真・恋姫無双アナザーストーリー 雪蓮√ 今傍に行きます 第11話
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真・恋姫無双アナザーストーリー 

雪蓮√ 今傍に行きます 第11話

 

 

 

 

夢、夢を見ている……

 

そこは何も無い無の世界……

 

一人の少女が横たわり眠っていた

 

『起きるのだ』

 

声に呼びかけられ少女は目蓋を開いた

 

(誰……私を呼ぶのは……?)

 

『目覚めたか、太史慈よ……』

 

(太史、慈?……それが、私の名前?)

 

『そうだ、太史慈、字は子義、孫策に仕える武将の名だ』

 

(……孫策?それは誰?)

 

『孫白符、呉の王……江東の小覇王それが孫策だ』

 

(そんな人知らない……私はずっとここに一人で居るの……あっちに行ってて)

 

太史慈と呼ばれた少女は再び目を閉じた

 

(私は一人……ずっと一人……誰の目にも触れずにここで消える存在……)

 

『……そうはいかんのだよ』

 

(なぜ?それになんで私を存在させたの?……私は無……誰の目にも見え、誰の目にも見えない存在でいたいの)

 

『お前には孫策を助けてやって欲しいのだ』

 

(助ける?……私が?なぜ?)

 

『これを見よ……』

 

(なに……頭の中に見たことの無い世界が見える……)

 

『それが外の世界だ……いや、架空の世界、が正しいのかも知れんな……』

 

(この女の子は誰?すごく苦しそう……)

 

『その者が孫策だ』

 

(この白い服の人は誰?とても優しそうな人……でも……悲しい顔をしている)

 

『彼は北郷一刀、天の御遣いとして呉に仕え、孫策を支えていた人物だ』

 

(……孫策は……死ぬの?死んだら、北郷一刀は悲しむの?)

 

『ああ、彼だけではない、周りに居る者全てが悲しみにくれる』

 

(……ダメ)

 

『なに?』

 

(そんなの……ダメ……北郷、一刀……北郷を悲しませたらダメ、なの……)

 

『……』

 

(北郷は……光……皆を……孫策を照らすそんな人でいないとダメなの……)

 

『なぜ、そう思う?』

 

(……わからない……わからないけど、北郷を見ていると胸が……胸が温かくなるから……きっとそう……)

 

『そうか』

 

(……どうすればいいの?)

 

『む?』

 

(どうすれば、北郷を悲しませなくて済むの?……それに……)

 

『それに、なんだ?』

 

(……それに、私にも優しい笑顔を見せてもらいたい……あの手で、撫でてもらいたい)

 

『……方法は一つだ。孫策を助け記憶を戻すのだ』

 

(記憶を……戻す?)

 

『今、お主に見せたのは孫策の記憶の一部……今のお前の姿はその記憶から作られた言わば仮の姿』

 

(……本当の私じゃ……ない?)

 

『そうだ、孫策の記憶が戻れば……お主は消えてしまう』

 

(……孫策の記憶が戻れば……北郷は笑っていてくれるの?)

 

『……』

 

(……わかった……北郷が笑っていてくれるならやる……)

 

『わかった……これからは音無優未と名乗るが良い』

 

(……?太史慈じゃダメなの?)

 

『お主が行く世界ではそちらの方が良いのだ』

 

(わかった……あなたの名前は?)

 

『我が名は卑弥呼……外史の管理者、そして剪定者……』

 

……

 

…………

 

………………

 

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「っ!はぁ!はぁ!ゆ、夢……」

 

優未はベットから飛び起きた

 

「あ〜嫌な夢……よりにもよって、あの時のだなんて……」

 

優未は夢を思い出し顔をしかめる

 

「あらん?嫌な夢ってどんな夢かしら?」

 

「そりゃ、私が……ん?」

 

「どぅふ、はぁ〜い、優未ちゃん」

 

「い……いやぁぁぁぁぁぁ!」

 

(ブォンッ!バキッ!)

 

「ブハッ!もぅ!優未ちゃんたら、漢女(オトメ)の顔を殴るなんて!失礼しちゃうわ」

 

貂蝉は優未の渾身の一撃を顔面に受けたが倒れることなく文句を言ってきた

 

「はぁ!はぁ!はぁ!な、なんでこんなに朝早くに居るんですか!」

 

「どぅふふ♪それは様子を見に来たからに決まってるじゃないの」

 

「様子?この通り元気です!もう、女の子の部屋に朝早くに入ってくるなんて失礼ですよ貂蝉さま!」

 

「あら、ごめんなさい。でも、元気そうで……あらん?ちょっと、優未ちゃん?」

 

「え?なんですか?」

 

貂蝉は目を細め顔を近づけてきた

 

(うっ……朝から強烈な顔を近づけないで欲しいな〜目眩がしちゃうよ……って、あれ?あれれ?)

