小鳥の空5話 「一件落着と不穏」
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あー試験終わったー。

肩こったー。腰こったー。

 

「ふんっ!!」

 

ごがっ

 

ぐべぇ!!?ちょっ、西本君!?何!?疲れてる俺にいきなり拳を振るうなんて・・・追い討ち!?追い討ちなのですか!!?

 

「てめぇ・・・なんで国立落ちてんだよ・・・!!」

 

おれバカだもん。

お前と違って俺は三流高校が限度でさぁ。ぶっちゃけると県立も落ちてるかもしんない。

 

「ぅぅうううるせぇぇぇえええええ!!!」

 

ごががががががっ

 

あべべべべべべっ!!?ちょっ・・・マウント・・・か、顔は勘弁して・・・!!

 

「知った事かぁ!!俺ら出るのが一ヶ月近く遅れたじゃねぇかぁ!!!殺すぞてめぇぇぇ!!!」

 

こ、殺すとかあんま口にするもんじゃないよ!?ていうか目がマジなんですけど!!?

 

「だぁまっらしゃいぃぃ!!!!この遅れ・・・死して償えぇぇぇぇ!!」

 

俺の命=一ヶ月程度の遅れ!!?誰かたすけt----

 

ドゴゴゴゴゴゴッゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴオッゴオオッゴオゴォ!!!!!!!(北斗百烈拳炸裂)

 

 

 

 

 

「西本君こえぇ〜・・・。ことり、俺帰っていい?」

「だめだよ迫君。倉前さんの犠牲の上に成り立つこのお話を無駄にする気?」

「蔵前な。で、どういう訳か知らんがそんなわけで始まり始まり〜。」

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「ぎぃぃああああああ!!!?」

 

電信柱のてっぺんが見える。小さなスズメが驚いて飛び去る。

 

 

なぜか俺は地面から五メートルほど離れたとこから頭から落下していた。

 

 

まてまてまて!!なんで!!?何がどうなってこうなってんの!?たすてけぇ!!(たすけてが正解です)

と、とりあえずどーにかしねえと・・・!!この後どうすればいいのか脳内シュミレートだ!

 

@そのまま落下して頭がトマト的なことに(以下自重

Aそのまま落下して首ゴッキン(180°くらい?

B天に召される(天国)

C地に召される(地獄)

 

全部死亡だー!!!!

 

「じにだぐないー!!」

 

心の底からの叫びでした。

そして、諦めかけたときガクンッ・・・と静止した。やべぇ。アリが細かく良く見える。

 

「おいおい西本君。せめて受身の体制ぐらいとってよ。」

 

・・・・・この飄々とした声は・・・・・。

 

「く、国立先輩・・・?」

「やっ。だいじょぶ?」

 

見上げる(正確には今逆さなので見下げる)とにっこりと笑っている国立先輩が俺の足をがっちりと掴んでいた。すげぇ握力だなおい。

 

「「西本くーん!」」

 「イキミさーん!」

 

人間離れした握力に感心していると遠くから幼い声と澄んだ声が聞こえてきた。そういやすっかり忘れてた。

 

「うわーん!!無事だったんですねー!!急に吹っ飛んだときは鳥のご親戚になっちゃったのかと思ったですよー!!!」(号泣)

「すまん。無事じゃない。」(ぶらーん)

 

ぶら下がったまま不機嫌に顔をしかめて俺は言った。

 

「あ。ごめん。」(パッ)

(がごん)「おごぉ!!?」

 

文字どうりパッと手を離され地面に頭をぶつける俺。いでぇ。

 

「・・・ォぉおおおオオ・・・・。」

 

頭を両手で抱えて大袈裟にのた打ち回る。コンクルィィトに垂直落下。思った以上にいでぇっす。

 

「あはは。西本君おもしれー。」

 

ケタケタ笑う先輩に殺意沸いて来たっす。

 

「だ、だいじょぶですか!?」

 

逆に心配してくれるそんなあなたが大好きです。ありがとうクーネル。心の中でだけ感謝しとくよ。

しばし黙祷をクーネルにささげた後、俺は勢いをつけて飛び起きた。

 

