恋姫無双〜愛しき人〜4
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 第四章「天の知識」

 「なぁ〜稟」

 「なんですか一刀様」

 「・・・いやなんでもありません」

 「なら、手を動かしてください」

 「はい」

 あれから二週間。北郷一刀は華琳の下で文武両官として働いている。そして彼の目の前には部下の稟がいる。どう結う訳か、稟は華琳のことが嫌いらしく目が合うたんびに周りの空気が重くなる。もう一人の部下風は華琳に真名を許したが、稟はまだだ。ただし春蘭と秋蘭には許している。

 「なぁ〜り「トントン」・・はい」

 「北郷様。曹操様がお呼びです。すぐに玉座まで」

 「わかった。稟行くぞ」

 「はい、一刀様」

 玉座

 「華琳」

 「来たわね一刀。あら、郭嘉も来たの」

 「ええ。一刀様と一緒でしたから」

 華琳と稟の会話が始まったとたん周りの空気が重くなった。華琳の近くにいた秋蘭も「又か」と呆れてため息を吐いていた。

 「え〜と、それでなんのようかな、華琳」

 「ええ。実話これなんだけど」

 華琳に渡されたのは竹書だった。

 「これは」

 竹書に書かれていたのは「警備報告書」だった。

 「昨日起きた事件報告書だ」

 「ふ〜ん・・て!すげ〜事件数だな」

 読んでいくとその数が32件をあり。けれど警備隊がいけたのはその半数以下だった。

 「で、俺にどうしろと」

 「あなたにこの件預けていいかしら」

 「どうして俺なんだ」

 「こんな時のための天の知識でしょ」

 「しかしだな、まだ終わってないものもあるけど」

 「それは、あなたの優秀な部下に任せればいいじゃない」

 「・・・稟いいか」

 「私は一刀様が命じられればかまいませんが」

 「う〜ん。わかったその件やるよ。けど条件がある」

 「条件?」

 「ああ。それは、明日から数日俺を警備隊に入れてくれ」

 「どうして」

 「現場に行ってみないとわからない事もあるし、それに百聞は一見にしかずって言うしね」

 「わかったは、秋蘭」

 「はっ」

 「明日から十日間、一刀を警備隊に働くことを警備部隊長に報告しておきなさい」

 「御意」

 華琳の命令を受けた秋蘭は、すぐさま近くの兵に報告に向かわせた。

 「それじゃ、華琳。俺まだ仕事が残っているから」

 「わかったは、それと水路工事の視察の報告は」

 「朝に風が視察に行ったから、明日には出せると思うよ」

 「そう、ならいいわ」

 「じゃ。また後で、稟行くぞ」

 「はい。一刀様」

 そうして二人は出て行った。

 「ねぇ、秋蘭。私もしかして、郭嘉に焼きもちやいてるかしら」

 「はい。それは、私も同じです」

 「そう、ならいいわ。そうね、一刀が警備隊している間に買い物でも行きましょうか、一刀に案内させて」

 「わかりました」

 「それと秋蘭。私今すごっく機嫌がいいのだから、今夜私の閨に来なさい。春蘭も連れて」

 「おおせのままに」

 次の日

 「え〜と。今日から十日間警備隊員として働くことになりました北郷一刀です。よろしくお願いします」

 一刀の挨拶が終わると警備隊員の皆が動揺していた。

 「まぁ〜そうゆうことだ。北郷様は警備隊の改善するために来てくださった」

 「「はぁ〜」」

 隊員たちはあまり納得していなかった。

 「よし、これより警邏を始める」

 「「「はっ」」」

 隊長の一言で皆行動をとった。

 夜

 「ふぅ〜疲れた」

 「お疲れ様です」

 一刀が椅子に座ると、稟が水に濡らした布を持ってきてくれた。

 「ありがとう稟。それと、風頼んだ事やってくれてる」

 「ぐぅ〜〜〜」

 「起きなさい、風」「起きろよ、風」

 「おお。おはようございますお兄さん」

 「うん。どう見ても今は夜だよね。で、頼んだことは」

 「はい〜。お兄さんに言われて、孫策さんは簡単でしたが、劉備さん董卓さんの情報はまったくなのですよ〜」

 「それで孫策に付いては」

 「え〜とですね。孫策さんは今袁術さんとこの客将になっています。孫策さんの所の将達も袁術さんの命で散り散りになっていますので、現在孫策さんの所にいるのは軍師の周瑜さんと陸遜さん。将は黄蓋さんだけですね」