 

「貂蝉さまが二人になっちゃってますよ?」

 

「優未ちゃん、あなた風邪ひいたんじゃないの?」

 

「え〜、まさか〜、私がひくわけ無いじゃないですか〜っ!っとっと……えへへ」

 

大丈夫といいながら優未はフラフラと体を揺らしていた

 

「ちょっとベットに座って体温計で計るわよ」

 

貂蝉は優未を座らせて体温計を手渡した

 

「貂蝉さまは大袈裟だな〜。風邪なんかじゃないですよ〜。それより学園に行って一刀君に会わないと〜」

 

「いいから、鳴るまで大人しくしていなさい……(ピピッ!ピピッ!)鳴ったわね。どれどれ」

 

貂蝉は優未から体温計を受け取り熱を見ると

 

「どうですか?全然ないでしょ!私は健康児ですから!」

 

「……37度9分……これは間違いなく風邪ね。今日は大人しく寝ていなさい」

 

「ええ〜!大丈夫ですよ!ほら!こんなにげっ!あいた!」

 

「ほら、無茶するからよ。いいから、大人しく寝ていなさい。学園には私から言っておくから……と言っても私が学園長だから担任に言うだけなのよぉね」

 

「うぅ〜……一刀く〜〜〜ん」

 

優未は名残惜しそうにしていたが仕方なくベットに横になった

 

「今日は一日大人しくしてなさい。お昼には管輅ちゃんを来させるわ」

 

「ふぁ〜い……ありがとうございます。貂蝉さま〜」

 

「……そ……しら……」

 

貂蝉は部屋を出て行くときボソっと何かを言っていたが優未には聞こえていなかった

 

部屋で一人きりになった優未は天井を見ながら

 

(あ〜あ、今頃雪蓮は一刀君とイチャイチャしながら学園に行ってるのかな〜)

 

横の時計に目を向けると時間は8時15分を少し過ぎたくらいだった

 

「あ〜う〜、学園に行きたい〜〜。一刀君に会いたい〜〜〜」

 

優未は手を振り足をバタつかせた

 

「……疲れた……うぅ〜朝ごはんも食べてないから力が出ないよ〜」

 

「と、取り合えず、何か食べないと……管輅さまが来るまで待てない……」

 

優未は起き上がりフラフラと台所へと向かった

 

「な、何か食べ物は……」

 

冷蔵庫を漁り食べられそうな物を探す

 

「……な、何も無い……そうだった……昨日は冷蔵庫の残り物で済ませたんだった……」

 

優未の手には特売で買った飲むウィ○ーイ○ゼリーが一つあるだけだった

 

「うぅ〜、仕方ないからこれ飲んで大人しく管輅さんが来るまで寝てよ……」

 

優未はウィ○ーイ○ゼリーを飲み、薬箱から風邪薬を取り出し水で飲んだ

 

「後は寝て大人しくしてよう……あ〜う〜……一刀君、お見舞いに来てくれないかな〜」

 

「はぁ、無理か……雪蓮にも私のマンションの場所教えてないんだから、一刀君が知ってるわけ無いよね」

 

優未はベットに倒れ込み天井を見ながら夢の中へと落ちていった

 

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夢、夢を見ている……

 

晴れた空の下、机で寛ぐ三人が居た

 

「ん〜、晴れた空の下で飲むお酒は格別ね」

 

「うむ、非番の時に飲んでいるのだ、冥琳にも文句を言われることも無いからの」

 

「それでは、私がいつも文句を言っているように聞こえるのですが祭殿」

 

「そう怖い顔をするな冥琳、そんなことでは男がよって来ぬぞ?」

 

「別に構いません。外見だけで判断などされて擦り寄られても長くは続かないものです」

 

「ふふふ、確かに冥琳の言う通りね。なら、一刀はどうなの?」

 

「北郷か?そうだな……頭の回転も速く、細かな気配りも出来ていいのではないか?」

 

「そんなことを聞きたいんじゃないんだけどな」

 

「面白みの無い答えじゃのう」

 

「面白みがなくて結構です」

 

「おーい!こんな所に居たのか冥琳!」

 

「ん?北郷か」

 

「あれ、雪蓮に祭さんも居たのか」

 

「はぁ〜い」

 

「うむ、一杯やっていたところだ」

 

「それで北郷、どうかしたのか?」

 

「ああ、この前借りた本を返そうと思って」

 

「もう読んだのか?もう少し時間が掛かると思ったんだがな」

 

「あら、何を借りたの?」

 

「兵法の本をな、それにしても随分と読むのが早くなったな北郷」

 

「冥琳のおかげだよ。少しずつ難しい本にしてくれてるからさ」

 

「それでも早いと思うぞ。あと三日四日は掛かると思っていたんだがな」

 

「へ〜、一刀って勉強熱心なのね」

 

「まったく、本なんぞ読んでないで男なら鍛えんか」

 

「ねえねえ、一刀」

 

「え、なに?雪蓮」

 

「一刀は冥琳のことどう思ってるの?」

 

「なっ?!雪蓮!何を聞こうと!」

 

「おっと、冥琳よ少し大人しくして居るのだ」

 

「さ、祭殿!離してください!」

 

「いいや、離さんぞ♪で、どうなのだ一刀」

 

「え……どうって?」

 

「言葉の通りよ。可愛いとか怒りっぽいとか」

 

「北郷!雪蓮の言うことに耳を傾けるな!」

 

「往生際が悪いぞ、冥琳。少し黙っておれ」

 

「む〜〜っ!」

 

「で、どうなの?一刀」

 

「どうなのだ一刀?」

 

「そ、そうだな……」

 

「わくわく」

 

「いつも怒ってる様に見えるけど、影ではいつも心配してる冥琳はすごく優しい人だと思うよ」

 

「それだけ?」

 

「え?そうだな……眼鏡を外した時なんか見惚れるくらい綺麗で笑顔が可愛いと思うよ」

 

「あらあら、一刀も言うわね〜だってよ、め・い・り・ん♪」

 

