『舞い踊る季節の中で』 第39話
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真・恋姫無双 二次創作小説 明命√

『 舞い踊る季節の中で 』董卓編

  第39話 〜 疑惑の海に舞う想い -前編- 〜

 

 

(はじめに)

 

 キャラ崩壊や、セリフ間違いや、設定の違い、誤字脱字があると思いますが、温かい目で読んで下さると助

 かります。

 この話の一刀はチート性能です。 オリキャラがあります。 どうぞよろしくお願いします。

 

北郷一刀:

     姓 :北郷    名 :一刀   字 :なし    真名:なし(敢えて言うなら"一刀")

     武器:鉄扇(二つの鉄扇には、それぞれ"虚空"、"無風"と書かれている) & 普通の扇

       :●●●●

     得意:家事全般、舞踊(裏舞踊含む)、意匠を凝らした服の制作、天使の微笑み(本人は無自覚)

        気配り(乙女心以外)、超鈍感(乙女心に対してのみ)

        神の手のマッサージ(若い女性には危険です)

  最近の悩み:人を殺すのは辛い、でも人を殺させるのはもっと辛い。 でも、俺は其処から目を逸ら

        すわけにはいかない。 そして、その罪を背負うのは良い。それに苦しむのも構わない。

        もし神というものが居るとしたら、俺はそれでも問いたい。 この苦しみが罰だとした

        ら、それは少し違いませんか? と、俺はそう心の中で呟きながら、思わず布の衝立の

        向こうに意識をやってしまう。 否、例え意識を向けなくても、左手に伝わる温もりは、

        強制的に彼女を、明命を意識せざる得ない。 この布の向こうで無防備に眠る明命の存

        在を・・・・・・・・・・本当、こういう罰は勘弁してください。

        

  (今後順序公開)

 

★オリキャラ紹介:

諸葛瑾:

  姓 :諸葛    名 :瑾    字 :子瑜    真名:翡翠

  武器:"双天" 対の双剣

  武力:52(平均的な将を60とした場合)

  智力:81

  政治:89

  家事:92

  魅力:想像にお任せします(w

  焦った時の口癖:『 あうあう 』又は 『 ぁぅぁぅ 』等の類語です

  性格:基本的に温厚で、外見に反して大人の女性

     だが、焦ると地が出てしまう。(朱里と違って、自分を律しています)

     警戒心が強い性格だが、一度心を許されると、親身になってくれる。

     妹がいるため、基本的には面倒見が良く、放っておくと、食事を取るのを忘れる明命を心配して

     よく食事を差し入れていた。

     やはり、妹がいるためなのか、時折人をからかって、その反応を楽しんだり、とんでもない悪戯

     を仕掛ける悪癖もある、だが性質の悪い事に普段が完璧なだけに、周りは怒るに怒れないでいる。

     家事全般は人並み以上に出来、そこらのお店以上と自負していたが、丹陽で知り合った男性の腕

     を見て自信を喪失。 以降こっそり腕を磨いているが、全然敵わないと嘆く毎日を送っている。

     武術は好きではないが、妹達を変態共から守るため、必要最低限身に付けたもの。

     姉妹揃っての発育の悪さをコンプレックスに思いつつも、それを武器にする強かさを持っている。

     自分を子供扱いしない男性が好みだが、言い寄ってくるのは変な趣味の持ち主ばかりで、17の時、

     現実の男(変態の多さ)に愛想が付いた時に『八百一』と出会う。 以降のめり込み、妹達を洗

     脳するも、基本的には周りには秘密にしている。そのうち執筆も行うようになり、掲載されるよ

     うになる。

     数年たった現在では、定期的な愛読者もつき『八百一』の主要作家の一人となっており、黄巾の

     乱後、作品が益々洗練され、世に愛読者を急増させる要因となった。

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蓮華(孫権)視点:

 

 

「次もそうとは限らない。 その時は、一刀の意志はどうあれ、戦わせてもらう」

 

呂布の率いる部隊を見送りながら、私は一刀に忠告する。

一刀の考えは分からないまでもない。

後々の事を考えれば、一刀の言うとおり、袁術の兵を減らし、我らは兵を温存するのが、一番望ましい。

その上、結果的であろうと名を挙げれるのならば、理想的と言える。

 

だけどそれは、危ない綱渡りでしかないわ。

一歩間違えれば、奈落の底に落とされる危ない手段。

多くの兵士達の命を預かる者ならば、まず選ぶことの無い道。

 

一刀はそれをやって見せたけど、それが次も上手く行くとは限らない。

戦場は狂気の渦巻く場所、計算通り動く事の方が少ないと教えられて来た。

それは、その狂気の在り方が、人それぞれ違うからだと、それは常に変化するのだと教えられて来た。

それに、見逃した敵が、いつか立ち塞がるかもしれない。 それなのに一刀は、

 

