東方仮面ライダーガタック 〜幻想の星〜 第6話 |
天道「おばあちゃんが言っていた。天の道を行き、総てを司る男・・・天道総司」
輝夜の前に突如現れた謎の少女、モクロ。さらにその危機に駆けつけたのは、星司の憧れである仮面ライダーカブト、天道総司であった。
鏡の前で見ていた星司もまさかと驚く。
てゐ「赤い、カブトムシ・・・?」
鈴仙「そういえば、星司は前から天道さんって言っていたけどそれって・・・」
天道さんが言っていたとの言葉を思い出す鈴仙の質問に星司は頷いた。
星司「彼のことさ。あの人は俺の憧れる人・・・だから俺は、彼が歩いた天の道を辿ろうと決意したんだよ」
この話をしている間、一方の天道は輝夜に顔を向けて言う。
天道「お前が蓬莱山 輝夜だな?」
輝夜「! 私を知ってるの?」
対面なんてしていない天道は彼女の名前を言いうと1枚のカードを投げ、輝夜はそのカードを右手で受け止めた。それはまさしくアドベントカードで、面には『SURVIVE』と書かれている。
モクロ「馬鹿な!そのカードは・・・!?」
天道「あとは任せる。そして外へ戻ったときに星司に伝えてくれ」
久しぶり会えてよかった。ってな・・・
そう言って天道はその場からスウッと消え、モクロは輝夜が手に入れたカードを見てドラグセイバーを向けた。
モクロ「ふざけるな!そのカードを輝夜に渡しやがって・・・だったらお前を殺す!!この場で貴様を殺してやる!!」
怒りを爆発させて突撃するモクロに対して輝夜はダークバイザーを前へ翳すと変化が発生し、ダークバイザーツヴァイに変形。上部分の装填口にさっきのカードをベントインする。
≪SURVIVE≫
その時にはモクロがゼロ距離まで迫ってドラグバイザーを振り下ろしていたところであり、輝夜は下部分にある柄を握って勢いよく引くと剣が抜かれてそのままドラクセイバーを弾き飛ばしてしまう。
武器を落としてしまったモクロにとっては痛手を負うことになるこの状況、輝夜の周りが風に包まれて青い戦士である強化形態「ナイトサバイブ」へと変身して、さらにデッキからカードをバイザーにベントインする。
≪BLAST VENT≫
上空からダークウイングが現れると同時に強化形態であるダークレイダーへと変身し、翼についているファンをモクロに向けた。
モクロ「この野郎ぉっ!!」
≪STRIKE VENT≫
モクロも負けじとドラグクローを装備し、口から高熱の炎を最大まで貯める。
モクロ「うおらぁぁぁぁぁぁっ!!」
ダークトルネードと昇竜突破が同時に放出して激突。しかしこの勢いはダークレイダーが勝り、黒い炎は一瞬で吹き飛ばされてモクロに直撃する。
モクロ「ぐあああああぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁっ!!」
無念にもモクロは風に飛ばされ、外へ放り出されてしまう。自分は勝ったということに輝夜は地面へ座り込み、なんだか得体の知れない感じが体中に流れ出す。
鏡の前にいる星司も天道の去り際に言った言葉を聞いて彼も思った。
星司(天道さん、次は俺が天道さんのところに会いに行きます・・・)
そう誓って星司は部屋から出ようとして扉を開けようとしたときに誰かが扉から入ってくる。
?「おっと、ごめんね。玄関に誰も来なかったからお邪魔しちゃったけど、ここの薬師に用があるんだ」
星司「八意さんに?でしたらそちらに・・・」
見るからには星司と同じ年をした男性で、男性は永琳に向かって話しかける。
男性「八意 永琳って人は貴方ですね?」
永琳「はい、そうですけど・・・誰なんですか?」
質問に答えようと笑顔になって言う。
男性「いろいろと名乗る名前があるけど、とりあえず『通りすがりの仮面ライダー』って言ってくれたら嬉しいな」
永琳「通りすがり・・・もしかして、星司君と別の世界の人ということなの?」
男性「そういうことです。それでもって、月の創設者である貴方が作っていた不老不死の秘薬『蓬莱の薬』を僕にください」
どうやら星司と同じ別世界の仮面ライダーであるが、なんと男性は薬を要求してきた。まさかとは思えないことである。
永琳「どういうことなの?蓬莱の薬は殆どの人には知られてはいないというのに、何故貴方がそれを・・・それよりも、蓬莱の薬は月の民にしか所持が許されないのよ?貴方には渡せれないわ」
男性「ええ、たしかに蓬莱の薬は月の民以外は持つことが出来ないけど、僕には凄く欲しい物なんだ。だから僕に「天道さんが言っていた」
星司が男性との会話に水を差した。
星司「悪魔の囁きは、時として天の声にも聞こえるってな・・・そんな大切な物を持っていくなんて、泥棒にしか見えませんよ?」
男性「いやだねぇ、仮にそうだとしたら僕が泥棒という証拠はあるのかい?」
星司「証拠があろうとも無かろうとも、禁じられたことを守らないことは単なる盗みに過ぎないこと・・・まるで貴方が、パンドラの箱を開こうとしているかのようにね・・・」
