みらいけ 第二話
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私の名前は孫堅、字は文台。真名は王蓮(わんれん)、武烈皇帝とも呼ばれている者だ

 

今は外史の管理人をしている

貂蝉から貰った仕事で正史に降りることになった

さて、今回はどんな出来事がやってくるのか!

 

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みらいけ 第二話

『笑わない人形』

 

未来孤児院

 

客室には重い空気が漂っていた。部屋には私と貂蝉、そしてお茶を入れに来た過去空という少女だけだ

 

貂蝉「ありがとう、空ちゃん。じゃあ、あたし達は大事な話があるから歩ちゃん達に部屋から離れるように伝えておいてくれない?サラちゃんは・・・もう帰っているわね。空ちゃんも歩ちゃん達の部屋に行っていてね」

空「あ、はい」

貂蝉はわずかに開いているドアに目を向け、その瞬間いくつかの走る音が聞こえた。おそらく、他の孤児達が盗み聞きしようとしたのだろう。

 

少女はお辞儀した後、二階に向かったもう帰っているわね。

 

貂蝉「さて、あの子達はいなくなったし、仕事の話をしないとね」

王蓮「ああ、詳しく頼む」

貂蝉「まず、ここの説明ね。さっきも言ったけど、あたしはよく正史に来てあの子達に会いに来ていたの」

王蓮「なるほど、けどお前の事、院長と呼んでいたぞ」

貂蝉「ここの前の院長は知り合いだったわけ。けど数年前に亡くなったの。それであたしが変わりに引き継いだわけ」

王蓮「引き継いだってお前、私達は外史の管理人だろ!仕事もあるし長く滞在できないだろ」

貂蝉「そうよ、けどあの時はしかたなかったのよ。あたしが引き継がないとこの孤児院はつぶれて、あの子達は離れ離れになっちゃうから」

王蓮「だからって・・・・」

貂蝉「約束したからね、前の孤児院の院長と」

王蓮「・・・約束」

貂蝉「そう、『あの子達を絶対に悲しませないで』って」

王蓮「・・・・・・」

貂蝉「あの子達は本当に強い子達よ、前の院長が亡くなってもけして泣かなかったもの」

王蓮「そうか、そんな事があったのか」

貂蝉「あの子達は、あの歳だけどもう自分達で生きていく事が出来るから、そこまで心配しなくて良いわ」

 

少しの間、また二人は黙り込んだ

王蓮「さて、ここの話はこれくらいにして。要するにお前が言いたいのは私がこの仕事をしている間、あの子達の面倒も見るという訳か」

貂蝉「あら、やっぱり勘が良いわね」

王蓮「ははは、私を誰だと思っている」

貂蝉「超自由人、外史の遊び人、孫堅文台」

王蓮「貴様、しばくぞ!」

貂蝉「あらん、痛くしないで」

王蓮「キモイぞ!」

貂蝉「それで?このお願い頼んでも良い?」

王蓮「急に話を変えるな!・・・・・まあ、お前には世話になっているから頼まれても良いが」

貂蝉「ありがとう、早速だけど、貴女の名前を変えさせてもらうわ」

王蓮「名前を?何故だ」

貂蝉「貴女の名前は有名すぎるのよ、以前正史に来た時もその名前を言って変な風に見られたでしょ」

王蓮「そう言えばそうだったな。『面白い冗談だな』と笑われて、そいつらボコッたけ」

貂蝉「そうよ、だから名前を変えるのよ」

王蓮「仕方がない、姓はこの孤児院に住むから未来で、名は・・・・そうだなやっぱ堅だな」

貂蝉「堅い堅よりも賢い賢の方が良いじゃない?」

王蓮「お!面白いな、それ貰い!今日から私は未来賢だ!」

 

貂蝉「なら、早速皆に紹介しないとね。歩ちゃん〜来ても良いわよ」

 

二階からドドドと足音が聞こえ、先程の子供達が入って来た

 

