真・恋姫†無双 天の御遣いと紅き武者 第三話「血染めの村」 |
どうも、FULIRUです
真・恋姫†無双 天の御遣いと紅き武者 第参話 投稿させて頂ました
さてさて、順調に投稿は出来ていますが、何時スランプ状態に追い込まれるか・・・
正直不安です、それでも! 皆さんが楽しんで見て頂けるような作品を作ります!
それでは、今日も楽しんでいってください
Side/???
ドンドンドンドンドンッ!
一人の少女が物凄い勢いである部屋に走っていった。
「--様! 大変です!」
「おい、--。 もう少し静かに入ってこいよ・・・」
「煩い! 貴様は黙っていろ!」
「姉者、--の言うとおりだ。 此処は--様のお部屋だぞ」
「うぅ〜・・・、--までぇ・・・。」
「・・・それで? 何か用? --」
「あっ!はい! 先ほど、見張りの兵士が変な星を見つけたそうです!」
「・・・変な星? 気になるわね・・・。 --、案内して」
「はいっ! --様」
長い黒髪の少女は、其の場に皆を案内した
「・・・あれがそうなの? --」
「はい」
「確かに変ね、お昼なのに星だなんて。 しかも、紅いわね・・・」
「・・・--、貴方はアレが何かわかる?」
「・・・否、俺にもわからん」
「・・・そう」
少年と少女は空に昇った紅く輝く星を見ていた
突然昇った紅き星 不思議にも其れは人々の心を魅了した
其の輝きはまるで、誰かの命の証だと言わんばかりに輝き続けていた
「此処は・・・、森か」
少年はそう呟いた、その瞳には覚悟と勇気の色が染まっていた
そして其の口から発する言葉は、一つ一つ何か重いものが感じられる程強かった
「・・・まずは、『アイツ』と接触しなければな」
「・・・・・・・・一刀」
少年がそう呟くと彼は歩き出した
其の歩みは決して迷いがあるものではなかった
其の歩みは唯ひたすら、何かを目指すために・・・
Side/???
とある玉座の間で、一人の一般兵が慌てて入り込んできた
「報告! 南西の村にて賊による襲撃を受けた模様! 煙が上がっています!」
「なんですって!? 被害状況及び敵の数は!?」
猫耳のフードを被った少女が駆け込んできた兵にそう問うた
「・・・判りません、村を防衛していた者は私を残して全員死亡。
唯一残った私が伝令として馬を走らせました・・・」
この一言で状況は最悪だと、そう悟った猫耳の少女は顔を歪ませた
もしかしたら最悪村の人間全員死亡、あるいは女だけ残して自分達の玩具にする
そんな絶望とも呼べる状況を予想した猫耳の少女は
(これだから男は下種で嫌いなのよ!)
と、心の内で毒を吐いていた
「・・・とやかく言ってる時間は無いわ、私自身が打ってでましょう!」
「そんな! --様のお手を煩わせるほどでは!」
黒髪の少女がそう慌てて言っても 金髪の少女は止まるはずもなく・・・
「・・・俺も行ってもいいか?」
白い服を着た少年がそう呟いた
「そうね、では私が指名した者を此処に呼んで頂戴」
そう金髪の少女が言うと、伝令の兵は急いで指名された者達を呼びに走り回った
〜とある砂漠で〜
とある一軍があの村へと進軍していた
「--様! 見えました。 あれが報告にあった村です!」
「・・・そう、急ぎましょう! 被害が広まる前に賊を退治するわよ!」
「「「応!!!」」」
「・・・嫌な予感がするわ」
黒髪の少女と後に覇王と謳われる少女が村へと急いだ
やがて、一人の少年と出会う
この出会いもまた、物語の一部・・・
彼等と恋姫達は一体何を見て、何を手にするのだろう?