『 そうだね。 でも力強い味方になってくる可能性も、同じように在るはずだよ。 

  そんな相手を、不確かな未来を勝手に決め付けて、虐殺に走るのが、孫呉の目指す未来ではないと、俺は

  信じているよ 』

 

そう、【孫呉の夢は、下種なものではないだろう?】と、言ったのだ。

そしてその言葉に、姉様は面白そうに笑い、

冥琳は、苦笑し、

穏は慌てていた。

それは、一刀の言葉を受け入れなければ、自ら孫呉の夢を穢す事を意味していた。

本来ならば、不敬として斬り捨てられてもおかしくない事を、天の御遣いと言う立場と、軍議と化したあの場の状況を利用してやってみせた。

 

確かに、翡翠がのめり込むのも分かる才だわ。

だけど、それ故に、危うさも感じる。

いつか、その甘さが、優しさが、命取りになりはしないかと・・・・・・

 

 

 

 

 

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呂布達の馬影が見えなくなるのを、確認すると同時に、私は安堵の息を吐く。

一刀には、ああは言っけど、実際は助かったと思っている。

目の前で、見せられた彼女達の武、そして間近で肌で感じた彼女の強さ。

思春には悪いけど、例え此処に思春達がいても彼女には敵わないと思えるし、一刀でもさすがにあれは無理だと思う。

配下の兵も一騎当千とまでは行かなくても、此方の兵より質が上なのは、一目で理解できた。

疲れてはいても、いや、だからこそ、無理に戦うべき相手ではないことも・・・・・・・・、

 

それでも、私は言わなければいけないと思った。 中には利を無視して動く人間がいる事を。

一刀なら、分かっている事だろうけど、そう言わざる得なかった。

 

 

 

 

 

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「紺碧の張旗が、こちらに向かってきます」

 

報告を受けなくても、こちらに向って来る一団が目に映る。

先程の呂布も凄かったが、張遼とてそれ程負けてはいない。

武そのものは、呂布には届かないものの、騎馬を使った戦い方は、呂布以上に袁家の軍を混乱させた。

 

やがて、袁術達の包囲網を抜け出た張遼達が前方に来たのを確認すると、先程と同じように一刀の合図と共に、兵達が道を空けると、先頭の一騎が単騎でこちらに向かってくる。

お互いの顔が、はっきりと見える所より更に近くまで近寄ってくる張遼。

先程の呂布ならともかく、この人数で包囲されれば、張遼が逃れる手段はないというのに、豪胆だわ。

それとも、私達の包囲など、簡単に脱出するだけの自信があるのかもしれないわね。

 

「なんのつもりやっ?」

 

静かに、耐えるような低い声が届く。

戦場を駆け抜けたため感情が高ぶっているのか、それを無理やり抑えているのが分かる。

そして、これは話し合いで収まる相手ではないと言う事が、

 

「一刀・」

「蓮華分かっているから、今は黙っていて欲しい」

 

なっ

一刀に忠告しようとした所を、一刀自身に止められる。

 

「勝負のついた戦に、これ以上、無駄に兵を失いたくないだけだよ。 それは君達の隊も同じだと思うけど?」

「ずいぶん嘗めた事を言ってくれるや無いか。 ウチ等じゃ戦う価値が無いと言うとるんかいな?」

「神速の張遼、そして貴女の隊の勇猛さは、俺の街にも伝わって来ているよ。 でも、だからこそ出来れば戦

 いたくないと考えてる」

「ほうか、せやけど残念やったな、ウチはあんたの頸は獲ると決めてんねん」

「何故?」

「あんたが華雄を穢したからに決まってるからやっ!」

 

張遼は、一刀に槍を真っ直ぐ向けながら、そう言い放つ。

一刀は、敵を目の前にして、一度目を閉じると

 

「なら、それは私怨だ。 神速の張遼とあろう者が、私怨に部下を巻き込むのが貴女の矜持なのか?」

 

等と張遼を挑発するような事を言い終えると、馬から降り、前に向っていく。

 

「口だけはよう回るな。 せやけど、それは何のつもりやっ」

「何のつもりも、決まっているだろ。 私怨なら一対一で決するのが相応しい。

 それとも軍師の俺から決闘を挑まれて、断るのかい?」

 

ギリリッ

 

一刀の言葉に、張遼の歯軋りが此処まで聞こえてくる。

 

「あんた正気か? それともウチを嘗めとんのか、軍師と言うたが、軍師がウチと一騎打ちとは片腹痛いでっ」

「別に嘗めてないよ。 君に私怨があるように、俺にも事情があるだけさ」

「それが嘗めとるっちゅうんやっ!! 軍師が武官に一騎打ち挑んでどないすんねんっ!」

 

