真・恋姫無双 北郷一刀最強伝  第二十五話 涙の願い
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北郷達は蜀を手に入れるため蜀の首都成都への進軍を開始した。

 

なぜ進軍することになったのかというと。

 

それは、北郷達が曹操軍から逃げ風稜城へ逃げ込んで一か月の時が流れた。

 

この一カ月の間蜀の様々の情報を集めた。

 

蜀の地形から今の蜀の王劉璋のことまで徹底的に調べ上げた。

 

評判通り今の蜀の王劉章の評判は最悪だった。

 

風稜の長老たちや近くの町村の長老たちが北郷に頼んだ。

 

「劉璋を倒し蜀の新たな王になって善政を敷いてください!」と。

 

まぁ元々北郷は長老たちに言われなくても、蜀を手に入れるつもりなのだが・・・

 

そんなことをはっきり言う訳にもいかず北郷は長老達にこう言った。

 

北郷「皆さんの心の声はっきりと聞きました!!俺達、北郷軍に任せといてください!!!」

 

この言葉を聞いた時町の長老たちは涙を流しながら北郷に頭を下げた。

 

そして、現在・・・・・

 

蜀の情報、軍の準備、兵糧の準備を完璧に整えた北郷軍は進軍を開始した。

 

目指すは、蜀の首都成都を守る二十の要所の内の一つ楽成城。

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北郷軍が風稜城を出て二日の時が流れた。

現在北郷軍は位置的に言うと楽成城まであと一日半で付く距離まで来ていた。

そこで北郷軍は陣を張り戦いに備え兵士たちを休ませていた。

そんな北郷たちに意外な客が現れた。

兵士A「太守様!楽成城から使者が来られました!!」

北郷「楽成城からの使者・・・・・」

この兵士の言葉を聞いた北郷達の反応は・・・・

霞「もしかして、降伏の使者とちゃうんか?」

昴「いやそれはないと思うぞ・・・」

星「たしかに・・・我らはまだ劉璋軍とは戦ってはいないしな。」

愛紗「では一体何だと言うのだ。」

鈴々「うにゃ〜〜〜〜鈴々は難しことは解らないのだ〜〜〜!!!」

翠「あたいもこういうのは苦手だぜ〜〜〜!!」

北郷「ここでどうこう言っても仕方ないな

・・・・その使者をここへ連れて来てくれないか?」

兵士A「はっ!分かりました!!」

北郷が兵士にそう言うと命令された兵士は急いで使者の元へ行った。

それからしばらくして兵士が楽成城からの使者を連れてきた。

北郷「お前が楽成城からの使者か?」

使者「はい!私が楽成城からの使者です!!・・実は北郷様に頼みがありまして・・・」

北郷「俺に頼み?」

使者「はい!我らの主、黄忠様を助けてほしいのです!!」

北郷「黄忠を助けてほしい?どういうことだ?」

使者の言葉に疑問を持つ北郷。

使者「はい・・・実は黄忠様は北郷軍に下ることをお考えになられていたのです。

しかし、そのことが楽成城の城主である韓玄様にばれ。

北郷軍と戦わせるためにご息女の璃々様を人質に取り無理やり北郷軍と戦わせようとしているのです!!・・・どうか、北郷様!!黄忠様と璃々様をお救いくだされ!!

お願いします!!!!」

涙を流しながら北郷に救いを求める使者。

それを見た北郷は怒りを覚えた。

その怒りは娘を人質に取り黄忠を無理やり戦わせようとしている韓玄に対してであった。

北郷「(外道が・・・・・久しぶりに怒りが込み上げてきたぜっ!!!!!)」

怒りによって北郷の体から覇気があふれ出ていた。

まるで北郷の怒り具合を現すように・・・・

そんな怒り心頭の北郷を見た桃香達は驚いていた。

それもそのはずである彼女たちはこんな怒りの顔の北郷を見たことないからである。

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自分の怒りを抑えつつ冷静さを取り戻した北郷は。

北郷「分かった・・・お前の言葉を信じよう。」

使者「!?それでは!!!!」

北郷「ああ・・黄忠とその娘の璃々は必ず助けると約束しよう!!」

使者「ありがとうございます!ありがとうございます!!」

何回も何回も北郷に頭を下げる使者。

そんな使者を見た北郷は外で待機している兵士を呼び使者を下がらせた。

朱里「ご主人様・・よろしかったのですか?」

北郷「ん?なにがだ?」

雛里「先程の使者のことです・・・もしかしたら罠の可能性だってあります。」

朱里と雛里は北郷軍の軍師として常に最悪の状況も考えておかなければならない。

北郷「雛里の言うことももっともだが・・・俺はあの使者を信じたい・・・」

朱里「どうしてですか?ご主人様?」

北郷「俺に助けを求める人無視にはできねぇからなっ!・・・ただそれだけさ。」

朱里・雛里「「ご主人様」」

朱里と雛里はあることを思った。

それは自分達の主は果てしない優しさと思いやりのある人なのだと・・・

桃香「私も黄忠さんを助けたいよ!!」

愛紗「私もご主人様と同じ気持ちです!!!」

鈴々「鈴々もなのだーーーーー!!!」

三姉妹の言葉に次々と黄忠と璃々を助けることに賛成の声が上がる。

楽成城の城主、外道韓玄を倒し。

黄忠と璃々を助けることを決めた北郷軍。

この、決定が吉とでるか凶と出るか・・・・

それは誰にも分からない・・・

今、新たな外史の扉が開かれる。

 

説明
最強伝を読んてくださる皆様。
半年近く更新しなくて申し訳ございません。
これからは少しづつ更新していきますのでよろしくお願いいたします。
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コメント
wktk!一刀のマジギレ強そう(白ぴぃ)
お待ちしていました&更新お疲れ様です。一刀君のこの怒り様…恋ちゃんとの戦いを超える力が出そうな気がしますね。劉璋軍の悪評に拍車をかけて…韓玄はもはや風前の灯ですねw無理はなさらぬ様、自分のペースで頑張って下さい。(自由人)
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