 「そうか」

 「一刀様。どうして、この者達の情報など今はどう見ても袁紹や袁術のほうでは」

 「そっちも大事かもしれないけど、俺には今の三人のほうが怖いからね。有名になる前に集めるだけ集めたいところなんだ」

 「それも天の知識なのですね」

 「あはは、まぁ〜ね。風はそのままその三人の情報を集めて、稟は今から言う三人の情報を集めてくれ。名は、張角・張宝・張梁」

 「わかりました。情報が入り次第報告します」

 「了解です〜。それでお兄さん」

 「ああ、はい。約束の饅頭」

 一刀は風に饅頭を渡す。それを稟は、羨ましそうにそれを見つめていた。

 「稟。明日空いてる?」

 「え!明日ですか」

 「うん。明日」

 「明日でしたら昼ごろには仕事も終わると思うので、午後でしたら」

 「だってら、明日の午後から俺と一緒に警邏に出ないか」

 「か・か・か・一刀様と一緒に、ですか」

 「うん。稟から見た警邏に付いての意見とか聞きたいし。嫌か」

 「べ・別に嫌ではありませんが、その・二人きりですか」

 「うん。二人で」

 ・・なんかこう慌てている稟も、可愛いな〜。いつもクールにしているから

 「あ・ああ・・・・・・・」

 「稟?」

 「ぶぅ〜〜〜〜〜〜〜〜」

 「り〜〜〜〜ん」

 「ああ。一刀様は私を・・・・・・・」

 「名に言ってんだ稟は、それより風早く鼻血を止めてやって」

 「ぐぅ〜〜〜」

 「風起きなさい」

 「おお。お兄さんが稟ちゃんを口説いている現実から逃げるために寝てたのですが」

 「口説いてないから。早く稟を助けてあげて」

 「オイオイ、さっき可愛いなんて言ったのはどの口だ」

 「こら、宝慧。お兄さんはそんなこと一言いってないですよ」

 ・・なぜ心が読めるんだ

 「そりゃ〜風は一流ですから〜」

 「ごめんなさい。人の心読まないでください」

 その後、風は稟の鼻血を止めそのまま部屋を出た。一刀は今日の警邏の要点をまとめて竹書に書き寝た。

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 朝

 「か〜ず〜と〜」

 ドカン

 「な!なんだ」

 「一刀。私と勝負しろ」

 「春蘭。今は警備隊の仕事があるから無理だって」

 「華琳様も許可してくださった。だから勝負しろ」

 「本当か?」

 「ええ。本当よ」

 「「華琳(様)」」

 「春蘭がどうしてもって聞かないのよ」

 一刀が華琳のところに来て方。一刀に会うたんびに「勝負しろ」って言っていた春蘭だったが、そこは仕事があるから無理と押しとうし、華琳も手伝ってくれたが、とうとう華琳のほうが折れた。