望「院長、話は終わりましたか?」

貂蝉「ええ、それより賢ちゃん、自己紹介」

王蓮「ああ、今日からここに住む事になった未来賢だ。よろしく頼む」

歩「え、オバサンここに住むの?」

賢「オバサンは止めような、小娘」

歩「ウチは未来歩って言うの!小娘なんて呼ばないで」

賢「なら、私の事も賢と呼びな」

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愛里「ところで、賢さんは光君の事を知っているのですか?」

愛里の言葉で他の子供達も顔色を変えた

 

歩「そうよ!何で光がアンタをみて逃げ出したのよ!」

賢「何って、あいつが他の奴から金を取っていくの見たんだ」

全員「え!」

 

賢の言葉で、その場にいた者全員が目を丸くした

 

空「・・・嘘ですよね」

愛里「光君がそんな事をするなんて」

歩「アンタ、そんな冗談言うならここから出て行って」

望「落ち着いて、姉さん。賢さん、その話本当ですか?」

歩「望、そんな奴の言葉信じちゃダメよ!」

望「じゃあ、なんで光は逃げたの?」

歩「・・それは・・・」

 

貂蝉「・・・とりあえず、もう遅いから皆寝なさい」

 

貂蝉の言葉でまだ納得しない歩は

歩「院長、あなたからも何か言ってください」

 

貂蝉「歩ちゃん、寝なさい」

歩「でも!」

貂蝉「歩ちゃん」

歩「・・・はい」

 

段々貂蝉の言葉に力が込められて、ようやく歩が従った

 

貂蝉「皆も部屋に戻りなさい、明日は学校よ」

他の三人「・・・はい」

 

賢「ん?空はここの子じゃないだろ?」

空「私の親は隣の病院で働いているのでいつも遅いのです。ですからよくここに泊まっているのです」

賢「そうか・・・じゃ、おやすみ」

空「はい、おやすみなさい」

 

子供達が自分達の部屋に戻るのを確認してから、疲れが急に出たのか私もソファに倒れてしまった

「・・まだ、この身体に慣れていないのだな」

「それじゃ、賢ちゃんあたしは戻るわね」

「ああ」

「何かあればいつでも呼んで、あたしもワイトちゃんもあなたの味方だから」

「ああ、わかっている」

「じゃあね、仕事がんばってね」

 

貂蝉は鏡を取り出し、光に包まれて消えていった

 

「さて、明日から忙しそうだな」

 

私はそのまま目を閉じて眠りに入った

 

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翌日

 

私は普段より早く起きたが、孤児院の子、未来愛里が既に朝食を作っていた

 

賢「ん、愛里もう起きていたのか」

愛里「にゃわわ、賢さん。起こしてしまいましたか?」

賢「いや、今起きたところだ。しかし早いなまだ朝の六時だろ」

愛里「あたしは朝食担当なので、この時間に起きるのが普通なのです」

賢「そうか、何か手伝う事は無いか?」

愛里「いえ、もう終わりましたから何もありません」

賢「そうか」

 

愛里「・・・・昨日の事、本当なのですか?」

愛里は暗い顔をして尋ねた

賢「ん・・ああ」

愛里「・・そう・・ですか」

その言葉を聞いて、さらに暗い顔をした愛里にもう何を言って良いのか分からなかった

愛里の顔は今にも泣きそうな顔をしていた

 

賢「お前はあいつを信じていれば良い」

愛里「え?」

賢「他の子達もそうだ。皆、光がそんな事をしないと信じているのだ。きっと何か理由があるはずだ」

愛里「そうですね」

愛里に希望が見えたのか、少し明るくなった

賢「さて、私は他の子達を起こしてくるか。せっかく美味そうな朝ご飯が出来ているのだからな」

愛里「はい!」

 

その後、私が叩き起こした子達を連れて全員で朝食を食べた。

 

美味い、祭ぐらいの腕を持っているなこの娘

 

