東方 白虎幻想入り・第1話・2話 |
〜〜〜〜一話〜〜〜〜
気がつけば俺はうつ伏せになって倒れていた
白虎「そうか、俺は死んだのか・・・」
体に痛みはなく、あるのはトラックに轢かれるまでの記憶だけ
右を向けば巨大な扉があり、左を向けば果てしなく続く石段そして辺り
は桜で囲まれている
白虎「俺は・・・確かトラックに轢かれて・・・それから・・・」
!
その瞬間、真名の顔が頭をよぎった
白虎「あいつは!?皆何処いったんだ!?」
俺ようにこの世界に・・・あるいは・・・
辺りを見渡してもあるのは桜の木と石の階段そして・・・
白虎「・・・改めて見ると本当にでかいな、何処に続いてんだ?コレ
」
異様な雰囲気が漂う巨大な扉
白虎(なんか・・・懐かしいと言うか・・・不思議な気分だ)
不安と恐怖とは別の懐かしいに近い感情があった
白虎「この先に・・・あいつは居るのだろうか・・・」
白虎(イヤ、居てくれないと困る・・・・何としてもな・・・)
白虎(とりあえず、扉といったら・・・)
コンコン
白虎「すいませ〜ん!誰か居ますか〜!」
・・・・・・・・・
誰も答えない
白虎「そりゃそうか。仕方ない階段を下りて・・・」
諦めて階段を下りようと扉に背を向けた、その時・・・
?「あの〜如何かなされましたか?」
白虎「うお!?」
突然扉の方から声をかけられた
?「すいません!声がしたものですから・・・」
イヤ、そこまで低姿勢こられたら話しにくいな・・・
白虎「あぁ、此処は何処か聞きたくてな」
?「此処ですか?此処は白玉楼の前の扉ですが・・・どうかしたんです
か?」
はくぎょくろう?温泉宿みたいな名前だな・・・
?「そういえば、どうしてここに居るんです?それに彼方は一体?」
白虎「あぁ、そういえば・・・自己紹介がまだだったな」
白虎「俺は西牙白虎。白虎でいい」
妖夢「私は魂魄妖夢です、私も妖夢でいいです」
白虎「妖夢か、よろしくな妖夢。ところで・・・」
妖夢「はい?」
白虎「それは何だ・・・」
妖夢「コレですか?コッチの長いのが楼観剣でコッチの短いのが白楼剣
でして・・・」
おもむろに刀の説明をしだした妖夢
白虎「イヤ、それじゃなくて・・・その・・・白玉みたいなのは何だ・・・?」
そう、俺が訊きたいのはさっきから妖夢の周りを漂っている何とも言えない不思議な物体のことだ
妖夢「あぁ、これですか」
白虎「そう、それだ。一目見たときからずっと気になってたんだが・・・」
妖夢「コレは私です」
・・・・ホワィ?なんですと?
妖夢「すいません、説明が足りませんでしたね」
イヤイヤ、説明足りないとかそんなレべルじゃ・・・
妖夢「私は半人半霊で、この子はその半分の私なんです」
要は半分生きてるが半分は幽霊なのか・・・
白虎「なるほど・・・ん?」
妖夢「どうかしましたか?」
白虎「え?つまり妖夢、お前は半分死んでるって事か?」
妖夢「まぁ、大体そんな感じです」
ありえん、そんなことが・・・だがこうして目の前に居るし・・・・
妖夢「それに、幽々子様だって・・・」
幽々子?せっかく理解してきたのにま〜たややこしいのが・・・
妖夢「此処で話すのもなんですし、屋敷の方へあがりませんか?」
白虎「あぁ、そうさせてもらう。ちょっと状況を整理したいしな」
妖夢「じゃあこちらへどうぞ」
妖夢はそう言うと、俺を屋敷へ案内した
さて、これからどうなる?俺・・・
〜〜〜〜二話〜〜〜〜
トントントン・・・
前回、妖夢に案内されて屋敷に来たはいいが・・・
白虎(予想以上にでかくてビックリした・・・)
流石と言ったところか・・・だが広い・・・
妖夢「ところで・・・」
白虎「ん?なんだ?」
妖夢「結局、あなたは何故扉の前に居たんですか?」
あぁ、そういえば結局言ってなかったな・・・
白虎「友人と帰り道を歩いていたらトラ・・・事故にあってな、目が覚
めたら扉の前に倒れていた。まぁ、そんな感じだ」
妖夢「・・・はぁ」
白虎「早く自分の世界に戻る方法を見つけないと・・・」
妖夢「あの〜白虎さん、非常に申しあげ難いんですが・・・」
白虎「なんだ?妖夢」
妖夢「あなたはもう・・・元の世界に帰れません」
なんだって?