鈴仙「ちょ・・・ちょっと待ってよ星司!いくらなんでも、それだけで本当なのかどうか・・・」
星司「いや、あるさ」
そう言って人差し指を男性に向けてこう言う。
星司「よく見てください。貴方の一番大事な証拠がはみ出ていますよ」
その数秒間、男性はそのまま静まった状態になったあとでクスクスと笑い出す。
男性「僕がそんなのを持つを持っているのかい?僕が持つとしたら変身に使う道具だけだよ?」
星司「そうですか・・・フフフッ」
外れてるじゃないかと思うようなこの状況で星司も同じように笑い出した。
男性「・・・何が可笑しいのかな?」
星司「引っかかりましたね。冷静な人は”騙しに殆ど引っかからない”ってこと」
永琳「!星司君、それって・・・」
星司「ええ。プロの泥棒なほど変装も騙しも得意ですが、そのためには必ずとと言ってもいいような冷静が必要となる・・・つまり、貴方は泥棒です。違いますか?」
男性はそれでもしらばっくれるように笑い、懐から変身道具とされる銃とカードを取り出した。
男性「どうしても僕とやるなら、手加減はしないよ」
≪KAMEN-RIDE...≫
カードを装填し、銃を天井に向ける。
男性「変身」
≪DEEND!!≫
引き金を引くと同時に男性の頭上に水色の光が放出し、そして周りにはデジタル化された映像が男性に重なって黒いライダーとなり、光はライダーの顔の部分に結合すると同時に、クロからシアンの色が追加されたライダーへと変身する。
男性「僕の名は海東大樹(かいとう だいき)。またの名を仮面ライダーディエンドだ」
星司(新しいライダー・・・か)
そう思った星司の手にも、追い払うという決心を込められたガタックゼクターが握られている。出し惜しみは無い。
星司「変身」
≪HENSHIN≫
マスクドアーマーを展開してガタックに変身する星司と、化けの皮をはがした仮面ライダーディエンドこと海東は同時に攻撃を開始した。
永琳「鈴仙、てゐと姫様を頼むわ」
鈴仙「は、はい!」
直ちに援護しようと、ドレイクゼクターを呼び出すドレイクグリップを翳してドレイクゼクターを呼び出した。
永琳「変身!」
≪HENSHIN≫
永琳もドレイクに変身して2人の戦いの渦へと飛び込んだ。部屋の狭さもあるのか、海東は直ちに後ろ側の空いている窓から外へ飛び出していった。
星司「どちらにしろともやらなければいけないものか・・・いきましょう、八意さん」
永琳「ええ、」
2人はすぐに玄関から外へ出て、待ち構えていた海東と再度戦闘を開始する。
星司「八意さん!キャストオフのやり方は分かりますね!?」
永琳「ええ!」
一旦距離を取とるとすぐにアーマーの展開を行う。星司はゼクターホーンを少し上へと操作し、永琳は尻尾にあるヒッチスロットルを引いた。
2人「キャストオフ!」
≪CAST OFF≫
ガタックとドレイクのアーマーが弾け飛ぶ。海東はこれは避けれないとガードするが、破片の量が多いために少し吹き飛ばされてしまう。その一方で2人の姿は別の姿に変わっていた。
≪CHANGE STAG BEETLE≫
≪CHANGE DRAGONFLY≫
ライダーフォームへと変身する2人とは別に、起き上がった海東は手で足をパンパンと払い除けると、カードを取り出して銃にセットする。
海東「蓬莱の薬は絶対にコレクションにしてみせるよ。けどもう1つ、僕が欲しいものがあるんだよね」
≪ATTACK-RIDE,ILLUSION≫
引き金を引くと銃口から弾ではなく、海東の分身が4人も飛び出して計5人の海東が星司に襲いかかってきた。
しかし星司には余裕があるようにクロックアップを起動して高速移動、一瞬で海東を撃退する・・・のだが、
星司(!本物がいない・・・)
なんと5人とも全て分身だったことに気づき、クロックオーバーをして辺りを見回す。何時出てきてもいいようにガタックダブルカリバーを両手に持ちながら待ったその時、後ろから突然と襲い掛かる気配を感じてダブルカリバーを後ろへと振ると、後ろから振り下ろされた斧を受け止める。しかしその斧を持つのは海東・・・かと思いきや違っており、何よりも星司の顔色が変わった。
星司「天道・・・さん!?」
その正体は仮面ライダーカブトこと、天道総司だった。輝夜を助けたはずの天道がなんと星司を攻撃してきたので、兎に角振り払うと天道に叫んだ。
星司「天道さん!何故俺を攻撃するんですか!?」
天道は無口のままで専用武器であるカブトクナイガンを振り回す。対する星司は憧れである彼に攻撃が出来ず、ただ避けるだけでしかいられずにじわじわと追い詰められていった。
永琳「これは一体・・・?」
海東「僕のとっておきのプレゼントだよ」
永琳の傍には、いつの間にか海東がいた。
海東「ガタックに変身する少年君は、カブトを尊敬していたみたいだね?だから僕はその心理を利用しているのさ、こんな風にね」
≪KAMEN-RIDE,DRAKE≫
海東は永琳自信でもあるドレイクを召還する。
永琳(私がもう1人!?この人は一体何者なの・・・!?)