其れはまだ、誰にもわからない・・・。
あの軍が村に到着した・・・が
「これは・・・何が起きたの!?」
「「「・・・・・・・・」」」
村にあったのは首と胴体が離れている賊の死体ばかり
村の人間は誰一人居なく、死体の顔から読み取れる感情は『恐怖』しかなかった
「「「・・・・・・・・・」」」
此処に居る全員はただ沈黙するしかなかった
村を救済するために来たのに、賊は一人として居なく
助けるべき村人も誰一人として居なかった
あるのは死体と血に染まる村だけだった
「あ! あそこに誰かいます!」
桃色の髪をした少女が指を指した、其処には死体が山積みになっていて
頂上には、黒い羽織物を棚引かせ、風に当たる少年が立っていた
「其処の貴方・・・・」
金髪の少女がそう言うと、少年は其れに気づき死体の山から下りてきた
「・・・名は?」
「・・・人に名を聞くなら、自分から名乗れ」
少年は其の言葉に殺気を乗せながら低い声で金髪の少女にそう話した
「貴様! 華琳様の目の前で無礼な!」
黒髪の少女がそう言葉を発しながら剣を抜きそうになると・・・
「よしなさい! 春蘭!」
「うぅ〜・・・華琳さまぁ〜〜〜・・・」
華琳と呼ばれる金髪の少女が春蘭と呼ばれる黒髪の少女に対し
尋常ならざる覇気をぶつけながら春蘭を停止させた
「・・・悪かったわね、私の名は曹操 字を孟徳というわ」
「俺の名前は、紅 夜行だ」
「貴方・・・もしかして」
そう華琳が言いかけた・・・が
「・・・しかし、解せぬな」
夜行がそう言葉を発したため、考え込むしかなかった
「・・・何がかしら?」
「名前に『華琳』という名が入っていないぞ」
「「「!!!!!!??????」」」
少年はこの世界で破ってはいけない掟を破ってしまった・・・。
周囲の空気が重くなった途端
「貴様ぁぁっ! 何ゆえ華琳様の真名を汚すか! その首、撥ねてやる!」
春蘭の怒りが爆発した 当然といえば当然だ。
許してもないのに敬愛している主の真名を軽々しく口にされたのだから
春蘭の得物である大剣が少年の首目掛けて大きく横に振られた
周りの皆は、ある者は目を細めて ある者は慌てていた
しかし、皆誰しもがもう彼は駄目だ、死んでしまう、と諦めかけていた
彼の本当の恐ろしさを知らずに・・・。
ヒュンッ! ガキィィンッ!! ドカーーンッ!!!
「「「「!!!!!!??????」」」」
周りに居た誰もが驚愕した
『あの』春蘭の一撃を弾いたのだ 彼が
しかも、『素手』で よりによって大剣の刃の部分を
ところが彼の拳には、血の一滴どころか傷一つ、ついていない
しかし、目の前に起きた信じ難い事実を前に観賞してる暇はなかった
「どんな理由があるかは知らんが・・・否、どんな理由があったとしても人に刃を振るうんだ、 それ相応の覚悟はあるんだよなぁ・・・・ッ!?」
夜行が其の言葉を発した時には既に彼の姿はなく、砂の粉塵が宙を舞っていた
「な・・・・・ッ?! しまっ・・・・!!」
春蘭が気づくより早く夜行の刀『夜影』は彼女の首を狙って牙を向けていた
その場に居た人間は、一瞬 彼が消えたような錯覚を覚えさせられ夜影の動きを捉える
には、あまりにも事の速さに頭が追いついていなかった。
唯一、頭より体が先に動く春蘭は生存本能が反応したのか夜影の動きを捉えていた
春蘭は夜行の一撃を避けると、自分の得物『七星餓狼』を探した。
七星餓狼は夜行に吹き飛ばされた後、近辺の民家の壁を粉砕しながら
その辺に生えていた木々に突き刺さっていた。
其れを見た春蘭は、一直線に走っていき得物を取ろうとした
当然、夜行は其れを許すわけにはいかなかった・・・が。
「姉者! 加勢する!」
二本の矢が夜行を襲いかかっていた。
出来る妹に助けられた姉であった・・・。
「おぉ! 秋蘭、助かる!」
そう言うと、春蘭は得物を手に鋭く夜行を睨んだ
そして、秋蘭と呼ばれる青い髪の少女は弓を構えながら夜行の方へと姿勢を向けた
「・・・お前も邪魔をするか? なら遠慮なく斬らせてもらおう」
「生憎、簡単に敗れる程 この夏侯妙才落ちぶれてはおらぬ!」
「ならその誇りごと、この漆黒の一閃で散らしてやろう」
夜行はそう言うと片手に長太刀と、もう片手にあの弓を構えた
「剣と弓を同時に扱うだと!? 貴様正気か!?」
「何度も言わせるな、出来もしない事をやるほど愚かではない」
普通なら剣か弓、どちらか一方を扱う
両方扱うなど愚かとも呼べるその行動を彼は取ったのだ
しかし、彼の瞳は確信にも近い感情を持っていた。 それは誰もが感じられる
「・・・我等、夏侯姉妹を相手に無事でいられると思うな!」
「安心しろ、この世界に『最強』など存在しない・・・
其れは過信であり、愚考だ・・・。」
「そうか! なら己の愚行を後悔しながら我が剣の錆になれ!」
「・・・遺言はそれだけか? なら始めるぞ・・・ッ!」
夜行が地面を蹴った、同時に春蘭も夜行目掛けて突進した
「ハァァァァァァァァッ!!」
「・・・フンッ!」
ガンッ! キィィンッ! ガッ!ガッ! ズサァァァァッ!
