!!』
どこでその情報を・・・・と思ったが聞かないことにする。
「うん、そうなんだ!強かったよ〜・・・」
などと世間話をしていると、
『さっきシルバーが41番水道で釣りしてたんだよなー!あいつでもつりするんだなーって。
ま、当たり前かー あはは・・・』
「!!」
41番水道・・・?シルバー・・・・!?
『どうしたの?』
「え、あ、いや・・・41番水道で!?」
『う、うん、まあそうだけど・・・?』
「ごめん ちょっと用事できたから・・・!!!」
いそがなきゃ・・・!
コトネはいそいで41番水道へ向かって走っていった。
そこにシルバーがいるんだ・・・!
そう思うと、いくら走っても疲れないような気がした。
「はァ・・・はァ・・・・41番水道って・・・・・ココだよね・・・・・?」
コトネは周りを見回すと赤い髪の男が1人座って釣りをしていた。
「シルバー!!」
「コトネ?ってうわああああああ!」
ばちゃーん
・
・
・
気がつけば木の陰で寝ていた。
横にはシルバーが座っていた。
「あ、コトネ起きたのか。」
さっきのは夢?夢なのかな??
「もう何だよ・・いきなり飛びついてきて気持ち悪ぃ・・・・しかもお前のせいで水浸しだし・・・」
夢じゃないんだ
「あはは・・・ そうだ、ジムバッジ、貰ったよ」
「ふーん。良かったじゃねぇか。」
えへへ・・・そう笑ってコトネはシルバーの顔を見る。
「私達ってライバルだよね?」
「ああ・・・ そうだな?」
シルバーは不思議そうにコトネを見る。
「ずっとライバルでいようねー?」
「そうだなー」
「だから。」
「?」
「ずっと一緒だよ?」
終