張遼の怒声が、怒りが、周囲に響く。

そのあまりもの気魄に、兵士達が武器を構えるが、私はそれを手で制する。

一刀がああいう行動を起こしている以上、なんらかの考えがあってのこと、

なら、今はそれを信じるまで、そして、思春が認めた一刀の強さを、

 

「御託はいいよ。 俺は正直頭にきてるんだ。 私怨で、意味の無い戦いに、人を巻き込もうとする考えにね」

「・・・・・・・・ええやろ、其処まで言うなら、あんたが今どれだけ身の程知らずな事をしているか、その命でもって

 教えてやるさかい、あの世で華雄にしっかり謝ってき」

 

そう言い放ち、張遼は馬から飛び降り、一刀と対峙する。

 

 

 

 

 

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「此処は敵陣だよ。 なのに馬から降りてよかったのかい?」

「あんた程度相手に、同じ条件で戦かわなんだら、うちの名が廃るっちゅうもんやっ

 それに、あんたん処の将は、一騎打ちであんたを討ち取ったからって、そのまま包囲するような輩に見えへ

 んからな。

 他人の心配より、自分の心配をし、 とっとと武器を構えてかかって来いや、初手はあんたに譲ったる」

 

そう、肩に槍を飛龍偃月刀を置きながら、一刀を見下す。

確かに、一刀は武をやっているようには感じない。 だけど、その実力は思春以上あると言う。

なら、油断している相手ならば、

 

そう見守っていると、一刀は真っ直ぐ進むと、手を弧を描くように振るう。

そして張遼は、振るわれた手を、何でもない事の様に半歩横に動く事で避わし様、石突きで一刀の尻を軽く叩く

 

「なんや、そのへっぴり腰は、しかも無手とは何処まで人を嘗めくさらかすねんっ!」

 

なっ、何だこれはっ!?

私は、目の前の光景に、一刀の戦い方に愕然とする。

張遼の言うとおり、一刀は無手で、張遼に闇雲に突っ込んで行っているようにしか見えない。

その手には、聞いていた鉄扇は無く、変わりに黒い手袋が填められているだけ。

思春の話では、舞うような戦い方をすると聞いていたが、これではまるで素人そのものではないか、

思春が嘘をついているとは考えにくい、となるとこれは何かの策なのか?

 

張遼も一刀の素人そのものの攻撃に、何か策をと疑い、一刀を適当にあしらいながら此方を目で牽制している。

だけど、そんなものは聞いていないし、それらしい合図もなかった。 そもそも此方から仕掛けた一騎打ちに、割り入る事など出来るわけが無い。

 

思考を巡らす内に、もしかして、一刀の武の事は何らかの事情で、思春達以上と言う事にしていたとしたら?

何時かの穏業はただの偶然だとしたら? と脳裏に浮かぶ。

もしそうなら、一刀から何も感じない理由も、今目の前で起こっている事実にも説明がつく。 だけど・・・・・・・・

 

やがて、此方に何の意図もないと見抜いた張遼が、

 

「これ以上付き合いきれんわ、 さよならやっ」

 

一刀に向けて、その矛先を真っ直ぐ突き込む。

 

 

 

 

 

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明命(周泰)視点:

 

 

「一班から三班は周囲の警戒に当たってください。 他の者は負傷者の治療と兵の確認を最優先にした後、装備

 を再確認した者から体を休めておきなさい。 ただし、何時動くとも限りませんので、気を決して抜かないで

 ください」

 

私は隊全体にに指示を出し、横にいる副隊長の徐盛さんに小声で、

 

「私は本陣に行きます。 此処の後の指揮は任せました」

「はっ」

 

そして、本陣の天幕に行くと

 

「つまり、一刀は張遼に殺される事も無く、連れて行かれたと言うのね」

「えっ」

 

天幕に入るなり、雪蓮様のとんでもない一言が、私の心を襲います。

一刀さんが攫われた? 嘘・・・・

 

タッ

 

ぐっ

 

天幕を飛び出ようとする私を、思春様に腕を掴まれ止められてしまいます。

 

「は、離して下さいっ」

「・・・・・・落ち着け明命、私に簡単に掴まるような精神状態で何が出来る」

 

それでも、思春様から逃れようとする私に

 

「明命落ち着きなさい、そして話を聞きなさい。これは命令よ」

 

雪蓮様の静かな叱責が届きます。

もし、私がここで、天幕を出ようものなら、討伐命令を出してもおかしくない程の冷たい声でした。

その事に気がついた私は、暴れるのを止め、振り向くと

 

「そっ、良い娘ね」

 

そう言って、先程の冷たい声とは逆に、優しい声で微笑みながら言って来ました。

私を安心させるように、落ち着いて話が聞こえるように、雪蓮様は暖かく微笑んだのです。

 

「蓮華、悪いけど明命のために、もう一度話してくれないかしら」

 