鳴り止まぬ金属の擦れ音
夜行の一振りは決して春蘭とは違い強くない、唯鋭いだけ
そして、其の一撃一撃は確実に春蘭を疲労という名の縄で縛り付けていく
対する春蘭の一振りは、力任せではあるが夜行を圧倒しており、追い詰めていた
「・・・貴様! 中々やるではないか!」
「言ったはずだ、出来もしない事をやるほど愚かではない」
「・・・そして、技で俺に勝てると思うな!」
そう夜行は言葉を発すると、夜影に黒い気が帯びた
「何だと!? 貴様! 妖術使いか!?」
「悪いが妖術に頼るほど俺の武は腐っちゃいない、此れは『気』の一種だ」
「・・・なんと! 凪以外にも気を使う奴が居たとは・・・」
「・・・凪、あれは気なのかしら?」
「はい、外見では確証は得られませんが、可能性は高いかと」
秋蘭がそう驚き、華琳がそう問えば凪と呼ばれる少女が答えた
そして、皆が目線を彼女等に戻した。
黒い気を帯びた夜影は切るもの全てを両断する刀に変貌していた
其れには春蘭の得物七星餓狼すらも両断してしまいそうな勢いだった
春蘭は其れに気づくと距離をとる。
「距離を取るなら雪姫の餌食だ・・・」
夜行が雪姫を構えるが・・・
「・・・ック!」
ヒュンッ! ヒュンッ! ヒュンッ!
秋蘭の弓から放たれる三本の矢
しかし、夜行は其れを見ることもなく淡々と避けている
弓を構えているのにも関わらず淡々と・・・。
「・・・そろそろか、始めるぞ『攻め』を」
「何ィ・・・・・ッ!?」
「なんと! そんな馬鹿な!」
夜行はそう言うと、刀を半回転させ刀身を逆手に持ち矢を持った
弓を構えると矢を放った。
驚くべきことは、夜行が矢を二本の指で持っており残りの三本の指で刀を持っている
三本の指で刀を振れるわけがない・・・はずだが、彼には其の常識が通用しない。
実際、秋蘭が新たに二連同時に放った矢を夜行は叩き落した
そして、秋蘭に向けて矢を4発連続で放った。
「ック! この矢・・・鋭い!?」
「言ったはずだ、出来もしないことをするほど愚かではないと」
「だが! 後ろががら空きではないか!」
そう春蘭が言うと七星餓狼を彼に向け突き出した
しかし、夜行の弓『雪姫』もまた夜影と同じように春蘭に牙を向ける
「・・・俺が態々隙を見せたと思うか?」
「何だとっ・・・・・・グハッ!」
「!!?? 姉者ぁぁぁっ!!」
「「「「!!!!!」」」」」
「・・・雪姫をただの弓と見てしまったお前の負けだ」
そう、雪姫はただの弓ではない
美しき薔薇には棘があるが如く、雪姫にも隠された牙がある
雪姫の両端には暗器のような小さい刃物が仕込まれていた
其の刃物は思ったよりも硬く、春蘭の七星餓狼を止める程である
其の刃物に見取られていた春蘭は、夜行に勢いよく蹴りを懐に打ち込まれた
「・・・さよなら、名も知らぬ武人よ」
「ック・・・ここまでか」
「姉者ぁぁぁぁぁ!」
彼が太刀を振り上げると妹の秋蘭は悲鳴をあげ
ある者は目を背け ある者は春蘭を救うために走った
しかし、距離があまりにも遠く、助けるのは不可能だと思われた
唯・・・一人を除いては・・・。
夜行が振り上げたその瞬間、白い影が視界に入った
ガキィィィィンッ!!
