真・恋姫†無双〜外史を切り開く者〜第三話 刀の力
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一刀「まったく・・・・初っ端から皿洗いって・・・・・・どういうことだよ!」

 

桃香「・・・・・すみません」

 

関羽「まぁ、良いではありませんか。店の女将さんからこの辺を治めている公孫賛殿の事が聞けたのですから」

 

鈴々「そうなのだ〜・・・・でも、とっても疲れたのだ〜〜〜〜〜」

 

桃香「ごめんねぇ鈴々ちゃん。そういえば白蓮ちゃんがこの辺の領主になっているのすっかり忘れていたよ〜」

 

鈴々「お姉ちゃんはうっかりやさんなのだ〜」

 

桃香「あはははは・・・・・」

 

一刀「まぁ、今この辺を荒らしまわっている盗賊討伐で義勇兵を募っているみたいだからな。うまくいけば一軍を率いさせてもらえるかもしれないな・・・」

 

桃香「うん♪こっちには愛紗ちゃんと鈴々ちゃんがいるからね♪」

 

関羽「お任せ下さい!この関雲長、見事盗賊を討取ってみせます!」

 

鈴々「鈴々達にお任せなのだ!!」

 

一刀「頼もしい限りだねぇ」

 

まぁ、歴史に名を列ねる英雄、関羽と張飛に掛かれば盗賊の一つや二つは造作もないけど、俺はどうだろ・・・

さっきは、ああ言っていたけど殺しの経験なんて一度もない、やばくなったら逃げる事を優先して、どうしようもない

時は刀の力で気絶とかさせて極力殺さないようにしてきたけど・・・・この世界では、今までのやり方は通用しないか

もしれない・・・・そうなれば俺は、相手を殺せるのか・・・・

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関羽「ところで北郷殿、そなたが腰に下げているのは剣のようだがいささか細すぎではないのか?」

 

そう言い関羽は一刀が腰に下げている刀「紅蓮朱雀」に視線を送る

 

鈴々「そうなのだ!そんな頼りない剣じゃすぐに折れてしまうのだ!」

一刀「まぁ、確かに普通の日本刀だったら数回切ったら駄目になってしまうけど、俺の「紅蓮朱雀」は特別でね。」

 

一刀は紅蓮朱雀を抜きその燃えるように紅く染まった刀身を関羽達に見せる

 

桃香「うわぁ〜〜〜〜、とっても綺麗だね」

 

関羽「ええ・・・まるで燃えてるかのように美しい」

 

鈴々「綺麗だけど、どこが普通とちがうのだ?」

 

三人がそれぞれ感じたことを口にして、鈴々が疑問に思ったことを一人に投げかけると・・・

 

一刀「それは触ってみたらわかるよ」

 

一刀は刀を関羽達に渡し刀身を触るように促し、それに従い恐る恐る刀身に触れると・・・

 

関羽「こ、これは・・・・・!?」

 

桃香「すごく熱いよ!」

 

鈴々「どうなってるのだ〜?」

 

三人が刀身に触れどうして剣が熱いのか、一人に聞く

 

一刀「俺も詳しくは知らないが、なんでも遠い昔の凄腕の鍛冶師が火山近くで、いつまでも燃えている石があってそれを鉄にして刀にしたらしいんだが、その鉄は刀にしてもなお熱を帯びたままだったらしい・・・それを俺のご先祖様が鍛冶師から譲り受けたらしい、依頼その刀は度重なる危機を北郷家の人間と共に切り開いてきたと聞いている」

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桃香「へぇ〜〜〜」

 

関羽「なぜ刀身が熱いのかはわかりました。しかし、それが折れないこと、どう関係があるというのだ?

 

一刀「それはだな、この刀は相手の血を吸うからだよ」

 

三人「「「血を吸う!!!」」」

 

一刀の予想外の答えに三人は驚きを隠せないでいた

 

一刀「そう・・・・こいつはな、切った相手の血液を熱で蒸発させて血液の中に入ってる鉄分と油を自分の刀身に取り込むんだ・・・・だから錆びたり刃こぼれなんかは絶対にしないんだ・・・ぞくに言う妖刀と同じだな」

 

三人「「「・・・・・・・・」」」

 

一刀の説明で二人の顔は青ざめているが、一刀は説明の内容を理解していなかったらしい・・・

 

関羽「相手の血を吸う剣・・・」

 

桃香「なんだか、私怖くなってきちゃった・・・」

 

鈴々「にゃ〜〜、鈴々よくわからないのだ・・・」

 

関羽は背に掛けてあった青龍偃月刀にそっと手に掛ける。自分たちの前にいる男はいずれ自分たちの理想の妨

げになってしまうかもしれない・・・人の命を食い物にしているような剣を使っている男を仲間にすれば自分たちの

理想・・・皆が笑って過ごせる国などできない・・・・ならば、今この場で殺してしまえば・・・そう思い偃月刀を握ろうと

したとき・・・

 