「ほ、北郷。わ、私をからかうのもいい加減にしなさい」

 

「ええ?!俺、本当の事言っただけだよ!冥琳は可愛いよ!」

 

「そ、そんな大声を出すな!は、恥ずかしいだろ」

 

「あ、ご、ごめん……」

 

「ちょっと〜、なに二人だけでいい雰囲気になってるのよ〜」

 

「はっはっは!ん〜!色恋に頬を染める冥琳。いい酒の肴が出来たわ!」

 

「ふ、二人ともそれ以上言うと……」

 

「……雪蓮と祭殿には少々お灸をすえないとダメなようですね……」

 

「あは、あはははは……一刀〜助けて〜」

 

「こら、北郷!なんとかせい!」

 

「ごめん、無理」

 

「北郷を味方につけようとしてもダメですよ。さあ、お二人とも、じっくりと私の部屋で今後の事について話し合うとしましょう」

 

「あ、あの、冥琳?ほ、ほどほどにね」

 

「ええ、判っていますよ。明日はお二人とも書簡が倍以上ありますので、今日は三刻ほどで止めて置きます。」

 

「ちょ!あんまりよ冥琳!」

 

「ああ、そうそう。北郷、蓮華様に明日は休暇でいいと伝えておいてくれ。雪蓮が『快く』引き受けてくれたと、な。それと北郷も明日は休暇だ祭殿が『快く』引き受けてくれるそうだからな」

 

「「なっ!」」

 

「では、行きましょうかお二方」

 

「は、ははは……うん、冥琳はやっぱすごいな」

 

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――ジリリリリ……

 

「……何かしら……なんだかものすごく疲れる夢を見たわ……」

 

雪蓮は体を起こし右手で顔を覆い被し苦笑いを浮かべた

 

「……こんな時は、シャワーで気分転換よ!」

 

雪蓮はベットから飛び降りてお風呂場へと向かっていった

 

「ん〜!いいお湯だったわ♪さ、着替えなくちゃね」

 

「あら、雪蓮まだ居たの?とっくに出たとばかり思ってたわよ」

 

「え?」

 

階段を上がっていく雪蓮に母親が声をかけてきた

 

「え?ってあんた、もう8時10分前よ」

 

「ええ?!もうそんな時間なの?!」

 

雪蓮は階段を駆け上がり部屋に置いてある時計を見た

 

「本当だ!そんなに長湯したつもりは無かったんだけど!……とにかく早く着替えないと!」

 

『雪蓮?朝ごはんはどうするの?』

 

「トーストだけでいい!食べていく時間ないから!」

 

雪蓮は制服に袖を通しながら答えた

 

「これでよしっと……うん、完璧♪」

 

雪蓮は鏡の前で一回転をしてポーズを取る

 

「と、こんなことしてる場合じゃなかったわ。急がないと!」

 

雪蓮は階段を駆け下りて居間に置いてあるトーストを手に取った

 

「いっふぇきま〜ふ!」

 

「はいよ、気をつけなよ」

 

母親はやれやれと言った感じで両手を腰に当て苦笑いを浮かべていた

 

「ん、ん……こ、このふぇーすならかふほにおいふけほうへ」

 

雪蓮はトーストを咥えながら走っていた

 

「あ、危ない!」

 

「え?」

 

余りにも定番な展開、路地から出てきた青年にあわやぶつかりそうになった瞬間

 

「はっ!」

 

雪蓮は思いっきり踏み切り路地から出てきた青年の頭の上を宙返りをして避けた

 

「ごめんね!次からは気をつけるから!」

 

「え……あ……」

 

青年は何が起きたのか判らず呆然と立ち尽くしていた

 

「あ〜、私の朝食がなくなっちゃったわ……」

 

雪蓮はさっきの宙返りでトーストを落としていた

 

「とにかく、一刀に……居た♪」

 

前を歩く一刀に気付き走るのをやめる雪蓮

 

「ふふふ、か〜ずと♪」

 

「うわ!し、雪蓮?おはよう」

 

後ろから抱きつかれビックリした一刀だったが雪蓮だとわかると笑顔で朝の挨拶をした

 

「ねえ一刀、なにか食べ物ないの?」

 

「え?ないよ。どうして?」

 

「朝食べ損ねちゃって」

 

「また寝坊?」

 

「ぶー、『また』は余計よ。今日は寝坊じゃないわ。お風呂に入って遅れただけよ」

 

「でも、結局遅刻しそうだったから走ってきた、と」

 

「まあ、否定はしないわ。ねぇ〜一刀〜お腹空いた〜」

 

「そんなこと言ってもな……優未に頼んでみたら?」

 

「え〜、なんでよ」

 

「いつも、お昼の時、お菓子は別腹!とか言って持って来てるよね」

 

「確かにそうね。……それにしても優未遅いわね。いつもなら『こらー!一刀君に抱きつくな〜!』って来るはずなんだけど」

 

「そう言えばそうだな……雪蓮と一緒で寝坊かな?」

 

「だから、私は寝坊じゃないって言ってるでしょ」

 

「いひゃい、いひゃい、わ、わかっひゃから、はなひへ」

 

「わかればよろしい♪それにしても遅いわね優未」

 

「優未ちゃんなら来ないわよん」

 

「「え?」」

 

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後ろから野太い声が聞こえてきて振り向くと

 

「はぁ〜い、ご主人様に雪蓮ちゃん。優未ちゃんなら風邪ひいて今日はお休みよ」

 