「・・・何だとっ!?」
「・・・・もうやめろ! 夜行!!」
「!?? お前は!」
懐かしい声 優しかった声 俺を変えてくれた其の声
蒼い刀身をもった刀 其れを構え俺の一撃を防いだ彼
ようやく俺の体の鼓動は安泰を取り戻し、脳を働かせた
「・・・久しぶりだね、夜行」
彼の笑顔 忘れるわけがない
俺を救ってくれた彼の笑顔 嬉しかった
初めて、俺を受け入れてくれた『外』からの人間
俺は彼を救うために『此処』に来た・・・はずなのだが
俺はまた、彼に救われたようだ、と内心苦笑し答えた。
「・・・そうだな、一刀」
どうも、FULIRUです
今回初戦闘シーンを書いてみました・・・が
どうでしょうか?わかりやすかったでしょうか? 面白かったでしょうか?
駄文で申し訳ありません! 今の自分にはこれが限界のようです・・・。(涙)
それでも、楽しんで頂けたら幸いです
今回覇王様は空気だったようですが、次回からちゃんと出しますので
今回だけはお許しを!
ではでは、今後作品をもっと面白みがあるものへと変えていきたいと願い
日々精進することここに誓います!
それでは皆さん御機嫌よう! さよなら!
説明 | ||
真・恋姫†無双 天の御遣いと紅き武者 第参話です この恋姫SSの激戦地であるTINAMIで何時まで生き残れるか 地味に粘って耐えて面白い作品、作っていきます 今回は初の戦闘シーン込みですが果たして皆さんに伝わるか 指摘 質問等々ありましたら容赦なくお書きください 追伸 タイトル変更 理由 判り辛い、作者の都合等々・・・。 申し訳ありません。 |
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コメント | ||
おお、やっと再会したな(VVV計画の被験者) ブックマン様>コメント有難う御座います! 春蘭も暴走してしまい、華琳も止められませんでしたし。 連帯責任(?)と、いう感じで罪は相殺・・・になると(汗)(FULIRU) 見応えがある戦いでしたね。真名のことは謝罪するのかな。(ブックマン) ねこじゃらし様>コメント有難う御座います! 今後とも楽しんで頂ける作品を頑張って書きます!(FULIRU) 更新お疲れ様です、早くも会合ですね…一話から予想外しまくりだな自分(笑)続きも楽しみです。(ねこじゃらし) 一刀様>コメント有難う御座います! この外史の一刀君はまだまだ実力は未知数です! 自分的には強くしていこうかと考えております!(FULIRU) はりまえ様>コメント有難う御座います! 応援感謝です! 夜行君の影響に関しては一刀君以上に(ある意味で)大きな波紋になるかな・・・とww 詳しくは教えれません(汗)(FULIRU) おぉこれはおもしろい展開になってきましたね。自分的には一刀には強くなってもらいたいところです(空良) 更新お疲れ様です。サイト的にもそれぞれのIFがあって面白いです。これからもがんばってください。そして夜行はこの外史にどう影響するのかな?(黄昏☆ハリマエ) 田仁志様>コメント有難う御座います! 応援感謝です! 気に入って良かったと思われるくらい面白い小説を書けるよう頑張ります!(FULIRU) 更新お疲れ様です。このサイトは本当に恋姫SS充実してますよね。FULIRUさんの作品私は気に入ってますよ。応援してます!頑張ってください!(ペンギン) カズト様>コメント有難う御座います! 設定では一刀君は夜行君より弱いですね、しかし「成長」という過程もありますのでまだまだ実力は未知数です。(FULIRU) 更新おつかれさまです。一刀は夜行より少し弱いでいいのかな?(スーシャン) |
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