望「それじゃ、僕達は学校に行ってきます」

賢「おう、気を付けな」

 

子供達は自分の学校に行き、家の中は静かになった

 

「さて、私は仕事を始めるとするか」

 

孤児院から出て、早速あの少年を探す事にした。学校にいると思っていたが、空と愛里の話によると、光はあまり学校に来ていないそうだ。

 

「となると、またあの場所に出る可能性があるな

 

私は光と初めて会ったあたりを探し回った。

案の定、光を探して一刻後、光を見たという情報を掴んだ

 

早速、その場所に行くと光がボロい建物に入っていくのを見た

賢「さて、行くとするか」

望「こんな所で、何をしているのですか賢さん?」

賢「うお!望・・・に歩!」

 

振り向くと電柱の影から私を睨みつけている二人がいた

 

歩「全く、孤児院をほったらかしにして何考えているの」

賢「いや・・てか、お前達学校は!」

望「僕達はもうすぐ卒業ですから、授業が少ないのです」

歩「そういう事。で?貴女は何をしているの」

賢「いや、これは」

歩「光の事でしょ」

賢「う」

望「正解みたいだね」

歩「あの建物に入ったわけね」

賢「・・・ああ、そうだよ。分かったらとっとと帰りな」

歩「『はいそうですか』と言って帰る私達だと思う?」

賢「やっぱり」

望「光、何しているのだろう?」

歩「まさか!」

 

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歩妄想劇場

 

セクシーな女性A「光君、今日もあたし達とイイコトしましょう」

セクシーな女性B「光君、あたし、貴方に会えなくて寂しかったの〜」

セクシーな女性C「あ〜、ズルイ、光君は私のもの〜」

「「「光君、今日もお姉さん達と一緒に遊ぼう♪」」」

 

妄想終了

 

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歩「いやああああああ!光が大人の階段を思いっきり飛ばしている!」

望「姉さん!何を想像した?」

賢「どうせ、何かいやらしい事でも想像したのだろう」

望「賢さんはどう思いますか?」

賢「どっちにしろ、良くない事だと私の勘が言っている」

望「また勘ですか?」

賢「ああ」

歩「とにかく、光の貞操を救わなければ!」

望「姉さんorz」

賢「少しは落ち着け!」ゴン

歩「イタタタ」

 

賢「では、入るとするか」

歩「あれ?ここに残れとか言わないの?」

賢「言ってもどうせ付いて来るだろ」

歩「バレバレでしたか」

 

 

歩「何これ?」

中に入ると、そこは闘技場だった

 

 

望「まさかここって、噂で聞いた闇試合?」

賢「闇試合だと?」

歩「どこかの富豪達が集まって、人の戦いにお金を賭けるの」

賢「しかし、ここでは違法じゃないのか?」

歩「そうよ、こんな事知られたら間違いなく刑務所行き」

望「早く、光を探さないと」

賢「いや、その必要無いみたいだな」

二人「え?」

 

リングを見ると、一人の仮面を付けた少年が闘技場の真中に立っていた。その瞬間周りの観客が一斉に騒ぎ出した

 

歩「まさか、あの子って」

堅「光だな」

 

少年の周りにはゴツイ男達が数人囲んでいた

 

望「まさか、周りにいる大人達全員敵?」

歩「そんな、すぐここから連れ出さないと!」

賢「待て!」

 

歩はリングに走り出そうとしたが腕を掴み、なんとか止めた

歩「放しなさい!光が危ないのよ!」

賢「お前は光の実力を知らないな」

歩「それってどういう・・・・」

 

観客「わー――――――――」

 

歩「え?」

 

歩は絶句した。周りにいた大人達は全員一人の少年に倒されていたからだ

 

歩「うそ」

賢「あれが、光の実力だ」

 

周りの観客は興奮していた。そんな時

 

「皆逃げろ!警察が来た!」

 

一人の男が慌ててやって来た、その瞬間観客は混乱状態に陥った

 

