★Rain・afternoon☆ |
☆Rain・afternoon☆
ザ――――――――っ!!
「うわー……。流石にこの雨じゃ、家に帰れそうにもないなぁ〜……。」かといってこのまま学校に続けてたら雲雀さんに咬み殺されるし…………まいったなぁ〜……どうしようか……って、あれ?あの門に立ってるのって、もしかして……。
「む…骸?!」と言われるとその人物はゆっくりと振り向く。
「……沢田綱吉(ボンゴレ]世)、僕に何か用ですか?」
「……何か用か?じゃないよ!お前ずぶ濡れじゃないか!!そのまま立ってたら風邪ひいちゃうよ!!!」と言い、必死になる綱吉。それに対して骸という男は……―――
「……僕のことよりも、自分のことを心配したらどうです?ですから僕のことは……―――」ほっといてくださいと言う前に腕を掴まれる。
「骸、雨全く止みそうにもないから、このまま俺の家まで走るよ!」
「え?ちょ……ちょっと!何言ってんですか?!僕は行かな……―――」とも言わないうちに腕を掴まれたまま二人は走り始めた。この男は何で僕のことをほっとおいてくれないのだろうか……。そうともいううちに家まで到着していた。
「ふぅ〜!到着……ってこら!勝手にどこかに行こうとするなよ。」と言い、綱吉は家とは逆の方向に行こうとする骸を捕まえる。
「……手をはなしてください、ボンゴレ!!僕のことは良いですから、ほっといてください!!!」
「何言ってるんだよ、骸!…はー、お前な……風邪引かれて困るのは俺のほうなんだぞ?!リボーンに何しでかされるか分からないんだし……。」
「アルコバレーノに何されるか不安だ、とは…………まったく情けないほどですね。」呆れて腕を組みながら、骸はじとっとした目つきで綱吉を見る。
「う…っ、うるさいな!!文句があんなら……―――」
がちゃっ
「「!!」」
「あらぁ。ツーくん、帰ってたの?……って、あら?その子、ツーくんのお友達??」と言い出てきたのは、綱吉の母である奈々だ。
「ち、違うよ、母さん!こいつは俺の友達なんかじゃないし!!」綱吉は母親の問いかけた疑問に突っ込みをいれた。
「綱吉くんの言うとおりですよ、お母様ww僕と綱吉くんは友人ではありませんよ。」一方の骸も彼と同じように笑顔で否定する。
「あら?そう。でも……――――」
「「でも??」」
「その格好のままずっと立ち続けてたら風邪引いちゃうから、中に入っていきなさいww」
「あ…あのー、お母様。僕はもうここでい……―――」
「勿論、ムーくんも一緒に入ってゆっくりしていってねww着替えはツ―くんの部屋に置いといてあげるから。」骸が戸惑いで否定するのを構いなく、笑顔で笑う奈々。もうこれ以上は無理だと感じたのか綱吉を一瞬だけ見た後、仕方なく入ることにした。
ザ――――……。
『……。』僕何で否定したのに出来なかったんだろうか。沢田綱吉の母親があんな顔で笑うから躊躇したんだ……それだけだ。
がちゃっ
「骸……あがったよ、って―――――ちょっ!まだそんな格好のままでいたの?!」
「………いて悪いですか。」
「悪くはないけど……って、そんなこと言ってる場合じゃない…!早く風呂入ってこいよ!!」
「その言葉聞き飽きたのですが……―――」
「良いからツベコベ言わずにとっとと入れよ!!」と言い、骸の体をぐいぐいと洗面所まで押していく。そこまで言われると流石に困るなと思ったのか、骸はしぶしぶと着替えの服を持ちながら、洗面所まで入っていった。
30分後……―――
「遅いなー……骸の奴。何してんだろう…………まさか溺れているわけじゃあるまいし。そんなわけないよな……いや!きっとそうだ。間違いない!!」と言い綱吉は首をブンブンと横にふらせる。
がちゃっ
「……あの、ボンゴレ。」
「骸?どうしたの、って――――いっ?!」
「……洗面所においてあるタオルが1枚もな……――――――「きゃあぁーっ!!」」裸のまま骸がドアを開けてきたのを見て、綱吉は赤くなった顔を両手ですばやく隠す。
「ちょっと……何顔隠してるんです?それに、変な声上げないでくれません??」
「お前が裸でしたも隠してないからだよ!!タオルはその隣のタンスの中に入ってるから!!!」
「…その反応……まるで女子中高生みたいですね。だいたい君は僕と同じ男じゃないですか……隠す必要ないで――――――「良いから、早くそこのタンスの中から勝手にとっていってよ!!恥ずかしいから!!!」と綱吉は、片手で顔を隠し、片手で指を指さしながら骸に言う。
」顔を隠しながら首をブンブンと横に振り続ける綱吉に骸は呆れてた。
「分かりましたそこのタンスの中ですね?と言いながらすたすたと綱吉からはなれていった。それを確認し終わった綱吉はほっと一安心した。女子中高生みたい、か……。何か俺、すごく情けないし、恥ずかしい。どこかの穴にはいりたいほどだ……。これじゃあリボーンにあわす顔がないよ〜……と綱吉は真っ赤になりながら焦る。