白虎「妖夢・・・それはどう言う事だ?」
妖夢「話から察するに、元の世界の白虎さんは、もう死んでいます」
だよなー・・・んな事だろうと思ったよ・・・
白虎「で、俺はこの世界から元世界には帰れなくなったと・・・」
妖夢「残念ながら・・・」
じゃあ、もうあいつ等ともおさらばか・・・
白虎「ん?待て・・・?」
妖夢「どうかしましたか?」
白虎「あいつはどうなった・・・?」
妖夢「あいつって・・・御友人のことですか?」
白虎「俺と一緒に事故に巻き込まれたんだ」
妖夢「それは私には分かりません。でも、幽々子様に会えば何かわかる
かもしれません」
白虎「今はそれしかないか・・・」
妖夢「じゃあ、幽々子様のところへ案内します」
さて、どんなお嬢様かな、
白虎(お嬢様って言うくらいだから、高飛車なイメージが・・・)
こう、扇子もって、オーホッホッホとか言ったりとか・・・
妖夢「ここかな?幽々子様、失礼します」
ガラッ
妖夢「あれ?いない?縁側かな・・・?」
流石お嬢様、脱走か?いや何が流石かはさておき
白虎「とりあえず縁側に案内してくれ」
妖夢「はい、こちらです」
トントントントン
妖夢「幽々子様いるかな〜?」
白虎「お前も大変なんだな」
妖夢「もう慣れちゃいました」
そういいながら笑う妖夢
妖夢「あっ、幽々子様」
さて、どんなお・・・じょう・・さま・・・
幽々子「あら妖夢、お客様?」
妖夢「はい、こちら西牙白虎さんです」
・・・・・
妖夢「白虎さん?」
白虎「え?あぁ、白虎だ。よろしく」
予想が大きく外れた、もうちょっとこう何というか・・・
幽々子「西行寺幽々子よ、幽々子ってよんでね〜」
つかみ所が分からんと俺の勘が言っている・・・
白虎「あぁよろしくな、幽々子」
幽々子「今日は、良い天気ねぇ〜」
白虎(ほんっと、つかめねぇ・・・;)
妖夢「あっ、私お茶淹れてきますね」
白虎「あぁ、スマンな」
幽々子「お菓子もお願いね〜」
白虎「・・・・・」
幽々子「〜♪」
棒立ちの俺とご機嫌の幽々子
白虎「・・・・・・」(どうしよう・・・)
幽々子「隣どーぞ♪」
白虎「え?あぁ・・・」
言われるがまま、幽々子の隣に座る
白虎「・・・・・」
幽々子「で、今日はどうしたの?」
いきなりだな、オイ・・・
白虎「実はだな・・・」
俺は幽々子に今までのことを話した
白虎「と、言うわけなんだが・・・」
幽々子「なるほど〜」
白虎「で、どうなんだ?実際のところ・・・」
幽々子「うん、戻るのは無理ね♪」
白虎「そんな明るく言わんでも・・・」
幽々子「でも・・・」
白虎「でも?」
幽々子「そのお友達は同じように、この幻想卿に来てる可能性は高いわ」
!!
白虎「本当か!?」
幽々子「えぇ、でもあくまで可能性だから」
そうか、希望は見えてきた、が・・・
白虎「ところで、“幻想卿”てなんだ?」
幽々子「そういえば、まだ言ってなかったわね♪」
幽々子「ようこそ♪幻想卿へ」
その後、俺は幽々子に、妖夢の淹れたお茶と菓子をつまみながら、この
幻想卿の大まかな説明を受けた、そして幽々子の提案で俺は白玉楼で一
泊することになった
後、鏡で自分の顔を見たら、眼は青いし、髪は若干青がかった白色にな
っていた、幽々子に訊いて見るとどうやら転生した証拠らしい・・・
だが、転生しても記憶が残ってるのはかなり珍しいとの事
とにかく明日は人里に行けば何とかなる・・・らしい・・・・
説明 | ||
記念すべき第1話なのですが、本編が短いため2話とくっ付けております。次投稿予定の3話も同様に4話とくっ付けております。 プロローグの時といい、本当に申し訳ありません。 誤字脱字、質問等ありましたら、コメントの方をよろしくお願いします。 |
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