病姫無双 五胡編 8
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一刀と元王が対決してから数週間・・・

その間は平和だった・・・が

黒曜「何!?それはまことか!?」

一刀「どうしたの?」

黒曜「ああ、こいつの話によるとな・・・・あのお方が帰ってくるようなのだ」

一刀「あのお方?」

黒曜「ここの現王だ」

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一刀「えぇ!?ここってあいつが王じゃないのか!?」

黒曜「まぁ、そう思っても仕方がないが・・・実際の王はその・・・」

一刀「その?」

黒曜「・・・放浪に出ていたのだ・・・・一刀が来る・・・・5日前に」

一刀「ええ!?って大丈夫なの?その・・・・王がいなくなって・・・」

黒曜「私だって止めたぞ!?だがな、聞いてくれなくてな・・・・」

一刀「・・・ドンナ人なの?」

黒曜「他人にも自分にも厳しいお方だ・・・・だが、一度信用を得れば・・・これ以上ない信頼を寄せてくる方でもある」

一刀「・・・・そう・・・なんだ・・・・」

黒曜「おそらく一刀が思ってる人ではないぞ?」

一刀「え?」

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兵「慕容コウ様、北郷様・・・王がお呼びです」

黒曜「わかった・・・一刀いくぞ」

一刀「わかった」

黒曜「・・・・・失礼します・・・慕容コウと北郷一刀・・・・参りました」

王「ああ・・・すまない、急に呼び出してしまって」

黒曜「いえ・・・して、話というのは?」

王「お前たちも知っているとは思う・・・・姉者があと少しで戻ってくると・・・・」

黒曜「はい・・・存じて降ります」

一刀(え!?姉?)

王「ああ・・・お前は知らぬのだな・・・現王・・・砂夜・・・羊献容は俺の姉だ・・・もちろん義理だがな・・・」

一刀「はぁ・・・そうだったのか・・・・」

王「おそらく姉者が今の俺を見たら・・・俺は首をはねられるだろう」

一刀「ええ!?」

黒曜「おそらく・・・・」

一刀「義理とは言え、弟だろ!?」

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王「弟だから許せぬだろうな・・・・慕容コウ・・・・今まで見てきて、俺なりに力になりそうな子たちをココに書き記しておいた・・・後は頼むぞ」

黒曜「はい・・・・ですが、本当によろしいのでしょうか?」

王「いいさ、所詮おれは姉者不在を隠すための身代わり・・・姉者が戻ってくるなら・・・・不忠者として死ぬのも悪くない」

黒曜「・・・・張酢さま」

張酢「今までの言動・・・許してクレとは言わぬ・・・・」

黒曜「はい・・・」

張酢「北郷・・・一刀・・・・殿・・・・これからも慕容コウ殿と姉者をよろしく頼みます・・・・特に慕容コウ殿を・・・・」

一刀「はい」

張酢「慕容コウ殿は貴方様にほれている・・・・見ればわかる・・・・自分がほれた女だ・・・・」

黒曜「・・・・・」

張酢「まじめすぎるところがありますが・・・・いい子です・・・・どうか・・・・」

一刀「頭をお挙げください・・・・張酢王・・・・」

張酢「俺を・・・・まだ・・・・王と呼んでくれますか・・・・・ありがとうございます」

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張酢「では・・・・俺は最後の・・・・仕事が残って降りますので・・・・・今日はこの辺で・・・」

黒曜「ああ・・・失礼します」

一刀「失礼・・・・します・・・・」

張酢「ええ・・・・では・・・・」

 

一刀「・・・・・」

黒曜「・・・・・」

一刀「今までのアレは全部演技だったというのか?」

黒曜「張酢様は人をだますのが得意だ・・・・いい意味でも悪い意味でもな」

一刀「なぁ・・・・なんとかならないのか?そりゃ・・・あんな体にしたのは俺だが・・・」

黒曜「私だって・・・・何とかしたいさ・・・・だが・・・・」

一刀「もう・・・・無理なのか・・・・・」

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翌日

張酢「みなに集まってもらったのは他でもない!わが国にて不忠を働くものがあると報告を受けた!そこで俺は王としてそのものを罰しなければならない・・・・静まれ!」

ざわめきたったが・・・・彼の一言で少しずつ納まり・・・・

張酢「では・・・みなのものよく聞け!不忠者は・・・―――!―――!―――!―――!―――!―――!・・・・」

黒曜「(なんだと・・・・!?ほとんどが代々王に仕えてたものたちではないか!?)」

一刀「(あ・・・あの人・・・俺がココに来たときに難癖つけた人だ・・・)」

張酢「以上だ!今呼ばれたものはしかる罰を与える!以上!解散!」

名を呼ばれたものはうなだれ・・・青くなり・・・・気絶してる者まで出てる・・・・

名を呼ばれなかったものは安堵し、仲間同士で喜びあってる

そんな中で・・・・名を呼ばれた一人が怒鳴り声を上げながら王に近づく

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??「貴様!今までわしが補助してやったのを・・・・恩を仇で返すというのか!?」