 「わかった。勝負を受けるよ。春蘭」

 「よし。なら今すぐするぞ一刀」

 「わかったから。二人とも出た出た。今から着替えるから」

 二人が出た後一刀は、テキパキと着替えて外に出た。

 一刀・華琳・春蘭は中庭に行き。一刀と春蘭はすぐさま得物を構えた。

 「二人とも、いいわね」

 「はい」「いつでも」

 「でわ、はじめ」

 「はぁぁぁぁ〜〜〜」

 ガチン

 刃と刃がぶつかり合う。

 春蘭はもう一度七星餓狼を振り抜いたが、一刀はそれを受けずに後ろに下がった。次々に来る春蘭の攻撃を一刀は簡単にあしらっていった。

 「こんなもんか、春蘭」

 「なんだと」

 「なら今度は、こっちから行くぞ」

 一刀は斬月を横に一太刀した。

 ガチン

 ・・な!速い。しかし私は負けん

 こうして二人の攻防戦が始まった。

 「速いわね」

 「そうですね。華琳様」

 「あら、秋蘭いたの」

 「はい。始まったあたりから」

 「そう。それで、秋蘭から見て一刀はどう思う」

 「強いの一言ですね。あの姉者が押されているなんて、初めて見ましたから」

 「そうね。どれだけ、天の国で頑張っていたかよくわかるは」

 「そうですね〜まさかここまで強いとは、お兄さんが華琳さんを守るために頑張ってきたって言ってましたが、ここまでとは」

 「あら、風に郭嘉。あなた達も来てたの」

 「はい〜春蘭ちゃんの大声で、目が覚めちゃいまして〜」

 「それで、風。さっき言っていた事は本当なのかしら」

 「ぐぅ〜〜〜」

 「風聞かれているわよ」

 「おお。昨日頑張りすぎてつい二度寝を」

 「いいから説明なさい風」

 「う〜稟ちゃんだって知ってるのに〜風に押し付けるのですか」

 「どちらでもいいから。さっき言ってことは本当なの」

 「はい。お兄さんは天に帰ってから、お兄さんのお爺さんから剣術を学んだそうです。

いつかここに帰れると信じて」

 「そう・・」

 華琳の顔が少し赤くなった。

 ・・一刀が私を守るために

 「華琳様そろそろ終わるようですそ」

 「・・・・・・・」

 「華琳様」

 「え!ええ。わかっているは」

 「ならよろしいのですが」

 