 

 

 

蓮華様の話では、一刀さんは張遼と一騎射ちを行い。

鉄扇も持たずに素人当然のように殴りかかり、適当にあしらわれた挙句に、張遼に突き込まれた槍を喉元で止められ、なにやら話した後、張遼の馬に乗せられ、一刀さんを人質にして立ち去ったようです。

 

・・・・・・・・おかしいです。

 

張遼は確かに強いと思いましたが、一刀さんに敵うとは思えませんでした。

それに、素人同然の攻撃なんて、ありえません。

 

「まったく、一刀に関しては読み違えてばかりだわ。 此処までやるとは思わなかったわ」

「ほう、雪蓮、北郷の目的が分かったのか?」

「あら、冥琳は分からないの?」

「素人の振りに関しては、袁術に対しての目晦ましと分かるが、張遼に連れ去られた方の目的は、残念ながら

 不明だ。 ただ、何らかの考えで動いていることは確かだな」

 

雪蓮様と冥琳様が、そう話されています。

確かに、一刀さんの武を知る者なら、張遼に弄ばれた挙句に、捕らえられるなんて事ありえないと考えるべきでした。 それを私は、一刀さんが連れて行かれたと聞いて、冷静さを失ってしまいました。

一刀さんを信じられませんでした・・・・・・・・・・・・・、私は弱くなっているかもしれません。

 

「あら、簡単なことよ。 一刀は私に確認をとったでしょ。 助けられる者は助けて良いかってね、つまりそう

 言う事よ」

「成る程、手段までは分からぬが、そう考えれば、北郷の目的も読める。 しかし良いのか雪蓮?」

 

どうやら、お二人は、一刀さんの目的が分かったようです。

 

「良くはないわよ。 でも一刀に『やりたい様にやりなさい』と言った以上、理由が無い限り、強く反対出来な

 いわ。 それに一刀なら上手くやってくれるでしょう。 まぁ後でお説教は必要でしょうけどね」

「そうだな、こうして皆に心配をかけている以上、きつい説教は必要だな」

 

よくは分かりませんが、一刀さんは単独で何かを成しに行った様です。

・・・・・・そう言えば、一刀さん今回の作戦を説明に来た時に変な事を言っていました。

『洛陽まで、極少数での騎馬で抜けられる道はあるか?』とか『はぐれた場合は、これを印にしよう』とか

 

となると、一刀さんが向われたのは洛陽・・・・・・・でも、張遼が立ち去ったのは逆方向です。 ではどこへ?

 

 

 

 

 

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霞(張遼)視点:

 

 

「ひぃぃぃぃぃーーーーーーーっ」

 

あぁ、煩いやっちゃなっ

 

「悲鳴なんて上げとったら、舌噛むでっ」

 

ウチは苛立ちげに、目の前と言うか、ウチの直ぐ下で馬にしがみ付いている男に、注意する。

そもそも、ウチかてそんな余裕は無い。 幾ら馬に慣れとるっちゅうても、こんな獣道とも言わん崖っぷちを走らせた事なんてあらへんからな。 少しでも馬を操り損ねたら、お陀仏やでほんま。

そう思いながら、逆にこの男が悲鳴上げているおかげで、冷静になる自分がいる事に気がつき、苦笑する。

 

(ほんま、さっきと同一人物かいな)

 

 

 

 

 

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数刻前:

 

 

最初は、なんかの罠かと思うたが、それらしい素振りもあらへん。

予想はしとったが、此処まで酷い素人っぷりに、怒りも抜け落ち、

罠が無いなら、何時までも此処に留まる理由もあらへんので、終わらせようと、

目の前の男の喉元に偃月刀を突き込む。

 

「これ以上付き合いきれんわ、 さよならやっ」

 

くんっ

 

なっ!

ウチの突きは、男の喉元の直以前で止まる。 いや止められる。

というか、なんやこれっ、体が動かんっ

無理に動かそうとすれば、体の彼方此方を引っ張られるような感覚がする上、一部は完全に感覚があらへん。

一体どういう事やっ、

そう思い、視線を巡らすと、体の彼方此方に、なにやら糸らしきものが撒きついておる上、その一部は皮膚を突き破って刺さっている。 糸が細すぎてなのか知らへんが、痛みも無い上に、血がまったく出てへんから気がつかへんかった。

でもな、こんな細いもんで、ウチが止められると思うとるんか

 

「力で強引に糸を切ろうとしても無駄だよ、ただの糸じゃないからね。

 それに、ツボを糸で刺しているから、禄に力も出ない筈だよ」

 

ウチに矛先を突きつけられる形で、目の前の男が小声でそう忠告してくる。

さっきのはこうしてウチを捕らえるための演技やったんかい。

せやけど何のために? こうして捉えることが出来るんなら、殺す事だって出来たはずや。

男に合わせるように小声で

 