そう言っている間にも、召還されたドレイク(以降Dドレイク)は星司に向けながら突撃し、至近距離から狙撃をした。
星司「ぐあっ!!・・・八意さん!?」
Dドレイクはドレイクゼクターを構え、天道改めDカブトもガブトクナイガンを銃のように持ち替えて一斉射撃をする。これはきついダメージに星司の体がドンドンと地面に落ちていく。
星司「天道さん・・・八意さん・・・何故・・・」
ついに出力がゼロになったのか、変身が強制的に解除されてしまう。
永琳「もうやめてあげて!このままじゃ星司君が死んじゃうわ!」
海東「心配ないよ。僕は殺すつもりはないけどどうしても欲しいのさ、蓬莱の薬よりも凄い価値のある宝・・・ハイパーゼクターをね」
海東はDドレイクとDカブトの間に入り込んで星司に問いかけた。
海東「さぁ、僕にハイパーゼクターを渡してもらうよ」
星司「・・・嫌だと言ったら・・・?」
海東「その時にはその時さ」
本気でいる海東を見て星司はポケットにある道具を取り出した。海東の言っていたハイパーゼクターである。
海東「随分と素直だね、それじゃあ約束どおり「だが断る」
突然にハイパーゼクターをしまうと、人差し指を天へと上げて言った。
星司「天道さんが言っていた、人の物を盗む奴は、もっと大事なものを失うってな・・・お前には、薬もコレも・・・全部渡す気は無い」
海東「・・・下の下以下だね・・・」
海東をリーダーとして3人の銃が星司に向けられた。こんなのを至近距離で撃たれれば間違いなく死んでしまう。
永琳「星司君逃げて!!」
叫ぶ永琳の声も耳に届かず、海東は最終警告を申しだす。
海東「10を数えるまでに渡さないと、分かってるよね?1・・・2・・・3・・・」
死のカウントが始まった。星司はそのまま動かずに睨み続けている。
海東「6・・・7・・・8・・・」
射撃まであと2秒だ。その時に政治の周りにある音が突然と消え、星司は目を閉じる。海東は9を数えた後に次の数字、10の声を口から吐き出した。
海東「・・・10!」
星司「キングストーンフラッシュ!!!」
次の瞬間に星司の目がクワッと開き、腰に銀色のベルトが出現したと同時に眩い光が放出される。目の前にいる3人は驚いて射撃をやめるが、DドレイクとDカブトは粒子の如くに消えてしまった。
海東「そ、そんな・・・君は・・・!」
光が止み、星司の腰にあるベルトを見た海東は疑った。それはガタックゼクターがつけられたベルトではなく、バックル部分に赤い光を宿したシンプルなベルトだ。
星司は腰を落とし体をグッと右に捻と肘をたたみ、力強く握った二つの拳を近づけて見据えると右の腕を左上に一瞬伸ばし、次の瞬間、入れ替わるように左の腕を指先まで真っ直ぐにして右上に伸ばす。
星司「変・・・」
口を開くと同時に、その腕を半円を描くようにして左へと持って行くと手を腰にあて、再び入れ替えるように勢い良く右手を左へとしならせた。
星司「身っ!!」
ベルトが光だし、彼の体は黒い鎧に包まれたライダーへと姿を変える。
星司「仮面ライダー、BLACKッ!!」
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その頃のスーパーショッカーのアジト。ブラック将軍の前に蛾をイメージさせる怪人、ドクガンダーが駆けつけにやってきた。
ドクガンダー「将軍様!キングストーンの在り処が分かりました!」
ブラック「何んだと!?何処にあるのだ?」
ドクガンダー「ハハァッ。場所は永遠亭にて、仮面ライダーBLACKの反応が確認されたのです。つまり変身する彼が持っているということです!」
ブラック「そうか・・・・・・フフフフ・・・」
ブラック将軍は笑い、奥の間に声を掛ける。
ブラック「雫よ!雫はいるか!」
その声につられて、水色のツインテールをした少女が現れる。
雫「何の用件なのですか・・・?将軍様」
ブラック「永遠亭にて、かつてゴルゴムが取り逃していた彼がいる。彼を始末をして、キングストーンを奪い取るのだ」
雫「・・・承知しました・・・」
与えられた任務を引き受けた直後、何処からか黒いカブトムシが飛んできて、雫の手に止まった。
雫「・・・変身・・・」
≪HENSHIN≫
ベルトに装着し、ゼクターホーンを右へ操作してキャストオフの状態にするとマスクドアーマーが展開され、黒と黄色のカブトムシへと姿を変えた。
ブラック「さぁ行くが良い。ダークカブトよ・・・!」
第6話で〜す!