 「はぁ、はぁ、はぁ」

 「どうした春蘭。もう終わりか」

 「う・うるさい」

 「なら、次で決着つけるぜ」

 一刀は斬月を鞘に収めた。

 「何のつもりだ。一刀」

 「良いからかかってきな春蘭」

 「ちっ、どこまで私を見下せば気が済むんだいいだろう、なら言われた道理行ってやる」

 春蘭が大きく七星餓狼を振り上げたとたん

 カチャ

 春蘭の首には、一刀の斬月が突きつけられていた。

 「な!」

 「俺の勝ちだな春蘭」

 「勝者。北郷一刀」

 「う〜〜もう一回だ。次ぎは勝ってみせる。だから」

 「無理・無理・無理。俺今から警邏に行かないと」

 「一刀!」

 「春蘭!!」

 「か・華琳様」

 「春蘭、あなたもこれから調練のはずよ。今日はここまでにしなさい。それより、凄まじい武ね一刀。最後の一太刀は全く見えなかったわよ」

 「ありがとう華琳。でもさすがは春蘭だな、結構本気で戦ったのに、力では俺のほうが劣っていたからな」

 「当然だ。私が貴様なんぞに負けるはずがない」

 「あら、一刀、あなたの武器もう一本あったよね。本当は二本同時に使うんじゃないのかしら」

 「何!それは本当か一刀」

 「いや〜もう一本のは長刀で一対一じゃなく一対多数のときに使うものだから。けど、二本同時ってのは、当たってるけど」

 「つまりお前は私との勝負に手を抜いたのか」

 「違うって春蘭。たしかに、二本同時だけどそれは一対多数の時であって、別に手を抜いたわけじゃないから」

 「うぬ。全く解からん。つまりどう結うことだ」

 「つまり、姉者は強いって事だ」

 「そうか、ならそう言えばいいだろう一刀」

 ・・単純だな春蘭は

 「その剣見せてくれるかしら」

 「うん、いいけど気をつけろよ。俺の国の刀だから刃に少し触ってだけで指が切れることもあるから」

 一刀は左腰に挿してある斬月を華琳に渡した。華琳は鞘から刀身を抜いてそれを眺めた

 「綺麗の一言だわ」

 「今じゃ展示用だけど昔はそれが魂って言われていた時もあったからね。鎧ごと相手の身体を切るために作られたものだから」

 「先端が細く出来ているが、それはどうゆうことだ」

 「それは、突くためにそうなってるんだよ

あと、この曲がり方にも斬る要素が入っているんだ」

 「なるほど」

 うなずく秋蘭にたいして、全くわかっていない春蘭。華琳は斬月を鞘に直し一刀に返した。

 「ありがとう一刀。いい物を見せてもらったは」

 「いいよ別に、じゃあ俺は警邏に行くから」

 「ええ。ほら皆も自分の仕事に行きなさい」

 華琳の一言で、皆自分の仕事場に戻って行くなかで、華琳は少しボーとしていた。

 ・・あんなかっこいい所見せられたら惚れ直すじゃない

 昼

 一刀は稟を探しに執務室に来ていた。

 「稟いる〜」

 「あ・はい。一刀様」

 「あっ二人ともここに居たんだ。これから昼ご飯食べに行くけど一緒にどう」

 「私はかまいませんが」

 「風もいいですよ〜」

 「じゃ〜行こうか」

 「「はい」」

 とある料理屋

 「俺は麻婆豆腐とご飯大盛りで」

 「私は棒々鶏を」

 「風はギョーザと蟹玉をください」

 「わかりました」

 店主がそういい厨房へと向かっていった。

 「ところでお兄さんは警備隊の改善案はどこまで出来ているのですか」

 「うん。そうだな〜もう八割がたは出来ているな」

 「ほ〜う。その改善案とはなんなのですか」

 「されは、俺の国には交番て言う物があってそれを使おうと思うんだ」

 「「交番?」」

 「え〜と、まずすぐそこに警備隊の待機場所があるだろ。あれをもっと増やして瞬時にたいよう出来るようにするんだ。そうすれば事件が起きてもすぐに警備隊員がこれるだろ」

 「しかし、それには沢山の人員が必要になりますが」

 「それは、募集しかないと思うんだ。それと、ここの警備隊員無愛想すぎ。もっと街の人々と触れ合うべきだよ。そうじゃないと、街の人達が道を聞きたい時に怖くて聞きにくいじゃない」

 「それはそうですが、どうすればいいのですか」

 「そうだな〜まずは、挨拶からだな」

 「挨拶ですか」

 「そう、挨拶ひとつで人は変われるもんだよ。だからまずは挨拶からだな」

 「そんなもんなんでしょうか〜」

 「信じてないな稟は、風はどう思う」

 「ぐぅ〜〜〜〜」

 「風起きなさい」「起きろ風」

 「おお。お兄さんの真面目な案についうたね寝をしてしまいました。そうですね〜挨拶は良いもんだと思いますよ。稟ちゃんだってお兄さんに挨拶してもらえばやる気が出るでしょ」

