真紅の鬼神 〜序章〜
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風が身体を撫で突き抜けていく

 

「良い風だ・・・」

 

男は腰につけた取り付けた魔剣の柄に手を伸ばし抜き取る。

魔剣特有の雷のようなバチバチという音を出しながら輝きを放つ。

 

「鬼堂様」

 

「あぁ今行く」

 

俺の名は鬼堂焔、このゼバイン王国の騎士団を率いている。といっても騎士団は18歳ほどの男女が2000人ほどいる軍だ。元は騎士養成学校の生徒なのだが隣国のレイヴァン帝国との戦争で駆り出されている。この世界は魔族、龍族、神族、人族が共存する世界で俺はなぜか全ての血が流れている。

まぁとにかく今はこの戦いに集中しよう。

 

バチバチと音を出す魔法剣を天にかざし俺の部隊に号令を出す。

 

「行こう!我が誇り高き騎士達よ!この戦いが最後になるだろう、己が信念を貫き愛するものを護れ!鬼堂騎士団突撃ー!!」

 

号令と共に一斉に走り出し敵に突っ込んでいく。俺達が先陣を切ると次々と仲間の軍が敵に突っ込んでいく

 

「はぁーーー!!」

 

白き閃光が敵を捉え血線を描く。

戦争は終盤に差し掛かり、俺は数人の部下を連れて敵の本城の中に攻め込んでいた。

 

「鬼堂様っ!あれはっ」

 

一人の部下が玉座を指差す

 

「あれは!」

 

そこには、漆黒の鎧を纏った敵の王、グランドがいた

 

「くくくっ・・・・ここまで来たことを褒めてやろう」

 

グランドは玉座から立ち上がり、不気味な笑みを浮かべ腰の剣を抜く

 

「それは、貴様も魔剣を!」

 

グランドが抜き放った剣は漆黒の雷を纏いバチバチと音を鳴らしていた

 

「お前達は下がっていろ」

 

「しかしっ!」

 

「大丈夫だ、必ず勝って戻ってくる」

 

誰もが安心するような笑顔を部下達に見せグランドに視線を戻す

 

「鬼堂様・・・・」

 

焔はその優しい性格やしっかりしている所から敵味方問わず尊敬されていた。その中でも焔の部下達は焔に絶対の信頼を置いている。

 

「別れの挨拶はすんだか?」

 

「ぬかせっ!」

 

その瞬間、焔の体がぶれ残像を残しながらグランドの懐に潜り込む

 

バチバチバチッ

 

魔剣同士がぶつかり合い派手な音が響き渡り火花を散らす

 

「せやっ!!」

 

身体をさばき再度グランドに攻撃を仕掛ける。

 

「ふんっ!」

 

それに対してグランドは自信の魔剣で防ぎ間を一旦とり魔方陣を出した

 

「チィ!」

 

凄い速さで詠唱を終え焔に向けて打ち出す

 

「魔紅!!」

 

真紅の炎が一直線に焔に襲い掛かる

 

「甘いっ!」

 

魔剣に魔力をチャージし横薙ぎにし炎を断ち切る

 

その後もその戦いが続きとうとう決着がついた

 

「はあああああ!!!」

 

「りゃああああああ!!!」

 

魔剣と魔剣が交差し相手の横をすり抜ける。

 

グランドはガクッと膝を着きそのまま倒れこみ絶命した。

 

「ゴポッ」

 

「鬼堂様!!!」

 

「どうやら相打ちのようだ」

 

そう言うと胸の辺りからどんどん血が滲み床を染め上げていった。

 

「焔!!」

 

次々と仲間達や部下が入ってきて、焔の惨状みて絶句する。

その中には長年仕えてきた主君がいた

 

「焔・・・・」

 

「すみません・・・・不覚を取りました・・・・ですが敵のゴホゴホ!・・・王、グランドを討ち取りましたよ」

 

傷付いた身体を起こし臣下の礼をとり精一杯の笑顔を向ける。その姿に、皆が涙した。

 

「あぁ、よくやった・・・よくやったぞ!焔」

 

涙を流しながら焔を褒め称える

 

「あり・・がたき・・・・幸せ」

 

いい終わると共に血を盛大に吐き出す

 

「もう・・・長くないようです・・・・」

 

「なにを言う・・・・まだ焔には聞きたいことがたくさんあるというのに」

 

焔は立ち上がり主君であり友である王、ギュンターを見つめる

 

「そうか、逝くのか・・・・今まで苦労を懸けたな」

 

最後はと笑顔を向け焔を見つめる

 

「それでいいんだギュンター・・・・・皆きけぇ!!この身果てようとも我はこの国を護る事を誓おう!!誇り高きゼバイン王国の騎士たちよ!!我が友よ!!さらばだ!!死してなお勝利の栄冠に輝かんことを!!!!!ゼバイン王国に栄光あれ!!!!!!!」

 

その言葉を最後に俺の意識は途切れた

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「起きて・・・・起きてください!!」

 

なんだどこからか声が聞こえる?

