真・恋姫†無双 天の御遣いと紅き武者 第十二話「御遣いが願う明日」
[全11ページ]
-1ページ-

 どうも、FULIRUです

 

 読者の皆様方、お久しぶりです。引越しも済んで新しい生活に突入した作者です。

 新生活の始まりですので心機一転をし、これからも作品を書いて行きます。

応援よろしくお願いします

 

 作品が更新出来ない日々を送っていたのですが、小説を書く者として文章を書く能力が必要だと感じた自分は手本として色々な小説を読んでみました。

 

 少しは書き方が変わったと思います・・・が、どうでしょうか?

 

 さて、今回から反董卓連合編に突入です。

 

 まだ物語をどう繋げて行くかは考えていませんが、面白いと読み続けて頂ければ嬉しい限りです

 

 意見・感想等々ありましたら容赦・遠慮無くお書きください

 

 それでは、どうぞ

-2ページ-

 董卓討伐の意思を示した華琳達が連合軍本隊と合流した

 

 距離的な理由も有ったため、俺達曹操軍が一番遅くに到着した

 

 着いて間もないのに、俺達は自軍の天幕を張る余裕も無く、軍議へと強制参加された

 

 面子は華琳と俺、秋蘭と・・・夜行だ。

 夜行は遠慮がちだったが、華琳曰く経験を積んで損は無い、という事で参加を強いられた

 

 「あの袁家の当主の事だ、どうせ下らない事しか言わないのであろう?」

 「でしょうね。 大方、総大将の立候補ってとこかしら?」

 

 誰が見ていても解る

 袁紹は抜けている。 しかも、かなりの重症だ。

 しかし、彼女が権威的に恵まれている所為で逆らう事は許されないのだった

 

 そして、軍議に参加するなり

 早速、『あの』耳障りな叫びが耳に響いてきた・・・

-3ページ-

 「華琳さん、貴方到着するのも大事な軍議に参加するのも、ぜ〜んぶ 『びりっけつ』ですわよ〜?」

 

 子供っぽい皮肉。

 正直、聞いていても苛々しないのが不思議だ。否、多分呆れているのだろう・・・俺は・・・。

 

 「はいはい、そうね。それより、時間が惜しいわ。 早く済ませましょう」

 

 「皆さんは、貴方が来るのを待っていたのですよ? 随分と偉そうじゃなくて〜?」

 

 やたら上から目線。

 まぁ、恵まれた人間はよく人を見下すとは言ったものだ。

 しかし、拉致があかないと袁紹も思ったのだろう話が進んでいった

 

 「まぁいいですわ。 まずは、自己紹介といきましょう。

  わ・た・く・し・が、名門たる袁家の当主 袁本初ですわ」

 

 最初に袁紹からの自己紹介

 

 「幽州の公孫賛だ。 よろしく頼む」

 

 公孫賛と名乗る少女。

 彼女の人は良さそうだが・・・何かが薄いような気がする・・・。

 

 「平原郡から来ました。 劉備です よろしくお願いします」

 

      ペコリッ

 

 劉備と名乗る少女。

 優しそうな瞳をしている。 やはり史実通り義が厚いのだろうか?

 

 隣に居る子が軍師の諸葛亮。

 これも史実通りなら凄く厄介な相手だろう・・・。しかし、やはり時期が異なっている。

 何かの前兆だろうか?