 「それはそうですが」

 稟は少し顔を赤くした

 「それと同じなのです〜と話し込んでる間に料理が来たみたいですよ」

 「へい、お待ち」

 テーブルの上には注文した料理が並べられた。

 「お〜うまそ〜う。でわでわ」

 「「「いただきます」」」

 三人は注文した料理に端を入れておいしそうに食べ始めた。

 「うまい、この麻婆豆腐。この辛さがいい感じで食欲がそそるな〜」

 「一刀様。この前言っていた三人の情報が

入ったので報告します」

 「それで」

 「その三人は旅をしながら歌を歌っているそうで、いまではかなり有名らしく彼女達に付いていく民衆もいるそうです」

 「そうか、ならもうそろそろ、始まるかもしれないな」

 「何が始まるのですかお兄さん」

 「この大陸全土に掛けて大きな乱が始まるかもしれないことだよ」

 「それをとめる事は出来ないのですか」

 「無理だろうね。この乱は民衆が漢王朝の政治に対する怒りみたいなもんだから」

 「そうですか」

 「そんなことより、速く料理食べよう。冷めたら美味しくなくなるじゃないか」

 「そうですね」

 そうして三人は、料理を再び食べ始めた。

 「ありがとうございます。お兄さん」

 「ホントありがとうございます。一刀様」

 「いいよ別に、誘ったのは俺だし。それじゃ風。俺と稟はこのまま警邏に行くから後の事頼んだよ」

 「了解です〜」

 「それじゃ〜行こうか稟」

 「はい」

 こうして、風と分かれた一刀と稟は街のあちこちを歩き回った。子供達が一刀を見つけると「御使い様だ〜」「御使い様遊ぼう」と近寄ってきては一刀抱き付いてくる。それを見ていた稟だったが、一刀の「あのお姉ちゃんも一緒に遊んでくれるよ」の一言で子供達が近寄り少々困っていた。子供達と一刻ほど遊びその場を立ち去った。

 「どうだった。子供と遊んで」

 「そうですね〜たのしかったですよ。この街がどれだけ平和なのか良くわかりましたし」

 「そうだろ。あの子たち見ていると、この平和がこれからも続くように俺は頑張ろうと思うんだ」

 「私も同じ意見です。だから、あなたに付いて行こうと決めたのですよ。一刀様」

 「ありがと稟」

 「いえ」

 それから二人の警邏は何事もなく終わっていった。夜、風も呼んで三人で食事を取りそのまま一刀は自分の部屋に行き警備隊の改善案をまとめて行った。

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 一刀が警備隊に入って八日目。華琳の命で今日は買い物に行く。

 「それで今日は、どこに行きたいんだ」

 「そうね。まずは、本屋に行きたいは」

 「わかった。それじゃ〜こっちだ」

 本屋に付く。

 「あら、中々の品揃えじゃない。それじゃ〜秋蘭頼んだ物を探して頂戴私はこっちから探すは」

 「わかりました。姉者は私と付いてきてくれ」

 「おう、それで何を探すんだ」

 二人は奥のほうに本を探しに行った

 「それじゃ〜俺も本を探しますか」

 兵法の本を探しに店内を回って丁度良い本を見つけた一刀は、それを買って店の外を出た。

 「華琳達はまだか、しかたない買ったばかりの本でも読んで時間をつぶすか」

 一刀は買ったばかりの本を店の出入り口の横で読み始めた。華琳の下で働いてから兵法のひとつは覚えなければと思い。書庫にある孔子を読んでいたが、孔子はお爺ちゃんの家にもありそれを読んでいたためたいていわかっていた。だから、また別のを読みたくなりこの本を購入した。

 「一刀それは」

 「ん・華琳か、これはさっき買った本だけど」

 「それ、読み終わったら貸してくれる」

 「いいけど。華琳の探していた本は、これだったのか」

 「ええ、「さっきお買い上げなられました」って言われて諦めていたのだけど。一刀が買っていたのね」

 「まぁ〜ね。この世界にきたら兵法は必衰だから」

 「良い心がけね。なら次は服が見たいは」

 「わかった。それと、春蘭・秋蘭荷物持つよ。重いだろ」

 「なら、たのむ一刀」

 「確り持てよ」

 「ああ、解かってるよ春蘭」

 こうして四人は、服屋に向かって行った。

 「ここでいいかな」

 「ええ、いいは」

 「中はいろうか」

 「いらっしゃいませ。どういった物をお探しで」

 「服をなんてかと、下着も見せてもらいましょうか」

 「わかりました」

 「姉者は私が選んでやろう」

 「頼んだぞ、秋蘭」

 「そうゆう事なので、華琳様私は姉者の下着を選びますゆえ、華琳様のは、一刀と一緒にお願いします」

 「え!」

 「そうわかったわ、ほら一刀速く来なさい」

 華琳に腕を引っ張られて一刀は奥へと行った。

 「一刀これはどう」

 華琳は黒に中央はピンクの下着を一刀に見せた。

 「え〜〜〜と」

 「ならこれは」

 今度は白に近いピンク。

 「え〜〜〜〜〜と」

 「もう、どれが良いのか、さっさと答えなさい」

 「ちょっと待って・・・よし決めた。今華琳が持っているやつ、そっちがいい」

 「こちらね。解かったわ、お金払ってくるから外で待ってなさい」

 「わかった」

 