「ウチを捕らえて、どうするつもりや」

「どうもしないと言いたいけど。 こうなった以上、貴女に聞きたい事が在る」

「はん、女を捕らえて、縛り付けて、聞き出そうなんて悪趣味やな」

 

ウチの負け惜しみじみた皮肉に、

 

「そういう趣味は無いよ」

 

と、男は困ったような顔で苦笑を浮かべる。

なんやこいつは? 人を間単に捕らえておいて、誇るでもなく、蔑むでもない。

ただ、仕方が無くといった感じや

 

「聞きたい事って言うのは、董卓の事」

 

ピクッ

 

なんや、まさか、こいつは月の逃げ出しそうな場所を聞き出そうって言うんかい。

そないな事ウチが答えると思ってるんかっ、嘗めとったらあかんで、ウチは神速の張遼、仲間を売る真似はでけへんっ!

拷問したければすればええ、せやけどウチは絶対月の居場所なんか教えへんし、そんなん最初から知らへんわ。

 

「董卓は、暴政を働いているって聞いてるけど本当かい?」

「何、阿呆な・」

 

男の言葉に、怒鳴ろうとしたが、出来へんかった。

男の、静かな、そして深い眼差しに、まるでウチの心を見透かすような瞳に、怒鳴ることはでけへんかった。

ただ

 

「月達はそんな事出来る娘やあらへん」

 

と、冷静に言わされてもうた。

なんなんや、こいつ・・・・・・、

気魄があるわけでも、覇気があるわけでもないのに、皮肉を混ぜる事も出来ずに素直に答えてもうた。

 

「・・・・それは真名だね。 なら君は董卓を助けられるなら、助けたいと思わないか?」

 

ギリリッ

 

男の言葉に、ウチは強く奥歯を噛む。

攻めて来て置いて、よくもぬけぬけと、そんな事を言えるもんやなっ!

そう怒鳴りたいのを、必死に我慢する。

この男の真意が分からんからや、月を捕まえたいなら、こんな所で尋問じみた真似しなくても、堂々とやればええやん。 だけど、この男は、こうして、ウチに矛先を喉元に突きつけられたまま、こんな会話をしとる。

一体何の意味があるねん?

 

「董卓が洛陽を捨て逃げても、見つかるまで続けられる。 例え一時的に逃げれたとしても董卓は一生影に怯え

 る事になる。 君が手助けしてくれたら、命だけは助けられると思う」

 

・・・・・・・・こいつ自分が何言っているか分かってんのんか?

敵の大将を助けたい等と、阿呆な事ウチが信じると思うとるんか?

そもそも、こいつは華雄をあんな言葉で穢した相手や、そないな言葉を信じられる訳があるかっ!

 

と、ついさっきまでなら、思うとったろうなあ。

この阿呆な男の辛そうな目を見るまでは・・・・・・、

 

「どうすればええんや?」

 

ウチはそう答える。 一度は捨てたとは言え、捨てたくて捨てた訳やあらへん。 助けられると言うなら、助けたいと思う。 問題はこの男が信じられるかって事や、けど騙す気なら、もうちょいマシな嘘を言うわな普通。

それに、人を騙すにしては、こいつの目は真っ直ぐすぎる。

 

 

 

 

 

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結局あの後、うちの拘束をあっさり解くと、この男の指示通り、人質にして、戦場が見えなくなったところで、ウチは部下達に、命あるまでは郷に戻るよう指示をし、今に至る。

洛陽への道は、この男が提示したが、

 

『阿呆、そんな所、とっくにばればれや、通るんなら、知られてへん道通るしかあらへんっ!』

 

と、正直自分でも、ちょーーぴし後悔するような道(?)を通ってる訳や。

 

せやけど、そんな道なき道も永遠と続くわけやあらへん。

やがて、山を降り荒野に辿り着くと、男は安堵の息を漏らす。

 

「安心しとって、ええんか? ウチは敵将やで、馬から突き落とすと考えへんのか?」

 

ウチの言葉に、男はつまらなさそうに、

 

「俺の知る神速の張遼って言うのは、侠に厚く、自分の言を違える事を嫌う人物だよ。

 そして、それはこの目で見て間違いないと信じれたから、そういう心配は無いかな」

「・・・・・・・・煽てても、何もでえへんで、 それに、ウチは一言もアンタを信じるとは言うとらんで」

 

男の言葉に、やや照れるも、男の迂闊さと無防備さに呆れる。

これが、さっき本当にウチを手玉に取った男かいな。

 

「そう言えば、そうだね。 でも張遼のような相手を、疑って安全を保つより、信じて裏切られた方が良いから

 かな」

「・・・・・・・・・・・・もしかして、ウチを口説いとるんか?」

「なんで、そうなるのっ!? 俺真面目に話しているんだけど・・・・・・」

 

