真恋姫無双 蓮華と小蓮の魏のセージのお勉強 |
<蓮華と小蓮の蜀のセージのお勉強講座>
<はじめに>
今回は、魏から招いた特別講師
による魏のセージについてお勉強します。
<蓮華と小蓮の魏のセージのお勉強講座>
風 「ほほぅ、 ここが魏の銅雀台に匹敵すると言う
かの有名な呉の孫権さんの居城、石頭城ですか」
宝ャ 「おう、又の名を『称石城』と言いい。孫権が建業に遷都した後に建てた城なんだ。
城の周囲3km、呉の交通の要衡拠点にあり、籠城できるように
城内には食料庫やのろし台が至る所にあったそうだ。」
蓮華 「……貴女、こんなところで一人でなにぶっぶっ言っているの?」
風 「やや、ここに迷い込んで、第一城人を発見しましたねー
その碧眼から察するに孫権さん?」
蓮華 「ああ、そうだが。……魏から来た特別講師か?」
風 「はい、稟ちゃんは戦術論の解説で忙しくなりましたので風が来ました」
蓮華 「と言うわけで、魏から来た特別講師の程cです。ハイ、拍手!!」
一刀・小蓮「(パチパチ)……て何で拍手なの?」
蓮華 「風のセリフまわしは作者には難しく、苦労するからです」
風 「――――――!?(衝撃の事実!!)」
風 「と風は一応驚いておいて、そうそうお兄さんに風の故郷の束脩(そくじゅう)
をお土産に持ってきました―」
一刀 「おっ、ビーフジャーキーの詰め合わせか、ありがとう早速―」
蓮華・小蓮「かっ、一刀、それちょっとまった――」
一刀 「んぅ?もぐもぐ、どうったの? これ美味いよ。蓮華達も食べる?もぐもぐ」
蓮華・小蓮「イイ!!、絶対いらない!!」
一刀 「美味しいのに。風ありがとう。もぐもぐ」
風 「それはなによりです。(ニヤリ)」
風 「それでは、魏のセージについてのお勉強をしますね」
宝ャ 「おうおう、にーちゃん、食べてないでこの紙を貼ってくれ」
一刀 「これか、ほい モグモグ」
風 「はい、魏の組織は他の陣営と比べると役職が多いです。何故だかわかりますか―」
小蓮 「曹操が漢王朝をバックにしているからでしょ」
風 「そのとおりです― 華琳様が漢王朝の丞相として君臨し、朝廷の要職を華琳様の家臣団
が就くことにより実質的に政権・軍権を支配しました。その為、魏軍の組織編制は漢王
朝の軍組織と同じようになっています。下図がその一例です」
蓮華 「禁衛が禁中(宮殿)を護衛する組織で、中軍が大将の率いる軍組織、方面軍は各州に
駐留又は中央から派遣される軍組織ね」
風 「表にある方面軍は軍事行動をする目的に応じて、将軍の前に侵略なら征、攻略し駐留
すると鎮、敵に奪われる恐れが少なくなると安、完全に領土化すると平となり、その
次に侵攻する方角が付いて軍事行動をする将軍の称号になりますよー」
蓮華 「曹操の家臣団の組織はどうなっているの?」
風 「華琳様の家臣団はピラミッド型組織図のようになっています。華琳様を頂点にその下
に軍師・参謀と親衛隊があり、その下には実戦部隊の、親族集団・旗本集団・外様集
団となりますー」
小蓮 「この軍師・参謀と言うには?」
風 「これは清流派の流れをくむ知識人で構成され内政や外交を担当した文官系人達でーす。
風と稟ちゃんが所属しているとこです。親族集団では曹氏と夏候氏を指しこの集団は
武人が多く結束力がとても強いです。その後許に都を移した前後に従った武将を旗本
集団、官渡の戦い以降に従った武将を外様集団に分類されます」
蓮華 「曹魏は孫呉や蜀漢とは独特な政策をとっているのよね?」
風 「そですよー 一応国家機密ですがここは不思議時空ですので話しますと『屯田制』を
しています」
一刀 「屯田制って、あの北海道の屯田兵のことか?」
小蓮 「ホッカイドーのトンデモヘイ?」
一刀 「ちゃうちゃう、平時は畑を耕し、戦がある場合には兵士になる半農半兵なんだ」
風 「魏の屯田制はお兄ーさんが言っているのとはチョット違いますねー。
華琳様の屯田制を簡単に説明しますと戦乱で荒廃し田畑の持ち主がいなくなった土地に
同じく戦乱で土地を失った流民や降民を募って、必要であれば牛や農具を貸し与え、農
耕に従事させるという政策です」
蓮華 「屯田という発想自体は三国以前からあったらしく、辺境地域の軍隊等に農耕をさせ、現
地で軍糧をまかなうと『軍屯』が行われていたらしいの。この屯田は孔明の北伐にも使
われた政策でそれほど珍しいものではなかったの」
風 「とこらがそうではないのですねー。華琳様は従来の辺境の軍糧を自給自足する考えから
許都の周辺といった国内地域で屯田制をしたのですねー。これを『民屯』呼ぶんですよ
更に、華琳様が名君なところは税率が安いのです」
一刀 「富国強兵政策をしているのに、税率が安い?」
風 「はい、税率は五公五民、牛等を借りている場合には六公四民なのです。当時の一般的な
小作人と同じ取り分なのです」
一刀 「全然安くないじゃん!!」
蓮華 「一刀が解りやすいように現代の単位に直して説明すると漢王朝での税率では大体
3〜10%が税として持っていかれたの。しかし、204年に出したとされる曹操の布告には
『田地の税は畝あたり四升。戸ごとに絹二匹、綿二斤』とされていたの。この時代の平均
的な収穫量は、1畝につき4斛。(1斛=10斗=100升)
つまり「畝あたり四升』とは1%程度の税率だったらしいの」
一刀 「そんな低い税率で国家経営できるの!?(驚)」
風 「華琳様だからできたのですよー。国民皆農民ですから一人一人の数字は小さいですが人
が多いのでその数字でも国家が成り立つのです」
小蓮 「けど、この屯田制は必ずしも成功したか議論の余地があるんだよ」
一刀 「議論の余地とは?」
小蓮 「一刀考えてみてよ!
