璃々の闇 後 |
私はあの日から・・・毎年同じ日にお父さんが消えた場所にいく
もしかしたら戻ってきてくれるかもと・・・・願いを込めて
でも・・・・そんな思いも15年立った今では・・・・薄らいでいた
そして今年も・・・・あの日が・・・・忌まわしい日が・・・・近づいてきた
私からお父さん・・ご主人様を奪った・・・・・三国の集まりの日が・・・・
璃々「今年も・・・・何もないのかな」
一人ごとをつぶやきながら・・・・あの場所に向かう・・・・他の人たちは知らない
北郷一刀が消えた場所・・・
璃々「もう・・・お父さんがいなくなってもう15年か・・・・私コンナに待ってるのに・・・・もう・・・無理なの?」
『パキッ』
璃々「誰!?」
??「その声は・・・・璃々なのか?」
璃々「その声は・・・ご主人様!?」
一刀「ああ・・・璃々、大きくなったね」
璃々「うっ・・・・ご主人様ぁぁ〜」
一刀「おっと・・・・・」
璃々「ご主人様・・・・ヒック・・・・やっと・・・・会えました・・・・」
一刀「ごめんよ・・・・」
私は泣いた・・・・やっとご主人様と合えたことに・・・・喜び・・・・声が枯れるまで・・・・
一刀「そうか・・・・もうそんなに経っていたんだね」
璃々「はい・・・ねぇ、ご主人様?」
一刀「ん?なにかな?」
璃々「ずっと・・・・いれるのですか?」
一刀「ああ・・・大丈夫だよ・・・・もう・・・・どこにもいかないよ」
璃々「皆・・・喜ぶと思います」
一刀「そうだね・・・・・」
ご主人様は・・・・15年前の面影を少しのこし・・・・大人びていました・・・・
でも・・・・少し疑問が・・・・
ご主人様は・・・・私のこと・・・・
娘としてみてるの?それとも一人の少女としてみてくれるの?
その後
三国会議と称した宴会にご主人様と一緒に・・・・
案の定ご主人様はあっとういまに囲まれ・・・・絡まれたりしてます
でも、ご主人様は嫌がる顔一つせずに・・・・一人一人に挨拶と笑顔を向けます
『ズキン』
ご主人様の笑顔を見るのが・・・・・怖い・・・・
ご主人様がどこか遠くにいくような・・・・そんな・・・・・感じが・・・・・・
胸が苦しい・・・・・どうして?
私はご主人様を好き・・・・・ご主人様も私のことを・・・・・
『娘としてみているかも』
そんな訳ない・・・・けど・・・・本当のことがわからない・・・・
15年という年月は私たちだけではなく・・・・ご主人様をも変えていた・・・・
現にあの焔耶さんが・・・・顔を赤くして・・・・恥ずかしがってる・・・・
昔だったらありえないと思えることが・・・・いま、目の前で起きてる
大人びた態度や気遣い・・・・そして・・・あの、笑顔
本人はおそらく無自覚だろうと思いつつも・・・・あの笑顔は反則だと・・・・思ってる自分がいる
ご主人様が私以外のこと楽しくしている『ズキン』
ご主人様が・・・・私をみてくれない『ズキン』
どうして・・・・・どうすればいいの・・・・?
この気持ちは・・・・