「んだいじょばないっ!!」

 

元気であるという事をアピールしたつもりだった。でもやっぱまだ頭痛いので正直に言った。

 

「おっ。すっげ。」

 

声をあげたのは迫だった。あまり関わりたくないのだが国立先輩の眼前だ。一応最低必要限度の相づちは打とう。明日の明星拝まんがために。

 

「中坊ん時にずっと理由もなく鍛えてたんすよ。まっ、今は両立を目指してますけどね・・・。」

「ほぉ・・・。凄いね・・・。」

「どっちにしろ剣道カスだけどね。」(ズバッ)

「ドゥゴハッ!!?」

 

い、・・・痛いところを・・・ド突いてくるもんだ・・・。

ぶっちゃけると剣道部に入ったことにたいした理由はない。中学のときに入っていた槍術部が無かったため似たようなもんだろと軽い考えで入ったのだ。はい。全然違いますよね。

 

「国立。そういうのは口に出すもんじゃないぞ。西本君も一年の中では割と頑張ってるほうなんだぜ?」

「・・・頑張ってる?・・・へぇ・・・。」(ニヤァ)

「っ!?」(ゾクッ)

 

な、何だ今の邪悪な微笑みは!?いつもの柔和で温厚な笑顔が剥がれ落ちてひぐらしに出てもおかしくないくらいヤバげな今にも「ぐっぐぎゃっぐげげげげげ!!」って狂ったように笑いそう(?)な嫌らしい笑顔になってんですけどっ!?ヤベェーマジコエェーエオォー!!!

と、柄ばっかでかい体を無様に震わせていると

 

フワッ

 

っと、見覚えのある白い上着を後ろからかけられた。振り向いてみるとクーネルがまた慌てていた。

 

「ささ、寒いんですか?ダイジョブですですかっ?」

 

ですですか・・・ですですか・・・。

いやまぁ・・・別の意味で超寒いんだけどさ・・・。んー・・・

 

「あー・・・さんきゅ。」

 

一応素直に礼を言っておく事にした。俺のことを心配して上着を貸してくれたんだ。ここで返すのもなんかアレだしな・・・。

 

「ん?この子誰?妹?従妹?」

 

国立先輩が始めてクーネルにきずいたように聞いた。先ほどの怪しく危険な笑みは面影もない。

 

「いや、ちが------」

「明日から編入する留学生のクーネルですっ!よろしくお願いしますですっ!」(ぺこり)

「あ、どーも。俺迫迫。二年。よろしくね。」

「ぼくは国立ささら。よろしくね〜。」

 

あ、良かった。普通に打ち解けてる。まぁクーネルの奴日本語にもそんな不自由してないしそりゃ大丈夫か・・・。俺は一体何の心配してたんだよ。アッハッハ。

 

「昨日、道に迷っている所をイクミさんに泊めてもらいました。」

 

ピシッ (石化)

 

「・・・・・・・・。」(気まずそうな笑顔)

「ほほぉ〜?クーちゃんちょっとそのお話を詳しく・・・。」(ニマニマ)

 

さ、さ、さ、最悪だ!!最っ悪の展開だ!!何つー事言ってくれんだこのソ連ネコォォ!!!!やばいって!絶対誤解されてる!!ヒャクパーイジられる!!よりにもよってなんで国立先輩ンとこで暴露すんだよ!!?あの人だったら剣道部の友達だけじゃあき足らずクラスメートにもある事ない事吹き込む!!話をこじらせておもしろくするために!!

と、どうすれば良いかを必死で考えを巡らせていると引きつった笑顔で見守っていた迫が言った。

 

「・・・あ〜・・・何がどうなってお泊りになったんだい?」

 

『お』泊まりって・・・!!ぜってぇ誤解されてる・・・・・!

心の中で涙をのんだ。

 

「おなのこ一人で夜に歩き回るのは危ないからって。カプラーメンくれました。」

 

ナイスベストアンサー!!!!