男の言葉に、ウチが呆れたように言うと、驚いたように否定する。

・・・・・・そういう気はこれっぽっちも無いけど、そうはっきり否定されると、ウチの方が凹むわ。

 

「・・・・・・口説くんでもなかったら、良く酒も飲まずに、そないな恥ずかしい事言えるな」

「俺、なんかへんな事言った?」

「・・・・・・・・・・まあええ、あんたがお人よしなのは分かった。

 で、そのお人よしのアンタが、なんで華雄をあんな言葉で汚したんやっ!」

 

今聞くべき事ではないのは分かっとる。

でも、この男の事の真意が分からないまま、月に会わせる訳にはいかへん。

それに、華雄の事を思えば、ウチの気も済まん。

 

「そっか、あの手紙を見たんだったよね。 でも俺は後悔していない。 恨まれようが、軽蔑されようが、あれ

 が一番双方に死者が少ない策だったんだ。 そのためなら、どんな手段だって俺はとるよ」

 

ウチの激昂に、男は、そんな綺麗事を言うて来る。

そないな綺麗事で、ウチを騙せると思うてるのか

 

「そないな綺麗事言うんやったら、戦なんてせんで引っ込んでおればよかったんやっ」

「そう言う訳には行かない。 黙っていれば、何れ守りたい人達が守れなくなる。

 それに、逝ってしまった人達のためにも、立ち止まるわけには行かない」

「はん、その綺麗事に、どれだけの人間が死んだと・」

「水関では、六千六百七十三人、うち孫呉の兵は千三百十七人、董卓軍は三千八百九十八人が亡くなった。

 ・・・・・・最も、確認取れた人数でしかないけどね」

 

ウチの言葉を、男が遮り、逝った者に黙祷する様に、数字を告げる。

なんやこいつ? なんでそないな事、 とっさに思いついた数にしたって数値が細かすぎる。

それに・・・・・・・

 

「なんで、ウチらの死者までそんな細かく知ってるんや、出鱈目言うとるんやないやろなっ」

「そんな事はしないよ。 埋葬する時に数えさせたから間違いない」

「なっ!」

 

こいつは、今なんて言うた?

埋葬? 敵兵の埋葬をしたっちゅうんか?

そんな阿呆なっ

 

「全て終わったら水関に行って見ると良いよ。

 簡略で悪いけど、墓も作ってあるから、すぐ分かると思う」

 

ウチが驚愕していると、ウチの心境を読んだかのように、言ってくる。

嘘を言うとるようには思えへん、そもそも、そないな直ぐばれる嘘を言うても意味は無い。

それに、・・・・・・・・・・・・・・・なんで、こいつは、こないに辛そうに言うんねん。

 

信じられへんけど、こないな目をした人間の言う事を信じられへん程、ウチは濁った目を持っていないつもりや。

 

「・・・・・・・・いつかあの世に行ったら、華雄に謝っておき」

「そうだね、また何処か出会えるかもしれないけど、会えなかった時はそうするよ」

 

・・・・・・・・・・?

今こいつは、なに言うたん?

 

「・・・・・・・一つ確認したいんやけど、水関に華雄の墓は?」

「えっ? 無いよ。 たしか関羽に負けた後、部下に連れられて、何処かに逃げたと報告は聞いているけど」

 

男の言葉が、ウチの心にゆっくりと浸透し、・・・・・・やがて、その意味を理解した。

 

 

 

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「それを、はよ言わんかいっ!!」

 

 

 

 

 

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「ご・ごめんっ え?えっ?」

 

ウチの剣幕に、男は訳の分からないままウチに謝ってくる。

あぁーーっ、おかげで、柄にも無く熱くなって、もうたやないかっ。

 

「なら、一発思いっきり殴られとき、と言うか、今ウチに殴らせいっ」

「なんで、そうなるのっ!?」

 

男の間抜けな態度に、怒る気も失せ、大きく息を吐く、・・・・・・ん? そう言えば

 

「そう言えば、名前なんて言うんや? まだ聞いてなかったわ」

「北郷一刀、字も真名も無いから、好きに読んでくれれば良い」

「なんや、もしかして華雄と同郷か?」

「いや、違うと思う。 俺はこの大陸の生まれじゃないから」

 

なんて、怪しさてんこ盛りな事を言いよる。 ・・・・・・・・・ええのんか? こんな胡散臭いのを月に会わせて、

そう心の中で突っ込むも、ウチはそう心配しとらんかった。

この男、北郷は本気で月を助けたがっとる。 何故かそれだけは信じられたから、

 

「ほな、そろそろ全力で駆けるでぇーっ」

「えっ?」

 

ウチはそう言って、馬を休ませるためにゆっくり駆けさせていたのを止め、全力で駆けさせる。

神速の張遼の名に恥じない。 速度で

 

