僕の役職:???? |
僕は小さい頃からマンガが好きだった。
だから将来大人になったら、絶対に漫画家になるんだって良く考えていたものさ。
でも、お父さんもお母さんも反対していたけど、僕は諦めなかった。
「ぼくのゆめはまんがかさんになることです、たのしくておもしろい
まんがかさんになるのがぼくのゆめです」
先生は僕が漫画家になるって作文に描くと頑張ってねって言ってくれた。
お父さんとお母さんは相変わらず、お前はもっと大事な役目があるんだよって
言っていたけど、僕は色々な楽しさを僕にもたらせてくれるマンガの魅力に
どっぷり嵌っていたから、全然気にせずに漫画家の勉強をしてました。
そして時が過ぎ、18歳になった僕の今の職業は…
「ついに見つけたぞ魔王め!この勇者アレフが貴様を倒す!!」
魔王です…(涙目
僕の役職:魔王(笑) 夢は漫画家。
僕ことカイン・B・ゾディアークには夢がある。
其れはとても壮大で、正直僕程度のレベルでは到底できない事だが、
それでも僕は夢を目指す、遥かなるアルカディア目指して!
僕の夢それは『漫画家になる』事だ!!
マンガ…其れは素晴らしいサブカルチャー。
小さい頃友達にマンガを見せてもらってから僕の人生は急転直下で変わって行った。
愉快痛快、マンガには其れがある。
最初は弱くてもドンドン強くなる勇者を書いてみたい。
沢山のヒロインに好かれる鈍感な主人公を書いてみたい。
有名じゃなくてもいい、でも面白いマンガを描くんだ!
漫画家の人は言っていた、どんなに下手でも書き続ければ未来があると、
そう!あきらめなければ僕でも漫画家になれるんだ!
「と、いう訳で勇者よ、このマンガを見てみたまえ、これをどう思う?」
そんな訳で撃退した勇者さんにマンガを見てもらってます。
今回は自信作で、主人公がTSしちゃって色々大変な目会う短編です。
正直かなりの出来だと思うのだけど、どうでしょう。
「くっ…この僕がこんな所で……すまないシェリー…もう君に会えそうも無い…」
「…あの、感想が欲しいのだが?」
「無念だ…」
ガクっと気絶する勇者さん。
いや、あのね?僕はそんな本気で戦ってませんよ?
正直全力の1厘もだしてないんですって!?殺してませんって!
ねぇ、せめてマンガの感想くれてから気絶してください!
ついでにいうとシェリーさんって誰ですか?ノロケですか?ノロケですね!?
ちくしょう、僕なんてどうせ年齢=彼女いない暦ですよ、こんちくしょう。
「………何故、余は狙われるのだろうか…」
余?いやいや厨ニ病じゃないですよ?威厳を持たせるために自分の事を
そういってくださいって部下の人の言われたから言っているだけですよ?
正直僕にあっているなんて思うわけ無いじゃないですか!
とりあえず、この凶悪極まりない勇者さんを運んでもらおう。
んー。神殿まで行ってもらおうかな、そこでならほら、回復もしてもらえるだろうしね。
あ、そうそう。武器防具の類は没収します、だって怖いから。
「アークデーモン達よ、勇者を何時もの場所に」
「「御意」」
何処からとも無く出てきたのは、アークデーモンさん達。
仕事はもっぱら攻めてきた勇者達を送り返す役目です。
今日もお勤めご苦労様でした。
お給料弾むからね!
「ふぅ……今日も見てもらえなかったか」
玉座に座り自分のマンガを読み返す。うん、面白いと思うんだ。
絵もそれなりに上手いと言う自信があるんだけど、どうしてみてもらえないんだろう。
部下の人たちは「流石魔王様、冗談がお上手で」と、僕がマンガを描いているのを冗談としか
受け取ってくれないので、見てもらえません。
なんというか、寂しいです。
「…余は間に戻る。何かあれば呼ぶがいい」
「御意」
誰もいなくなった玉座の間に、部下の人…というか魔族達が戻ってきました。
なんでも、勇者との戦闘中は部下は全員この場所から離れないといけないという
昔からのお約束があるとかで、勇者さん(笑)との戦闘中はこの玉座の間には
僕と勇者さん(仲間がいれば彼等も)しかいてはならないそうです。
誰が決めたんだそんな事!!僕はか弱い…かどうかは分からないけどヘタレさんなので
どうせなら皆で戦いたいです、熱い仲間同士…いやこの場合魔王と部下なんだけど
共に戦って熱い信頼を持ち合いたいです、そしてマンガを見てくださいお願いします。
「…疲れた…今日は厄日かもしれないな…運勢欄にも×って書いてあったし」
自分の部屋にもどり、早速PCをつけます。
え?なんでPCがあるのって?それはあるからーとしか言えません。
さて…マンガ好きが集まるスレでも覗いてこようかな。
カタカタ…
カタカタ…
「なるほどー。確かに其処は集中線があったほうがいいよね、為になるなー」
流石漫画好きの漫画好きによる漫画好きのためのスレッドだ。
毎日来ていてもためになる事ばかりかいてあるよ。
「僕もいつかは漫画家に…ふふ…ふふふふふふ…」
今は魔王でもきっと立派な漫画家になる事を夢見て、
PCを弄りながら次回作のネタを考える僕だった。
――続かない
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ふと思いついた物です。 多分これを書いているときは電波に悩まされていたので 放出するためにも、乗せておくことにしようと思います。 多分…疲れてるのかな(笑 |
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コメント | ||
>竜我 雷様 感想有難う御座います。魔王君はどこか抜けてるので多分気づかないでしょう(汗(白亜) 勇者に感想聞く魔王・・・w 素直に同人誌出して反応見てみれば?とも思ったが部下が買い占めそうだなぁ・・・・(竜我 雷) |
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