賢「まずいな、お前達が見つかるとヤバイ。とにかくお前達はこの窓から逃げろ!まだ間に合う!」

歩「けど光が」

賢「あいつなら、何とかなる。早く行け」

望「賢さんはどうするのですか?」

賢「私は足止めをする」

歩「そんな無茶な!」

賢「いいから行け!」

 

歩と望を何とか逃がした後、数人の警察が入ってきた

「警察だ!全員大人しくしろ!」

 

賢「ここで暴れるのも良いが、やめておくか」

 

その後、私は警察署まで連れて行かれた

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警察署

私は今尋問されている。しかし知っていることは何も無い。ただ偶然あの場所に行ったと答えただけだ。警察側は私が何か知っていると思っているようだ。

 

警察「お前の立会人だ。どうぞ入ってください」

賢「お前は!」

 

入ってきたのは、ピンクのビギニパンツをを穿いた巨漢、そう貂蝉だった

 

賢「なぜお前がここにいる!」

貂蝉「まあまあ、落ち着いて賢ちゃん。貴女が無実だって事は知っているからあたしが出してあげるわ」

賢「なんで、そんな事が出来る?」

貂蝉「あたし、ここ(警察署)には知り合いがいるからね」

賢「お前がその姿で捕まっていないのがおかしいぞ!むしろお前が牢屋に入れられているだろ!」

貂蝉「まあまあ、落ち着いて。とりあえずここから出ましょ。あたしの知り合いも今いるから」

賢「知り合い?」

 

私達の前に現れたのは四人の影

 

???「股間のもっこり伊達じゃない。陸に事件が起きた時、海パン一つですべて解決。特殊刑事課、三羽ガラスの一人、海パン刑事、只今参上!」

???「華麗な変身伊達じゃない!月のエナジー背中に浴びて!」

???「正義のスティック闇を裂く!」

???「空の事件なら任せて貰おう!月よりの使者月光刑事、ただいま参上!」

???「同じく美茄子刑事もよろしく!」

???「海を愛し正義を守る、誰が呼んだかポセイドン、タンスに入れるはタンスにゴン、私が水上警察隊隊長海野土佐ェ門、お茶目でヤシの実カットがトレードマークのドルフィン刑事(デカ)だ!!」

 

賢「・・・この世界おかしいぞ」

貂蝉「ふふふ、たけしちゃん、お久しぶりね」

海パン刑事「おお、紐パン刑事、久しぶりだな。ビキニ刑事は元気にしているか?」

貂蝉「ええ、元気にしているわ」

海パン刑事「では、我々は事件の現場に向かう」

貂蝉「元気でね」

 

賢「私だけか?これがおかしいと思っているのは?」

 

数分後、警察署から出た時、望と歩がいた

 

賢「お前達、どうして」

望「迎えに来たのです。院長から電話が来て貴女が捕まったことを知らされました」

歩「で?これからどうするの?」

賢「当然、あいつを探す」

望「探すってどうやって?」

賢「貂蝉から光の情報を貰った。ここに書いてある場所に居るそうだ」

 

二人に地図を見せると、嬉しそうな顔をした

 

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私達がその場に付くよ、そこにはボロいアパートがあった

 

歩「本当にここ人が住んでいるの?」

望「ここって、今度新しいマンションに建て直す場所だよ。もう誰も住んでいないはずだけど」

賢「いや、ここに居る」

望「また勘ですか?」

賢「そうだ」

 

部屋を一つずつ確認すると、一部屋だけ人の気配がした

 

賢「ここだな」

 

窓から中の様子を見ると、そこには光と中年の男がいた

 

男「おい、光今日の金を出しな」

光「・・・」フルフル

男「てめえ、俺に逆らう気か?」

光「・・・」カキカキ

男「ん?」

光は近くにあった紙と鉛筆を取って、何か書き出した

 