 

「えっ、そんだけ?うわ〜西本君超つまんね〜・・・。」

「つまらんで良いっすよ国立先輩・・・!」

「優しいな西本君は・・・。尊敬するよ。」

 

心底残念そうな顔をする国立先輩と晴れ晴れとした笑顔でこちらを見る迫。意外と迫さん良い人だった・・・。

 

「え〜・・・迫くんそこはぼくの意見に賛成してよ。」

「イジメは嫌いでな。」

 

正義感あふれる人ですね・・・。

 

「てっきり俺は西本君がロリコンだったのかわくわくしたのに〜。」

「負けるの覚悟で殴りますよ。」

「ポリゴンてなんですか?」

「ロリコンね。ついでにポリゴンはポケモンね。」

 

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「っていうか今更ですが何で先輩方ここにいるんですか?」

 

落ち着いた俺はとりあえず疑問をぶつける事にした。

 

「あぁ、俺この辺引っ越してきたばっかりだから国立に周辺をいろいろ教えてもらってたんだ。」

「っで、財布見つけた迫くんが交番に届けようっていったからさぁ。真面目だよね迫くん。俺なら絶対もらってるよー。」

「正直もんスね・・・。」

 

迫さんが見つけてくれてて良かったと本気で思いつつ俺はクーネルのほうを向いた。

 

「で?おまえどーするの?財布見つかったんだろ?」

「・・・・え〜・・・どこか適度に学校に近い便利な所知りませんですかぁ?」

「あ、なるほど。全然決まってないわけね。」

 

あっきれた。心底呆れた。アホじゃこいつ。

 

「それだったら西本くんのアパート一部屋空いてなかった?そこでいいじゃん。」

「あ、そうでし-----ってあんた家逆方向すよね?なんでしってんすか?」

「細かい事は、気にするな☆」

 

・・・・・・・こえぇ・・・・。こういう奴には死んでも秘密とか知られたくねぇぇぇ・・・・。

 

「ん〜・・・じゃあクーネル来いよ。大家さんとかには俺も話してやっから。」

「あ、ありがとございますです。」

 

クーネルはぺこりとお辞儀した。なんで先輩より初見の外国人のほうが礼儀正しいのか疑問を抱かずにはいられなかったが細かい事は気にしない事にした。気にしたら負けだ。

 

「んじゃ、あざっしたぁー。」

「おせわになりました〜。」

 

二人に手を振って俺はアパートに向かって歩き出した。今日から少し騒がしくなりそうだ。

 

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「あ、ささ。どこ行ってたのよ。探したんだよ?」

「あ、ことり。すっかり忘れてた。」

「それよりもはい。買ったよー。いろいろ。」

 

後ろでがさごそと袋をまさぐる音が聞こえる。俺はまだ高い太陽を見上げた。

GW・・・西本君は生き残れるのか少し心配になった。

 

〜続く〜

 

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やふー!おひさ−!ドゥブッハァ!

 

「待て。最後のドゥブッハァは何だ?」

 

アレ、知らないのサコっち?シル見だよシル見。最近はまっててさー。おもろいぜー?

 

「アトガキでゲームの話すんなあほ。それよりもずっとサボってた事いろんな人に謝りやがれ。」

 

いろんな人って?

 

「俺。ことり。ささ。西本君。クーちゃん。閲覧者。」

 

すいませんでした閲覧者の皆々様方。受験で手一杯になって投稿が遅れてしまったんです。申し訳ありませんでした。

 

「よしごくろう。くにたちぃ、こいつ殺っちゃおうぜー。」

 

ウギャァー!!ささささ、迫くん!!?あ、謝るって!!ちゃんと謝るから体育館裏にひきずろうとるのやめて落ち着いて語り合おうぜ!!

 

「おっしゃ、謝罪しろ。」

 

さーせんっしたぁ。

 

「拳で語りますかぁ!!!!」

 

(下らないので終わり)

 

説明
ひっさびさじゃー!!
汚いキーボード
汚いPC画面
汚いマウス

何もかもが懐かしいが・・・

やべぇ全然手入れされてねぇ!!
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