闇 5 |
鋼「暇・・・ですね」
思春「そうおもうのなら・・・・調練はどうした?」
鋼「ああ・・・あれですか。付いてこれる人がいなのでいま走りこませてます」
思春「付いてこれないだと・・・?古参の皆なら・・・『無理ですよ』なぜだ?」
鋼「前と違いますからね・・・・生きるか死ぬかではなくやるかやらないかの状態ですから・・・役立たずはいりません・・・その分思春が危険になるならね・・・」
思春「そうか・・・では、明命の部隊にでも入ってみるか?」
鋼「誰です?」
思春「今の時間なら城壁で警戒任務に当たってるだろう・・・・見てくればいい・・・こちらはやっておく」
鋼「では、行ってきますね」
思春「・・・・あいつ、兵に何をしたんだ?」
のん「・・・・あ、思春さん・・・・あそこにいるの思春さんの兵ですよね?」
思春「ん?そうだな・・・・お前ら何をしている!?」
兵「あ・・・将軍・・・」
思春「おまえら・・・その体・・・一体何があった!?」
兵「これは・・・・月光様にやられたのです・・・・・」
思春「何だと・・・・あいつ・・・・」
兵「待ってください・・・・この傷は俺たちが招いた結果です『どうゆうことだ?』月光様はお一人で俺たち5千と戦い・・・そして教えてくれました・・・・数だけで勝とうとするものは愚かだと・・・・それで結果がこれです」
思春「そうか・・・・お前たちはもう休め」
兵「いえ・・・・まだ、走り込みがのこっておりますので・・・・失礼します」
兵『皆行くぞぉぉぉ!』『おおおおおおお!』
鋼「・・・・ここら辺にいると思うのだが・・・・・?子供?」
明命「・・・・・・」
鋼「何かあるのでしょうか?・・・・・(キョロキョロ)おや?」
猫「にゃ〜」
鋼「最近よく会いますね・・・・どうしました?」
猫「にゃ〜にゃ」
鋼「おや、お目当てはコレですか?」
猫「にゃ〜♪」
鋼「あいにく今回は一つしかないので『ぐぅ〜〜〜』貴方の音ですか?」
猫「うにゃ?」
鋼「違いますよね・・・・ってことは・・・・」
明命「・・・・・『ぐぅ〜』」
鋼「・・・・気が付いてない?」
猫「なあぁ?」
鋼・猫「・・・(ジー)」
明命「・・・・(タラリ)」
鋼「はい、あーん」
猫「にゃぁぁぁん」
明命「ずるいです!もふもふしたいのです!」
鋼「こんにちわ」
猫「にゃぁ」
鋼「それで?朝からズット地平線見てたの?」
明命「それが私の任務ですから・・・・おいしいです」
鋼「それはそうだが・・・・こら、登ってくるな」
猫「にゃぁ(しょぼーん)」
明命「お猫様を怒るなど・・・!ところで月光様?その格好は?」
鋼「ん?この前街に行ったときにな売ってたからためしにかってみた・・・・これはこうやってかぶれるし・・・・」
明命「大きなお猫様です!」
鋼「猫ってこれのことか・・・・よいしょっと・・・・にゃぁ?」
明命「オネコサマァァァァ!」
鋼「ちょっ・・・!」
鋼「今度飛びついたらどうなるか・・・・わかっているよな?」
明命「・・・・はい」
鋼「はぁ・・・それじゃぁ俺は行くね「あの」何?」
明命「私の真名・・・月光様に預けます・・・・私は明命と申します」
鋼「なら、俺のことは鋼と読んでくれ・・・明命」
明命「はい!鋼様」
鋼「じゃぁな」
・・・・・・なんでこうなった?