光『今日、お金もらえなかった』

男「何だと!」

光『今度、お金持ってくる』

男「ち、ならいつも通り服を脱げ!」

光「・・・」フルフル

男「逆らう気か?」

 

男は今にも殴りかかろうとしていた。それを見て光は大人しく上着を脱いだ

三人「!」

それを見た三人は言葉が出なかった

歩「何、あれ」

望「酷い」

 

光の背中には幾つものアザや小さな火傷の跡があった。その姿はとても人に見せられる物ではない。焼け跡は紫色になっており、人の皮膚とは思えない色だった。

 

男「それじゃ、今日も一発っと」

 

男は咥えていたタバコを光の背中に押し付けた

光「〜〜!!!!!!!!!!!!」

男「本当、お前は喋らない奴だな。ま、そのおかげで騒ぎにはならないが」

 

その後、男は光に殴るや蹴るなどの暴力を振っていた

 

賢「気になっていたが、なぜあいつは声を出さない!」

歩「光は失声症らしいのよ」

賢「失声症だと?」

望「ストレスや心的外傷などによる心因性の原因から、声を発することができなくなった状態の事です。多分、あの男が原因です」

 

賢「下種が!」

私の頭は真っ白になり窓から侵入した

 

男「なんだ、お前は!」

賢「うるさい!貴様、この子の何だ!」

男「ああ?育て親に決まっているだろ」

 

その言葉は、信じたくも無かった

 

賢「・・・失せろ」

男「ああ?」

賢「今すぐここから失せろと言ってんだ!!!!!!」

 

全身から殺気を放った、並大抵の者ならすぐに気絶してしまいそうなほど

 

男「ひ、ひいいい!」

 

男はその場から逃げ出した、光を残して

 

賢「光、大丈夫か!」

 

光の方を見たが、光は倒れたまま返事が無かった、しかも辺りには血が流れていた。おそらく先ほどの虐待で傷が開いたのだろう。

賢「まずい!かなり血を流している!望、救急車を早く!」

望「はい!」

 

数分後、光は病院まで運ばれた

 

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病院

 

病院に着くと空と愛里がホールのところにいた

 

空「歩さん、望さん!光は大丈夫ですか」

歩「今、賢さんと一緒に治療室にいる」

愛里「賢さんが」

望「ああ、今一番心配しているのはあの人だからね」

 

その時、一人の男性が歩達の前に現れた

???「空!」

空「お父さん!光助かるの?」

空の父「・・・ああ」

空「お父さん、お願い光を助けて!」

空の父「ああ、全力を出して助けるよ」

その時、看護婦が走ってきた

 

看護婦「先生、大変です」

空の父「どうした!」

看護婦「先ほど、この子の血液を調べたところ血液型がボンベイ型なのです!」

空の父「何だって!く、よりによって極稀の血液の持ち主か」

 

ボンベイ型とは血液型の中でも稀血と呼ばれる特殊な型のことである

 

賢「おい、医者!早く光を治さんか!早くしないと死んでしまう!」

 

緊急治療室から出てきた賢は

 

空「賢さん、大変です」

賢「どうかしたのか」

望「光の血液型がボンベイ型らしいのです」

賢「別の血液ではダメなのか?」

歩「当たり前でしょ、ボンベイ型の血液の持ち主は同じ血液型の血しか輸血出来ないの!」

賢「なら医者、早く来い」

全員「え?」

賢「私の体に流れている血液もボンベイ型だ!私の血を使え!」

 

空の父「では、念のため血液検査をします」

賢「急げ!」

 

二人は急いで病室に向かった

 

空「治りますよね、光」

歩「信じるしかないわね」

 

その後、手術は無事成功した

 

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翌日

光の病室

 

光「・・・」

賢「起きたみたいだな」

光「・・・!」

 

光は私をみてまた逃げ出そうとしたが、さすがにあの体で動くのは無理だった。激痛がはしり、光はまたベットに倒れてしまった

 

