漆黒の狂戦士と薄幸の魔王<決戦・3> |
<side 小次郎>
なん・・・・・・・だと!
きっと・・・他の者が見たら我が秘剣を無効化した様に見えるだろう。が、
「一度見ただけで・・・我が秘剣の三撃の交差点を・・・・つくとわ。」
「っふ。なに、完全には防ぎきれなかったぞ。見ろ?華の乙女の体をこんなに斬り付けおって。」
っくっくっく・・・。真に・・・良き武人だな。
「我が名は李稚然。真名を小次郎だ。貴殿は?」
「我が名は趙子竜。真名は星だ、小次郎殿。」
そうか・・・・
「その身・・・天へ飛翔する竜が如く・・・・されどその名は・・・夜天を彩る星輝・・か?」
「ほほう。これはこれは?強烈な告白ですな。」
「ふ、それよりも私に構い過ぎると「ぎゃーーーーーーーーーー!!」陣が落ちるぞ?」
「な!!??」
慌てる星・・・・なんとも可愛げがあるな・・・
「ゆけ・・・」
「なんですと??」
「もはやこの傷・・心の臓器に達している・・・何より・・・・私を負かしたのだ・・・試合に勝って勝負に負けたら・・・・私が許さんぞ・・」
・・・しばらくして星は陣へと戻って行った。
「しかし・・・ッグ!」
ついに膝を折ってしまった・・
「・・・・月よ・・・すまぬ・・・・・な・・・巨人よ・・・・・月を・・ガハッ・・・皆を・・・・・たの・・」
ここに・・・侍は倒れた・・・・・・唯その顔は・・・微笑みを浮かべていたのだった。
場所変わって・・・孫権達は・・往生していた。
原因は言わずと知れた巨人・・・姉の・・・祭の敵であるのだが・・
「はっ!!」「へあーーーー!!」「せいっ!!」
蓮華・思春・明命の三人がかりで挑んでいるというのに・・
「■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■」
まったくをもって・・相手に出来ないほど・・
「がっ!!「はうぅ」「っく!」
圧倒的な力の差で負けていた。
幸いにも思春の御陰で左手を切断、明命は右手を刈り取り剣を落させ、蓮華は思いと憎悪を籠めた一撃で・・・・胸板を貫くことができたが、
「■■■■■■■■■■」
巨人は咆哮と共に傷を塞ぎ、腕を再生されたのである。化け物過ぎている!!!
再生後・・まったく攻撃が通らず、逆に攻撃され逃げていた。
明命は・・・剣を半ば折れており戦闘不能
思春は・・・体中傷だらけで、尚も蓮華を守っていた
蓮華は・・・最早精神が参っており足が重くなっていた
ついに三人とも力尽きて倒れこんでしまった。近くにあるのは・・・斬り裂かれた同士たちの骸だけだった。
「__________________」
巨人は何も言わず・・・唯剣を・・・向けた。死刑宣告であった。
三人は・・・・武器をとり構えた。
何もしないなら・・・・壮絶に戦い向く・・・そう・・・三人の心が合わさった時。
「蓮華様!!」
そこに現れたのは・・・・・・孫呉最後の柱石。周公勤であった。
<side 冥琳>
覚悟が決まった。
済まない雪蓮・・・・祭殿・・・・
「蓮華様・・・江東まで退却します。殿はわたしがやります。」
「・・・・ぇ?・・・何を言ってるの冥り「ごめん!」・・っか・・・」
「冥琳様・・・何するんですか!」
と蓮華様に当身を喰らわせ気絶させ、明命と思春も兵達が確保し担いでいた。
「時間を稼ぐ・・それだけだ。蓮華様を頼む。きっと怒って、悲しむだろうな。―――皆で、支えてやってくれ。」
「「冥琳様!!」」
「連れて行け。大丈夫よ。私たちは、これから頑張るから。」
そう二人に伝えると蓮華様と一緒に引かせた・・・・
「さて・・・待たせたな。」
そういうと私たち百の兵達は剣を構えた。
其れに応える応えるように剣を構える最大の難敵。
「ご覧の通り、貴様が挑むのは孫呉の精鋭。生死の極地!! 行くぞ!!恐れずしてかかってこい!! 」
と巨人に・兵達に・何より自分自身に活を入れ・・・・・躍りかかった。
「いくぞ皆の者―――一人一殺だ!!」
「「「「「「「オオオオオオオオオオオ!!!」」」」」」
「■■■■■■■■■■■■■■■■■■」
・・・・・この戦いは・・・自分のような未熟者では文字にすることなどおこがましい・・・言えることは一つ・・・・血湖の上に伏している人の中に・・・漆黒の長髪を血化粧で染めた・・美女が一人いたこと。何より・・・その顔は、満足そうな笑顔であった。何かを成しとけだ様な・・・死顔であったのだった。
説明 | ||
とある将の散りざま・・・昨日頑張ってFate14話を見て書きました。 | ||
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コメント | ||
冥琳が紅き弓兵とだぶって視えた(AI) 小次郎・・・・どうか安らかに(;ω;)ゝ(機構の拳を突き上げる) 小次郎さまが……見事な散り様でした(ノω・。)(ペンギン) |
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