「はぁ?優未が風邪ですって?今まで風邪もひかなかったのにありえないわよ」

 

「それが事実なのよね。実際に見てきたもの」

 

「え……り、理事長……その格好で行ったんですか?」

 

「あら、魅力的でしょご主人様」

 

「よく捕まらないよな……って、ご主人様ってなんですか理事長」

 

「あらん、私としたことがなんでもないのよ。どぅふふ♪」

 

「気になるけど今はいいわ。それで優未の容態はどうなんですか?理事長」

 

「対したことないわよ。熱が出てるのにご主人様に会いに行くってごねてたぐらいだから」

 

「それじゃ帰りにお見舞いに行かないとねダメね一刀」

 

「そうだね……所で優未の家ってどこなんだ?」

 

「そう言えば、聞いたこと無かったわね……」

 

「困ったな……これじゃお見舞いに行けないぞ」

 

一刀と雪蓮が困っていると貂蝉がニヤリと笑いながら

 

「私が知ってるわよん♪」

 

「そうか、様子を見に行ったって言ってたわよね……でも、なんで理事長が優未の家に?」

 

「それはひ・み・つよ♪地図を描いといてあげるから放課後、理事長室に取りにいらっしゃい」

 

「ありがとうございます。理事長」

 

一刀が笑顔で答えると貂蝉は気持ちが悪いほど体をくねらせ

 

「ああん!そんな笑顔で見つめられたら体が疼いちゃうわご主人様」

 

「ヒッ!一刀、早く行くわよ!なんだか危険な気がするわ。それじゃ理事長失礼します!」

 

「う、うん。それじゃ失礼します」

 

一刀たちが貂蝉の横を抜けて走っていくが貂蝉はそれに気付かず一人体を抱きしめ

 

「ああ〜んもう我慢できないわ!ご主人様〜〜!」

 

(ガシッ!)

 

貂蝉は目の前に居た誰かに抱きついた

 

「うぉ!な、なんや?!って、り、理事長?!」

 

なんと抱きついた相手は及川だったが貂蝉にはわかっていなかった。それどころか

 

「むちゅ〜〜〜!」

 

「ぎゃ〜〜〜〜!や、やめて〜〜〜〜〜〜〜!」

 

及川にキスを迫り

 

「ん〜〜〜〜〜〜〜〜〜?!……」

 

そのままキスをされ及川は意識を失った

 

「ふぅ……危なかったわね一刀」

 

「ああ、流石にあれは目の毒だよな」

 

「それだけで済みそうな様子じゃなかったわよ。あれは」

 

「は、ははは……取り合えず、放課後は理事長室に行ってから優未のお見舞いに行こう」

 

「そうね。待ち合わせ場所だけど理事長室前でいいわよね」

 

「そうだね。愛紗たちにも話とこうか?」

 

「病人なんだから大勢で行ったらかえって迷惑よ。二人だけで行きましょう」

 

「そうだね」

 

(うふふ……一刀を独り占めよ♪)

 

雪蓮は心の中でガッツポーズを取った

 

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そうこうしているうちに学園に着いた一刀たち

 

「それじゃ、放課後にね。一刀……ちゅ」

 

「ちょ、し、雪蓮!こんな所でしなくても」

 

「ふふふ、こんなところだからいいのよ」

 

一刀は周りを見ると登校してきた生徒たちは見て見ぬ振りをしていた

 

「と、とにかく、こういった所では禁止!」

 

「なら、こういった場所じゃなければいいてことよね」

 

「え?あっ!」

 

一刀はしまったといった顔をしたが一足遅かった

 

「ふふふ♪それじゃねか・ず・と♪」

 

雪蓮は気分よくその場から離れて行った

 

「うぅ……ひ、酷い目におうたわ」

 

「ん……及川、おはよう……どうしたんだ?」

 

「かずピーか……朝から酷い目におうたわ……なんであないなところに理事長がおるねん」

 

「……」

 

一刀は苦笑いを浮かべ

 

「何やられたんだ?」

 

「う゛……思い出しただけで吐き気が……」

 

及川は一刀の肩に手を置き下を向いた

 

「……とりあえず、がんばったな及川」

 

「うぅ〜かずピー」

 

「取り合えず抱きつくな。それとかずピーも止めろ」

 

及川は一刀に抱きつこうとしたが一刀はそれを阻止した

 

「かずピーのいけず〜」

 

「気持ちが悪いから止めろ。それと、俺は逃げるからあとはよろしく」

 

「なんや?よろしくって」

 

一刀は何も言わずその場を後にし及川一人になった

 

「かずピーもいけずやな。置いていくことないやん」

 

及川も歩き出そうとしたが何者かに肩を捕まれ歩き出せなかった

 

「なんや?……あ」

 

「おはようございます」

 

「あ、あんさんたちは……かずピーを見守り隊の皆さん!」

 

「少し違いますね『一刀様を見守り隊』です。決してかずピーではありません」

 

「そ、その皆さんが何か用かいな?ほ、ほらもう直ぐ予鈴がなるやん」

 

それに対し笑顔で女子生徒が答える

 

「今ここですみますわ……みなさん」

 

「な、なんや?!う、動けへん!」

 

及川は両腕を数人の女子生徒につかまれた

 

「では、行きますわ……はっ!」

 

(バチンッ!)

 

「はうっ!」

 

「さ、お次の方」

 

「はい……では、失礼して……てやっ!」

 

(バチンッ!)