 「一刀」

 「あ・華琳荷物持つよ」

 「ええお願い。春蘭達はまだかしら」

 「うん。まだ、あっ出てきた」

 「お待たせしました。華琳様」

 「いいえ、私も今出てきたところよ。それより春蘭はちゃんと選んで買えたかしら」

 「はい。秋蘭に全て選んでもらいましたから」

 「春蘭。それは選んだじゃないわよ」

 「ええ!」

 「華琳様。姉者は自分が選んだものを最終的に私が選んだので、一様選んだことになります」

 「そう、ならいいのよ」

 「それじゃ〜ご飯でも食べに行きますか、俺もう腹が減って、死にそうだし」

 「そうね、私もお腹がすいてきた所よ」

 「なら、案内します華琳様」

 「ええお願い」

 こうして一刀お勧めの料理屋へ行き四人で食事した。味にはうるさい華琳もここの料理は気に入ったらしく綺麗にたいらげた。

 食後は城に戻り各自自分の部屋に戻っていった。

 

 「これが、俺が考えた。警備隊の改善案だよ」

 「そう、なんか普通の案ね」

 「しかし、それでもどこにそれを設置するかなど詳しく書いてありますよ。華琳様」

 「ええ、そうね。ねぇ一刀。この改善案私が、頼んだときにはもう思いついていたのかしら」

 「そうだけど」

 「なら、なぜ警備隊に入りたかったのかしら」

 「まずは、交番の設置場所を何所にするかそれと、警備隊員には街の人達と仲良くなって欲しかったからかな」

 「仲良く?」

 「そう。警備隊には、街を守るだけじゃなく町の案内などして欲しかったし。それにはまず、街の人と仲良くなって話しやすくしないといけない。だから、警備隊に入ってそれを教えたかったんだ」

 「そう、それならいいは。後、これから新しい文官希望者の面接があるのだけど、一刀は秋蘭と一緒に面接官になって欲しいの」

 「わかった。なら稟も連れて行っていいか」

 「なぜかしら」

 「稟も文官だからな。俺よりうまく出来るだろう。俺は天の国で有名な文官を探すよ」

 「解かったわ、天の知識。私のために存分に使いなさい」

 「了解」

 「じゃ〜秋蘭は先に行ってて、俺は稟を連れて行くから」

 「わかった」

 秋蘭はそのまま面接する部屋に行き一刀は稟を呼びに行った。

 「少しは私と一緒にいようとは、思わないのかしら一刀は」

 と、華琳が言った事は誰も知らなかった。

 

 「え〜と。稟は執務室かな」

 一刀は廊下を走っていた。

 「キャァ!」

 「おっと、ごめんよ」

 曲がり角で、女の子とぶつかり、倒れかけたのを一刀は受け止めた。

 「ごめん。大丈夫」

 「いえ。こちらこそごめんなさい」

 「廊下は走るもんじゃないよって、それは俺か・・じゃぁ〜俺は急ぐから」

 「いえこちらこそ。あっいけない、面接の時間が始まっちゃう」

 その女の子は急いでとある部屋に向かった

 「あの子可愛いかったな〜。あっちに行ったことは文官志望かな?」

 一刀はそう思いつつ急いで部屋に向かっていった。

 「もう。あの男のせいで、私が一番最後になったじゃない。でも、あの男中々かっこ良かったじゃないこの城に使えていつのかしらもしそうなら私が入ったときに副官にでもしてあげようかしら」