張酢「何を言っている!?俺はそんなもの受けた覚えはない!」

??「しらばっくれるな!わしは知って折るのだぞ!お前が・・・・偽者だというのおな!」

男の声でその場がまた騒がしくなる・・・・王が偽者だと・・・・

張酢「何を馬鹿なことを!「ならば、証明して見せよう!皆!よく聞け!この男は「だまれ!」な!?」北郷様・・・」

一刀「黙れ!お前は王を侮辱するのか!?」

??「ほっ北郷殿どうか・・・落ち着きください「うるさい!」北郷殿」

一刀「お前たちは王の判断を不服とし、難癖をつけてなかったことにしようとしているのか!?」

??「でっですが・・・・」

一刀「お前の言う証拠とやらは・・・コレのことか!?」

??「そっそれは・・・・」

一刀「これらしいな・・・・俺にもわかるぞ・・・・王が今までしてきたことがどれほど愚かなことか・・・しかし、王自らやらなくては誰が遣るというのだ!?王は自分が非難されることを知りつつも自ら行った!それを・・・やってもいないものが・・・・どうして、攻めれる!?」

一刀のコトバに今まで男を支持し、応援していたものたちも静まりかえる

張酢「北郷殿・・・・もう、それくらいにしてくれ・・・・皆もわかってるはずだ・・・・」

一刀「王・・・」

張酢「さぁ、解散だ!各自自分の仕事場へ戻れ・・・・」

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その日の夜

『コンコン』

張酢「ん?・・・誰だ?」

一刀「北郷です・・・・「はいれ」失礼します」

張酢「北郷様・・・朝は助かりました」

一刀「俺はただ・・・・思ったことを・・・・言ったまでです」

張酢「・・・・明日、姉者がここへ着くそうです」

一刀「そう・・・ですか」

張酢「そんな、顔をしないでください」

一刀「ですが・・・・」

張酢「不忠者を出したのは俺の責です・・・・北郷様」

一刀「・・・もう、どうにもならないのですか?」

張酢「あがこうと思えばあがけます・・・・ですが。俺は潔く罰を受けるつもりです」

一刀「演技でだまし続けた代償としては・・・・あまりにも・・・・」

張酢「!?・・・・慕容コウ殿ですね・・・・まったく・・・・」

一刀「張酢様」

張酢「・・・・北郷様」

一刀「なんですか?」

張酢「北郷様の世界では・・・・死ぬものはどんな格好をしますか?」

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一刀「・・・・・白い・・・・服だけを・・・・着ます」

張酢「そうですか・・・・」

一刀「それを聞いて・・・・まさか!?『ゴスッ!』なに・・・を・・・」

張酢「・・・・・北郷様・・・貴方は優しいですね・・・・」

張酢「ダレカ!「はっ!」北郷様を部屋にお運びしろ「はい!」」

張酢「・・・・・ふぅ・・・・これで・・・・姉者に顔向けできますかね」

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おまけ

??「鮮卑よ!私は帰ってきた!」

 

説明
ついにあの人が・・・・なんつって
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コメント
グサッときた。(readman )
KY・・・じゃなくて張酢・・・すまなかった。これは結構辛いものがある・・・(水上桜花)
罪悪感感じるなら作品UPして(護衛)
罪悪感が・・・(スーシャン)
ナンテコッタ\(^0^)/ KY・・・もとい張酢、今まで罵声を浴びせて悪かったw(村主7)
続きUPしました(護衛)
あれだけボコボコニシテそれでも許すあの態度は感服するね・・・・・・・・(黄昏☆ハリマエ)
まぁ複雑ですね・・・・今までの言動がスベテうそで・・・不届き者を探すための演技でしたなんて(護衛)
演技だった、だと・・・・(宗茂)
ふむ・・・・複雑だ。何と言えばいいのか解らん・・・・(峠崎丈二)
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