屯田制がそんなに成功したなら、何故呉や蜀はもっと早く滅亡しなかったの?
すなわち屯田制は曹操の目の届く許都周辺は成功したが、地方・辺境では横領が横行し
ていたか屯田制自体機能していなかったと考えられるの」
一刀・小蓮「(ジッ――)」
風 「……風は黙秘します。(プイ)」
蓮華 「ところで程c、
食糧で聞きたいのだけど貴女は兵糧問題で曹操から疎まれていた時期があったのよね」
風 「そんなことないデスヨー」
一刀 「華琳に疎まれていた?」
小蓮 「そー、程cは食糧不足からあるものを入れた為に曹操から一時期疎まれたの」
一刀 「そのあるものとは?」
蓮華 「……一刀の今食べている干し肉で……その肉は『人肉』なの……」
一刀 「(ポロッ)」
小蓮 「人類がまだ狩猟をする原始時代、一番簡単な獲物は同じ仲間である人間であり、幻の
殷王朝では王が子供の肉を食べたりする逸話があったり、春秋戦国時代ではありふれた
食材で、有名な話では孔子の好物であった醢(ししびしお)という塩辛の一種の原料は
人肉であったと言われているの」
蓮華 「なにせ孔子の時代では自国民以外は人間ではないと考えられ、戦争して勝利したとき
他国の人間を食糧として食べていたとの説もあるぐらいだから」
小蓮 「ただ孔子食人説は真偽は不明だけど、人肉(赤身)を千切りにして麹と混ぜ美酒につけ
るという人肉の醢の作り方の本はあるの」
蓮華 「そして三国志にでる食人では劉備へのもてなしの話とこの程cの話が有名なの……」
一刀 「はっはは(乾いた笑い声)、風そんなことないよなー」
風 「お兄さん、風がそんなことする訳ナイデスヨー」
宝ャ 「チッチッ! 輸送に手間が掛かるそんな非効率的なことする訳ないぜ。
やるんなら動く食用人間、生きていれば兵、死ねば食用が一番効率がいいじゃないか」
一刀・蓮華・小蓮「(なんて恐ろしい子!!!)」
説明 | ||
久々のセージのお勉強編です。 時間ができましたので、即書ける本編を書きました。 これで、貴方も人生に役に立たない知識が広がります。 ※添付している図が読みづらいと感じた方は図をクリックして「名前をつけて画像を保存」をしてください。 そして保存された図は拡大縮小で細かく見ることができます。 |
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コメント | ||
>テス様コメントありがとうございます。カルバリズムを調べると食糧の少ない諸島にしばしば発生していましたが、中国では「喫食」と言ってしばしば食糧の他、薬・娯楽としてその食慣習があったと言われています。風がコレをした理由は挙兵前の魏軍はそれ程裕福な糧食が確保できなかった為苦肉の策で簡単に入手できた(!?)からだそうです。(thule) ブックマン様コメントありがとうございます。スゲー話ついでに言いますと中国の刑罰で罪人を生きたまま膾斬りし、罪人が見ている前で臓物や肉を売っていたそうです。そして皆それを買い求める為に殺到したとの話があります。(thule) >jackry様コメントありがとうございます。あわわ誘拐されて売られると雛里が恐れる理由かもしれません(笑)(thule) >四方多撲様コメントありがとうございます。五公五民と聞いて一見高い税率のようだったのですが現代の単位に直すと物凄く安くまた、赤壁の戦いで疲弊した財政を回復する為に臨時徴収をしなかったことを考えると魏の財政基盤はかなり裕福だったことが窺えます。(thule) >Night様コメントありがとうございます。爆睡していま起きました。程cの干し肉の話を聞いてニヤリとするとは博学ですね(笑)(thule) 風のお土産は、地域によってはそれが普通に食されていたのでしょうか?……にしても考え方の違いか、風が黒いw(テス) スゲー話だな。(ブックマン) 今回もお勉強になりました〜^^ 特に税率については、私の浅〜い資料では五公五民としかなくて、「?」と思っていたのですが、スッキリしました!(四方多撲) ビーフジャーキーの時点でニヤリと出来てしまった私は、果たして幸せだったのか、不幸だったのか、悩みどころです(Night) |
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