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一刀「まぁ、俺がこいつを継承してからはまだ吸わせたことがないけど・・・あまり気持ちのいいもんじゃなかったなあれは・・・・・・・でも、俺たち北郷家は代々この刀を私利私欲の為に使った事は一度も無い、この刀で切るのは悪党のみと先祖代々受け継がれているんだ・・・・それに今のこいつは、もう相手を殺さない刀になっているからな」

 

桃香「相手を殺さない刀?」

 

それを聞いた関羽の握ろうとしていた手が止まる

 

一刀「そう・・・・こいつは数百年の間、悪党を切りその血を吸ってきた・・・しかし、俺はその力を逆に使う技を編み出したんだ・・・・それからはこいつは、人を殺すのではなく倒す刀になったんだ」

 

鈴々「殺さないで倒すってどう「誰か〜〜〜〜〜!!」・・・・・なんなのだ!?」

 

俺たちは声の方を見ると、一人の男が風呂敷のようなものを持ちこちらに走って来る、道の向こうでは女性が倒れ

て必死に男に「返して!」と叫んでいる。どうやら引ったくりのようだ・・・

 

一刀「ちょうど良い、あいつで見せてやるよ!」

 

三人「「「え?」」」

 

一刀は三人にそう言うと男に向かい走る。男は前から来る一刀に気づき懐から短剣を出し威嚇しながら向かってく

 

男「邪魔だ!どけ〜〜〜〜〜〜〜〜〜!!!!!」

 

一人と男の距離がどんどん短くなっていき、残り数歩といったところで一人は刀を構る。そして、男に向かって切り

つける

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一人「はあぁぁぁぁーーーーーーーー!!!!」

 

ズドンッ!!!

 

・・・・・いったいなにが起きたのか・・・こちらに向かってきた男に北郷殿が剣を振るった・・・・そこまでは見えていて

理解もしていた・・・しかし、剣が男に触れる直前、剣先が爆発したのだ・・・男は、爆発により後方に吹き飛ばされ

仰向けに倒れた・・・まだ、ビクビクと動いているようで生きているみたいだ

 

一刀「・・・ふぅ、いっちょ上がり・・・っと」

 

一刀は呼吸を整え刀を鞘に直す。

 

鈴々「・・・・・すっっっっごぉぉぉぉ〜〜〜〜〜〜い!!!いったいどうなっているのだ!?」

 

桃香「剣が爆発したみたいに見えたけど、どうやったの一刀さん?」

 

関羽「あの者は、あの爆発で生きておるのか?」

 

一刀はひったくられた物を女性に返し終え、桃香達のもとに戻り二人から質問攻めに合う。

 

一刀「あぁ、ちゃんと生きてるよ。それとなぜ爆発したのかというと、この刀に俺の氣を流すことによって数百年吸ってきた人の血を使って爆発を起こしたんだ。俺が人を殺したくないって思って考えた技で、音とかは派手だけど威力は相手を気絶させる程度だから相手を殺すことは無いよ(ただ、この技がいつまで使えるのか、わからない。もし、使えなくなったその時は・・・・・)」

 

そう言って一刀は引き飛ばされた男を気にしていた関羽の肩に手を置き笑顔を向けると関羽の顔はみるみる赤く

なっていった

 

桃香「うん?どうしたの愛紗ちゃん?顔真っ赤だよ?

 

関羽「〜〜〜〜〜///////、な、なんでもございません//////」

 

そう言ってそっぽ向く関羽。

 

鈴々「ねぇねぇ、お兄ちゃん・・・鈴々もう一回いまの技みたい!!」

 

一刀「えぇ〜〜〜、ちょっとなぁ、この技結構疲れるんだよなぁ」

 

鈴々「ねぇねぇ、もう一回だけ!」

 

桃香「こ〜ら、鈴々ちゃんあまり我が侭いったら駄目だよ〜」

 

鈴々「ぶ〜〜〜〜」

 

そういいながらじゃれあう三人を見ながら関羽は、一刀を見る。その視線は、先ほどまでの殺意を感じさせるもの

ではなく、期待と希望をもった目で見ていた。

 

関羽「もう少し様子を見るのも悪くないかもしれんな・・・・」

 

関羽はそうつぶやくと三人のもとに歩みより、四人は公孫賛の城を目指す。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

説明
久しぶりの投稿です。今は家の方でごたごたしているので次の投稿がいつになるのかわかりませんが、なるべく早く続きを書きたいと思います。
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コメント
マフェリア様 ありがとうございました(働きましょう)
スターダスト様 ありがとうございました。ちなみに刀設定は、る○剣のボスとレ○ヴの主人公がよく使っていた剣の能力を足したものです。(働きましょう)
2ページ目の最後で以来が依頼になってますよ。(マフェリア)
弾数に制限有りか〜まそれぐらいは無いとね〜 何時までも熱を帯びている石を鉄に変える?・・・その鍛冶師・・・ハガレンのような錬金術師なのか? あとその設定の石・・・モンハンで似たようなものがあったような気がするな〜面白いから良いけど(スターダスト)
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真・恋姫†無双 恋姫†無双 北郷一刀 愛紗 桃香 鈴々 

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