賢「安静にしていろ、まだ傷が治っていないからな」

光「・・・」

賢「その傷、あの男に付けられた物か?」

光「・・・!」

賢「すまん、見てしまった」

光「・・・」くいくい

賢「ん?ああ、紙と鉛筆か」

 

私は近くにあった紙とペンを渡した

光『ありがとう』

 

賢「お前」

 

たった一言書かれた紙は私の心を締め付けた

賢「・・お前、これから行く当てはあるのか?」

光「・・・」フルフル

 

光は何も言わず、首を振った。とても悲しそうな顔をしている

 

賢「なら決定だ!光、今日から私がお前の親になってやる!」

光「・?!」

 

この瞬間、未来賢という人物が正史に誕生した

 

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あとがき

 

結構長い、作品になりました

真恋姫無双 未来から来た子達 みらいけ編

これは、孫堅文台を主人公にした過去のお話です

 

今回、出てきた刑事達は知っての通り、こち亀に出てくる特殊刑事達です。貂蝉が警察署から助ける設定を考えていたのですが、むしろ貂蝉が捕まりますよね(笑)。ですからこの人達を出しました。

 

今後から話す時は王蓮ではなく賢として表示します。最初の辺りはまだ名前を決めていなかったので王蓮のままです。

 

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オリキャラインタビュー

 

制作者「こんにちは、オリキャラインタビューの司会者、制作者の戦国です」

一刀「同じく、司会の北郷一刀です」

制作者「今回、COMBATO2様から来た質問ですが。すみません、次回に出させていただきます」

一刀「おい!」

制作者「仕方ないでしょ、今回はこの人を出すと決めていたのですから」

一刀「この人って?」

制作者「では、入ってください」

 

ワイト「どうも、外史の管理人をしているワイト・リーです。いいのですか、私誰の子孫でもないのに?」

一刀「大丈夫です、これはオリキャラインタビューなので」

ワイト「そうですか」

 

制作者「ワイトさんはいろんな外史を見ていますよね」

ワイト「ええ、一刀さんがもの凄く強くなっていて、大陸に平和を導く外史もあれば、知を持って平和にする外史もありました。この外史はどうなるのでしょう?」

一刀「ちなみに、この作品の俺の武はそこそこレベル、知もゲームより少し上げたぐらいだ」

 

制作者「ワイトさんは外史の管理人意外に武器を作っているそうですね」

ワイト「ええ、神様から依頼される時もあります」

一刀「神様って」

ワイト「実際、神虎さんという神から『双虎牙戟』という刀を作るように依頼されました」

制作者「その武器はkarasuさんの作品、真恋姫無双〜天より舞い降りし虎の子に登場します。本当karasuさん、名前を出させてありがとうございます」

 

王蓮について

 

制作者「では、ワイトさんから王蓮さんの事を聞きたいと思います」

ワイト「いいですよ、あの人はかなり自由すぎる行動が目立ちますが、しっかり仕事はしています」

一刀「そうなんだ」

ワイト「あと、虎の絶滅危惧種を全種類ペットにしようとしていましたが。実際は絶滅保護団体に入って虎を守ろうとしていたのです」

一刀「良い人だな」

ワイト「でも、遊ぶ時はとことん遊ぶ人ですよ」

制作者「雪蓮の強化版みたいな人ですから」

 

ワイト「ちなみに、未来賢の体に流れている血は孫堅本人の血が流れています。これについては本人はまだ知りません。言えるわけないでしょ、勝手に墓を荒らして血を採取したなんて」

制作者「でも、王蓮にぴったりの体を作るには本人の血が必要だったのでしょ。なら大丈夫だろ」

ワイト「なら良いですが」

 

制作者「今回はこの辺で」

全員「ありがとうございました!」

 

 

説明
みらいけ第二話
未来から来た子達の過去のお話です
皆さん温かい目で見てください
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真・恋姫無双 孫堅 未来家 みらいけ オリキャラ 

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