 面接の内容は五人一組でおこなわれる。今回の希望者の数は百二十二人である。

 「ふう〜。いきなり呼ばれるから何用かと思ったら、試験管ですか」

 「ごめん。けど、俺はあまりわからないから、そこは稟か風に頼むしかなかったんだ」

 「別にかまいませんよ。一刀様のためなら私は何所へでも付いていきます」

 「ありがとう。稟」

 一刀と稟が部屋に入るとそこには秋蘭と二人の文官がいた。

 「ごめん。遅くなった」

 「別にかまわんさ。でわ、始めようか」

 途轍もない長い時間が始まった。半分ぐらいが終わってから一時休憩を取りまた再開した。

 「やっと、次は私の番ね。・・て、あなた大丈夫?」

 「え、ええ。少し気分が悪くなって」

 結局その子は医務室へと連れて行かれた。

 「私だけになったわね。けど良かったは、そのほうが自分を売り込めるもの」

 「ふず〜。次で最後か〜」

 「ああ、次で最後だ。ところで、一刀は何人に丸をつけた」

 「う〜んと、大体十人位かな、俺の世界で知っている人物はいなかったし」

 「一刀は厳しいな。私はその倍違うが」

 「私も秋蘭と同じです」

 そして最後の組が入ってきた。

 「失礼します」

・・中央にいるのが夏候淵将軍ね。文武両方に長けていると言う。そしてその隣が・・・えっ、嘘

 「あ!君はさっきの」

 「なんだ一刀。知り合いなのか」

 「うん。稟を呼びに行く時に」

 「その節は、ありがとうございました」

 「良いよ。俺も悪かったし、それより名前教えて」

 「はい。私の名前は荀ケ。字を文若と言います」

 「え!君が荀ケ」

 「一刀この子の事知っているのか」

 「うん。俺の世界じゃ、荀ケは王佐の才と呼ばれ、曹操の所の軍師になるんだよ」

 「そうか、なら荀ケ殿」

 「はい」

 「君は採用だ。一刀が言うのだから本当なのだろう。後で華琳さまの所へ連れて行く」

 「あっはい。よろしくお願いします」

 「それじゃ、今日はこれでお開きだ。あとの者の結果は一刻後に発表するとしよう」

 秋蘭がそう言い残しその場を去っていった

残っていた一刀と稟も部屋を出ようとした時

 「あの、ありがとうございます。おかげで、憧れの曹操様のところで働けます」

 「いいんだよ。その代わり軍師になったときはよろしくな。軍師殿」

 「はい。そのお名前まだ聞いていいですか」

 「良いよ。俺の名前は北郷一刀。一応天の御使いって呼ばれてる。で、こっちが仲間の」

 「郭嘉ともうします」

 「一刀さん。私の真名は桂花ともうします」

 「真名預けてくれるの」

 「はい。これからはともに戦うものですから」

 「ありがとう。でも俺には真名がないから好きに呼んでかまわないよ」

 「私の真名は稟です。これからよろしくお願いしますよ。桂花殿」

 「はい」

 こうして、一刀と稟は桂花と仲良くなりその場で話し込んでいた所を秋蘭に怒られたのはむりもない。

 「あなたが、荀ケね。私の名前は曹孟徳。これからは、華琳と呼びなさい」

 「はい華琳様。私の真名は桂花と申します」

 「それじゃ桂花。今日は私の閨にいらっしゃい。じっくり私のものにしてあげる」

 「ああ〜よろこんで」

 夜

 「お兄さ〜ん。劉備さんと董卓さんの情報は要りました〜」

 「そうか、それで彼女達は何所にいるんだ」

 「劉備さん幽州啄郡で、義勇兵を集めているそうです。董卓さんは涼州から今洛陽に移ったとのことです〜よ。お兄さん」

 「わかった。ありがとな風」

 「いえいえ、お兄さんの頼みなら夜の相手もしますよ〜」

 「ちょっ。風」

 「おや、稟ちゃん鼻血が出ない。ということは、もう稟ちゃんはお兄さんに」

 「いやまだだから」

 「まだということはこれからするという事ですかお兄さん」

 「そうなんですか、一刀様」

 「いやしないよ。別に稟が魅力がないってわけじゃないよ。今はお互い忙しいから」

 「そうですか」

 「オイオイ、そこは落ち込む場所じゃないよ。今はってことはその内してくれるってことじゃないか」

 「こら宝慧。それを言うと稟ちゃんが期待するじゃありませんか」

 「はぁ〜。自分からよくそんな事言えますね。風」

 「稟ちゃんは素直じゃないだけですよ」

 「そうかもしれませんね。それでは、一刀様これで」

 「ああ、お休み稟・風」

 「おやすみなさい。お兄さん」

 「お休みさない。一刀様。それと・・楽しみに待っています」

 「ああ、期待しといて」

 「では」

 稟と風は一刀の部屋を出て行った。

 「さっきの稟は、素直だったな〜」

 