 

「ほ、頬が腫れる!」

 

「時間がありませんわ。どんどんお変わりになって」

 

「ひ〜〜〜〜!がふっ!」

 

こうして及川は次々に頬を叩かれて行った

 

その後、及川の頬はものすごく腫れたのは言うまでも無い

 

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「う……お腹空いた……」

 

「起きましたね。気分はどうですか?」

 

「え?管輅さん!」

 

優未は起き上がろうとしたが管輅がそれを止めさせた

 

「寝ていていいですよ。今、お粥をお持ちしますからお待ちくださいね」

 

「ありがとうございます管輅さん」

 

「お気になさらずに」

 

管輅は笑顔で答え部屋から出て行った

 

「……あ、タオル当ててくれてたんだ」

 

優未は枕の横に落ちていたタオルに気づいた

 

「少し楽になったかな……寝たおかげかな」

 

優未は横になりながら額にタオルを乗せなおした

 

「お待たせしました。優未はアレルギーとかありますか?卵粥なんですが」

 

「いいえ、大丈夫です……美味しそうな匂いですね」

 

「それは良かったです。熱いので気をつけて食べてくださいね」

 

「はふ、はふ、うん、美味しいです。管輅さんは料理も上手なんですね」

 

「そうですか?これでも初めてなんですけどね……うん、いい出来ですね」

 

管輅も満足そうに卵粥を食べていた

 

「初めてには見えないんですけど……普段はどうしているんですか?」

 

「普段は無銭飲食です」

 

「ええ?!」

 

「冗談ですよ。出来合いの物を温めていますよ」

 

「ほ、本当ですか?」

 

「ええ、これは本当ですよ。ちなみに卵粥は……」

 

「……え?つ、作ったんですよね?ね?なんですかその笑顔は!」

 

「ふふふ、大丈夫ですよ。ちゃんとここで作りましたから、それにしても炊飯器とは便利なものですね。私も欲しいですね」

 

「は、ははは……管輅さんってちゃめっけがありますね……」

 

「ふふふ、ありがとうございます。それだけ元気があれば明日には大丈夫そうですね」

 

「はい、明日には学校に行けます」

 

「北郷さんの為にですか?」

 

「う……」

 

「ふふふ、判りやすい反応ですね」

 

「い、いいじゃないですか!……残り少ないですから」

 

「……そうでしたね。それはそうと」

 

「?」

 

「私も北郷さんが気に入ってしまいました」

 

「ええ?!ダメですよ!」

 

「あら、なんでですか?」

 

「そ、それは一刀君は私と雪蓮のものだからです!」

 

「あらあら、随分焼けますね」

 

管輅は微笑みながら優未を見る

 

「……まさか」

 

「ふふふ、冗談です」

 

「管輅さん人が悪いですよ〜」

 

「ごめんなさい。そう、なら私は早めにお暇しておきましょう」

 

「え?どういうことですか?」

 

「ふふふ、さあ、薬を飲んで寝ていなさい」

 

「ちょ!教えてくださいよ!」

 

「いい子にしていたら教えますよ」

 

そういうと管輅は優未の部屋から出て行った

 

「もう、そんなこと言ってきっと教えないつもりなんだから……いいですよ〜だ。早く寝よっと」

 

優未は薬を飲んでベットに横になると満腹からか直ぐに眠気が襲ってきて夢の中に落ちていった

 

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放課後になり雪蓮と一刀は理事長室前に集まった

 

「一刀、少し遅れたかしら」

 

「いいや、俺も来たばかりだよ」

 

笑顔で答える一刀に雪蓮は微笑む

 

「そ、なら入りましょ」

 

雪蓮は理事長室の扉をノックをする

 

「天音雪蓮と北郷一刀です」

 

すると中から

 

『あらん、来たわね。どうぞ』

 

貂蝉が中へ入るように言った

 

「「失礼します」」

 

「来たわね。これが優未ちゃんの家の地図よ」

 

雪蓮は貂蝉から地図を受け取る

 

「ここって確かマンションが立っていなかったかしら?」

 

「どれどれ……確かにここら辺はマンションが立ってたよな」

 

「優未ちゃんはそこのマンションに住んでいるのよ」

 

「あそこのマンションって確か少し高くなかったかしら?」

 

「そこまでは俺も知らないけど……取り合えず行って見ようか」

 

「そうね。それじゃ理事長、私達はこれで」

 

「ちょっとお待ちなさい。これも渡しておくわよ」

 

貂蝉は雪蓮に鍵を渡した

 

「?この鍵は?」

 

「それは優未ちゃんのマンションの鍵よ」

 

「え?なんで理事長が優未の部屋の鍵を?」

 

「どぅふふ、それは漢女の秘密よ♪」

 

「そ、そうですか……」

 

雪蓮と一刀は貂蝉のウィンクに一歩後ずさった

 

「そ、それじゃ俺らはこれで……」

 

「そ、そうね。失礼します」

 

「いつでもいらっしゃい。雪蓮ちゃんとご主人様ならいつでも大歓迎よ」

 

「し、失礼します!ほら、一刀!」

 

雪蓮は貂蝉の笑顔に背筋が寒くなり一刀の腕を掴んで部屋から出て行った

 

「……一刀、一人で理事長に会うのは止めなさい。きっと、人として終わるわよ」

 

「わ、わかった。雪蓮がそう言うならきっとそうなんだろうね」

 

一刀は頷くと微笑んだ

 

