真・恋姫†無双 頑張れ一刀くん その9 |
洛陽の復興を終え、地元…………自領に帰ってきた雪蓮たちは政務に追われていた。
反董卓連合での雪蓮の活躍は一刀の策により大陸全土に広まった。そのことにより各地の庶人からの声望が一気に高まっていた。
そして雪蓮の下にはこれまで以上に人が集まるようになった。
人が増えれば当然仕事は増える。特に雪蓮は竹簡の山に圧倒され、気が滅入っていた。
そしてある日雪蓮が爆発した。
「ドカーン! もう今日は仕事はしない! 休むわよ―!」
目の前の竹簡の山を崩し、盛大に宣言した。
同じ部屋で政務をしていた一刀と冥琳はお互い顔を見合わせて、ヤレヤレと言った感じだった。
「いいわよ休んで」
しかし冥琳はあっさりと肯定した。
「冥琳がこんなに簡単に許すなんて……」
あっさり許されたことに何かあるんじゃないかと思う雪蓮。
だがそれは杞憂だった。
「そもそも雪蓮は今日休みだろ?」
「えっ!? そうだっけ?」
一刀の言うとおり本日の雪蓮は休み。しかし毎日のように執務室に監禁されていた雪蓮は完全に忘れていたのだ。
「休みを忘れるくらい政務が好きになったのかと思ったわ」
にやりと笑う冥琳に怒りだす雪蓮。
「なんで教えてくれないのよ!」
「昨日言ったぞ?」
昨日の政務が終わった後、冥琳は雪蓮に休日だと伝えたのだが、雪蓮は疲労で耳に入っていないのか、適当な返事を返しすぐに自室で寝てしまったのである。
「休みなのに雪蓮がいると思ったら聞こえてなかったんだな」
「私の半日を返せ―!」
ぶーぶーと文句を言う雪蓮だが、二人は軽く流して政務に集中し始めた。
それをみた雪蓮がまたもや怒りだした。そして自分一人が休みだとつまらないので二人を巻き込むことにした。
「そういうことなら……。二人とも! 今日の仕事はおしまいにして出かけるわよ。ちなみ王様命令だから拒否権はなし♪」
二人は反論しようとするが、雪蓮が乗り気なのを見てそれを諦めた。
「よし! ついでに穏と思春と明命も休みにしちゃいましょ!」
そう言うと雪蓮は二人が止める間もなく部屋を出て行ってしまった。
「……なぁ冥琳」
「言うな北郷……」
二人してため息を吐くのであった。
「あの〜何かあったのでしょうか?」
「私は、水軍の調練があるのですが……」
「穏は片づけないといけない案件があるんですけど〜」
一刀と冥琳の前には訳も分からず呼びだされた三人がいた。そこに雪蓮が戻ってきた。
「集まったわね。……それじゃあ行きましょう♪」
「行くってどこにだ?」
「お風呂に決まってるじゃない♪」
そんなことが分かるはずもなく雪蓮以外の者は皆一様に驚く。
「今日は湯浴みの日ではないぞ?」
「城のお風呂じゃないわよ。……もっと広くて気持いい場所よ♪」
それはどこだと聞こうとするが、雪蓮が急かすので流されるままに準備をする五人だった。
「それじゃあしゅっぱーつ♪」
各自準備を終え再び集合した雪蓮たちは馬に乗り、近くの山を目指した。もちろん一刀は雪蓮の前だ。
山中に入り、しばらくすると一刀たちの目の前に湯気が立ち込めていた。そこに見えるのはごつごつとした岩に囲まれている露天風呂だった。
「こんなところに温泉があったのか……」
「ふむ。これは見事なものだな」
「はわ〜。すごいです〜」
「気持ちよさそうですね〜♪」
「…………一刀くんとお風呂」
五人はそれそれ感想を漏らす。ひとりはあまり関係ないことを言っているのだが。
「どう? 凄いでしょ♪」
五人の反応を見て満足げに話す雪蓮。
「こんなところいつ見つけたんだ?」
一刀の質問に他の四人も頷く。
「私も初めて来たのよ」
あっけらかんとした雪蓮に説明を求めた。
「街で仲のいいお爺ちゃんとお婆ちゃんがいてね、そのお爺ちゃんが教えてくれたのよ。……もっとも最近は足腰が悪くて行けないみたいだけど。昔はよく二人で入りに来たらしいのよ。それに他の人には知られていないとっておきの場所なんだって♪」
よく政務を抜け出して、民と話している雪蓮だからこそ知ることができた場所なのだ。
「そんなことよりせっかく来たのだから入りましょ♪」
そういうと雪蓮はあっという間に身に着けていたものをすべて取り去り生まれたままの姿になった。それをみた五人も雪蓮にならい服を脱ぎ始めた。一刀は心は子供なので、羞恥心もなく服を脱いだ。
「う〜ん。良い気持ちね〜♪」
一刀を足に乗せ、大きく背伸びをする雪蓮。胸が直に一刀の頭に当たるが、今の一刀には低反発枕
でしかなかった。
「…………巨乳は滅びればいいのです」
他の者も気に入ったのか、リラックスしてくつろいでいたが、ぶつぶつと危ない発言をする明命がいた。
「一刀のち●こってちっちゃいわね〜」
一刀の頭上から、一刀の大事な部分を見ながら呟く。
それを聞いた一刀は嘲笑うかのように言葉を発した。
「甘いな雪蓮。今はずいぶんと可愛らしくなってしまったコイツだが、本来は大業物の暴れん棒なんだぜ?」
最近キャラが変わってきている一刀。