 

「って!ええええええ!!俺死んだんじゃなかったのか!!??」

 

「ふぅやっと起きましたね」

 

「えーと誰?」

 

「神ですよ」

 

「・・・・・・・でその神が何のようだ?というかなんで俺はこんなに若返ってるんだ?」

 

確か俺は38歳ほどだったはずなのだが、現在は5歳ほどになっていた

 

「それはですね−−−−−」

 

まとめるとこうだ、俺は確かにあの戦いで死んだけど、なぜかこの『自称』神様に気に入られて、別の世界まぁいわゆるパラレルワールドの世界で生きることになった。しかもそこは三国志の世界で、主な武将が全員女性らしい。とにかく俺は元の世界に戻りたいといったのだが

 

「もうすでにあなたの身体は火葬され手厚く葬られました」

 

との事だった。せめてもの救いは魔法剣のエクスカリバーがあることだな

 

「まぁとにかく向こうに送ってくれ」

 

聞けることは聞いたので俺は、三国志の世界に送ってもらうことにした

 

「分かりました。でわ気をつけて」

 

「了解」

 

視界が暗転した

 

−−−−−−−−

 

「ここは?」

 

目を覚ますと見慣れない部屋の布団の上にいた

 

「おっ起きたのか?」

 

ドアを開けて一人の男性と女性が入ってきた。

 

「あの〜ここは?」

 

「ふふふっここは私達の屋敷よ、あなたが道端で倒れてるのを見つけて連れてきたの」

 

女性のほうが柔らかな笑みと共に頭を撫でてきた

 

「そうだったんですか・・・あっ俺の名前は・・・焔です」

 

「それは、真名じゃないのか?」

 

「え?あ、はい」

 

そういえばあの神様が言ってたなぁ〜この世界には真名があるって

 

「ならば俺の名前は呂董と言うんだよろしくな」

 

「私は呂栄て言うの真名は美路よ」

 

「ところで焔君・・・もしよければ私達の養子にならないか?」

 

「え?」

 

「私達には子供がなかなかできなくて・・・・」

 

いきなり、養子って言われても・・・・ていうかこれはラッキーじゃないのか?

 

「なります・・・養子になります!!」

 

「そうか!!よかった!」

 

「えぇ嬉しいわ!!」

 

二人は手を取り合って喜んでいた。

 

「じゃぁ名前を着けなくちゃね」

 

「あらもう私は考えたわよ」

 

「はやっ!!」

 

思わず突っ込んでしまった

 

「ふふふっ前々から決めてたのよ」

 

「さすが俺の妻だ!!」

 

「あなた」

 

「あの〜俺の名前は?」

 

桃色の雰囲気になってきたので話しを戻すことにした

 

「はっ!そうね、焔の名前は・・・・・」

 

「名前は・・・・・・」

 

ゴクッと唾が喉を通る

 

「姓が呂 名が布 字が奉先 真名は焔よ!」

 

「呂布奉先か良い名だ」

 

「・・・・・・」

 

マジで!?まさかあの天下無双の武将の名前をつけられるとは

 

「気に入らなかった?」

 

「いや全然!!嬉しいよ!」

 

「それならいいわ!これからも宜しくね焔」

 

「宜しくな」

 

「宜しくお願いします母さん、父さん」

 

「そういえば隣の家にも同い年の女の子がいるんだけど・・・確か名前を呂姫とか言ってたな」

 

「あぁ恋ちゃんのことね」

 

「だれそれ?」

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あとがき

 

真恋姫無双〜萌将伝〜発売決定おめでとうございます!!

発売日は7月23日だそうです!!予約はもう始まっているそうです!!!

 

あぁ待ち遠しい!!!

 

主人公設定

 

呂布−奉先 真名:焔(ほむら) 元の名を鬼堂 焔

 

髪型:ショートでつんつんしている

 

髪色:真紅

 

目色:金色

 

武器:エクスカリバーまたの名を『約束された勝利の剣』(魔法剣)

 

説明

魔族、龍族、神族、人族の血全てがなぜか流れており腕力、握力、速さ、瞬発力、魔力などが最強個人としても強い。優しく、よく部下を可愛がっていたので信頼は厚かった。

恋姫の世界では5歳だが力は本物。徐々に成長して行く。

 

魔族:魔力が高く純粋な破壊の力を持つ。

 

龍族:生身で岩石を砕く力をもっており、格闘能力がずば抜けて強い。

 

神族:魔力が高く、回復系や遠距離の攻撃を得意とする。

 

人族:武器の扱いに長けており、魔力を武器に流し込み一体化させるのを得意とする。

 

エクスカリバー:焔の愛剣、刀身を伸ばす、剣を戟に変える二つの形状がある。遠距離と近距離の攻撃ができ『魔法剣』略して『魔剣』の中では最強。

 

 

説明
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コメント
まさかのエクスカリバーwww(機構の拳を突き上げる)
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真恋姫無双 恋姫無双 オリキャラ 真紅の鬼神 

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