「それじゃ優未のお見舞いに行きましょ」

 

「そうだね。その前にお見舞いの品を買って行かないとね。きっと喜ぶよ」

 

「そうね、何がいいかしら」

 

廊下を歩きながら二人でお見舞いの品を考える

 

「やっぱり、果物かな。果物って解熱効果もあるって言うし」

 

「そうね。優未も果物好きだしいいんじゃないかしら」

 

「なら、買っていかないとな」

 

「ええ、それじゃ行きましょ、か〜ずと♪」

 

「うわ!……まったく、雪蓮は抱きつくのが好きだな」

 

一刀は苦笑いを浮かべながらも嫌がる素振りを見せなかった

 

「それは一刀だからよ♪きっと優未も同じ理由よ」

 

「なんだか恥ずかしいな」

 

一刀は頭をかきながら照れ笑いを浮かべた

 

「でも、一刀の事を一番好きなのは私なんだからね」

 

「ははは、それは光栄だな」

 

「あ〜、その言い方は信用してないわね?なんならここで口にキスしてもいいのよ?」

 

「それは勘弁してください」

 

「え〜、私はしたいんだけどな〜」

 

「ほ、ほら、早く行かないと遅くなっちゃうよ!」

 

「あっ!そんな急に引っ張ったらこけるわよ!」

 

「こけたら俺が抱きとめてあげるさ」

 

先を行く一刀は雪蓮に笑顔を向ける

 

「もう、ならしっかり抱きとめてよね一刀」

 

雪蓮もつられて笑顔になる

 

二人は手を繋ぎながら町へと向かっていった

 

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(ピンポーン)

 

チャイムの音に優未は眠りから覚める、だが、まだ思うように頭は働いてはいなかった

 

(ん……誰か来たのかな?管輅さんが居るからいいよね……)

 

(ガチャッ)

 

(あっ……入ってきた、誰だろ……私の家知ってるのは卑弥呼さまと貂蝉さまくらいだからどちらかかな)

 

『―――――』

 

『―――――』

 

(あれ?二人の声が聞こえるけど……なんて言ってるか判らないな)

 

優未は起き上がったが目蓋はまだ閉じたままだった

 

『―――――』

 

(コンコン)

 

「……ふぁ〜い、管輅さん?誰か来たんですか?」

 

(がちゃっ)

 

「少しはよくなったの優未?」

 

「……ふえ?……誰?」

 

「はぁ……目を開けてからそう言うのは言いなさい」

 

優未は今だ寝ぼけた状態だった

 

「……ん……雪蓮?……雪蓮!え、なんでここに雪蓮が?ええ?!」

 

そこで優未の脳は一気に目覚めたらしくものすごい驚きようだった

 

「とにかく落ち着きなさい……取り合えず寝汗を拭くわよ。ちょっと待ってなさい」

 

そう言うと雪蓮は部屋から出て行った

 

「な、なんで雪蓮が私の家知ってるの?教えた覚えは……ないよね、うん」

 

一人考え込んでいると雪蓮がお湯を入れたボールを持ってきた

 

「取り合えずこれしか見当たらなかったから許してね」

 

「それはいいけど、どうして雪蓮は私の家知ってるの?」

 

「理事長に聞いたのよ。朝あなたが風邪をひいたって聞いてね」

 

「そうだったんだ。それでわざわざお見舞いに来てくれたの?」

 

「ええ、ちゃんとお見舞いの品があるから楽しみにしてなさい。体を拭いたら持ってくるわ」

 

「う、うん」

 

(あれ?さっき誰かと話してる声が聞こえた気がしたけど……管輅さんだったのかな?)

 

優未は考え込んでいたが

 

「ほら脇拭くから手を上げて」

 

「え?う、うん……」

 

「……それにしてもなんでこんなに胸があるのかしら……この胸があれば一刀は私のものなのに……」

 

雪蓮はブツブツと言いながら拭いていたが優未にも聞こえていて苦笑いを浮かべていた

 

(そ、それをここで言われても……)

 

「はい、もういいわよ。新しい寝巻きは?」

 

「あ、そこのタンスの下から二番目に」

 

「わかったわ」

 

雪蓮は立ち上がりタンスを開くと中から寝巻きを取り出した

 

「下着は?」

 

「ええ?!いいよそこまでは!」

 

「いいから言いなさい。どこなの?」

 

「……上から二番目……」

 

優未は恥ずかしそうに答える

 

「別に女の子同士なんだから恥ずかしがること無いじゃない」

 

「そう言う問題じゃないの!」

 

「そうかしらね?なら、一刀ならいいの?」

 

「ええ?!な、なんでここで一刀君が出てくるわけ?!」

 

「なんとなくよ……はい」

 

「うぅ〜……治ったら覚えてろよ雪蓮〜〜」

 

「はいはい、治ったらね」

 

そこで雪蓮に小悪魔的な笑顔を見せた

 

「着替えさせてあげようか?」

 

「結構です!自分で出来るよ!いい、半径一メートル以上近づかないでよね!」

 

「ケチね〜減るもんじゃないじゃない」

 

雪蓮は言いながらも残念そうにはしていなかった

 

「もう……本当に雪蓮ったら……」

 

優未はブツブツと文句を言いながらも新しい下着を履き寝巻きを着替えた

 

「よろしい、それじゃこれは洗濯機に入れておくから後で洗濯しておきなさい」

 

「はいはい、洗濯機は部屋を出て左の突き当たりにある扉だから」

 

「わかったわ。ちょっと待ってなさい」

 

雪蓮は脱いだ寝巻きと下着を持ち部屋から出て行った

 

「はぁ……なんだか雪蓮にいいように遊ばれてる気がするよ……でも、お見舞いの品って何かな〜果物だといいな、この時期だと今はなにが旬だったかな」

 

優未が一人、お見舞いの品に思いを馳せていると

 

「お待たせ。さあお見舞いの品よ」

 

「何何?果物だよね!」

 

「ふふふ、果物よりいいものかもよ?」

 

「え〜、早く見せてよ!