-4ページ-

 「涼州の馬騰だ。 ま、よろしく」

 

 馬騰と名乗る女性。

 素人の俺でも解る。 凄い気迫だ

 

            〜脳内夜行〜

 (馬騰・・・。 馬、ウマ?  ・・・。   う、ウマウマ・・・だと?! )

             〜終了〜

 

 「涼州の馬騰が一子 馬超だ。 よろしく頼む」

 

 馬超と名乗る少女。

 馬騰の娘であるだけに、気迫も伊達じゃない

 

 「えっと・・・。 ?徳 字を令明と申します。 あの、よろしく・・・お願いします」

 

 ?徳と名乗る少女・・・。にしても、男の本能をピンポイントで突くような可憐な少女

 

 可愛過ぎる。 ・・・横で華琳が 「欲しい」 と、ジュルリの効果音付きで呟いたのは流そう

 

 「袁術じゃ。 河南を納めておる。 ま、精々頑張るのじゃぞ〜♪」

 

 流石は袁家。 グルグルが多いぜ・・・

 そして、上から目線・・・。

 

 

 隣に居るのが補佐役の張勲・・・軍師だろう

 

 そして、張勲さんから紹介された客将の孫策さん。 立ち上がり、黙礼。

 馬騰さんとも負けず劣らずの凄い気迫・・・。 そして、華琳と並ぶ覇気・・・。 強い

 

 「次は、『びりっけつ』の華琳さん。 お願いしましたわよ?」

 

 ようやく俺達の順番が回ってきた、早く終わらせて天幕でゆっくりしたいと思っていた

 

 だけど、俺達の自己紹介が嫌な空気を流し込んでしまったのだった・・・。

-5ページ-

 「典軍校尉の曹操よ。 よろしく頼むわ」

 

 華琳の紹介が終わり

 春蘭、秋蘭と回って次は、俺が紹介された

 其の途端、周りがざわめいた・・・

 

 「あら? 其のブ男が『あの』噂の天の御遣いなのです? 何処の下男か、勘違いをしてしまいましたわ〜」

 

 相変わらずの悪態

 正直、もうウンザリだ

 早く、帰りたい。 こんな場違いに耐えられる程、俺は強くない

 

 其処に、救いの影参上

 

 「・・・話を進めても、構わないかな?」

 「誰ですの? 貴方」

 

 袁紹が夜行に問う。そして、夜行の言葉は連合軍に響き渡る

 

 「曹操軍 軍師 我が名は紅葉 字は無い よろしく頼む

  ・・・それよりも、天を汚すなら・・・命が無いと思え」

 

 ざわめく周り

 

 「どういう意味ですの?」

 

 「そのままの意味だ。 彼は、天の御遣い

  天の御遣い 其れ即ち、天よりの使者 故に、彼は我等にとっての天」

 

 夜行の口から出された命知らずな言葉

 しかし、この言葉は夜行の布く策略の前兆であった・・・。

 

 そして、此処に居る誰もが知っている

 『彼』には勝てない

 そんな感じが彼女達の五感をすり抜けていったから・・・。

 

 

 

 夜行の大胆不敵の発言の後・・・軍議が行われた。時々、袁紹が自分を引き立てようと頑張っていたが、連合軍全体が風のように彼女の言葉を悉く流していった・・・

 

 軍議の内容は当然ながらたいした事じゃなかった。マシな議題と言えば、水関攻略で誰が先行するか・・・だった。実際、これは単なる囮・・・悪く言えば生贄

 

 そして、其の犠牲になったのが劉備軍だった。やはり、名声目当てなのだろう。

 小さい軍を囮に自分は手柄を横取りする。尤も、其の時には勝敗など決している・・・と、予想が立てられた

-6ページ-

 軍議の終盤に袁紹がついに立ち上がった。理由は簡単 総大将になりたかったからだろう

 

 然程、大した事じゃないし面倒くさいから、という理由で直ぐに認められた袁紹

 そして、軍議が終わった

 

 自軍の陣地に戻ると、風達が天幕を張っていた

 そして、曹魏の本格的な軍議が行われた

 

 「・・・で、どうだったかしら? 夜行」

 「一番警戒すべきは、孫策だな」

 「・・・理由は?」

 「簡単だ。 華琳と並ぶ覇気 そして、あの勇ましさ 英雄には相応しいだろう」

 「そう、他には?」

 「俺から見れば特に無い」

 「・・・そう。 なら、一刀はどうかしら?」

 「・・・・・・・・・・」

 「一刀!」

 