「へぇ〜。そんなにすごいんだ……」
興味津々といった感じで一刀の可愛らしいブツを見つめる雪蓮。そして大きくなったことを想像して顔を赤らめるのだった。
「ああ。こいつが成長すれば雪蓮をひぃひぃ言わせてやるさ」
「ふふっ。楽しみにしているわ♪」
早く大きくなった一刀を見てみたいと期待する雪蓮だった。
その会話を聞いていた周りの者も同じことを思っていた。
「大きくなった一刀くん……。ダメだ……! 小さいからこそいいのだ!」
ひとりを除いて……。
まだまだヒートアップする一刀は冥琳をロックオンする。
「冥琳」
「な、なんだ?」
いきなり呼ばれたことに吃驚する冥琳。
「俺のいた国じゃあ冥琳は『美周郎』って呼ばれてたんだ」
「ほう。悪い気はしないな」
褒められたことに少し機嫌が良くなる冥琳。
「だが今、俺はもっと良い渾名が浮かんだ。それは――」
「そ、それは?」
一刀は冥琳のある一点を見ながら答えた。
「『美乳郎』だ!」
その場にいた者は皆、噴き出した。
「そ、それは褒めているのか?」
「ああ。最上級の褒め言葉だ」
よく分からないが、褒められたのでよしとすることにした。
「思春と明命」
「はぅわ! な、何でしょうか!?」
「な、なんだ?」
何を言われるかビクビクする二人。
「お前たちはふんどしだ!」
「……………………」
「……………………」
「……………………」
「それだけ!?」
あまりに長い沈黙に雪蓮がツッコミを入れる。
「ああ」
一刀の返事にずっこける二人だった。
「最後に穏!」
「はいです〜♪」
謎の批評会になっているこの場も、穏で最後となった。
「お前は特にない」
「なんでですか〜〜!!」
少なくとも何か言われると思っていた穏は逆に何もないことが嫌だった。
「じゃあエロ!」
「言うに事欠いてそれですか!」
そこで一同は一刀の様子がおかしいことに気付く。顔が赤く息も荒い。
簡単に言えば、逆上せていたのだ。
雪蓮たちでもやや熱めの温度は子供の一刀にとっては熱すぎたのである。
こうして雪蓮の休日は過ぎていった。
<おまけ>
今回の話を聞いた蓮華と祭が一刀を温泉に連れて行った。
「蓮華」
「な、なに一刀?」
「お前は尻だ」
「し、尻!?」
「ケツだけ星人だ」
「な、なんなのよそれは?」
「すごくいいお尻をしているってことさ」
「そ、そうなの?」
「ああ。誇りに思え」
「え、ええ」
「祭さん」
「な、なんじゃ?」
「あなたはМです」
「どういう意味なんじゃ?」
「叩かれたり罵られることに快楽を感じるんだ」
「儂は断じて違う!」
「歴史がそれを証明している」
「お主の世界の儂は一体何をしたんじゃ〜〜!!」
完。
めちゃくちゃだ( ・´ー・`)
説明 | ||
拠点ですぅ(`・ω・´) おまけの数倍むずかしい|ω・`) |
||
総閲覧数 | 閲覧ユーザー | 支援 |
19181 | 13938 | 148 |
コメント | ||
微妙(ボブ) 名場面がSMシーンに……。(readman ) 思春暴走して一刀さらに暴走wwwww戻ってこい二人とも(りばーす) 思春の合いの手のごときデレがなんかいいですね(gmail) 一刀(作者様)熱暴走?タグが…(stmoai) 何をしたって? 鞭で叩かれて、火をつけ(させ)て、矢で射られて、下流で回収されました(Ocean) 元ネタしんちゃんでしたか てっきり有吉かとw>変わったあだ名付け それにしても・・・ゼ二ガメさんが壊れた ゼニガメさんが壊れた うーんwww(村主7) 熱暴走した一刀・・・(D,) 明命・・・病んできてるwwww(タンヤオ) 作者様に何があったんだ・・・(tokitoki) おもろっww(リンドウ) なんぞこれはw 祭さんがんばw あと明命こわw(よーぜふ) タグがカオスすきるwww誰か作者の暴走とめてあげてwww(おやっと?) クレしんネタww尻って・・・祭がMとは、『苦肉の策』の事だよな?あと冥琳の二つ名?ヤベェだろ(空良) 明命がうつ状態にw(ブックマン) 祭がとことん不憫だ。・゚・(ノД`)・゚・。(闇羽) かずとくんオヤジ化(aoirann) 一刀の闇が見えるぅwwwwwwwww(COMBAT02) 俺も赤壁でSMがあると発売前に思ってた^^;ww(ルーデル) 美乳郎ってどんな男だよw(sin) 苦肉の策をMと申したかっ?(出雲猫) Mてww(sk) おいおい・・・・・キャラ崩壊にもほどがあるぞwwwwしかも駄洒落かいwwwそれにしんのすけwwww(スターダスト) 尻wwwww蓮華不憫wwwww(MATSU) |
||
タグ | ||
真・恋姫†無双 呉 テンピュール 美乳郎 ふんどし 私がМです ケツだけ星人 今は可愛いコイツ | ||
モンキー・D・ゼニガメさんの作品一覧 |
MY メニュー |
ログイン
ログインするとコレクションと支援ができます。 |
(c)2018 - tinamini.com |