 

焦らす雪蓮に優未は目を輝かせて促す

 

「それじゃ……入って来ていいわよ」

 

「やあ、優未、気分はどうだい?」

 

扉の横から果物を持った一刀が姿を現した

 

-10ページ-

「え、ええ?!か、一刀君?!え、やだ!恥ずかしいよ!」

 

そう言うと優未は布団を手に取り頭から被さった

 

「ね?果物よりいいものでしょ?」

 

「な、なんで一刀君まで?!」

 

「そりゃ、朝、私と一刀の前で理事長が言ったからよ。ね?」

 

「ああ。もう熱は下がったのか?」

 

「あ、う……うぅ……」

 

一刀はそのまま近づき布団から顔を出している優未のおでこに手を当てた

 

「ん〜……まだ、あるっぽいな、ほら、寝てないと」

 

「へ、平気だから!もう、熱さがったから!」

 

「え、でも……」

 

「と、とととにかくもう平気だから!手、手を離してくれるかな、一刀君」

 

「あ、ああ」

 

「ククク……」

 

雪蓮はお腹を抑えて笑いを堪えていた

 

(これだから一刀は……恥ずかしさで体温が上がっただけなのに)

 

「こ、こら!そこで笑いをかみ殺すな!」

 

「クッふふ、ご、ごめんなさい……クククッ」

 

「も〜!雪蓮のバカ〜〜!」

 

優未は口を尖らせて頬を膨らませた

 

「だからごめんって、それに一刀にも会えたんだからいいじゃない」

 

「そ、それはそうなんだけど……」

 

「なにを今更恥ずかしがってるのよ、夏の別荘の時は一刀の腕に抱きついて寝てたくせに」

 

「そ、それとこれとは別だもん!」

 

「はいはい……まあ、元気そうで良かったわ。明日には学校これそうなの?」

 

「うん、大丈夫だと思う」

 

「そっか、それなら今日は無理せず大人しく寝てないとね」

 

「そうね、ここで無理してまた熱が上がったら元もこうもないわね」

 

一刀の言ったことに雪蓮も頷き優未を横にさせる

 

「さてと……優未はお腹空いてないか?」

 

「お腹は空いてな「ぐぅ〜〜〜」……」

 

優未は顔を赤くして布団を引き上げる

 

「ははは、雑炊くらいしか作れないけどいいかな?」

 

「え……一刀君が作ってくれるの?!」

 

「ああ、手間の掛かった料理は出来ないけど雑炊くらいならね」

 

「あ、いいな〜、私も一刀の作った雑炊食べた〜い」

 

雪蓮が羨ましそうに私も食べたいとねだって来た

 

「だって、雪蓮は家で料理を作って待ってるだろ?……何処に電話を?」

 

雪蓮はポケットから携帯電話を取り出し電話をかけていた

 

「……あ、もしもし、母さん?私、夕飯要らないから……うん、友達と食べて帰ってくるから……うん、それじゃね〜。……じゃ、一刀、私の分も作ってね?」

 

携帯電話の通話を終えた雪蓮は笑顔で一刀に言った

 

「わかったよ。それじゃ、勝手に台所使わせてもらっちゃうけどいいかな?」

 

「う、うん。いいよ」

 

「それじゃ、ちょっと買い物に行って来るから雪蓮は優未の事お願いね」

 

「わかったわ。気をつけてね一刀」

 

「ああ」

 

一刀は笑顔で答えて部屋から出て行った

 

-11ページ-

葉月「はい!今日はここまでです!こんにちは葉月です」

 

雪蓮「随分と中途半端なところで止めたわね」

 

葉月「ここからは雪蓮と優未の二人の会話になるので長くなるからここでやめました」

 

雪蓮「なるほどね。今回は至って平穏な日常だったわね」

 

葉月「一人を除いてはですがね。彼は定期的にああしないといけないと神様から言われている気が」

 

雪蓮「いいんじゃないかしら?そう言うノリは私は嫌いじゃないわ」

 

葉月「さて、次回のお話はどうなるかはまだ考えていないんですよね」

 

雪蓮「ちょっと大丈夫なの?」

 

葉月「取り合えず、大まかな話の流れは出来ているんですけど、二人の会話はぶっちゃけ全然考えていません!」

 

雪蓮「本当に大丈夫かしら……」

 

葉月「そこは次回のお楽しみということで!」

 

雪蓮「ま、そう言うことにして置いてあげるわよ」

 

葉月「さてさて、次回のお話が終わったらまた拠点みたいなことになるんですが……」

 

雪蓮「また投票でも、とか考えているのかしら?」

 

葉月「それでもいいんですけど、今回は雪蓮のお話は書くのを……おっと、雪蓮さん?その剣はなんでしょうか?」

 

雪蓮「まさか、私と一刀の話を書かないわけじゃないわよね?」

 

葉月「だって、本編でも物凄くラブラブしてるじゃないですか!」

 