ついに2人目の原作キャラ、海東さんが登場しました!勿論海東さんは宝を盗みに世界を回りまして、今回は蓬莱の薬とハイパーゼクターをターゲットにしています。
が、なんとここで衝撃の事実、スーパーショッカーの狙っているキングストーンの在り処はなんと、星司の体内にあったのだ!果たして彼の運命はどうなるのか!?そして、ブラック将軍がキングストーンを手に入れようとする目的とは一体・・・!?
まだまだ序の口に過ぎないこの物語をとことんと堪能してください!
【ライダーデータ】
仮面ライダーナイト サバイブ
登場作品:仮面ライダー龍騎
備考:天道から受け取った『SURVIVE』をベントインすることにより強化された形態。戦闘能力は通常よりも上がっているのは当たり前なことだが、消耗の激しさがあるのもお約束の1つ。武器は新しく、ダークバイザーツヴァイから引き抜いたダークブレードを使い、契約モンスターであるダークウイングもパワーアップしてダークレイダーに進化した。
また、ダークレイダーはバイク形態に変形することが可能で、これを利用して突進攻撃するのも1つの手段である。
必殺技は、バイク形態になったダークレイダーの機首から放つビームで敵を拘束し、芯にナイトサバイブのマントを槍のように変化させて貫く「疾風断」。
仮面ライダーディエンド
登場作品:仮面ライダーディケイド
備考:通りすがり仮面ライダーにして世界中のお宝を求める青年、海東大樹の変身するライダー。専用武器のディエンドライバーでは普通に銃撃に使うだけでなく、歴代ライダーの召還が可能で、最大で3体も召還ができる。
さらに機動力も優れていて、敵の背後を素早く捕らえることも可能。彼の手に抜かりは全く無いほどの実力を持つが、時には『インビジブル』のカードで離脱というなんとも気の無いような動作もある。
必殺技は、ライダーの図柄が描かれた半透明のカードが照準となって標的を補足し、カードのエネルギーを込めた巨大なビームを発射する「ディメンションシュート」。
仮面ライダーBLACK
登場作品:仮面ライダーBLACK
備考:星司がキングストーンの力を使って変身したライダー。世紀王の証とされる石はBLACKの攻撃に用いられ、強力なパンチやキックを繰り出す。
また、バックルに埋め込まれているキングストーンから光を放射する『キングストーンフラッシュ』はあくまでも攻撃法ではないが、幻影を作り出したり、ディエンドが召還したライダーを消し去ったりとする凄い効果を持ち、ピンチのときには役立ててくれる。
必殺技は、キングストーンエネルギーを足に執着して相手に飛び蹴りをかます「ライダーキック」。
仮面ライダーダークカブト
登場作品:仮面ライダーカブト
備考:謎の少女、雫の変身するライダー。色以外は形状、武器はおろか、クロックアップシステムや戦闘能力までもが全てカブトと同じという異常なほどにできたライダーであるが、これはカブトの試作型として作り上げられて説がある。
また、雫にも何か特別な能力を持つらしく、おそらくは天道や星司を相手にしても全く話にならないほどの実力者かもしれない。
必殺技は、カブトと同様にフルスロットルを操作して飛び蹴りをする「ダークライダーキック」。
それでは次回もお楽しみに〜
説明 | ||
こちらは東方Projectと仮面ライダーシリーズのクロスオーバー作品です。 あまりなれない方は戻るボタンを押してください。 |
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