鋼「いつもこうなのか?この城は」
蓮華「そんなわけなかろう・・・・姉様・・・いい加減にしてください」
雪蓮「あ・・・蓮華、あなたもどう?この酒すんごくおいしいわよ」
祭「権殿・・・一緒にどうですかな?」
蓮華「祭まで・・・・冥琳なんとかいって・・・・まさか貴方もなの?」
冥琳「たまにはいいじゃないですか・・・・・ところで雪蓮「なに?」あの子たちが会いたがってるわよ」
雪蓮「なら、一緒に飲みましょう・・・・蓮華読んできてくれるかしら?」
蓮華「はい・・・・はぁ、まだ飲むのですね」
蓮華「つれてきましたよ・・・・こちらです、大橋様、小橋様」
大橋「雪蓮様そんなに酔っ払って・・・・」
小橋「冥琳様も・・・一体どうしたのですか!?」
思春「・・・・あの酒は・・・・鋼お前のか?」
鋼「そうみたいですね・・・・大方盗みに入ったのでしょう・・・・先日酒禁止令だしましたから」
思春「なぜそのようなことを・・・・酒屋は甚大な被害を受けてるだろ!」
鋼「民には出してませんよ・・・出したのは城にいる者たちです・・・・おや?」
白虎「がふっ」
鋼「ビャッコも一緒になって呑んでいるのですか?」
白虎「グルル?グルル?」
鋼「そうですね・・・・貴方たちにはアレは毒です・・・おいで、一緒に飲みませんか?」
白虎「ガウガウ」
思春「いつの間に・・・・相変わらずだな」
鋼「さぁ、ここで飲むより庭に出ましょう・・・・今日は月がよく見えますので」
思春「わかった・・・・蓮華様はいかがいたしますか?」
蓮華「私もお邪魔してもいいかしら?」
鋼「ええ、かまいませんよ」
鋼「では・・・・乾杯」
思春「かんぱい」
蓮華「かんぱい」
明命「かんぱいです」
白虎「がう」
猫「にゃ〜」
鋼「おいしいですね・・・・はい、ビャッコ」
白虎「グルルルルル」
鋼「いい夜です・・・・誰です?」
思春「ん?・・・なんだ?」
白い虎「グルルル」
鋼「おや・・・ビャッコの知り合いですか?」
白虎「?(私知らないわ)」
鋼「貴方も一緒にどうですか?」
白い虎「ガウ!」
??「しゅうしゅう〜」
??「こんなところにいた・・・・ってしゅうしゅうが二匹!?」
蓮華「小蓮!?・・・貴方何をしているのかしら?」
小蓮「あ、おねーちゃん。ねぇしゅうしゅうみなかった?」
蓮華「周々?」
小蓮「そう・・・こら、周々!何してるの!?」
白虎「グルル(うるさいわね・・・・私はそんな名じゃないわ)」
鋼「やめな・・・ビャッコ『ガウ』君の友達はこの子かな?」
小蓮「周々!まったく名にやってたのよ・・・・ねぇ、何で同じ虎なのにはっきり判るの?」
鋼「同じ?こんなに違うのに同じとはな・・・・『ガサガサ』ん?」
黒い虎「ガルルルルル」
小蓮「今度は黒い虎・・・何なの!?一体」
明命「お猫さまぁぁぁぁぁ」
猫「にゃぁ(すりすり)」
明命「おお・・・天国ですぅ」
蓮華「月光・・・・ヒック・・・どうするのだ・・・・ヒック」
思春「蓮華・・・・様・・・・・そんなに酔ってしまわれて・・・・・」
鋼「・・・・・・」
黒虎「・・・・・」
鋼「漆黒・・・・この子達は俺の友だ・・・・牙を向けるな・・・・いいな」
黒虎「・・・・ガウ」
鋼「任務ご苦労さま・・・・どうだ?飲むか?」
漆黒「・・・・もらおう・・・とこのままでは飲めぬな・・・・しばしまってろ」
小蓮「何なのあの虎・・・・人語をしゃべるし・・・あの覇気・・・・まるで雪蓮姉さまのよう・・・・」
鋼「それは本人に聞いたほうがいいな・・・・なぁ漆黒」