雪蓮「当たり前でしょ?だって、私が主人公だもの何がいけないのかしら?」

 

葉月「それじゃ愛紗と一刀のラブラブとか桃香と一刀のラブラブがかけなくなるじゃないですか!」

 

雪蓮「……だから自画像の所が『関羽を応援しています』なのかしら?」

 

葉月「う゛……なぜそれを……」

 

雪蓮「そりゃ、プロフィールで堂々と宣伝してりゃ気づくわよ」

 

葉月「と、とにかく今回は雪蓮には遠慮を「却下よ」……の、のど元に剣を突き立てないでください」

 

雪蓮「ならどうすればいい、かわかってるわよね♪」

 

葉月「くっ……こ、こうなったら、投票で決めましょう!みんなが決めたら文句はいいこなしですよ!」

 

雪蓮「望むところよ。必ず、三人の中に入って見せるわよ」

 

葉月「それでは、期限は次の話が載るまでです。エントリーする人たちはこの人たちです!ついでに、皆さんからコメントを貰っております」

 

=エントリー票===================================================================================

1.雪蓮「皆、私に投票しなさいよ。なんせ私がこの話の主役なんだから♪入れなかったら死刑にしちゃうんだからね♪」

 

2.優未「私に一刀君とラブラブさせてね!雪蓮ばっかりずるいんだから!こう見えても一刀君とはまだ口でしてないんだから!」

 

3.琳「別に一刀の事なんてどうも思っていないけど、あの四人に負けるのは癪だわ。みな、私に一票入れなさい。これは命令よ!」

 

4.桃香「えっと……わ、私は愛紗ちゃんと一緒に一刀さんとのんびりしたいかな?もちろん、雪蓮さんには負けたくないよ?」

 

5.愛紗「む……こう言うのは苦手なのだが……ごほん!あ〜、私は常に一刀さまとご一緒して居たいのだ!だから、一票をお願いする……これでいいのか?」

================================================================================================

 

葉月「はい、ということで次回の奥付で投票結果と掲載決定した三人にコメントを頂こうと思います」

 

雪蓮「ふふふ、私の上位は確実よ。みんな!よろしくね。入賞したらサービスしちゃうんだから♪」

 

葉月「こら!すでにコメント貰ったんだからここで言わないでください!」

 

雪蓮「ブーブー、いいじゃない少しくらい」

 

葉月「はぁ〜……疲れる、それでは皆さん、次回にお会いしましょう」

 

雪蓮「またね〜♪」

説明
今回は夏休み明け、つまり9月のお話です。
さてさて、今回の騒動は一体どうなることやら……
最終ページで投票のご案内があります。よろしければご覧ください。
では、ごゆっくりお楽しみください!
2010/04/29:誤字修正
2010/05/16:誤字修正
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コメント
nameneko様>及川は私の中ではそう言う立ち位置ですからね〜。かわいそうですが逞しく生きてくれますよ!(葉月)
及川が理事長に寿命縮められた上にかずピーっていってるから女子も敵にまわしてるっすね(VVV計画の被験者)
及川君…貂蝉さんの前に居たのが命取り…そして更なる追い打ちとは…彼のご冥福をお祈りします(チーン…)ぬぉぉ〜投票が締め切られてた…残念…え〜っと、3P目の『北郷を見方に』は『北郷を味方に』ではないでしょうか?(レイン)
投票は締め切らせて頂きます。投票ありがとうございます==============(葉月)
1でお願いします。(kyowa)
4でお願いします!(ワカンタンカ)
2で(Bossj)
4で(シュレディンガーの猫)
愛紗や琳もみたいとこですが、やはり1で(よーぜふ)
黒髪大好きなので5の愛紗でおねがいします。(弐異吐)
2でお願いします。(水上桜花)
雪蓮でしょjk(まーくん)
1か3かで悩みますね〜 やはりここは1で(斑鳩)
3で!(ねんど)
今回の話の流れから行くと2で(KU−)
2!(宗茂)
8p ええや→いいや では? アンケは3でw(2828)
1しかないです!! 一刀の横には雪蓮が一番(SwordMaster)
2でお願いします!優末がんばれ〜〜(mighty)
4(真)
更新お疲れ様です。アンケートは1を希望します(カイト)
及川・・・ドンマイとしか言えんw アンケートは2を希望(RAIN)
扱いひどいな及川・・・・・ファーストセカンドツヅイテサード?ヤラレタな。というわけでオリキャラ的な意味で2を希望(黄昏☆ハリマエ)
及川…哀れなり(ホロリ  っと、アンケートは2で一つ(闇羽)
誤字 4pお昼食べ損ねちゃって→朝 7p起きになさらずに→お気になさらず では?(ユウ)
追記:アンケートは2でお願いします!!そろそろ彼女にお恵みを!!(峠崎丈二)
更新乙でした〜♪病気とお見舞いは恋愛ものの定番ですよね〜優未ちゃん可愛いです!しかし、冒頭のあのシーンが気になりますねぇ・・・・一体優未はどういう存在なのでしょうか?次回の更新を楽しみにしております! 誤字報告:5p5行目『言ったんですか?』→『行ったんですか?』(峠崎丈二)
やっぱりここは雪蓮で!!!(tomato)
2でお願いします!たまには優未でもいいじゃない(samidare)
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恋姫†無双 真・恋姫†無双 雪蓮 孫策 貂蝉 及川 管輅 

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