焦ること10秒たつと――――
「…お風呂あがりましたよ、ボンゴレ。」
「そ……そう?じゃあ、乾くまで何か食べる?」
「そうですね。ちょうど今おなかすいてたところですし……――――」
「だ、だよね!母さんに何か食べ物あるか聞いてみるよ。」と言いながら綱吉はスタスタと階段を下がっていった。
『……ボンゴレ、]世……いや、沢田綱吉。君は一体どこまで考えが甘いのだろうか。僕が君の命を狙ってるのだというのに、なぜあんなに僕のこと優しくして―――――いや、今は何も考えないでおこう。』と頭の中で考えたことを否定した骸だった。その8秒後―――
「む…骸!ランボ達の残しておいたケーキだったらあるって母さんが言ってたから、台所に行こうよ。」と言い、にこっと笑う。またこの顔だ……沢田の母親といい、綱吉といい……。なんでこんなにも―――――
「そう、ですね……わかりました、行きましょう。」
「本当?!じゃあ早く行こう!!」と言い、引っ張りながら台所まで直行した二人。
台所のテーブルの前―――――
「ム―くんの好きなケーキで良いからとって食べてちょうだいねwwじゃあツ―くん。母さん買い物に行ってくるから、お留守番よろしくね?」
「あぁ、分かったよ。行ってらっしゃい!」と言い、買い物に出かける奈々を見送る綱吉。それを確認し終わるとさっそく作業に入る―――
「骸、どのケーキにする?」箱の中身は苺のショートケーキとランボの好きなブドウケーキ、チョコレートがたくさん入ったショートケーキなどが入っている。当然彼が選んだケーキは―――――
「チョコレートケーキにします。」やはりチョコレートケーキだった。箱を見たときからすでに決めてたのだろうと綱吉は超直感で感じた。
「じゃあ俺は苺のショートケーキにしようかな。」と言い、チョコレートケーキの隣に置いてあった苺のショートケーキをとった。いただきますといい、ケーキを食べ始める。
「美味しいwwって、あれ?―――骸、食べないの??」わざとでいいから、骸のケーキ食べてやろうかと思っていたその時――――
「君は…君は…どうして僕にそうやって優しくしようとするんですか?」
「え?何でって……それはー……同じ仲間だから、かな。」
「仲、間?君、馬鹿じゃないですか。僕と君は敵同士なんですよ?今更仲良くしようだなんて、そんな甘い考え―――――っ……!」骸がしゃべる途中、急に綱吉にビンタされた。彼は目を思いっきり開けながら瞼をパチクリした。
「俺は……俺は、お前が苦しんできたこと良く分かってるし、知っている……!!」
「嘘だ!そんなの嘘に決まってる!!でなければそんな――――」彼も綱吉と同じように向きになり、怒る。
「嘘なんかじゃない!!嘘なんか……つくはずが、ないだろ?!」抱きしめながらも、彼の目からは、大粒の涙が零れている。彼も綱吉と同じように目から涙が零れている。
「な、んで……そんなに、僕のこ、と…………――――」
「何でって、決まってるだろ?過去のことは忘れて、今を、見ていけば……それで良いんだよ、骸。」
「ボンゴレ――――」と言ってキスしようかと思ったその時。
「あ!骸、いい加減俺のことボンゴレっていうの止めてくれない?俺にはちゃんとした名前があるんだからさ。例えば〜……―――――「ツ―くん」」母親に言われた名前を言い始めた骸。だが、
「いや……流石にそれだけは勘弁してもらえないかな?できればさ、ツナか綱吉のどっちかで良いからさ!」さすがに骸に言われるのは嫌だと否定した綱吉。骸が選んだのは―――
「じゃあ…………綱吉、くんww」と言い照れくさそうな表情をする骸を見て綱吉は一瞬だけ胸がキュン?とした。何この人!?すごく可愛いんですけど!!と心の中で感じていた。我に変えるとケーキの話にうつる。
「け、け、ケーキ食べようか!おなかすいてるだろ?!」
「はい。お腹すきました…食べましょう…。あ、そうだ…後で…―――――「うわっ!?」」と言い慌てふためいてる綱吉を見て骸は何かを思い出したのか、、お姫様抱っこし始めた。
「ケーキを食べたら、君も食べますから、それなりの覚悟は決めておいてくださいねwww」と言い、綱吉の頬にキスを交わした骸。
「〜〜〜〜〜〜っっっwwwこの馬鹿!ドS!!変態エロ悪魔――――っ!!!!」
「」真っ赤になって怒る綱吉の言葉に、骸は耳を聞かずニヤニヤして一言こう言った。
「クフフフ……何度でも言いなさい。君は僕のものになったんですから、ちゃんと奉仕してもらわないと、後で困りますから……ね?綱吉くんww」
?ハッピー・エンド?
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骸とツナで甘めww | ||
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