「ひぃぃぃぃーーーーーーーーっ! あぐっ!」

 

だから言うたやんか、舌噛むって・・・・・・・

 

 

 

 

 

 

 

 

 

つづく

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こんにちは、うたまるです。

 

  第39話 〜 疑惑の海に舞う想い -前編- 〜を此処にお送りしました。

まず、一刀が圧倒的な武で、張遼を打ちのめす姿と期待されていた皆様申し訳ありませんでした。

水関のときにも述べましたが、一刀は、まだ袁術に目をつけられる訳にはいかないため、武将としての働きは出来ません。(まぁ、精神的なものもありますが)

そういう訳で、一刀は孫策の言質を拡大解釈で取った形で、董卓の救出に動きました。

まぁこの件は、後に孫呉の将達に、こってり絞られる事になる運命ですが(w それは後日のお楽しみとしましょう)

 

さて、一刀のもう一つの武器が今回明らかにされました。

特殊繊維の糸(鋼線?)です。

元々は、舞に使われる、細い帯状の物や、舞台で仕掛けを操るための物だったものとも云われていますが、裏舞踊において時代と共に変化していったものです。

体術や取り込んだ周囲の微弱な"氣"を用い操作と強化を行い、相手を斬り、貫き、縛り、時に操るためのものです。 そしてこの武器の一番厄介なのが、"氣"を用いていても、一刀の気配を周りの空気に溶け込ます技術を使っているため、察知されにくいと言う事です。 ただし、有効範囲は、数メートルで、体から離れれば離れるほど、相手に察知されやすくなってしまいます。

通常は対刃手袋を用いて使用しますが、携帯時は数本を忍ばし素手で操ります。

(祭の湯飲みを斬ったのはこれです)

 

弱点は、糸系だけに斬られる事ですね。

一般兵程度の剣であれば、"氣"で強化して受け止めれますが、通常は、受けるではなく絡め捕る事で、相手の攻撃を受け止めれますが、受け止めるなら、鉄扇の方が確実なので、あまり見る機会は無いかと。

一刀自身、伝承と言う事で習得し自在に操れていますが、裏の側面が強すぎるため、嫌っている技術です。

本気で相手を殺す気で使ったら、苺ソースを掛けた大量のバームクーヘンが出来上る事になるでしょう。

・・・・・・・・(-人-)ゴチッ(マテ )

まぁそう言った訳で、一刀はこの応用で布槍術とかも使用できますが、本作品で使われるかどうかは、今の所不明です。

 

 

