闇姫無双 魏 2
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曹操に連れられて近くの街に着き

酒屋でのひと時

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華琳「それで?世間的にはアナタが天の御使いとなっているようだけど・・・・あなたは何ができるのかしら?」

一刀「何がって・・・・俺は普通の学生だ。あんたが望むようなものは持ってないぞ」

華琳「あら、それはどうかしら?私の春蘭を打ち負かしたのはどこのだれだったかしら?」

一刀「あれは抵抗しなければ死んでいたからだ!それに打ち負かしてないし・・・・」

華琳「まぁいいわ。私に協力するんですもの・・・・言っておくけど・・・・働かざるもの食うべからず・・・ソレを頭に入れておきなさい」

一刀「ってことは・・・・仕事しない限り俺はずっと空腹ってことか・・・・」

華琳「ええ、そうなるわね。けど安心しなさい、今回は食べさせてあげる・・・・次は仕事をしてからよ」

一刀「わかった・・・・ところで・・・・」

華琳「何かしら?一刀」

一刀「さっきから夏侯惇が睨んでくるのだが・・・・」

華琳「あら、本当ね・・・よっぽどアナタが憎いのでしょうね。」

一刀「はぁ・・・先が思いやられそうだ・・・」

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程なくして曹操が頼んでいた料理も並び

俺のことについて雑談を始めた

華琳「それで・・・天の国ってのはどんなところなのかしら?」

一刀「どんなところって・・・この時代の未来かな・・・大まかに言えば」

華琳「未来・・・ね。例えばどんなのがあるのかしら?」

一刀「やけに食いつくな・・・・そうだな・・・お前たちにわかるようにたとえを軍にして言えば・・・・」

華琳「言えば?」

一刀「すごい音と速度で空を飛ぶ鉄の鳥や悪路でも進める車輪に厚い装甲に守られた大砲。黄河すら簡単に超えることのできる長い筒に入った爆弾・・・・こんなところか」

華琳「それは・・・・興味あるわね・・・・絵とかはないのかしら?」

一刀「あいにく絵はないな・・・けど、そんなものが自分たちの国や他の国ではたくさんあった・・・そんな世界さ」

秋蘭「それで・・・治安はどうだったのだ?」

一刀「俺の居た場所はいいほうだったよ・・・・けど、他のところだと絶えず戦争してたりしていたみたいだ」

華琳「天の国でも争いは耐えないのかしら・・・・」

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その場がどんよりとしたときだった

春蘭「北郷・・・・お前に私に真名を預ける」

いきなりの宣言

秋蘭「なっ!?姉者本気か?」

春蘭「むろんだ・・・・ありがたく受け取れ北郷」

一刀「ありがとう、なら俺も・・・・真名はないけど親からもらった唯一の名、一刀って呼んでくれ」

華琳「なっ!あなた、それは本当なの?」

一刀「ああ、本当だ」

華琳「だったら私はアナタの真名を無断で・・・・」

一刀「そんな神妙に考えないでくれ・・・・俺の世界では真名という風習はなかったんだし・・・」

華琳「そう・・・なら私のことは今後、華琳と呼びなさい・・・いいわね?」

一刀「それって真名じゃないのか?」

華琳「ええそうよ・・・」

一刀「いいのか?俺なんかに・・・」

華琳「いいのよ・・・・それとあなたたちも一刀に真名を預けなさい」

春蘭「はい」

秋蘭「それは・・・・」

華琳「あら、春蘭は了承したのに妹のアナタはできないと?」

秋蘭「いえ・・・・私は秋蘭だ・・・・よろしくたのむ」

春蘭「私は春蘭だ・・・これから頼むぞ北郷」

妙に元気に真名を預ける春蘭としぶしぶといった感じの秋蘭

その両極端の反応を見て華琳は楽しんでいた

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それから俺たちは日が傾きかけたころに華琳の治める城に着き、俺は侍女に案内され今後ずっと使うだろう部屋に案内された・・・・