 華琳の怒声が響く

 其れに気づいた一刀もようやく顔を上げたが目は虚ろになりつつあった

 

 「え・・あ、えっと・・・。

  俺の知っている限りでは、劉備には気をつけていて損は無いと思う」

 

 「どうしてかしら? 理由を聞かせて頂戴」

 「俺の予想が正しければ劉備は器が大きく、人を引き寄せる魅力がある」

 「・・・そう」

 「それに・・・将に恵まれている」

 「そうね、質は悪くないわね」

 「俺からは以上だ」

 

 一刀がそう言うと、また上の空になっていた。其れを見た華琳ですら掛ける言葉が無く、呆れていた。 ・・・内心では胸を痛めている事など、容易く解る程に

 

 「・・・今日は此処までね。各自、天幕に戻って休んで頂戴」

 

 「「「御意」」」

 

 それぞれ、自分の天幕に戻って行く。

 

 一刀は外で立ち竦み。

 

 夜行は華琳に一言 『孫策と劉備に貸しを作る』と言い ある場所へ向かった

-7ページ-

 夜行が向かった先 其れは?

 

 「何者だ! ・・・貴方が此処に何のようですか?」

 

 目の前に立ちはだかる凛とした黒髪の少女

 彼女の瞳からは、警戒と殺気が見える

 

 しかし、何処か期待にも似た妙な曇りがある

 其れが何かは、解らない

 

 「軍議の最中ですまないが、自分も参加させてもらいたい」

 「・・・どういう意味ですか?」

 

 彼女は直ぐに頭に血が上り易いが今回に至っては冷静

 

 当然

 

 彼女の目の前には彼・・・夜行が立っている。もし、自分が斬りかかれば返り討ちにあうのは必然の結果。彼女は、武人の本能で其れを知った

 

 それ故に、冷静で在り続けている

 

 「中に居る諸葛亮に伝えろ『手柄は好きにしろ、秘策を教えてやる』・・・とな」

 

 「・・・良いだろう」

 

 彼女が背を向け歩いて行く。夜行は、其れを見て確信を得た

 

 『策は成った・・・』

 

 其の瞳には曇りどころか汚れの一片すら写っていない・・・。

-8ページ-

 Side/一刀

 

 無理・・・しないで・・・・・・

 

 俺って何処まで行けばこんなに酷くなれるのだろうか?

 

 俺を一番嫌っている筈の桂花ですら言葉を掛けてくれる

 

 そう、一番辛いのは俺じゃない 華琳だ

 

 泣きたいのは俺じゃない・・・魏の皆だ

 

 けど、言葉は要らない。

 

 俺自身が知らなくてはならなかったから。

 

 俺の存在価値 其れは、俺自身で決めるものじゃない。

 

 俺はまだ、迷っている

 けど、それでも前へ進まなくちゃならない

 俺を信じて戦ってくれている人たち

 力を貸してくれている部下達

 

 

 『戯言は自分の周りを見てからほざけ・・・っ!!』

 

 

 夜行・・・解ったよ 其の言葉の意

 見るのではなく、知る・・・そうだろう? 夜行

 

 

 まだ、俺でも・・・前に進めるかな?

 

 

 桂花・・・ゴメンな

 この戦いが終わったら、きちんと謝るからさ

 今は・・・許してくれよ

 

 

 

 白き御遣いは再び自分が成すべき事を思い浮かべる

 

 其の想いに幾億の人の願いが込められている・・・。

 

      【大陸の安泰】

 

 しかし、御遣いが願うは明るい明日

 

 其れを日々、重ねる事で未来を描く

 

 其れが彼の役目

 

 

 彼が歩む道には数々の壁が有るだろう。しかし、彼は独りではない

 共に支え、共に生きる彼女達が居る

 