               第四章完

-4ページ-

「第四章終了」

「お前元気だな」

「だってもうすぐゴールデンウィークだよ。なにしようかな〜」

「その前に、お前は勉強があるだろ」

「そうだった〜。まだまだやらなければならない事が沢山あるんだ〜」

「なら、さっさとすませろ」

「一刀のいけず〜」

「しらん」

「ぶ〜ぶ〜」

「それより、次はどうするんだ」

「愛を確かめます」

「愛を?」

「そう愛です。消えた彼氏待ち続ける彼女あぁ〜二人の愛はどうなるのか」

「続きは」

「またこんど」

「てめぇ〜」

「それじゃ〜by」

「おいこら、またこのパタ〜ンか」

 

説明
ようやく華琳に会えた一刀。華琳から警備に付いての案を聞かれ、そこで警備隊員となった。
裏では稟と風に色々させているが、これからどうなることやら
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コメント
三頁の「もう。あの男・・・」に「使えていつ」とありました、訂正されては?(運営の犬)
これはデレ桂花と言うことでいいんですねwww(シルヴェ)
些事にて申し訳ありませんが、3頁の 兵法のひとつは覚えなければと思い。書庫にある孔子を読んでいたが、 の部分ですが、論語を兵法書と言うのは適当でないと思います。(huziikaito)
大変不躾なコメントとは思いますが、より良い作品となると感じましたので一言口出しさせていただきましたm(_ _)m(神山我楽)
大変楽しみに読ませていただいております…が、ちょっと誤字が多い気がするので、投稿前に見直されてはいかがでしょうか…?(神山我楽)
桂花の性格が変わっとるwwwwww(an)
桂花が男嫌いじゃないというのは驚きました。続きが楽しみです。(血染めの黒猫)
誤字。華淋「ええ。実話これなんだけど」→「ええ。実はこれなんだけど」(水上桜花)
必衰→必須 これじゃ意味が全然違いますよ; 辞書引きながら正しい言葉遣いを心がけるともっと面白くなると思います^^(かぜ)
それ以外はこれからが楽しみですので更新の方、頑張って下さい。(リョウ)
桂花が男嫌いじゃないというのには驚きました…それと華琳達の語尾が〜はとなってますが〜わ が正しいのではないかと…そして桂花の面接の場面がちょっと前に見た作品に酷似している様な気がしちゃったのは気のせいでしょうか?(汗(リョウ)
桂花が男嫌いじゃない!?それもまたいい設定ですな(sink6)
誤字書き出したらきりがないほど多いです。特に多いのが「は」と「わ」の使い方が逆なところ。読んでくれる人のために自分で読み直して確認してみましょう。(トウガ・S・ローゼン)
どう結う訳か←どういう訳か 「わかったは、秋蘭」「わかったは、それと水路工事←わかったわ 竹書←竹簡 「でわ、はじめ」←では 華琳様そろそろ終わるようですそ←ですぞ(トウガ・S・ローゼン)
2pの仕事があるからめりだって→無理だって 更新お疲れ様です(機構の拳を突き上げる)
実話→じつは、わかったは→分かったわ。ストーリー自体は良いんですが言葉違いが多いです。(イリヤ・エスナ)
試験管→試験官 いちよう→一応(いちおう) 他にもなんかおかしいなーってとこがチラホラと。三点リーダ(…)は・を3回打った後に変換して一文字として使いましょう。  とりあえず男嫌いじゃない桂花が新鮮でした(闇羽)
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