侍女「それでは・・・・私は失礼します」

俺を案内してくれた侍女は一度頭をさげ・・・部屋を出ようとする

一刀「あっまって」

侍女「はい?何か?」

一刀「せっかく案内してくれたけどさ・・・・俺にはココは広すぎるよ・・・・他に部屋はないの?」

侍女「ありますが・・・・しかし・・・・これは曹操様より言われたこと・・・・私の一存では・・・・」

一刀「そうなのか・・・・・ごめんね。案内ありがとう」

俺は侍女に謝り・・・俺と共に頭を下げた

侍女「あっ頭をお挙げください・・・・私なんぞのために・・・・」

侍女は顔を真っ赤にしてあたふたして・・・・何処かに走り去ってしまった

一刀「顔赤かったけど・・・・大丈夫かな?」

侍女が顔を赤くしたのがわからない彼でした

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おまけ

華琳「それで・・・一刀は今何をしているのかしら?」

秋蘭「はい・・・字が読めないと言っておりましたので簡単な絵本を渡したのですが・・・・」

華琳「それも読めなかったと?」

秋蘭「いえ・・・・次の日には・・・・兵法を簡単に読んでまして・・・」

華琳「一日前までまったく読めなかったのに?」

秋蘭「はい・・・それと、兵たちの話なのですが・・・」

華琳「いいわ。言ってみなさい」

秋蘭「はい、その兵たちの話によりますと・・・最近街の治安がよくなったと・・・」

華琳「街の治安が?それは警邏の兵ががんばっているからでは?」

秋蘭「いえ・・・それが・・・・」

兵「失礼します」

華琳「あら、何かしら?」

兵「はっ!夏侯淵様より承っていた城の補強すべて終わりました」

秋蘭「なっ!?あれはまだまだかかると昨日報告を受けたばかりだぞ」

兵「しかし・・・事実終わったので・・・・」

華琳「もしかして・・・・その作業に北郷一刀というものが関わっていないかしら?」

兵「ハイ、北郷様が的確に指示を出してくれましたので・・・・こんなに早く終わらせることが・・・」

華琳「そう・・・やはりね・・・」

秋蘭「華琳様・・・・」

春蘭「華琳様!・・・っと取り込み中か?」

華琳「ええ、けどいいわ・・・春蘭どうかしたの?」

春蘭「はい、難航していた報告書がようやく整ったので見てもらおうかと・・・・」

秋蘭「姉者・・・その報告書だが・・・・北郷が関わっていないか?」

春蘭「ん?昨日の夜北郷に見てもらってまとめたものだが・・・・何かしたのか?」

華琳「春蘭、見せて頂戴」

春蘭「はい!」

春蘭から報告書を受け取り・・・目を通す・・・・

華琳(こんな発想・・・・こっちも・・・・・なんで・・・・)

春蘭「あの・・・ダメでしょうか?」

華琳「いえ、コレはこれでいいわ・・・ご苦労様」

春蘭「はい、ありがとうございます・・・・では、私は調練の方へ・・・・」

うきうきしながら立ち去る春蘭の後姿を見ながら・・・・

華琳「秋蘭・・・・本当に良いものを拾ったみたいよ・・・・」

秋蘭「はい・・・華琳様・・・・」

その日の華琳はとてもうれしそうだった

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あとがき(言い訳)

まぁこんなのもいいんじゃないかな・・・・・

最強の天の御使い・・・北郷一刀なんつって・・・

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期待せずに〜
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コメント
一刀が最強なのは閨の中だけですよ?(都非様)
良いなあ。(readman )
まぁ一刀が強いのもありかなw(an)
更新お疲れ様です。こういうのもアリです。続きも楽しみにしています。(tokitoki)
執筆お疲れ様です。一刀くん優秀ですね・・・・軍神と呼ばれる日も近い(笑(狩人)
更新お疲れさまです。一刀君がとても有能で、これからどれだけ無双するか楽しみにしています。(アカスズ)
一刀君がなんだかすごく有能… なんか好きですよこういうの!!(ワカンタンカ)
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