 そして、自分の牙と成り、力を添える親しき友が居る

 彼は其れを忘れてはいけない

 「忘れるものか」 と、彼は其れだけを願い星に祈る

 

 夜空に輝く星はそんな彼を照らしこう呟く・・・

 

        『良かったね・・・・』 と

-9ページ-

 Side/夜行

 

 

 此処にも、夜空を見上げ思い浸る少年が居る

 

 しかし、彼は御遣いでもなければ優しくはない・・・。

 

 

 

 そうか、董卓殿・・・貴公も決めたか

 そなたが行く明日を・・・道を

 

 人は其れを「信念」そう呼ぶのだろうか・・・。

 

 

 欲に溺れた者がどうなるか・・・試してみるが良い

 後悔する暇すら与えない・・・

 時は貴様が思う程、優しくは無い・・・。

 

 

 

 

 

 

 袁紹 貴様には、此の大局から退場してもらおう・・・。

-10ページ-

 あとがき

 

 どうも、FULIRUです

 

 新築に引っ越してきました

 正直ツラかったです(イロイロト・・・

 

 小説の書き方が変わったと気づいて頂けましたでしょうか?

 取りあえず、小説風に文章を書いてみましたが・・・如何でしょう?

 

 

 一刀君の件ですが・・・。

 作者的に病み√は勘弁・・・という事で、こんな形になりました

 自分が思うに「人は、迷いながら進む事により変われるのだ」と、いう

 思想を元に、一刀君を影ながら応援して行くつもりです

 

 

 そして・・・最近、ふと思うのです

 

 「夜行君・・・微妙にダークに染まってはいないですか?」

 

 どうでしょうか?

 

 さてさて、今日はこの辺りで失礼させて頂きます

 

 それでは皆さん 御機嫌よう、さよなら〜

-11ページ-

 

 

 

 戦場に芽生える一輪の蕾

 

 

 蕾は血に染まり 穢れしも鮮やかに其の色を魅せる

 

 

 少女の過去も蕾と同じ血に染まる

 

 

 少女の居場所は満月の下

 

 

 

                        そして・・・華は咲く

 

 

 

 次回 真・恋姫†無双 天の御遣いと紅き武者 第十三話

 

 

           『華咲く夜に月は微笑み・・・』

説明
読者の皆様方 お久しぶりです。
新居に住み慣れた作者です。

色々な問題を解決して、ようやく落ち着いてネットが出来るようになりました!
約一ヶ月のネット禁止・・・拷問でしたね(汗)

この作品を覚えていますか?(笑)
今後とも応援 よろしくお願いします。
総閲覧数 閲覧ユーザー 支援
2785 2438 27
コメント
samidare様>コメント有難う御座います。 地道に書いて行きます。応援よろしくお願い致します(FULIRU)
これからの頑張ってくださいね〜!(samidare)
ねこじゃらし様>コメント有難う御座います。 お待たせしました(汗) これからも応援よろしくお願い致します(FULIRU)
弐異吐様>コメント有難う御座います。 一刀の行方を気にしつつ、今度とも紅武者を読んでやってください。(FULIRU)
conqueror様>コメント有難う御座います。 そう言って頂けると励みになります。今後も応援お願い致します(FULIRU)
更新お疲れ様です。いやぁ待ってましたよ〜!これから一刀がどうなっていくのか?非常に楽しみです。(ねこじゃらし)
久々の更新お疲れ様です。これから一刀がどうなっていくかがきになりますね。(弐異吐)
いいと思いますよ? 前までのでも十分でしたが、もっと面白くなっています。内容も前より複雑なので読み応えがあって良かったです。(conqueror)
タグ
真・恋姫†無双 夜行 一刀 華琳 馬騰 ?徳 紅き武者 

FULIRUさんの作品一覧

PC版
MY メニュー
ログイン
ログインするとコレクションと支援ができます。

<<戻る
携帯アクセス解析
(c)2018 - tinamini.com