では、頑張って書きますので、どうか最期までお付き合いの程、お願いいたします。

説明
『真・恋姫無双』の二次創作のSSです。
明命√の作品となります。

包囲を突破した張遼、その先にいる一刀と蓮華の部隊。
張遼は一刀と一騎射ちをする事に・・・・・・・・、

※張遼の口調が可笑しい所が在る事を御了承ください
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コメント
ブックマン様 それ故に扱いの難しい武器だと思います。 一刀が、二つの武器をどう使い分けていくのか今後の展開次第になります。 (うたまる)
糸系の武器は攻守に優れていると思います。(ブックマン)
美鷹鏡羽様 そう言えば、そんなシーンが在りましたねぇ(w 名前を読み上げているシーンしか思い出せませんが、イメージ的には一刀はもっと苦悩に満ちた感じだと思っています。(うたまる)
一刀の戦死者の数のシーンでガンダムWのトレーズを思い出しました・・・(美鷹鏡羽)
gmail様 呉って、武将の絶対数が少ないんですよね。 おかげで、風を取り込もうとした考えも断念しました。 霞の今後については更新をお待ちください(うたまる)
レイン様 華雄は、いじるには面白い伽羅なので、今後まだ出して生きたいとは思っています。 そして、月一人で助かるわけ無いじゃないですかぁ(w(うたまる)
紫電様 私のような若輩者の作品を喜んでいただけるとは嬉しい限りです。 不定期更新ですが頑張って行きたいと思います(うたまる)
jackry様 霞の馬術は超一級品です。 道なき道ならともかく、荒野となれば、慣れれば余裕もでき、一刀は霞から馬術に必要なものを盗んで行きます。(うたまる)
董卓陣営は孫呉入りするんでしょうかねぇ。武将系統的には孫呉弱い印象があるのですが、それの払拭のためにとか。(gmail)
今更ですが、霞さん華雄さんが生きてるの知らなかったですね…物語の展開ばっかり気にしてたからすっかり忘れてました(笑)一刀君があっけなく捕まった(フリ?)のにはそういう理由がありましたか…まぁ、おかし過ぎるとは思ってたんですけど。しっかし、『助けられる』のは月ちゃん以外にも居るのでしょうか?次回も楽しみにしています。(レイン)
よーぜふ様 糸といて言っても、弾力性のある特殊繊維でできた鋼線に近いものです。 普通の木綿と糸でさえ条件さえ合えば皮膚に浅く刺さる事もあります。 あとはファンタジーですから(w 性格的には十分ヘタレ属性が入ってますが、 強化一刀に関しては、ご了承くださいm(_ _)m(うたまる)
2828様 解説にあるとおり操る事もできますが、基本的に傀儡人形や刺した糸を通して筋肉の反射を利用した程度のものですが、今のところこの設定を使うかは未定です(うたまる)
天気雨様 HELLSING ですか 確かに糸の使い方のイメージとしてはあれが一番皆様に想像しやすいものかもしれませんね。  前話までの解説にあったとおり、その辺りはかなりのチートです(汗(うたまる)
睦月 ひとし様 たしかに、書いていて思い出しましたが、ネタは違います。 裏舞踊と同じ漫画から取って来たものです。(変更点も多いですが)  GB・・・・・あれは強さの基準が違いすぎて比較できないかと(汗(うたまる)
hokuhin様 某真祖が何のネタかは分かりませんでしたが、一刀にとって、月達を救いに行くのは、手段の一つとしてなのですよね。 その辺りは次回をお待ちください。(うたまる)
nemus様 報告ありがとうございます 無印の関羽と同じ武器という印象が強くそのまま書いてしまいました。(うたまる)
ヒトヤ様 ・・・・・さすがに、それは想定外でした。申し訳ありませんm(_ _)m(うたまる)
Night様 まさにその通りです。 無自覚にフラグを乱立させる それが一刀ですよねぇ。 (うたまる)
抹茶様 誤字脱字報告ありがとうございます 早速修正させていただきました(うたまる)
リョウ様 種馬属性は一刀故にしかたありません(w 本人はまったく無自覚ですし、困ったものです(ぉ(うたまる)
宗茂様 あまり武を押し出す気はありませんが、要所要所いれて行きたいと思います(うたまる)
samidare様 ありがとうございます。 今回は霞との和解(?)というか説得がテーマでした。 そう言っていただけると、とても嬉しく思います(うたまる)
ジョージ様 一刀のはあくまで舞であって武ではないので、そう映ってしまっても仕方が無いと思います。 あとみっともない所を見せるのは やっぱり、強くても、賢くても 一刀ですから(w(うたまる)
血染めの黒猫様 一刀の戦闘描写は、今回は飛ばさせていただきました。 連合解散後から、一刀の武が、ある程度開放されるので、それまでお待ちください。(うたまる)
…そして霞も墜ちるんですね  バームクーヘンとゆーよりきんたろうあめ?  まぁなんにせよ糸で刺すってことは相当な気を流さないと無理ですよねぇ…実際できるんだろうか? あらためて、へたれがないと、一刀じゃない と思えましたw(よーぜふ)
糸ですか・・・まさか操ったりしないですよね?(2828)
糸使って体を操るといわれるとHELLSINGの執事を思い浮かべました。それにしても一刀は何でもそつなくこなしますな。(天気雨)
これって、ゲットバッカーズの糸使いの人の技をヒントにしたのでしょうか?もっともあの糸使いは琴の糸を使って、一刀以上の強さですけどね。次回を楽しみにしています。(睦月 ひとし)
月達を救出に向かいましたか・・・ しかし糸まで使い出すと某真祖を思い出します。続き楽しみに待ってます。(hokuhin)
更新お疲れ様です。あと霞の武器は、青龍ではなく飛龍なのでは?(nemus)
リアルでバームクーヘン食ってた俺に謝れーい!(ヒトヤ)
お疲れ様です。歴戦の霞や祭をして見抜けぬ一刀の静かなる技、しかし、本当の静かなる技は、無意識のくどき文句連発ですね(Night)
P9「俺mなんかへんな事言った?」m?(抹茶)
鋼糸でツボに刺す…リリカ○の某シスコンを思い出したのは何故だろう…(ぉ)そしてナチュラルに口説くのは一刀にとっては普通なんですね(マテというか…一刀の本気はこの世界ならどこまでいけるのか気になりますね…(リョウ)
更新乙です。一刀君の武はこれからに期待してます♪ これからも更新頑張ってください!  (宗茂)
更新お疲れ様でした!今回の張遼(霞)と一刀との会話とてもよかったです!(samidare)
鉄扇の次は鋼糸ですか、悉くトリッキーですね。ほんで一刀よ、折角カッコよかったのに・・・・霞もまたある意味で一刀に『魅』せられましたね。さて、一刀の策や如何に・・・・楽しみです♪(峠崎丈二)
更新お疲れ様です。一刀のバトルシーン短かったのがちょっと残念でした。しかし糸で霞を止めたのはかっこよかったです。続きが楽しみです。(血染めの黒猫)
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