真・恋姫†無双〜ただ守るため〜一話 |
あの子は無事だろうか?
母親は救えなかった
俺はやはり誰も救えないのか
そう……
ムカシノヨウニ
今度は自分の意識が暗闇に堕ちていくのがはっきりとわかった
もうこのまま狂気に身を委ねたらどれ程らくなんだろうな?
「あ、あの?」
後ろから幼い声が聞こえた
目に映った少女はさっき唯一助けられたあの子だった
『……ごめんな。お母さんを助けてあげられなかった』
「いえ…お母さんはボクを守れて良かったって言ってくれたから」
よく見ると肩は震え目尻にはうっすらと光るものが見えた
俺は黙って少女を抱きしめた
『我慢するな。泣きたいのなら泣け』
「う…うっ…うぁああああぁぁ!」
これほどまで溜めていたんだろうな
俺が間に合わなかったから
例えそれは仕方ないと言われようが俺はそれを諦めることは出来ない
そういう人生を歩んできたのだから……
30分ぐらいだろうか、思いっきり泣いた少女は気が抜けたのかそのまま眠ってしまった
そのまま居ることは出来ないので少し離れた丘に向かった
少女を膝枕させて俺は瞑想を始めた
かなりの時間が経っただろうか目を開けると夕方だろうか陽が落ちかけていた
「ん…うん?」
『起きたか?食欲はあるか?』
「ここは?」
『邑から少し離れた丘だ』
「やっぱり……夢じゃないんだね」
『まぁな。これからどうするんだ?』
「わかんない。ボクの居場所は無くなったから」
『なら俺と一緒に旅に出ないか?』
「いいの?ボクは何もできないよ」
『構わないさ。俺も独りだからな』
「わかった。一緒に行く」
『よし。そしたらもう少し寝ろ。明日には出るぞ』
俺は少女を横にさせ自分も気を張ってはいるが少し眠ることにした
朝になり俺たちは少女の母親の墓を作り黙祷をした後邑を出た
『そういえば君の名前は?』
「ボクは徐晃、字は公明。真名は葵」
『俺は玖珂涼、字は無い。真名とはなんだ?』
俺は徐晃と言う名に疑問を感じたがそれよりも真名の方が聞きたかった
徐晃曰く真名とは神聖な名前で凄く重いものであった
『なるほど。真名は信用の証みたいなものか……』
「そうですね。大体そんな感じです。それよりも涼さんに真名が無いのは不思議ですね」
『俺はこの世界の人間じゃないみたいなんでな真名は無いんだ』
「!?そうなんですか?」
『あぁ。多分涼が真名に当たるのかな?』
「そういうことなら名乗る時には言わないほうが良いですね」
『ふむ、少し気になってはいたがその口調はどうにかならんか?敬語だと壁を感じるんだが』
「ん〜なら普通に喋るね!」
うん。その方がしっくりくるな
あんなことがあったから葵には笑顔でいたほうが良いさ
『やはりそっちのほうが良いな。可愛いぞ』
「え?えぇぇぇ!?」
ん?顔が真っ赤だな。照れたか?
そんな話をしつつ俺たちは近くにある邑を目指して行くのだった
あとがき
はい第一話ですね
オリキャラが出ました。徐晃さんです
とりあえず出したかったの
とりあえず恋姫キャラが出ない(汗
次回には出せますかね
ネタバレですね……
駄文ですが読んでくださった方々ありがとうございました!
これからも頑張って書いて行きますのでよろしくおねがいします!
説明 | ||
う〜ん オリキャラって難しいね ちょっと更新遅れましたが一応一話です |
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